【NANA】岡崎真一(シン)はなぜ人気?隠された正体と切ない過去、美少年ギタリストの魅力に迫る!

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【NANA】岡崎真一(シン)はなぜ人気?隠された正体と切ない過去、美少年ギタリストの魅力に迫る!

 

漫画、アニメ、そして実写映画と、多方面で社会現象を巻き起こしたNANA。

その中でも、特に読者の心を惹きつけてやまないキャラクターの一人に、バンド「BLACK STONES」のギタリスト、岡崎真一、通称シンがいます。

映画では俳優・松山ケンイチさんが好演し、そのミステリアスで魅力的な存在感を際立たせました。

 

今回は、そんなシンの知られざる「本当の正体」や「切ない過去」の設定に深く切り込み、彼がなぜ多くのファンに根強い人気を誇るのか、その理由を徹底的に解剖していきます。

秘められた背景を知ることで、シンの魅力がさらに深く感じられるかもしれません。

 

NANA登場人物・岡崎真一(シン)を徹底解剖!

シンこと岡崎真一は、BLACK STONESのギタリストであり、その美少年ぶりだけでなく、隠された素性や裏設定を持つ非常に魅力的な人物です。

物語の主要人物である大崎ナナをNANA、小松奈々をハチと表記しながら、シンがNANAや他のキャラクターたちとどのように関わり、彼の魅力がどのように紡がれていったのかを見ていきましょう。

NANAとシンはバンド仲間であり、NANAからすれば可愛い弟のような存在に見えますが、実はこの年齢差にも深い裏設定が隠されています。

ここからは、シンの素性や裏設定を紐解き、彼の魅力を余すことなくご紹介していきます。

 

NANAも驚愕!シンの隠された過去と正体

シンの魅力の根底には、彼の秘密と過去が大きく影響しています。

 

【正体1】年齢詐称の過去

シンはBLACK STONES加入時、メンバーに18歳と自己紹介していました。

しかし、コミックス12巻において、実は本当の年齢が15歳だったことを告白するシーンがあります。

15歳であろうと18歳であろうと未成年であることには変わりありませんが、バンドメンバーに溶け込もうと、飲酒や喫煙に手を染める美少年の姿は、読者に衝撃を与えました。

特に彼が愛用するヴィヴィアン・ウエストウッドのライターは、シンのキャラクターを象徴するアイテムとして印象的です。

 

NANAとハチの年齢に関する補足

ちなみに、主人公のNANAはコミックス1巻第2話で18歳、2巻から20巻までは20歳、そして21巻で21歳を迎えています(連載当時)。

もう一人の主人公であるハチも、1巻第1話では18歳(高校3年生)で、2巻から16巻まで20歳、そして16巻で21歳を迎えました。

NANAとハチは同じ名前で、年齢も同じ、性格は対照的でありながらも、意気投合する要素を多く持っていました。

作中では大人びた印象を与える二人ですが、物語開始当初は新成人になったばかり、という設定だったのです。

 

【正体2】スウェーデン人の血を引く混血児

和風な雰囲気があまりないシンですが、彼は混血児であることが物語の途中で判明します。

コミックス17巻でレイラの台詞から、彼がスウェーデンの血筋を引いていることが明らかになりました。

年齢を3歳もサバ読みできたのも、彼の大人びた見た目が手伝っていたのかもしれません。

ハーフは一般的にモテる傾向にあると言われますが、シンの場合もそのエキゾチックな魅力が、彼の人気の理由の一つだと考える読者も多いでしょう。

加えて、シンは実の母親と過去に死別しているという、切ない背景も持ち合わせています。

 

【正体3】大麻所持による逮捕歴

シンの過去には、大麻所持で逮捕されるという衝撃的な事実もあります。

この事件は、彼が所属する人気バンド「BLACK STONES」にも悪影響を及ぼし、一時的な活動停止を余儀なくされました。

バンドマンにありがちな、悪い薬物の所持や使用は決して許される行為ではありませんし、かっこいいと美化する意見はもってのほかです。

作中での彼の表情からは反省の色が伺えないという見方もありますが、これはシンのキャラクターの複雑さを表しているとも言えるでしょう。

 

【正体4】年上女性に人気の「若いツバメ」

シンは、女性、特に年上の女性との関係を築くことに長けていたようです。

作中では「あ…泣かないで。電話越しじゃ抱きしめてあげられないし」といった歯の浮くような台詞を口にしますが、シンは本心でそう言っているように感じられます。

もしこれが計算だとしたら、したたかだと感じる読者もいるかもしれません。

スマホではなく、折りたたみ式のガラケーでもない連絡ツールを使用している描写は、時代の流れを感じさせます。

シンは、いわゆる「若いツバメ」として年上の女性に人気があり、ハチの心にも無邪気に甘える一面を見せていました。

 

ハチの母性とシンの本音

ハチこと小松奈々は、クラスに一人はいるような「お母さんキャラ」とは一線を画す、母性溢れるキャラクターです。

彼女の心優しい性格や、全てを包み込むような度量をシンは見抜いていたのでしょう。

だからこそ、「僕もハチの子供に生まれたかったな」と、まるで母親を慕うかのように甘える言葉を口にすることができたのだと推測する読者も多いです。

この関係性は、シンにとってハチが単なる年上の女性ではなく、心の拠り所となる存在だったことを示唆しています。

 

未成年時の喫煙描写が物議を醸す?

耳のピアスの個数から推測すると、シリーズを通して15歳から18歳に成長するシンの初期の頃を切り取った画像には、髪を下ろしたシンの姿が描かれています。

NANAファン、特にシンの親衛隊から絶大な人気を誇るこのスタイルは、前からの光に照らされ、リモコンを構える彼が暗い部屋でテレビをつけている様子を表しています。

また、棒状のお菓子をくわえているようにも見えますが、これはれっきとした外国の煙草(洋モク)です。

未成年時の喫煙描写については、アニメや漫画だから許容範囲と考えるか、問題視するかで意見が分かれるところかもしれません。

 

NANAの世界観を彩る人気ブランドと人間関係

シンを取り巻く世界や人間関係も、彼の魅力を形成する上で欠かせません。

 

NANA人気が支えた「ヴィヴィアン・ウエストウッド」

シンだけでなく、NANAの世界全体で広く愛用されているのが、ファッションブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」の製品です。

シルバーアクセサリーだけでなく、バッグや衣類も作中に登場します。

これは、おそらく作者の矢沢あいが好むブランドだったのでしょう。

特徴的な惑星のロゴマークは、ブランドを示すだけでなく、その形自体が商品として扱われるほど人気を博しました。

特に連載が軌道に乗っていた時期は、ヴィヴィアン・ウエストウッドの製品がファッションアイテムとして絶大な人気を誇っていました。

 

シンとレイラ、もう一つの「人気バンド」のメンバー

恋人である芹澤レイラと見つめ合うシンの姿も印象的です。

レイラはTRAP NESTのヴォーカリストであり、シンのBLACK STONESとは何かと因縁があるバンド同士です。

シーツに転がるヴィヴィアン・ウエストウッドのアクセサリーや、下ろした髪が安らぎを感じさせる一コマは、恋人たちの穏やかな時間を表現しています。

シンを知らない人が見たら、女性同士が見つめ合っているようにも見受けられるほど、シンの美しさが際立っています。

よく見るとシンが左手でレイラの髪をもてあそんでいる様子も描かれており、二人の親密さが伺えます。

 

シンの言葉に多くの読者が共感!揺るがない名言の数々

シンは、その年齢からは想像できないほど、深く示唆に富む言葉を多く残しています。

 

客観視を促すシンの名言

シンが口にする「客観視」に関する言葉は、多くの読者の心に響きました。

前後で落差を感じることで、視点が切り替わったり、視野が広がったりすることもある、という彼の言葉は、道を大きく踏み外すことの肯定なのか、客観視することの肯定なのか、あるいはその両方なのか、深く考えさせられます。

ネット上では、この台詞が「名言」として非常に多くの人に扱われており、コミックス13巻で彼が18歳の時に放った言葉であることを考えると、その早熟さに驚かされます。

これは、シンが持つ独特の感性や、経験からくる深い洞察力を示していると言えるでしょう。

 

シンの男泣きとその真意は?

NANAの世界観は、人間関係の複雑さや歪みの中で、時に悲しいエピソードが語られることもあります。

音楽漫画でありながら、リアルな人間描写が読者を引きつける要素となっています。

シンが涙を流すシーンは、感情が混乱している様子を示しており、裏切られた悲しみや、大切な人との別れを経験した涙だと推測する読者が多いでしょう。

年上女性に厚く支持されるシンですから、痴情のもつれと捉えるのが自然な流れかもしれません。

しかし、もしその涙の正体が友情によるものだとしたら、そこには熱い仁義を感じるといった見方もあります。

 

ファッションアイコンとしてのシン

シンの着こなしや身につけているものも、彼の魅力を語る上で欠かせません。

 

「首輪」はファッションの一部?

小松奈々が忠犬のようだからNANA(大崎ナナ)からハチと呼ばれていますが、流石にハチが首輪をしている描写はありません。

NANAの恋人である蓮は、ピストルズのシド・ヴィシャスを真似て南京錠をネックレスにしています。

シンの首輪が誰かに飼われている目印ではないことは容易に想像できますが、単にファッションの一環であると考えるのが最も無難でしょう。

あるバンドの楽曲が「首輪」をテーマにしていることからも、それがロックファッションの一要素として受け入れられていることが伺えます。

 

繊細な髪の描写とピアス使い

四コマ漫画に閉じ込めたシンの描写を見ると、話題に出した首輪もしっかりと描かれていますが、シンは耳のピアスにもこだわりを見せています。

右下のコマのシンは、ヴィヴィアン・ウエストウッドのアクセサリー(ネックレス兼ライター)を着用しており、そのファッションセンスが際立っています。

左下のコマのシンはギターを抱えており、ネックの長さを利用して身長を割り出すこともできそうですが、極端に背が低いということはなさそうです。

どの角度から見ても様になる彼の姿、特に髪の描写が非常に繊細であることは、読者からも高く評価されています。

シンはオフの日には髪を下ろしているスタイルが定番で、このスタイルも非常に人気があります。

BLACK STONESのメンバー募集の貼り紙が貼られた場所での一コマは、もしかしたら大崎ナナが目の前にいるかもしれない、そんな想像を掻き立てられます。

NANAやメンバーと出会う前のシンは15歳前後という設定ですが、その頃から耳ピアスに気合を入れているものの、この当時はまだ控えめだと言えそうです。

 

NANAの人間関係:禁断の感情と切ない愛

シンが関わる人間関係は、常に複雑でドラマチックです。

 

本城蓮と岡崎真一の関係に嫉妬するNANA

TRAP NESTの本城蓮とBLACK STONESの岡崎真一の、冗談とも本気とも取れる絡みに、NANAが嫉妬深く白けているデフォルメ顔は、読者の間で話題となりました。

NANAは思わずライターをつけっぱなしにし、煙草を口からこぼしてしまうほど動揺しています。

シンの瞳の前でキラリと輝くエフェクトは、蓮を本気で誘っているようにも見え、この後の二人の動きが気になって仕方がない、意味深なコマ割りでした。

この描写は、NANAがシンに対して単なる「弟のように可愛い」という感情だけでなく、複雑な感情を抱いている可能性を示唆していると考える読者もいます。

 

シンが「あざけり」を露わにする時

シンが相手を見下し、あざける様子が台詞や表情から読み取れるシーンもあります。

特に「なんだ、できないんじゃないか」と続くような吹き出しの言葉は、彼の冷徹な一面を垣間見せます。

髪をセットしていないことから、バンドの練習中ではないことが伺え、NANAとシンが度々衝突を繰り返し、血の繋がった姉弟のように関係を違えたり戻したりする様子が描かれています。

この衝突は、二人の間に確固たる絆があるからこそできる、特別な関係性を示しているとも言えるでしょう。

 

本城蓮と大崎ナナ:相思相愛だった頃の二人

とてもお似合いでありながら、どこか不遇な恋のイメージが漂うNANAと本城蓮。

BLACK STONESとTRAP NESTに分かれてからは、何かとギクシャクする二人の様子は見ていて切なくなります。

邦楽バンドで恋人同士、もしくは夫婦で歌唱するバンドやグループは稀有な例と言え、サザンオールスターズの桑田佳祐と原由子、globeの小室哲哉とKEIKOなどが挙げられますが、有名どころを当たっても、その数は限られています。

黒い色調と明るい色調が融合する落ち着いた画像は、恋人たち(NANAと本城蓮)の安らぎを感じさせます。

シンとレイラもこのような雰囲気を醸し出すことができるか、という点に着目する読者もいます。

NANAと蓮のカップルも首輪をしており、これは飼う側でも飼われる側でもなく、単なるファッションと断言しても問題ないでしょう。

アラサー女子に見えがちなNANAも、蓮の前では一人の少女のようでした。

 

「何見てるんだい?」視線が交錯する瞬間

思わず視線を逸らしたくなるような、視線の圧を感じるカップルに遭遇した場面。

目力に殺気は感じられませんが、ジロジロ見て欲しくないオーラを強く感じます。

NANAの左肩に咲き誇る蓮の花のタトゥーは、本城蓮を意識したものです。

岡崎真一のピアス使いは圧巻ですが、彼は刺青を入れたりはしないのでしょうか?

真一とレイラが一緒に出かけた時、このような雰囲気で他のお客さんに圧を加えることはないだろう、という見方もあります。

 

NANAに散りばめられた名言の数々

キャラクターたちの言葉もまた、NANAの大きな魅力です。

 

ヤスの名言「てめぇの花を咲かせろや」

ヤスこと、高木泰士の「てめぇの花を咲かせろや」という名言は、深く、胸に刺さると多くの読者が感じました。

シンプルにまとめると「妨害しても進展はない」という意味になりますが、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が世間に浸透した時期があったように、咲く場所を選ぶことよりもまず、与えられた場所でどう咲くかを考えるという教訓を改めて思い出させる、ヤスならではの重みのある名言です。

 

前へ進むことの肯定

否定文を肯定するという見事な転換も、作中で見られます。

「前進こそが全てだ!」と言うと説教臭いですが、「前進できるならいいじゃん!」と肩の力を抜きながら説き伏せる言葉は、シンの客観視に関する言葉に留まらず、漫画から飛び出す名言として、その教養の深さや好ましさを感じさせます。

名言が全編通じて散りばめられているなら、それ専門のまとめ記事があっても有意義だと考える読者も多いでしょう。

 

ハチの未来観測的名言

ハチの名言からは「日にち薬」という考えを思い出させられます。

時間の流れの中で癒えていくものもある、という考え方です。

ハチの名言はどちらかというと「良い日もあれば、悪い日もあるんだ」という考え方ですが、どうせ思考を転換するのであれば、今日よりも明日、明日よりも明後日と、日々改善された方が生きやすい毎日だと感じる読者もいるかもしれません。

 

ハチの人間関係の「不規則狭窄」

ハチの言葉から連想されるのは、「不規則狭窄」という言葉です。

視野狭窄では近くて狭い場所しか見えないという意味になってしまいますが、ハチの言う「近い」「遠い」は人間関係の距離感を示しているのだと解釈できます。

「恋は盲目」とも言いますが、夢中になって接近しすぎると、距離感を誤るというメッセージが込められていると考えるのが自然でしょう。

 

NANAの左肩の「蓮」の約束

NANAの左肩にある蓮の刺青は、本城蓮を意識したものです。

彼女が煙草をくわえると、クールでミントな味がしそうな雰囲気を感じさせます。

歌っていなくても、楽器を背負っていなくても、アーティストだと一目で分かってしまうNANAの外見は、生まれ持った天性に導かれてのBLACK STONESでの活動を思わせます。

雑踏に紛れながら紫煙をくゆらせる姿は、待ち合わせの相手が蓮であるか否かに関わらず、彼女にとっての良い休日を表しているのかもしれません。

 

NANAのシンにはこれからも目が離せない!

NANAに登場するバンドメンバーは、誰もが「このバンドは絶対に上手い!」「このバンドは絶対に激しい!」という先入観に見事に応えてくれる雰囲気をまとっています。

シンの過去や正体に迫りながらNANA全体にも視野を広げた今回の記事で、数多くの読者がシンを筆頭にそれぞれのキャラクターに愛を持って接していることが伝わったのではないでしょうか。

そして、今なお多くのファンが連載再開を願い、NANAの続きを読みたいという強い気持ちを抱いていることも改めて感じさせられます。

 

語り継がれるシンの魅力

シンの「過去」「正体」に焦点を当ててきましたが、探るほどに新たな一面が明らかになる人物は、「良い」と「悪い」の狭間で揺れ動くからこそ愛され、時に憎まれることもあります。

そのような見方をすると、シンは限りなく愛されキャラであると言えるでしょう。

NANAは未だ完結していません。

岡崎真一の今後の物語を追いかけることは、これからも叶うはずです。

首を長くして続巻を待ちましょう。そこにはきっと、シンが持つさらなる一面が示されているはずです。

 

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