ドラゴンボール初期、第21回天下一武道会に登場したキャラクターで、忘れられない人がいます。
そう、水不足の村を救うために優勝賞金を目指した、あのナイスガイ…ナムさんです！
褐色の肌に白いターバン、そして超が付くほど誠実な性格。
地味な印象を持ってる人もいるかもしれませんが、実は戦闘力も結構高かったし、必殺技のインパクトもすごい！
しかも、武道会が終わった「その後」にも、意外なところで活躍したり、感動的なエピソードがあったりするんです。
今回は、そんなナムさんの魅力と、知られざる（？）側面に迫っちゃいます！
水不足の村を救え！ ナムってどんな人？
ナムさんは、おでこにホクロがある仏教徒の僧侶格闘家です。
苦行僧みたいな衣装を着て、頭にはいつも白いターバンを巻いています。
エイジ721年生まれで、趣味は働くこと、職業は農業。
第21回天下一武道会では、並み居る強豪を抑えて準決勝まで勝ち進みました。
性格はとにかく真面目で純情！
女性に免疫がなさすぎて、天下一武道会でセクシーなランファンと戦った時には大苦戦するほどでした（笑）。
原作者の鳥山明先生も「まじめで信心深そうな性格」と評している、本当に良い人なんです。
ナムさんには、10歳下のアミさんと16歳下のタブさんという2人の弟がいます。
家族全員の名前の由来は「南無阿弥陀仏」から来ているんだとか！
天下一武道会に出場した、切実すぎる理由
ナムさんが天下一武道会に出場した理由は、本当に切実なものでした。
彼の故郷の村が、慢性的な水不足に悩まされていたんです。
しかも日照り続きで、村はもう限界寸前…。
ナムさんは、武道会で優勝して、その賞金で大量の水を村に買って帰ろうと決意しました。
強い武道家たちが集まる天下一武道会で、村の希望を背負って闘ったんです。
結果的に準決勝で孫悟空に敗れてしまい、失意のうちに帰ろうとしたナムさんでしたが…。
ここで、事情を察した亀仙人（変装してジャッキー・チュンとして出場）が、ナムさんにそっと話しかけます。
武道会の会場があるパパイヤ島は水が豊富で、好きなだけ持って帰っていいこと、さらに水を大量に運べるホイポイカプセルを渡してくれたんです！
村の命が救われると知ったナムさんは、涙を流しながらジャッキー・チュンに心から感謝しました。
このシーン、何度見ても感動しちゃいますよね！
ちなみに、この時ジャッキー・チュンはヤムチャをごまかすために、ナムさんに協力してもらって亀仙人のフリをしてもらった…なんて裏話も（笑）。
地味？実はヤバかった!? ナムさんの戦闘力と必殺技「天空×字拳」！
水不足の村を救うために命がけで闘ったナムさん。
武道会に出場するだけあって、かなりの強さを持っていました。
日々の厳しい修行で鍛えられた彼の戦闘力と、インパクト抜群の必殺技を見ていきましょう！
ナムさんの戦闘力はどれくらい？
第21回天下一武道会でのナムさんの活躍は目覚ましかったです。
一回戦ではセクシーなお色気攻撃で攻めてくるランファンに苦戦しますが、目を閉じるというまさかの対策で一撃ノックアウト！
そして準決勝では、主人公・孫悟空相手に互角の勝負を繰り広げました。
悟空のスピード技、残像拳もちゃんと見切って対応するほどの実力！
結局は悟空に敗れてしまったので、悟空やジャッキー・チュンには及ばないものの、それに近い戦闘力を持っていたと考えられます。
初期の悟空に迫る実力者だったなんて、すごいですよね！
ナムさんの代名詞！ 必殺技「天空×字拳」！
ナムさんの必殺技といえば、やっぱりこれ！
技名もすごい「天空×字拳（てんくうぺけじけん）」です！
かかしみたいな独特の体勢で空高くジャンプ！
そして猛スピードで落下しながら、相手の首にクロスチョップをお見舞いするという技です。
悟空に対してこの技を使った時、ナムさんは「この技を受けたら10日間は目が覚めない！」と勝利を確信していました。
ところが、カウントしてる間に悟空がケロッと起き上がっちゃって、ナムさん本人も「ええっ!?」って顔で唖然としていましたね（笑）。
悟空が空中に逃げても、ナムさんは驚異的な脚力で追いかけて空中戦に！
ただ、この時のナムさんは舞空術は使えないので、あくまでジャンプ力での滞空です。
先に地面に着いた悟空のキックを受けて、惜しくも場外負けとなってしまいました。
「天空×字拳」という技名と、あの独特のポーズ、そしてまさかの結果は、ファンにとっては忘れられない名シーンですよね！
ナムさんの強さを他の初期キャラと比べてみた！
第21回天下一武道会には、他にも個性的なキャラがたくさん出ていました。
ナムさんの強さは、他の武道家と比べてどうだったんでしょう？
●vs チャパ王
名の知れた武道家で、多くの弟子を持つチャパ王。
でも、第21回大会では予選で悟空と戦ってあっさり負けちゃいました。
悟空を子供だと油断するチャパ王に対し、ナムさんは真剣そのもの。
ナムさんの方が武道家としての格は上だったかもしれませんね。
●vs パンプット
「超天才格闘家」と呼ばれ、壁を破壊するほどのパワーを見せたパンプット。
ですが、天下一武道会で悟空と戦った時には一撃も与えられずKO。
ナムさんの方が圧倒的に強かったです。
●vs ランファン
セクシー攻撃でナムさんを追い詰めた女性格闘家。
しかし、ナムさんが目を閉じるという対策をしたら、あっという間に一撃で倒されてしまいました。
実力差は明らかで、ナムさんの圧勝でしたね。
武道会後のナムさん、意外な活躍や「その後」！
天下一武道会で水の心配がなくなったナムさんですが、物語の中ではその後も意外なところで登場しています！
アニメオリジナルエピソードや、後のシリーズでの登場シーンを見てみましょう。
アニメオリジナルで悟空と筋斗雲に乗った!?
アニメ『ドラゴンボール』のオリジナルエピソードでは、水を村に持ち帰った後のナムさんが描かれました。
ホイポイカプセルの水が無くなった時のために、安定した水源を探す必要があったんです。
なんとナムさん、悟空と一緒に筋斗雲に乗って水源を探しに行きました！
筋斗雲は心が綺麗じゃないと乗れない乗り物。
ナムさんが筋斗雲に乗れたということは、彼の心がどれだけ綺麗かという証明ですね！
ちょっとしたエピソードですが、ナムさんの誠実さが伝わる良いシーンでした。
魔人ブウを倒す「元気玉」に協力！
時は流れて『ドラゴンボールZ』。
魔人ブウとの最終決戦で、悟空が全宇宙の生き物から少しずつ元気をもらう「超元気玉」を作った時、ナムさんも地球人として元気玉に協力しています。
最初は悟空の声に気づかず、「誰だ？」って感じでしたが、ミスター・サタンの呼びかけを聞いて手を上げてくれました。
地球の平和のために力を貸すナムさんの姿が描かれていましたね。
まさか『GT』にも！ ツフル星へ避難！
さらにアニメオリジナルシリーズ『ドラゴンボールGT』にもナムさんは登場！
ベビーに寄生された地球が爆発しそうになった時、地球中の人々がピッコロや悟空の瞬間移動でツフル星に避難しました。
その中に、ナムさんも含まれていたんです！
短いシーンですが、あのナムさんがツフル星まで行っていたなんて、ちょっと驚きですよね。
ナムさんの「その後」は？ 声優はまさかのあの人！
天下一武道会で優勝という望みを叶えられなかったナムさんですが、村に水を持ち帰ることはできました。
その後は、故郷の村で農業を営みながら、平和に暮らしているんでしょうか。
アニメオリジナルやZ、GTでの登場を見る限り、悟空たちの戦いに直接参加することはなくなりましたが、地球の住人として彼らの活動を見守り、時には力を貸しているようです。
そして、ナムさんの特徴的な声！
誰が演じていたか気になりますよね？
ナムさんの声を担当したのは、声優の塩沢兼人（しおざわ かねと）氏です！
塩沢兼人氏は1954年生まれ、2000年に46歳という若さで亡くなられたベテラン声優です。
甘く気品のある声で知られ、「貴族的」「イケボ」と称されていました。
イケメンキャラクターを多く演じる一方で、コミカルな役も積極的に演じていたとか。
彼の代表作で特に有名なのが、アニメ『クレヨンしんちゃん』のぶりぶりざえもんです！
そう、あの！ ちょっとセコくて面白い、天下の救いのヒーロー、ぶりぶりざえもんの声なんですよ！
真面目で純情なナムさんと、あのぶりぶりざえもんが同じ声優さんだったなんて、まさかすぎますよね！
塩沢氏の幅広い演技力が光ります。
ナムさんへのファンの反応は？ 「良い奴すぎる」と大人気！
ナムさんは登場シーンは多くないですが、ファンからの人気はかなり高いんです！
SNSなどでの反応を見てみましょう。
ジャッキー・チュンとのシーンは感動！
やっぱり一番印象に残っているのは、ジャッキー・チュンに水を分けてもらうシーン！
「あのシーンは本当に感動した」「ナムさんの涙にもらい泣きした」という声多数。
村や家族を思うナムさんの優しさと、ジャッキー・チュンの粋な計らいが胸を打ちます。
「ナムさん良い奴すぎて好き」
天下一武道会での真剣な闘いぶりや、村人のために一生懸命な姿を見て、「ナムさん良い奴すぎる」「ドラゴンボール初期のキャラの中でも屈指の良い人」と評価するファンが多いです。
登場は短いながらも、その誠実さで読者の心を掴みました。
「天空×字拳が忘れられない！」
技名、ポーズ、まさかの結果…！
「天空×字拳のインパクトは忘れられない」「まさか『ぺけじけん』って読むとは！」など、技のユニークさもナムさんの記憶を深く刻んでいます。
まとめ：ナムさんは地味じゃない！ 誠実で強い、愛すべき武道家だ！
ドラゴンボール初期の天下一武道会で、水不足の村のために闘ったナムさん。
地味に見えるかもしれませんが、悟空に迫る実力者であり、「天空×字拳」というユニークな必殺技を持ち、鳥山先生も認める誠実で信心深いナイスガイでした。
アニメオリジナルやZ、GTでも意外な登場シーンがあり、彼の「その後」も描かれています。
そして、声優はあの「ぶりぶりざえもん」と同じ塩沢兼人氏！ このギャップもナムさんの魅力ですね。
登場は短くても、そのキャラクター性や感動的なエピソード、そしてユニークな技で、ナムさんは今も多くのファンに愛されています。
次にドラゴンボールを読む時やアニメを見る時は、ぜひナムさんの活躍にも注目してみてください！
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