大人気漫画『ドクターストーン』は、2022年3月に惜しまれつつも最終回を迎えました。
単行本もテレビアニメも高い人気を誇る作品である一方、その最終回の内容については「ひどい」という声も聞かれ、読者の間で賛否両論を巻き起こしています。
また、約5年間という連載期間から、「打ち切りだったのではないか？」という噂も囁かれました。
本記事では、『ドクターストーン』の最終回が「ひどい」と言われる理由を深掘りし、その具体的な内容、そして打ち切りの噂の真相に迫ります。
さらに、登場人物たちの最終回後の様子や、ファンからの様々な評価についても徹底的に解説していきます。
『ドクターストーン』とは？科学で文明を再建する壮大な物語
まずは、『ドクターストーン』という作品について、簡単に振り返ってみましょう。
『ドクターストーン』の作者と作品概要
『ドクターストーン』は、原作を稲垣理一郎、作画をBoichiが手掛けるサバイバルファンタジー漫画です。
稲垣理一郎は、『アイシールド21』や現在連載中の『トリリオンゲーム』など、数々のヒット作を生み出している人気漫画家です。
彼が中学生の頃に『まんが道』を読み、漫画家になることを決意したというエピソードも、ファンの間ではよく知られています。
『ドクターストーン』は、『週刊少年ジャンプ』で2017年14号から2022年14号まで、約5年間にわたって連載されました。
話数カウントが「Z=○」となっているのも特徴的で、作者は「14（イシ）号で最終回を迎える」というこだわりを持っていたとも言われています。
テレビアニメは第一期から第三期までが放送されており、その質の高さも評価されています。
『ドクターストーン』あらすじ
物語は、科学の天才である高校生・石神千空を主人公に据えています。
ある日、千空の幼馴染である大木大樹が、想いを寄せる小川杠に告白しようとしたその時、突然空が光り、全人類が石化してしまいます。
石化した人間は五感や意識を失ってしまう中、大樹は杠への強い想いだけで、気の遠くなるような長い年月を耐え抜きました。
そして、大樹が石化から目覚めると、そこには半年前から目覚めていた千空が、滅んだ世界を自力で再建している途中でした。
石化からおよそ3700年が経過した原始の世界で、千空と大樹は協力し、ゼロから文明を築き上げようと奮闘します。
『ドクターストーン』最終回は「ひどい」？打ち切りの真相とは
『ドクターストーン』は最終回を迎えましたが、その内容に対するファンからの感想は賛否両論でした。
中には「内容がひどい」「最終回がひどい」と感じる読者もいるほどです。
また、約5年間という連載期間で終了したことから、『ドクターストーン』は打ち切りだったのではないか？という噂も流れました。
そんな『ドクターストーン』の最終回が「ひどい」と言われている理由や、打ち切りの噂の真相について深掘りします。
『ドクターストーン』最終回が「ひどい」と言われる主な理由
『ドクターストーン』は、『週刊少年ジャンプ』2022年14号で最終回を迎え、単行本は26巻が最終巻となりました。
その最終回が「ひどい」と言われている理由は主に2つあります。
また、原作者が「14号（イシ）」にこだわって連載を終わらせたかったという背景も、その一因として挙げられることがあります。
理由①アメリカ編からの急激な展開
『ドクターストーン』の最終回が「ひどい」と言われる理由の一つは、アメリカ編以降の展開が早すぎたという点です。
アメリカ編あたりまでは、科学的なクラフトに至るまでの実験や工程が非常に詳しく、綿密に描かれていました。
しかし、アメリカ編が終わったあたりからは、一瞬でクラフトが完成し、次々と物語が展開していく様子が見受けられるようになりました。
その急な展開に、ファンからは「作者が急ぎ足で終わらせようとしているのではないか」「駆け足すぎる」といった不満の声があがっていました。
物語終盤の加速感に、多くの読者が消化不良を感じたのかもしれません。
理由②「続きがありそう」な終わり方による消化不良
『ドクターストーン』の最終回が「ひどい」と言われるもう一つの理由は、その終わり方にあります。
千空の口癖である「唆るぜ、これは」というセリフで締めくくられていましたが、読者からすると「まだまだ物語には続きがあるような終わり方だった」と感じる声が多く聞かれました。
この結末に対して、「消化不良だ」「伏線を回収していない」といった感想があげられています。
特に、石化の謎やホワイマンとの決着など、もう少し詳細に描いてほしかったと考える読者が多かったようです。
『ドクターストーン』は本当に打ち切りだったのか？
『ドクターストーン』はちょうど5年で最終回を迎えたことや、終盤の物語が駆け足だったことから、打ち切りだったのではないかという噂がされました。
しかし、多くの読者や専門家からは打ち切りではないという見方がされています。
その理由としては、まず『ドクターストーン』のストーリーが「ゼロから文明を築いて石化の謎を解明する」という明確なゴールに向かっており、物語がきちんと完結している点が挙げられます。
加えて、単行本の売上も累計1500万部を突破するほどの人気を誇り、テレビアニメも第3期まで放送されるなど、商業的な成功を収めていました。
これらの状況から考えても、打ち切りという可能性は低いと判断されています。
むしろ、作者が当初から決めていた「約5年間での完結」という計画通りに進んだ結果、一部の読者が展開の速さに戸惑った、という見方が自然かもしれません。
『ドクターストーン』最終回の内容をネタバレ解説
最終回について「内容や終わり方がひどい」とも言われ、ファンの間で賛否両論となっている『ドクターストーン』。
その最終回はどのような内容だったのでしょうか？
ここでは、『ドクターストーン』最終回の内容をネタバレを含めて紹介します。
内容①地球に帰還する千空たち
ホワイマンの所在を探るために月へと行っていた千空たちは、最終回では無事に地球へと帰還していました。
ホワイマンたちとの交渉は決裂し、ホワイマンは新たな知的生命体を求めて再び宇宙へと旅立ちますが、ホワイマンのリーダーだけが千空の提案に乗り、地球へと来ることになります。
地球へ帰還した千空たちは、石化から人類を守った功績を称えられ、表彰されている描写がありました。
内容②大樹と杠の結婚式
最終回では、千空たちが月から帰ってきてから数年後が舞台となっています。
あさぎりゲンは、復興した世界で外交官のような仕事をしており、各地を忙しく飛び回っていましたが、大樹と杠の結婚式に参加するために日本に帰ってきていました。
大樹と杠の結婚式は、たくさんの人が参加できるようにと2日間にわたって盛大に行われます。
千空たち科学チームは1日目に大樹と杠をお祝いし、彼らの新たな門出を祝福しました。
内容③タイムマシンの制作
最終回では、千空がタイムマシンの制作に取り掛かっていました。
過去に行く、もしくは過去に情報だけでも送って人類を救うAIを送り込むなどして、石化によって犠牲になった全ての人類を救おうという、千空らしい壮大な目標を掲げています。
ホワイマンを使ってタイムマシンを作ろうとしていましたが、その途方もない計画を聞いたゲンは「千空たちなら本当にできてしまうのではないか」と感極まって涙を流していました。
この最後の目標提示が、読者の間では「続きが読みたい」という気持ちと「これで終わりなのか」という消化不良感を生む要因になったようです。
『ドクターストーン』最終回後の登場人物たち：それぞれの道のり
『ドクターストーン』は最終回を迎えましたが、単行本の最終巻が発売された2022年7月4日に、同日発売の『週刊少年ジャンプ』31号で「カムバック読み切り」が掲載されました。
最終回で明らかになった登場人物たちのその後と、そこから読み取れる彼らの未来について考察します。
千空：タイムマシン開発に邁進
千空は最終回のその後、タイムマシンの制作に集中していました。
過去に行くこと自体は非常に難しいかもしれませんが、ゼノが「過去に情報だけでも送って人類を救うAIを送り込む」という発言をしており、その可能性を示唆しています。
千空のスペシャルミッションチームには科学王国の主要メンバーも加わり、タイムマシン作りがさらに加速していく様子が描かれています。
彼の科学への飽くなき探求心は、物語が終わっても尽きることがありません。
大樹と杠：ついに結ばれた二人
大樹と杠は、無事に結婚式を挙げることができました。
結婚式は千空たちが地球へと帰ってきてから数年後に行われ、参列者のために2日間にわたって開催されるほどの盛況ぶりでした。
大樹はずっと想いを寄せていた杠と結婚式を挙げることができ、本当に嬉しそうでした。
杠の両親も登場し、父親が大樹とそっくりで、彼もまた号泣している姿は、多くの読者の心を温かくしました。
ゲン：世界を股にかける外交官
最終回で千空たちが地球へと帰ってきた後、数年後の場面はゲンが外国の要人らしき人物たちと話している場面から始まりました。
ゲンは外交官のような仕事をしており、世界各地を飛び回っている様子です。
大樹と杠の結婚式には、ストーンワールドのときの服を着て登場し、「こっちのほうがしっくりくる」と発言しています。
彼の持ち前のコミュニケーション能力と人たらしな性格が、世界規模の復興に貢献している様子がうかがえます。
クロムとルリ：科学婚約？
大樹と杠の結婚式で、クロムとルリの関係性にも進展が見られました。
コハクがルリに二人の関係はどうなったのかを聞いているシーンがあり、結婚式を見たクロムがルリの方を向き「今のヤベー科学クラフト仕上げたら俺らも結婚しようぜ！」とさらっと言っている場面がありました。
それにルリは「は！？はい・・・！！」と答えており、二人の関係に進展が見えました。
ロマンティックなことはなく、ルリとコハクは残念そうな顔をしていましたが、「クロムらしい」というファンの感想もありました。
龍水：科学チームの一員に
七海龍水は最終回ではトレードマークの帽子は被っておらず、白衣のようなものを着ていました。
このことから、龍水も科学チームに入り、タイムマシン制作に携わっていると考えられます。
彼の桁外れの欲望と行動力が、タイムマシンという壮大な目標に貢献している様子がうかがえます。
ゼノ、司、氷月：かつての敵も新たな道へ
ゼノ、獅子王司、氷月は、一時は千空たちの敵であった人物たちです。
ゼノはタイムマシン制作に携わっていますが、司と氷月は結婚式でタイムマシン制作を知った様子でした。
司と氷月のネクタイが同じであることから、二人は同じ職種や職場なのではないか、という考察もファンから寄せられていました。
それぞれの過去を乗り越え、新たな形で文明復興に貢献している姿が描かれています。
西園寺羽京：涙するソナーマン
西園寺羽京はかつて司王国の精鋭の一人でした。
元々はソナーマンで、並外れた聴力を持って精鋭を務めていました。
最終回での羽京はストーンワールド時代と同じ帽子を被り、ゲンと一緒にタイムマシン制作に驚いていました。
「人を殺したくない」という思いを人一倍持っている羽京は、タイムマシンで本当に全人類を救うことができるかもしれないという希望に、涙を流していました。
スタンリーと陽：意外なコンビ
スタンリーと獅子王陽は、大樹と杠の結婚式で銃を使った余興をしていました。
二人の武器が銃だったことが共通点ですが、それ以外は何かと真逆な二人です。
一流の軍人であるスタンリーと、不真面目な陽の性格が意外にも合っているのかもしれません。
この二人の組み合わせに、読者からは驚きと面白さの声があがっていました。
『ドクターストーン』最終回への世間の評判：賛否両論の結末
『ドクターストーン』の最終回は、読者の間で様々な評判や感想が飛び交いました。
ここでは、特に多く見られた意見をいくつかご紹介します。
黒幕「ホワイマン」の名前への賛否
『ドクターストーン』のストーリーの根幹である、石化の黒幕は「ホワイマン」でした。
ファンの間では、この「ホワイマン」という名前が「ダサい」と言われており、「タイトルを回収して『ドクターストーン』にしたらいいのに」という声もありました。
黒幕の名前も、最終回が「ひどい」と言われている原因の一因になったのかもしれません。
「畳み方」のもったいなさ
『ドクターストーン』の最終回は、物語の「畳み方がもったいない」という感想が多く見られました。
ホワイマンとの決着が少し消化不良であったことや、多くの漫画によくある「大団円」を迎えることに不満があったようです。
特に、物語の序盤から張り巡らされていた伏線が、期待していたほど丁寧に回収されなかったと感じる読者もいたのかもしれません。
駆け足の展開への惜しむ声
『ドクターストーン』の最終回を嘆いているファンの感想も多数寄せられています。
アメリカ編からは駆け足でストーリーが進んでいき、消化不良だったというファンの声もあり、「もっとじっくり話を続けて欲しかった」という意見もありました。
物語のスケールが大きくなるにつれて、展開のスピードが速くなったことで、個々のエピソードやキャラクターの掘り下げが物足りなく感じた読者もいたと考えられます。
『ドクターストーン』最終回は賛否両論の「科学の終わりなき旅」
『ドクターストーン』の最終回が「ひどい」と言われていることや、その理由、打ち切りの噂、最終回の様子、登場人物のその後について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
『ドクターストーン』の最終回は、「綺麗に終わって良かった」というファンと、「展開が早くてひどい」というファンがいて、まさに賛否両論となっています。
しかし、千空の「唆るぜ、これは」という最後の言葉は、科学の旅がこれからも終わらないことを示唆しており、物語は形を変えて続いていくというメッセージが込められていると考えることもできます。
もしこれから『ドクターストーン』を読む機会があれば、最終回までの伏線やその回収、そして登場人物たちの成長のストーリーにも注目してみてください。
まだ『ドクターストーン』を途中までしか読んでいない方、ご注意ください！この先は、作品の根幹をなす石化の謎から、キャラクターたちの衝撃的な運命、そして物語の最終結末まで、あらゆるネタバレを深く掘り下げていきます。
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