連載開始から早30年以上!今なお格闘技ファン、トレーニーたちの心を熱く燃やす不朽の名作『刃牙』シリーズ!
実は、格闘家の方や日頃から鍛えている方の中にも、「刃牙を読んでトレーニングを始めた」「刃牙みたいな肉体に憧れている」なんて人が意外と多いんですよね!かくいう僕も、刃牙に魅せられて早20年…サボり癖と戦いながら、理想の肉体を目指してトレーニングを続けている一人です!(笑)
そこで今回は、「目指すは刃牙の肉体!」という熱い想いを抱く同志たちのために、刃牙自身が行ってきた数々のトレーニング方法を徹底的にまとめてみました!
もちろん、刃牙に遠く及ばないキャラクターたちのトレーニングも、「刃牙を目指すならこれくらいは当たり前!」という基準で、余すことなくご紹介していきます!さあ、共に最強の肉体を手に入れましょう!
ビッグ3
トレーニングと言えば、ビッグ3と呼ばれるベンチプレス、スクワット、デッドリフトの3つです。
格闘家の中には、ウエイトトレーニングをやらないという方もいると聞いたことがありますが、刃牙キャラにはしっかり取り組んでいる方もいるみたいです。
刃牙は自重トレーニングが多く、ウエイトトレーニングをしているシーンはあまり描かれていないかもしれません。
マイク・タイソンさんのトレーニングを見たんですが、自重が殆どでウエイトはなさそうでした。
それでも、刃牙の世界でどれほどの重量が挙がっているのかはたまに描かれているので見ていきたいと思います。
ベンチプレス270キロ
©板垣恵介/秋田書店
グラップラー刃牙の記念すべき第1巻2話で掲載されたシーンで紹介された刃牙の最初の敵として登場した末堂厚のスペック、身長205センチ体重130キロと体格も化け物級ですがベンチプレスも270キロを挙げています。
ベンチプレス100キロでさえ挙げれる人は日本人全体の1%と言われており、筋トレ系ユーチューバーの方が沢山動画を上げていますが、100キロ~200キロぐらいでここまで挙げている選手はなかなかいません。
ベンチプレスの平均がどれくらいなのかの体重別の平均表などもあるんですが、僕には役に立つ平均表も末堂の体重も挙げている重量も凄すぎて参考になりそうにありませんでした。
ただ、末堂は刃牙キャラの中では戦いにすら参加できないレベルのキャラでありこのぐらいは刃牙を目指すのでしたら挙げたいところでしょう
ベンチプレス110キロ
©板垣恵介/秋田書店
刃牙も修業時代には、ベンチプレスでトレーニングを行っていました。
15キロプレートが6枚とバーが20キロなので110キロです。
スクワット300キロ2発
©板垣恵介/秋田書店
グラップラー刃牙 31話より、花田純一がバーベルスクワット300キロを2発挙げています。
RM換算表によると300キロを2発挙げれる人は327キロを1発挙げれるそうです。
スクワット327キロがどのくらい凄いのか調べてみたところ、花田の体重85キロに近い83キロ級の選手の世界記録が298キロでした。
花田は世界記録を優に超えること出来るみたいです。
しかし、花田と言えば刃牙の登場キャラの中ではトップ選手とは言えずモブキャラに過ぎませんので刃牙の登場キャラたちはこのぐらい当たり前に挙げれるかそれだけのパワーを返せるほどの技術を持っているという事でしょう。

500キロを超えるデッドリフト
©板垣恵介/秋田書店
ビッグ3の最後となるのは刃牙ワールドの筋肉の代名詞とも言えるビスケット・オリバ
オリバのデッドリフトは、半トン、500キロを超えているといいます。
画像は20キロプレートとすると12枚で片方240キロで2つで480キロのバーを足して丁度500キロです。
しかもオリバの凄いところはベルトやパワーグリップをしていない所です。
公式の世界記録はハフソー・ビョルンソン選手(アイスランド)の501kgということで、オリバのデッドリフトは世界記録を超えているんだと思います。
刃牙のトレーニング
ボクの格闘技修行は父にコンクリートに叩きつけられるところから始まりました…
©板垣恵介/秋田書店
グラップラー刃牙31話より
刃牙のトレーニングの始まりと言えば、父にコンクリートに叩きつけられるところから始まっています。
コンクリートに叩きつけるというハードすぎるトレーニングから開始されたことから刃牙の修行開始は小学生か中学生ぐらいからかと思いますが、もっと幼い頃から始まっているシーンが描かれています。
©板垣恵介/秋田書店
刃牙と勇次郎の過去の回想シーンでは、勇次郎が自らのパンチで、恐ろしさのあまり刃牙の生まれてからの回想シーンを一瞬で想像させています。
その際に、勇次郎の口から「見えたか…お前の生きた6年間が…」と語られていることからコンクリートに叩きつけられるトレーニングは少なくとも6歳から始まっていたと思われます。
そもそも他のキャラのベンチプレスとかスクワットのような一般的なレベルとは比較にならないハードなトレーニングからスタートしていることから刃牙の強さの秘密が見えてきたような気がします。
一流のトレーニング
©板垣恵介/秋田書店
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刃牙は幼年編から一流のトレーニングを行っていました。
しかし、不良100人を相手に敗れたことで一流では「たった100人にも勝てない」とし、このトレーニングを撤廃しています。
格闘家の中でも普通に仕事しながら格闘技をしている方もいると言われています。
若い頃はプロテインを買う事すら難しかったボディービルダーさんいたぐらいですので、お金持ちの家庭で育てられ一流のトレーニングを受けられるというだけでかなり贅沢なのかもしれません。
格闘技に打ち込める環境というのも刃牙の強さの一つと言えそうです。
高重量を背負って時速5キロで歩行
©板垣恵介/秋田書店
刃牙が飛騨の夜叉猿の元へ修行へ行った時の出来事、準備した荷物が多すぎて重そうに見えます。
50-60キロはありそうな荷物です。
そんな中、刃牙は恐らく自宅から徒歩で岐阜県の飛騨山まで行っています。
刃牙の住所は東京だと言われていますので飛騨山までの距離はなんと300キロでした。
徒歩で飛騨山まで行っていたとしたら凄いことです。
少なくとも徒歩で飛騨山を登ったことは作中で描かれており10キロ以上は歩いていると思われます。
その様子を目撃した自衛官によれば、時速は5キロだったと言われています。
©板垣恵介/秋田書店
更に、刃牙は岩山を石を背負って駆け上がるトレーニングも行っています。
幼年編の刃牙の身長は155cmとされており、155cmの人の平均座高は約84cm
石の高さと刃牙の座高は大体同じぐらいに見えます。
計算方法がよくわからなかったのですが、わからないなりに計算したところ少なくとも背負っている石は100キロ以上はありそうです(;’∀’)
自重トレーニング
©板垣恵介/秋田書店
©板垣恵介/秋田書店
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意外にも刃牙も自重トレーニングを行っています。
ただしこの時の刃牙は体の限界を超えてエンドルフィンを発動しており刃牙程の鍛え上げた体ですら限界を超えるほどのトレーニングという事で、生半可な回数ではないことが伺えます。
崖に身を投げる
©板垣恵介/秋田書店
更に刃牙は、ギリギリの集中力を身に付ける為、崖に身を投げています。
しかも底の川が見えないほどの深い谷です。
勇次郎によればこのような集中力を身に付けることで、ボクサーの左ジャブもムエタイのキックも欠伸が出るほどノロマなものに見えるそうです。
刃牙は、崖から身を投げて躱すトレーニングをしていますが、勇次郎は数百メートルの崖から身を投げて独歩の5連撃にも耐えれる耐久力を身に付けています。
真似する方はいないと思いますが絶対に真似しないようにしましょう(;’∀’)
ランニング30Km
©板垣恵介/秋田書店
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作中の序盤ではランニングを30km行っていることも明らかになっています。
しかも、ムサシは途中から走ることが出来なくなっている為、刃牙がムサシを抱えて走っていました。
©板垣恵介/秋田書店
更に、刃牙は東京から樹海まで巨大な木(長老)に会いに行っています。
この時の距離は110キロです。
長老に「ごぶさたしてます」と挨拶しておりいつもはこの距離を走っているわけではなさそうです。
階段ダッシュ
©板垣恵介/秋田書店
刃牙が母親の指示の元、トレーニングに励んでいた時代
一流のコーチの元、タイムも定められたタイムで駆け上がっていました。
階段から落ちる
©板垣恵介/秋田書店
その後、成長した刃牙は「階段を駆け上がるなんて面白くもなんともない」とし、階段を駆け上がるトレーニングを通り越して階段を駆け落ちるトレーニングを行っています。
ただ降りるというスピードではなく、階段から落下していると言えるほどの速度で落ちており落下のスピードより早く「手足を送る」ことで転倒を免れています。
トレーニングの後の食事
©板垣恵介/秋田書店
©板垣恵介/秋田書店
筋力トレーニングでは、トレーニングと同じぐらい栄養も大事と言われていますが幼年編の頃から刃牙もしっかりと栄養補給を考えていたようです。
山籠もりした際には持ち運び出来る食材をセレクトしており、このメニューを「考えに考えたメニュー」「高たんぱく、高ビタミン、低価格、低重量、そして長期保存」としています。
ただ、この話は30年ほど前になるので今ならもっと効率的な方法もありそうな気はします。
本来は、プロテインよりリアルフードの方が良いとも言われていますので、もしかしたら理にかなっているのかもしれません。
ここでは刃牙の用意した食材の栄養素を少し並べてみました。
オカラ(100gあたり)
エネルギー | 88kcal |
タンパク質 | 6.1g |
脂質 | 3.6g |
炭水化物 | 13.8g |
納豆(100gあたり)
エネルギー | 200kcal |
タンパク質 | 6.1g |
脂質 | 3.6g |
炭水化物 | 12g |
乾燥貝柱(100gあたり)
エネルギー | 301kcal |
タンパク質 | 65.7g |
脂質 | 1.4g |
炭水化物 | 14g |
スキムミルク(100gあたり)
エネルギー | 354kcal |
タンパク質 | 34g |
脂質 | 1.0g |
炭水化物 | 53.3g |
乾パン(100gあたり)
エネルギー | 386kcal |
タンパク質 | 0.29g |
脂質 | 0.13g |
炭水化物 | 2.36g |
カツオのキャラメル
カツオのキャラメルに関しては情報が少なかったのですが鮭&鰹のキャラメルという商品が実在しているようで、成分表だけは掲載されていました。
作中で書かれている通り高たんぱくの物が選ばれているのはもちろん、低脂質な食材も選ばれています。
この時は、山籠もりの準備として食材を選んでいる為、乾パンからは高カロリーが得られています。
©板垣恵介/秋田書店
いのしし肉(100gあたり)
エネルギー | 268kcal |
タンパク質 | 18.8g |
脂質 | 19.8g |
更に山小屋では、あらかじめ確保されていた5頭分の猪の燻製と内臓の塩漬けも食べています。
猪の肉は豚や牛に比べて低脂質、高たんぱくのようです。
1頭辺り、30㎏の肉が取れると言われていますので、5400gものたんぱく質が取れることになります。
5頭分ですと27000gとなり、山籠もりした期間の三か月間で一日300gものたんぱく質が摂取できています。
全ての肉を食べたのかは作中では明らかになっていませんが、とりあえずお腹がパンパンになるまでは食べていました。
この頃の刃牙の体重は65kgですので、激しいトレーニングする際の目安、体重×1.7g=は十分に満たしています。
運動をほとんどしていない人は、体重1キロ当たり0.8〜1.0g
軽めの筋トレをした人は、体重1キロ当たり1.2〜1.4g
激しい筋トレをする人は、体重1キロ当たり1.6〜1.7g
筋トレに必要なタンパク質の摂取量と効果的な摂り方 | サカナのちから たんぱく質ヘルスケアコラム筋肉量を増やしたいとお考えの方へ、筋トレに必要なタンパク質についてご紹介します。適切なタンパク質の摂取量や効果的な摂り方を理解してより良い食生活を目指しましょう。
刃牙特製スペシャルドリンク
©板垣恵介/秋田書店
山籠もり以外にも、刃牙はスペシャルドリンクを自作していたこともあります。
この時は、オカラ、牛乳、卵をミックスしていますが、卵は完全食とも言われており1個辺りMサイズで7.4gものたんぱく質を含んでいました。
この時は卵が5個なのでタンパク質35gと卵だけでも一回の摂取量としては十分すぎるぐらいのたんぱく質が取れています。
まとめ
今回は、刃牙のトレーニング方法についてまとめてみました。
刃牙では実戦形式のトレーニングがメインでフィジカルトレーニングの場面はあまり描かれていません。
地下のトレーニング施設も、序盤では様々な器具があったのに対し、現在はすっからかんになっているほどです。
ウエイトトレーニングよりも自重トレーニング、超高たんぱくな食事とマラソンランナーみたいな有酸素運動
刃牙のトレーニングをすべて真似できる方がいれば刃牙のような選手になれるのかもしれません
すべて参考にはならないとおもいますが、腕立て伏せやスクワットなら体一つあれば出来ますので是非できることから試してみてください
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