社会の闇を映し出す漫画「鬼畜の街」について語る。

貧困と暴力、いじめ、犯罪、殺人、偏向報道…様々な理由によって行政からも社会からも抹殺された人々…そんな彼らを救う仕事を生業にする男たちがいた――! 人気ノンフィクション作家・石井光太オリジナル原作を俊才・今野涼が描く!!

今回は鬼畜島を見ていたらたまたま見つけた2018年1月発売の鬼畜の街を紹介したいと思います。

鬼畜の街の内容なんですが、まさに現代社会そのものを映しています。

鬼畜の街とはまさに僕らが住んでいるリアルそのものを忠実に描いています。主人公である冷泉も特別なにか能力があるわけでもなく見た目がきれいなだけということで僕らの住む世界がどれほど漫画を通してみると鬼畜か生々しく見せつけます。

特別、力が強いわけでもなく、魔法が使えるわけでもない、お金持ちでもない

冷泉が変わっているとしたらそれは犯罪者と関われるということでしょう。

誰も犯罪者と関わりたくないだから金になる。

この漫画のラベルにはこのようにかいています。もし実際に冷泉みたいなことをしていたら自らもSNSやヤクザの餌食になり社会生活は困難になることは間違いなさそうです。

最初の少年犯罪で家族がバラバラになる話ですが、今や犯罪が起きるとSNSやネットですぐに個人が特定され、家族まで晒されて逃げ場がなくなるというのは必ずと言っていいほどあることだと思います。

場所がK市で親がフィリピン人、犯人が17歳でグループにリンチされて死んでしまうということから川崎市中一殺害事件をさせられます。

作者自身も「43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層」という本まで出しているんでこの一件について伝えたいことがあるんだろうなと思いました。

この事件では、加害者の自宅の壁にまで落書きされる事態に…

このように最近では、加害者家族へのケアも結構問題となっています。その知られざる加害者家族が今回の漫画ではスポットが当たっています。

加害者家族の苦しみと世間からのバッシングを描くとなかなか鬼畜です。

なお冷泉の契約金は決して安いとは言えない800万円、お値段も鬼畜

性犯罪や反社会勢力とだって戦います。このような商売は稼げそうですが、危険も多いようですね。催涙弾を出す拳銃を携帯する主人公

同じような漫画でゴタ消しというような漫画があります。この漫画は実写化もされています。

鬼畜の街も長続きすればゴタ消しみたいな感じになるだろうと予想します。

まだ一巻ということで、どのような方向になるか見えてないですが、一巻で3つのストーリーがでてきて2つは終わりとわりとスムーズに展開しています。

こんごどのような漫画になるのか期待したいと思います。

NPO法人一三企画の代表・冷泉 雪隆

見た目以外、あまり取り柄はなさそうだが、人を助けたりする気はありそう。

冷泉の助手 宮崎タクマ

ヤンキーっぽい見た目通り少し暴力に走りがちな一面が見られる。

冷泉とは考え方が少し違うこともあるが、正義感は強そう。

[Bバンチ連載作品:2017年7月~]

原作:石井光太/漫画:今野涼

石井光太プロフィール

1977年生まれ。東京都世田谷区出身。日本大学藝術学部卒。海外を旅をする中、アジアの最深部に分け入り、その体験を元に『物乞う仏陀』を上梓。斬新な視点と精緻な取材、そして読み応えのある筆致でたちまち人気ノンフィクション作家に。近年は、ノンフィクションだけでなく、絵本、シナリオ、写真集、小説なども発表している。本作『鬼畜の街』では、これまでの暗黒街の取材の集大成と意気込む!! 主な作品に『物乞う仏陀』(文藝春秋)『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『遺体』『「鬼畜」の家』(いずれも新潮社)『砂漠の影絵』(光文社)『世界の産声に耳を澄ます』(朝日新聞出版)など。

今野涼プロフィール

2013年第265回スピリッツ賞にて最高評価となる「スピリッツ賞」を受賞。 デビュー作『モッシュピット』は新しい音楽青春漫画の幕開けと称され、各方面から高い評価を受けた。本作『鬼畜の街』で新たなアウトロー漫画の境地を開くと期待が高い。 代表作『モッシュピット』全4巻(小学館)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする