
©本田真吾/秋田書店
突如として街に現れる巨大な獣、そしてなすすべもなく破壊されていく日常……。
想像するだけでも背筋が凍るようなシチュエーションですが、そんな絶望的なパニックと人類の死闘を描き切り、多くの読者に衝撃を与えた漫画があります。
それが、本田真吾先生による『ハカイジュウ』です!
2010年に連載が開始された本作は、息をのむようなパニックホラーを軸に、手に汗握るバトルアクション、時にはふっと肩の力が抜けるようなギャグシーン、そして物語の奥深くに隠された謎解き要素まで、まるでジェットコースターのように多彩なエンターテイメントが詰め込まれていると評判なんです。
一度読み始めると、その濃密な世界観にグイグイ引き込まれてしまうかもしれませんね。
『ハカイジュウ』の大きな魅力として語られることが多いのが、なんといってもその圧倒的なスケールで描かれる巨大な獣たち――通称「ハカイジュウ」の存在と、それによってもたらされる絶望感ではないでしょうか。
そのあまりの破壊力と、じわじわと迫りくる恐怖の描写には、ページをめくる手が思わず止まってしまうほど……なんていう読者の声も少なくないようです。
一部の読者の間では、スタイリッシュでありながらも恐ろしい姿の巨獣たちが容赦なく襲いかかってくる様子から、あの大人気作『進撃の巨人』を彷彿とさせるという感想も聞かれます。
さらに、「『ハカイジュウ』で描かれる巨獣たちのインパクトや、人類が直面する絶望感の深さは、他に類を見ないほど強烈だった」と語るファンもいるほどなんですよ。
この記事では、そんな圧倒的なスケールで描かれる市街パニックホラー『ハカイジュウ』が、なぜこれほどまでに読者の心を掴んで離さないのか、その魅力の秘密に迫っていきたいと思います!
突如現れた絶望、「ハカイジュウ」の世界へようこそ
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「ハカイジュウ」とは?戦慄のパニックホラーを徹底解説
「ハカイジュウ」は、本田真吾氏による日本の漫画作品です。
2010年から連載が開始され、突如として出現した謎の巨大生物と人類の壮絶な戦いを描いています。
この作品は、パニックホラーを軸に、バトルアクション、さらには時折見せるギャグ要素や物語に深みを与える謎解き要素が絶妙に絡み合い、非常に密度の濃い物語体験を読者にもたらすと評されています。
巨大地震をきっかけに、正体不明のモンスターたちが人間を襲い始めるという、息もつかせぬ展開が続くパニックホラー漫画です。
読者の多くが、その圧倒的な絶望感と、グロテスクながらもどこか目を引くクリーチャーデザインに衝撃を受けたと語っています。
物語は全21巻で完結しており、第一部は主人公・鷹代陽の視点で描かれる「陽編」と、その後の世界を描く「未来編」に分かれています。
本記事では、主に第一部の衝撃的なラストシーンを中心に、物語の深層に迫る考察や、読者の間で語られる様々な見どころを紹介していきます。
息を潜めて読み進めなければ、あなたもハカイジュウの世界の虜になるかもしれません。
物語の幕開け:日常から地獄へ変わる瞬間
物語は、主人公である高校生・鷹代陽が通う立川の高校から始まります。
バスケットボールに打ち込む平凡な日常は、突如発生した大地震によって一変します。
地震の衝撃で気を失った鷹代陽が目を覚ますと、そこには阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっていました。
どこからともなく現れた異形の怪物たちが、人々を無慈悲に蹂躙していくのです。
この序盤の展開は、多くの読者に強烈なインパクトを与え、「いきなりクライマックス」との声も少なくありません。
混乱の中、鷹代陽は他の生存者たちと共に、時に協力し、時に反目しながらも、生き残るための戦いに身を投じていきます。
怪物の正体、そして撃退方法を探る中で、彼らは徐々に戦う力を手に入れていくことになります。
あらすじ
ハカイジュウ 1巻~10巻
突如東京・立川に出現した巨大な獣、通称「ハカイジュウ」。
その圧倒的な力で街は破壊され、人々は絶望の淵に立たされます。
スタイリッシュでありながら恐ろしい姿の巨獣たちは、建物に潜伏しようとも容赦なく襲いかかります。
さらに超大型の個体まで現れ、人類との力の差は歴然となります。
その描写される絶望感は、他の類似作品と比較しても際立っていると感じる読者もいるようです。
絶望的な状況の中、ようやく救助隊がヘリコプターで到着します。
彼らは銃でハカイジュウを駆逐していきますが、比較的小さな個体は研究材料として捕獲し、厳重に梱包する様子も見られます。
しかし、この救助隊は実は戦闘部隊であり、主人公の鷹代たち生存者を「知りすぎた存在」として警戒し、立川市から出さないようにします。
また、戦闘部隊員がマスクなしで活動していることから、人間がハカイジュウに変貌する可能性も示唆され、物語は新たな謎を提示します。
取引によってヘリコプターに乗り込むことに成功した鷹代たち。
しかし、ヘリから見下ろした地上の巨大な穴には、さらに巨大な「目」が存在していました。
この生物の正体は何なのか、地球本来の生物なのか、疑問は深まります。
立川市を囲むように存在する巨大な溝も、人為的なものである可能性が浮上し、物語のスケールは一気に拡大します。
戦闘部隊と特殊生物との戦闘は激しさを増し、その様子はまるで戦争のようです。
立川市は特殊生物による被害が拡大し、国家間の秘密裏の戦いを思わせる様相を呈していきます。
そんな中、「フューズ」と呼ばれる黒いスーツに身を包んだ謎の集団が現れ、特殊生物を圧倒的な力で駆逐します。
そのフューズの一人は、登場人物の一人である白崎と特別な関係を持つことが示唆されます。
その正体は、かつて命を懸けて白崎を助けた教師、武重でした。
武重はフューズとして次々と特殊生物を撃破していきますが、時には強力な敵も出現します。
しかし、その強大な敵すらも、別のフューズがあっけなく倒す場面も描かれます。
ある科学者は、フューズこそが人類の希望であると宣言し、絶望的な状況の中に一条の光が差し込みます。
この騒動は立川市だけの問題ではない可能性が示唆され、謎の溝の意味や、出現する化け物の量とスケールから、物語は立川市という一都市に収まらない広がりを見せていきます。
10巻までの段階では、不安定な状況ながらも、主に武重の活躍によって人間側が一矢を報いる展開が続きます。
一部の読者の間では、白崎が武重を巧みに誘導する様子について、その強かさに複雑な感想を抱く声もあったようです。
ハカイジュウ 11巻~13巻まで
11巻では、絶体絶命のピンチで物語が一旦終了し、読者の関心を強く引きつけました。
物語は、始祖のトール型とファイナルフューズ(最終融合)した武重と、大量のトール型特殊生物との壮絶な戦いから再開します。
ファイナルフューズした武重は、圧倒的な力でトール型100体以上を殲滅しますが、その過程で、なんと列島サイズの超巨大特殊生物「帝王」を誤って復活させてしまいます。
日本は再び絶望的な状況に陥りますが、武重と、同じくファイナルフューズした科学者・早乙女が共闘し、見事「帝王」を撃破することに成功します。
それから5年の歳月が流れました。
特殊生物の脅威を逃れ、北海道に移住した人類は、つかの間の平和な日々を送っていました。
しかし、その平和は長くは続きませんでした。
鷹代と、彼と共に戦うことになる絢士は、特殊生物の力を自らのものとする技術によって強化された「エボル」と呼ばれる存在になっていました。
白崎もまた、特殊生物を駆逐する部隊に所属しています。
エボル約40人が、かつて帝王封印の楔となっていたスカイツリーを武器として利用し、トール型特殊生物100体程度を駆逐する力を見せます。
しかし、その矢先に突如として帝王サイズの特殊生物たちが複数出現し、彼らは再び絶望の淵に立たされます。
第一部はこの絶望的な状況で幕を閉じます。
一部の読者の間では、主人公である鷹代の影が薄く、むしろ武重が物語を牽引していく展開について賛否両論があったようです。
しかし、結果的に人類を救ったとも言える変態教師・武重は、作中で「救世主(メシア)」として称賛されるようになります。
救世主・武重を失った(あるいはその力が及ばない)状況で、人類は帝王級の特殊生物たちからどのようにして生き延びていくのか。
第二部では、この絶望的な状況の中で新たな希望を探し求める人々の姿が描かれることになります。
ハカイジュウ 14巻~21巻
14巻から物語は第二部に突入します。
舞台は、鷹代たちが帝王級の特殊生物と戦ってから、さらに30年後の世界へと移ります。
第二部の主人公は、第一部の主要人物であった白崎と鷹代の娘、魅央です。
かつての英雄たちの娘である魅央は、一見平和な日常を送っているかのように見えましたが、その裏では不穏な影が静かに忍び寄っていました。
魅央が暮らすシェルターでは、特殊生物の肉を食糧として利用する実験が行われていました。
しかし、この実験は失敗に終わり、魅央の同級生たちは次々と恐ろしい変異体へと姿を変えていってしまいます。
一方、父である鷹代は大阪城を拠点にエボルとして活動を続けていました。
魅央は、亡くなった弟を蘇らせるため、クローン技術を持つとされるグループを探しに、危険な地上世界へと旅立ちます。
地上世界は、特殊生物が支配する混沌とした場所と化していました。
魅央は様々な苦難を乗り越え、ついに父・鷹代との再会を果たします。
しかし、鷹代は倫理的な観点からクローン技術の使用を拒否します。
それに怒った魅央は鷹代に勝負を挑みますが、その過程で自身の右腕が覚醒し、徐々に変異体へと近づいていってしまいます。
そんな中、幼い頃に鷹代の戦いを見守っていたナルミという少年が、かつて救世主と呼ばれた武重を復活させようと画策します。
復活した武重は、なんと150種もの特殊生物が融合した、以前とは比べ物にならないほど強大な存在へと進化していました。
その圧倒的な力でエボルたちを次々に葬り去り、かつてあれほど苦戦した帝王をも倒してしまいます。
武重の暴走を止めるため、魅央は懸命に戦いますが、全く歯が立ちません。
しかし、絢士の自己犠牲によって、武重は白崎との過去の思い出を取り戻し、最終的には魅央を守ろうとする行動を見せます。
武重の活躍により、特殊生物を生み出していた元凶である「破壊樹」は機能停止し、特殊生物の生産も止まりました。
世界はようやく平和に向かい始めたかのように思えましたが、新たな脅威がまだ残されていました。
破壊樹の中に潜んでいた特殊生物たちは、依然として存在していたのです。
物語は、それからさらに15年後、レンという男性と結婚した魅央、そしてその2人の子供たちがエボルとして新たな戦いに向かうシーンで幕を閉じます。
生き残りをかけた壮絶なドラマ:個性的な登場人物たち
「ハカイジュウ」の魅力は、絶望的な世界観だけでなく、そこで必死に生きようとする個性豊かな登場人物たちにもあります。
ここでは、物語の中心となるキャラクターたちを紹介します。
鷹代陽:絶望に抗う主人公の苦難と覚醒
バスケットボールが好きなごく普通の高校2年生、鷹代陽。
明るく勇気ある性格で、仲間を助けるためには危険を顧みない真っ直ぐさを持っています。
親友である久遠瑛士に対しては、彼の才能に複雑な感情を抱く一面も描かれており、その人間らしさに共感する読者も多いようです。
物語の序盤、立川からの脱出を図るヘリコプターがギガトールサイズの特殊生物の触手によって墜落し、鷹代陽は重傷を負ってしまいます。
その後、特殊生物対策部隊の治療施設へ運ばれた鷹代陽は、人体実験とも言える処置により、フューズの素体とされてしまうのです。
「未来編」では、研究員の期待を遥かに超え、理性を保ったまま特殊生物の力を行使できる「エボル」として覚醒します。
最大最強の特殊生物「帝王」が封印されてから5年間、鷹代陽は他のエボルたちと共に、帝王を目覚めさせようとする特殊生物と戦い続けてきました。
しかし、世界の国々を滅ぼしてきたギガトール型の大群が、再び襲来します。
想いを寄せる白崎直央との未来を守るため、鷹代陽は残り少ないエボル隊員を率いて、絶望的な戦いに挑み続けます。
第一部のラストシーンで見せる鷹代陽の雄姿と、そこに広がる圧倒的な絶望感は、多くの読者の記憶に深く刻まれていることでしょう。
久遠瑛士:親友との絆、そして悲劇的な結末
鷹代陽の親友であり、同じバスケ部に所属する高校2年生、久遠瑛士。
明るく運動神経抜群で、バスケ部のエースとして周囲からの信頼も厚い人物です。
鷹代陽と同じく高校で被災し、左腕だけを残して消息不明となってしまいます。
この展開には、多くの読者が言葉を失ったことでしょう。
その後、テレビ局から逃げ出した藍沢未来の前に、自我を失ったフューズとして現れます。
特殊生物の意識にのまれ、藍沢未来に襲いかかろうとした瞬間、鷹代陽の必死の呼びかけによって一瞬だけ意識を取り戻します。
そして、捕食される寸前の藍沢未来を守るため、自爆するという壮絶な最期を遂げました。
その自己犠牲の精神は、久遠瑛士というキャラクターの男らしさを際立たせ、多くの読者の涙を誘ったと言われています。
白崎直央:冷静沈着な生存者、その強さの秘密
鷹代陽たちと同じ高校に通う、クールな雰囲気を持つ女子生徒、白崎直央。
教室で特殊生物の出現に遭遇し、目の前でクラスメイトたちが惨殺されるという地獄を経験します。
その際、おびただしい数の死体の中に身を潜めて生き延びており、鷹代陽に発見された当初は錯乱状態に近い様子でした。
しかし、極限状況下で死体に紛れるという冷静な判断を下せる彼女の精神力は並大抵のものではありません。
次第にその冷静さと的確な判断力を発揮し、特殊生物から逃れる上で必要不可欠な存在となっていきます。
ヘリコプター墜落の際も、パニックに陥ることなく冷静に特殊生物を収容していたケージへ逃げ込み、一命を取り留めました。
その生存能力の高さには、目を見張るものがあると多くの読者が感じたようです。
重傷を負った鷹代陽を特殊生物対策部隊の治療施設に預け、その後は藍沢未来と合流し、彼女を特殊対策部隊本部があるスカイツリーへと導きます。
白崎直央の的確な判断力がなければ、物語はもっと早い段階で人類の敗北に終わっていたかもしれない、という考察も見られます。
その強さは、三十年後を描く第二部でも、衝撃的な形で読者の前に現れることになります。
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武重満:歪んだ正義感を持つ教師の狂気と執念
元体育教師の男性、武重満。
過去に自身が見込んだ女生徒へのセクハラ行為により解雇されたという暗い過去を持っています。
鷹代陽たちと合流した当初は、体育教師としての経験を活かし、生存者たちを導き守ろうとする行動を見せていました。
しかし、極限状態の中で、その責任感は次第に歪んだ支配欲へと変貌していきます。
一方で、教師として人を見る目は確かだったのか、白崎直央の冷静さや判断力、そしてその美貌と才能に早くから気づいていました。
そして、彼女と共に全てを支配する帝国を築き上げるという、独裁的な思考に取り憑かれていきます。
その狂気的な言動から、読者の間では強烈なインパクトを残すキャラクターとして語られることが多いようです。
しかし、ヘリコプター内で暴れる特殊生物に対し、白崎直央を守るために、自分もろともヘリコプターから落下するという捨て身の行動を見せます。
単なる悪役として終わらないのが武重満の奥深さであり、重傷を負いながらも特殊生物対策部隊に回収され、フューズとして覚醒。
更には小型特殊生物との融合だけでなく、トール型とのファイナルフューズまで果たし、人類の戦力として活躍します。
対策本部があるスカイツリーに集結した他国を滅ぼしたトール型の大群を退けた後、「帝王は我一人!」と叫び、帝王を封印していたスカイツリーを破壊。
目覚めた帝王と激戦を繰り広げ、片腕と両脚を失いながらも、再び帝王を封印することに成功します。
その常軌を逸した行動力と執念、そして白崎直央への歪んだ愛情は、一部のラストシーン、さらには二部のラストシーンまで貫かれています。
「武重先生がいなければ詰んでいた場面も多い」という意見もあり、毀誉褒貶ありながらも物語に不可欠な存在であったことは間違いないでしょう。
藍沢未来:過酷な運命に翻弄される少女
鷹代陽と久遠瑛士の幼馴染で、京都に住んでいる女子生徒、藍沢未来。
修学旅行で東京に来ていた際に、特殊生物の出現という未曾有の災害に巻き込まれてしまいます。
幼馴染と連絡が取れなくなり心配していたところ、立川が地獄絵図と化しているのを目の当たりにします。
その後、白崎直央と合流し、スカイツリーで鷹代陽との再会を果たします。
周囲の意見に流されやすく、気弱な印象を与えることもありますが、その心は優しく、時には誰かを助けるために自分が囮になることも厭わない勇気を持っています。
彼女の存在は、絶望的な状況下において、鷹代陽にとっての一つの心の支えとなっていたと考える読者もいます。
トラウマ必至?読者を震撼させた特殊生物の恐怖
「ハカイジュウ」のもう一つの主役とも言えるのが、人間を襲う「特殊生物」です。
そのおぞましい姿と圧倒的な力は、多くの読者に強烈な印象と恐怖を与えました。
小型種:集団で襲い来る恐怖の先兵
「小型」と名付けられてはいますが、そのサイズは人間よりも遥かに大きいものから、十数メートルに達するものまで様々です。
1巻の表紙を飾る個体をはじめ、百足型、ゴキブリ型、蜘蛛の手足をさらに伸長させたような形状など、その種類は多岐にわたります。
そのデザインの多様性とグロテスクさは、読者の想像力を刺激し、「夢に出てきそう」といった感想も多く見られました。
いずれも非常に獰猛で、人間を発見するや否や、突き刺し、食いちぎり、切り裂くなど、それぞれの形状に適した方法で襲い掛かってきます。
中には卵や幼体、繭の状態で存在する種類もいるようで、その繁殖力の高さも人類にとっては大きな脅威です。
トール型:都市を蹂躙する巨大な影
物語で最初にその姿を現したのは、鷹代陽たちが通う高校の校舎を踏み潰した個体でした。
東京の高層ビル群すら見下ろすほどの巨体を持ち、小型種とは比較にならない圧倒的な破壊力で都市を蹂躙します。
その攻撃方法は小型種ほど多彩ではありませんが、巨体そのものが強力な武器となり、都市機能を簡単に麻痺させてしまいます。
一体一体形状が異なり、小型種のような量産型ではない点も、トール型の不気味さを際立たせていると言えるでしょう。
その出現シーンは、絶望感を煽る演出として非常に効果的だったという評価が多いようです。
ギガトール型(帝王型):絶望の象徴、その圧倒的な存在感
「帝王型」とも呼称される、トール型すらも矮小に見えるほど巨大な特殊生物です。
物語開始時点では、スカイツリーの基部がその体を貫くことで、封印状態にありました。
鷹代陽たちがヘリコプターで上空から立川市街を見下ろした際に初めてその一部(巨大な目玉)が確認されますが、その目玉だけでも一つの市街地ほどの大きさを誇り、全長は想像を絶する規模です。
特殊生物を研究していた早乙女によれば、関東平野全域にその巨体が横たわっており、全長は数百キロメートルにも及ぶとされています。
この設定の壮大さには、多くの読者が度肝を抜かれたことでしょう。
関東平野に眠る「帝王」は、封印の楔となっているスカイツリーが破壊されることにより目覚めます。
そして、その復活を促すかのように、世界各地から他のギガトール型特殊生物が東京へと押し寄せてくるのです。
第一部のラストシーンでは、その圧倒的な絶望感と共に、ギガトール型の大群が襲来する衝撃的な光景が描かれます。
人類の反撃なるか?特殊生物への対抗策とその代償
圧倒的な力を持つ特殊生物に対し、人類はただ蹂躙されるだけだったのでしょうか。
ここでは、人類側の数少ない抵抗手段と、それに伴う謎や代償について掘り下げていきます。
特殊生物対策部隊:謎に包まれた組織とその非情な手段
物語の各所で暗躍する謎の部隊、その正体は「特殊生物対策部隊」です。
彼らは生存者を積極的に助けるわけでもなく、時には目的のためならば一般人の犠牲も厭わないという非情な側面を持っています。
特殊生物の出現はある程度予測されていたようで、この部隊はその脅威に対抗するため、ありとあらゆる非合法な手段を講じて準備を進めてきました。
特殊生物の生体収集と解析、人間と特殊生物の融合実験、そして国家予算を投じてのスカイツリー建造(帝王型の封印施設として)など、その活動規模は計り知れません。
彼らの存在は、物語に更なる謎と緊張感を与えているという意見が多いようです。
都市兵器:日常に隠された最終防衛ライン
特殊生物の小型種に対しては、通常の火器でもある程度の効果が見込める場合があります。
しかし、トール型以上の巨大な個体に対しては、通常兵器はほとんど無力です。
そのため、常軌を逸した規模の特殊兵器が必要とされました。
しかし、平時からそのような兵器を都市部に配備すれば、特殊生物出現前から社会に混乱を招く恐れがあります。
そこで、「ハカイジュウ」の世界では、我々が日常的に目にしている様々な都市の巨大建造物が、実は特殊生物対策用の兵器として偽装・配備されていたという驚愕の事実が明かされます。
お台場の大観覧車が変形するガトリング砲、フジテレビの球体展望室が分離落下する巨大爆弾、東京都庁の窓という窓全てが砲門となるロケットランチャー、新宿の東京モード学園コクーンタワーから散布される毒ガス兵器など、次々と明らかになる都市兵器の存在は、読者に大きな驚きを与えました。
「自分の街のあの建物も実は…」と想像を掻き立てられた読者も少なくないでしょう。
これらの兵器が惜しげもなく使用されるシーンは、本作の見どころの一つとも言えます。
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フューズとエボル:禁断の力、希望か破滅か
「フューズ」とは、特殊生物の細胞を人間に取り込ませることで生み出される、超人的な力を持つ存在です。
トール型特殊生物すらも撃退しうるほどの強大な戦闘能力を発揮しますが、その力の源泉は特殊生物の細胞であり、融合した人間の意識が特殊生物の凶暴な本能に乗っ取られてしまう危険性を常に孕んでいます。
一度は意識を乗っ取られながらも、強靭な意志の力で自我を取り戻す者もいますが、その代償は計り知れません。
「エボル」は、フューズと同様のプロセスで作られますが、フューズとは異なり、人間の理性を完全に保ったまま特殊生物の能力を行使できる存在です。
肉体の一部を変形させ、トール型はもちろん、ギガトール型をも倒すほどの力を秘めています。
主人公の鷹代陽もエボルとして覚醒し、人類最後の希望として戦いに身を投じます。
しかし、この禁断の力は、人類にとって真の希望となるのか、それとも更なる破滅への引き金となるのか、読者の間でも様々な考察が飛び交いました。
まとめ:巨大怪獣パニック×人間ドラマ!「ハカイジュウ」はなぜ読者の心を掴んだのか?
突如現れた巨大な“謎の存在”と人類の壮絶な戦いを描いた「ハカイジュウ」。
「圧倒的なスケール」「深い人間ドラマ」「予測不能な展開」「個性豊かなキャラクター」といった要素が複雑に絡み合い、読者の心を鷲掴みにして離しませんでした。
本作の最大の魅力は、まさにその“デカさ”にあります。
「もうこれ以上はないだろう」と読者が思っても、物語は次から次へと想像を遥かに超えるスケールで展開していきます。
ある読者からは「進撃の巨人をも凌駕する圧倒的なスケールのバトルシーンは必見」といった声も上がるほど、画面いっぱいに広がる怪物と、それに立ち向かう人間の姿は圧巻の一言です。
しかし、「ハカイジュウ」の魅力は“デカさ”だけではありません。
絶望的な状況の中で、人間たちが懸命に生き、抗う姿は多くの読者の心を揺さぶりました。
予測不能な展開が連続するストーリーは、“目を離せない面白さ”の連続で、最終巻まで一気に読み進めてしまったという方も多いのではないでしょうか。
「スケールが大きすぎて理解が追いつかない部分もあったが、それすらも魅力に感じる」という見方もあり、ただのパニックホラーでは終わらない深みが本作にはありました。
壮絶な戦いと深い人間ドラマが織り成す「ハカイジュウ」は、唯一無二の読書体験を提供してくれることでしょう。
ぜひ一度、この“デカすぎる”物語の世界に飛び込んでみてください!
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