【トリコ】とは?美食とバトルが織りなす壮大な冒険譚
「トリコ」は、漫画家・島袋光年先生が「週刊少年ジャンプ」で連載していたグルメ&バトル漫画です。
力強いタッチで描かれるマッチョなキャラクターたちと、独創的なオリジナル食材や生き物、そして「グルメ」をテーマにした独特の世界観が、子供から大人まで幅広い層から支持を集めました。
アニメ化もされており、特にフジテレビで放送された人間界編は子供たちに大人気でした。
原作にはないアニメオリジナルのキャラクターや食材、ストーリーも加わり、見どころ満載でしたね。
また、少年ジャンプの超大作である「ONE PIECE」とは2回、「ドラゴンボール」とは1回コラボ放送を行ったことでも話題になりました。
ジャンプの最強ヒーローたちの共演は、多くのファンを熱狂させました。
【トリコ】主要キャラクター:美食の探求者たち
「トリコ」に登場するキャラクターたちの特徴といえば、やはりその筋肉質な体格でしょう。
身長2m越え、体重100kgという大男が多く、もちろん主人公トリコもその一人です。
彼らはそれぞれ、美食屋や料理人として、個性豊かな能力や体質を武器に、桁違いの戦闘能力を誇ります。
トリコ:カリスマ美食屋と食欲の化身
プロフィール | 詳細 |
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職業 | 美食屋 |
モットー | 「思い立ったが吉日、ならばその日以降はすべて凶日」 |
能力 | 圧倒的な嗅覚(人間の一万倍以上) |
体内の悪魔 | 赤鬼、青鬼、もう一体(未確認) |
本作の主人公。
美食屋の中でもカリスマ的存在であり、圧倒的な強さと体格、そして食欲を誇ります。
食材への探求心も非常に強く、どんな危険な場所であろうと臆することなく挑戦していく姿勢が描かれます。
「この世のすべての食材に感謝していただきます」という彼の言葉は、無益な殺生を嫌い、すべての命や食材に敬意を払い、感謝していただくという強い気持ちが込められています。
トリコの体内には、グルメ細胞の悪魔が複数体宿っています。
たびたび危機的状況に陥ったときには赤鬼が出現しますが、このほかに青鬼、そしてもう一体の悪魔が宿っていることが物語の終盤で明らかになります。
これこそがトリコの強力な食欲の正体でした。
小松:食運に恵まれた天才料理人
プロフィール | 詳細 |
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職業 | 「ホテルグルメ」のシェフ |
能力 | 強力な食運、食材の声を聞く、どんな食材でも最高の調理をするセンス |
性格 | 心優しく、時に勇敢、怖がりな一面も |
トリコの頼れる相棒であり、「ホテルグルメ」のシェフです。
強力な食運と料理人としての圧倒的センスを持ち、食材の声を聞き、どんな食材でも最高の調理をするという信念があります。
怖がりなシーンも多いですが、心優しく、自分の意見を通すという勇敢な場面も見られます。
物語を通して、より実力のある料理人へと進化を遂げていきます。
彼の持つ強い食運の正体も、終盤では明らかになりました。
実は彼もまた、グルメ細胞の悪魔を宿す、ほんの一握りの人間の一人でした。
美食屋四天王:トリコを支える強者たち
トリコを筆頭に、人間界の美食屋の中でも最強と呼ばれる4人の美食屋です。
それぞれが桁違いの能力や体質を武器にし、屈指の戦闘能力を誇ります。
ココ:驚異の視力と強力な毒の体液を体に宿し、一時期危険生物として指定されたこともある美食屋です。
また知能が非常に高く、毒だけでなく食材や生き物についての知識も大変豊富です。
二枚目キャラであり、柔和な性格と甘いマスクで女性からは非常に人気があります。
時々刺さるような毒舌を吐きますが、繊細な心の持ち主であり、傷つきやすい性格も持ち合わせています。
サニー:美しいものを何よりも愛し求め、醜いものを強く嫌う美食屋です。
そのため、彼のフルコースは美しい食材ばかりで構成されています。
色鮮やかな髪の毛はすべて触覚のようなものであり、この髪の毛を使った攻撃が特徴的です。
美容面でも非常にこだわりがあり、髪や肌の美しさを保つためならどこへでも向かう個性的な人物です。
しかし、クリスマスの食材のプレゼントの時に、孤児たちの笑顔を美しいと感じるシーンもあり、彼の内面の優しさが垣間見えます。
ゼブラ:強力な聴覚を持ち、音を使った攻撃が得意な美食屋です。
トリコを上回るほどの超大食い。
生物を絶滅させるほどの凶暴さや圧倒的な強さから、危険生物指定され服役していましたが、新種食材の発見や指名手配犯の捕獲を条件に釈放されました。
彼のもっとも嫌いな「調子に乗っていること」は嘘をつくことで、心音の微妙な速さなどから判断することができるほど地獄耳の持ち主です。
凶暴で喧嘩っ早い性格ですが、小松の食運や人間性を非常に高く評価しているシーンもあります。
スタージュン:トリコの双子の兄弟
美食會の幹部であり、圧倒的な強さを誇ります。
物語の第1部ではトリコと命がけの対峙をしましたが、第2部のグルメ界編では、なんとトリコの双子の兄弟であることが明らかになりました。
トリコとは異なり、顔立ちの美しい青年として描かれています。
美食神アカシア:ネオの謎を握る人物
第1部では伝説の美食屋であり、幻の食材GODを手に入れ戦争を止めた人物として崇拝されていました。
しかし、第2部のグルメ界編クライマックスではまさかの敵として登場します。
彼は「ネオ」の正体の鍵を握る人物でもあり、一龍、次郎、三虎は彼の弟子でした。
【トリコ】グルメ界:未知の食材と生物が潜む危険な領域
「トリコ」における地球は、人間界とグルメ界に分けられています。
人間界でも並外れた強さを持つ生物や過酷な環境が存在しますが、グルメ界はまさに別次元です。
多くの美食屋が挑戦し、帰らぬ人となった場所でもあり、そこに住む生物の強さは桁外れです。
物語の第1部で、一度トリコもグルメ界に挑みましたが、惨敗に終わっています。
八王:グルメ界の頂点に君臨する猛獣たち
グルメ界には「八王」の名を持つ獣が存在しており、トリコの相棒テリークロスの親であるバトルウルフや、ココの相棒キッスの親であるエンペラークロウも八王の一角です。
グルメ界に存在する他の動物とは一線を画す強さを誇り、その捕獲レベルはなんと6000越えという途方もない数値です。
伝説の食材とアカシアのフルコース
グルメ界には伝説の食材も存在し、人間界では比べ物にならないほどの美味なものが多いとされています。
アカシアのフルコースはすべてグルメ界のものであり、中でも伝説の食材「GOD」は、人間界の戦争を止めたとされています。
トリコの目指す食材も、このグルメ界の食材の一つです。
【トリコ】グルメ細胞と悪魔:食欲を司る異形の存在
グルメ細胞は、美食神アカシアが発見したとされる「旨みの細胞」です。
その食材が持つ長所を格段に引き出し、美味な食材はより美味になるという特徴を持ちます。
グルメ細胞を持っている人間は、その人間に適合する食材を食すことにより、より生命力が増し、潜在能力を格段に引き出すことができます。
しかし、グルメ細胞はすべての人に適合するわけではなく、適合しなければ異形化したり、最悪は死に至ることもあります。
トリコたち四天王は、適合する食材を取り入れ、ますます進化を遂げていきます。
グルメ細胞の悪魔の正体
トリコや他の四天王が危機的な状況に陥ったとき、体内に現れる異形の存在こそが「グルメ細胞の悪魔」です。
その正体は、グルメ細胞の中に存在する食欲の悪魔で、多数の種族が存在します。
宿している人間がその生涯を終えると、食霊となりますが、食霊となった悪魔は、幾度となくグルメ細胞を持つ人間に食欲となって蘇るとされています。
トリコたちのようにグルメ細胞の悪魔を宿しているのは、グルメ細胞を持つ者の中でもほんの一握りです。
自らがグルメ細胞の悪魔を宿しているとは気づかない者も多く、なんとトリコの相棒である小松もその一人でした。
また、粗食の教えを守るグルメ騎士リーダーの愛丸は、トリコと幼馴染であり、GODを手に入れる約束をしていました。
彼もグルメ細胞の悪魔を宿していることが物語の第2部で判明し、GODへの探求心の正体は、彼の体内に宿る強力な食欲の悪魔だと語られるシーンがあります。
【トリコ】最強の敵「ネオ」の正体とアカシアとの関係(ネタバレあり)
他の生物とは一線を画す食欲と強さを持つネオは、トリコや他の四天王、スタージュンを瀕死にまで追い込むほどの圧倒的な存在でした。
特に、美食神アカシアと強く関係しており、その正体が物語の核心を握っていました。
アカシアの黒幕としての暗躍とネオの解放
物語の黒幕であることが判明したアカシアも、グルメ細胞を持つ一人です。
彼はブルーニトロと手を組み、「最果ての地」に踏み入ることを目的として動いていました。
そのために、彼は3人の弟子(一龍、次郎、三虎)や、人間界の戦争終結までもを利用したとされています。
その強さは、四天王やスタージュン、さらには八王を瀕死に追い込むほどの戦闘能力を持ちます。
そして、ブルーニトロとの約束であった「ネオの封印」を破り、ネオを取り込んでしまいます。
ネオの恐るべき特性:恐怖と絶望を喰らう悪魔
アカシアの抑制できないほどの食欲の正体は、「ネオ」にありました。
ネオの正体は、かつてブルーニトロの監視下にあったグルメ細胞の悪魔です。
ネオはその後ブルーニトロの監視下を離れ、多くの星や食材を食い尽くしていました。
ネオは、生き物が持つ恐怖や絶望を感じたときの旨みが大好物であり、その旨みを最大限引き出してから食します。
ブルーニトロたちの星を壊滅まで追い込んだのも、このネオの恐ろしく異常な食欲が原因でした。
進化を遂げるネオとアカシアの真の目的
トリコを極限まで追い込んだネオは、数々の困難や強敵との対峙を乗り越え、より進化したトリコでさえ苦戦させ、一時は戦闘不能状態にまで追いやりました。
さらに、GODを食し、アカシアと分離したネオは、アカシアの体内に宿っていたときよりもさらに禍々しい姿に進化を遂げます。
その進化を遂げたネオを取り込み、生物最強の存在となったアカシアは、さらにトリコを煽り、攻撃を仕掛けます。
この時点での彼の捕獲レベルは8000越えと言われ、人類はおろか地球上の全生物の中で最強の存在となり、トリコたちは大苦戦を強いられました。
しかし、実はアカシアの一連の悪行やトリコたちへの執拗な挑発などには理由がありました。
それは、ネオに「怒り」の味を食べさせることでした。
普段は怒ることのないトリコの逆鱗に触れることで、自分を攻撃させることが目的だったのです。
ネオは「怒り」が大の苦手であり、アカシアはそこに気づいていたのです。
アカシアの本当の目的は、ネオに「怒り」を食べさせ、今まで食べたものを吐き出させること。
こうすることで、ブルーニトロの同胞たちや食材を救おうとしていたのです。
決着とネオの解放
トリコの渾身の一撃を受け、最強となったアカシアは倒されます。
息絶えるかと思ったその時、アカシアの身がノッキングされていたことに気づきます。
それはアカシアの真意に気づいていた三虎の手によるものでした。
トリコは涙ながらに、ネオと自分を解放してやれと言います。
アカシアは、自身の真意を語り、トリコにネオを託して息絶えるのでした。
その直後、アカシアの口からは大量の食材が吹き出します。
その時、吹き出した食材の中から、トリコが旨みを感じた食材を見つけます。
そして、トリコのフルコースに肉料理が加えられるのでした。
最後に責任を全うさせてほしいと願った三虎は、なんと最強の食運を持っていたゾンゲの食運をコピーし、旨みに変え、自身のすべてを放出し絶命しました。
地球の崩壊も、食霊となった次郎の力を借りた愛丸と鉄平の手によって食い止められました。
そして、トリコは三虎にそっと感謝の意をつぶやきます。
やがて、すべての食材を出し切ったネオ。
トリコはネオに食材を分け与えます。
こうしてトリコたちはGODを手に入れ、トリコのフルコースのメインディッシュには、GODが加えられたのでした。
【トリコ】ネオの強さまとめ:美食の探求を促す原動力
「トリコ」の敵生物の中では最も最強と言える存在だったネオですが、その正体は美食神と謳われたアカシアの食欲の源でした。
アカシアは、数々の食材の発見と非常に強い食への探求心はグルメ細胞の中に宿るネオの存在であったと語りました。
一度読んだだけでは少し見えづらかったアカシア・ネオ戦ですが、ネオの正体やグルメ細胞について詳しく知ることで、ネオやアカシアとの戦闘シーンがより深く楽しめるでしょう。
物語を最初から読み返してみることで、新たな発見があるかもしれませんね。
美食神から捕獲レベル∞まで、トリコの世界で最も強いのは誰だ?「食」と「強さ」が交錯するキャラクターたちのランキングを徹底解剖!

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