【ドクターストーン】元警察官・上井陽の「石化眼」の謎に迫る! おバカなのに憎めない魅力とは?

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【ドクターストーン】元警察官・上井陽の「石化眼」の謎に迫る! おバカなのに憎めない魅力とは?

 

人類が突如石と化し、文明が失われた世界を舞台に、科学の力で未来を切り開く人気漫画『Dr.STONE』。

この壮大な物語の中で、独特の存在感を放つキャラクターの一人に、上井陽がいます。

彼は当初、武力で世界を支配しようとする「司帝国」の一員として登場し、その高い身体能力と、右目の奇妙な「石化」が印象的でした。

しかし、その見た目とは裏腹に、どこか憎めない「おバカ」な一面も持ち合わせており、読者からの人気も高いキャラクターです。

今回は、上井陽のプロフィールや能力、強さについて深掘りしながら、彼の右目の謎に迫り、さらにその「おバカ」な性格がなぜ魅力として受け入れられているのかを考察していきます。

 

『Dr.STONE』作品紹介:科学で切り開く人類の夜明け

上井陽について詳しく解説する前に、まずは彼が登場する『Dr.STONE』という作品がどのようなものなのか、その概要をおさらいしましょう。

 

作品の成り立ちと評価

『Dr.STONE』は、稲垣理一郎が原作を、Boichiが作画を手掛け、『週刊少年ジャンプ』で2017年から連載されました。

緻密な科学描写と、少年漫画らしい熱い展開が融合した独自の作風が特徴です。

「次にくるマンガ大賞」コミックス部門で2位、さらに「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞するなど、その質の高さは各所で認められています。

アニメも2019年から放送され、2021年には第2期が放送されるなど、幅広い層から支持を集めています。

「科学に興味を持つきっかけになった」「科学の素晴らしさを知った」という読者の声も多く、エンターテインメントとしてだけでなく、教育的な側面でも評価されています。

 

物語のあらすじ

物語は、謎の光によって全人類が石化してしまうという衝撃的な出来事から始まります。

数千年もの時が流れ、奇跡的に石化から解けた超科学少年・石神千空は、親友の大木大樹と共に、失われた文明を科学の力で再建しようと動き出します。

しかし、彼らの前には、武力によって選ばれた若者だけの理想郷を築こうとする「霊長類最強の高校生」獅子王司が立ち塞がり、科学と武力の壮絶な戦いが繰り広げられることになります。

 

上井陽のプロフィールと謎多き右目

ここからは、上井陽というキャラクターに焦点を当て、その人物像と特徴的な右目の謎に迫ります。

 

上井陽の人物像

名前上井陽(うえいよう)
旧職警察官
所属元・司帝国(後に科学王国へ)
特技逮捕術、警棒術、追跡術
特徴右目に石化部分のようなものを装着、上昇志向が強い、お調子者

上井陽は、獅子王司が率いる司帝国の一員として登場しました。

石化する前は警察官で、警棒を使った高い戦闘技術と、格闘技を伴う逮捕術に長けていました。

警察官としての実力は確かでしたが、犯人に対してすぐに暴力を振るうなど、倫理観に欠ける問題行動が多かったとされています。

司帝国では、その武力を評価され、幹部候補として扱われていました。

彼は自分の戦闘能力に自信を持っており、常に序列の上位、特にナンバー3の座を狙う上昇志向の強いキャラクターとして描かれています。

 

右目の「石化」の真相

上井陽が初登場した際、読者の間で特に話題になったのが、彼の右目です。

コミックス第9巻「PRISON BREAK」で、クロムの監視役として姿を現した上井陽の右目には、まるで石化が解けずに残ってしまったかのような、不自然な石の塊がついていました。

この描写から、一部の読者は、石神千空の首に残った石化痕と同様の現象ではないかと推測していました。

しかし、物語が進むにつれて、この右目の石化部分が、実はファッションとして上井陽が自ら装着しているものだったと判明します。

司帝国の牢獄で看守をしていた上井陽は、クロムに病気を装って騙され、脱走を許してしまいます。

自分の立場が悪くなることを恐れた上井陽は、この右目の石化部分を取り外して部下に渡し、「上井陽は死んだ」と報告するよう命じました。

この時、石化部分を取り除いた彼の右目には何の異常も見られなかったことから、彼の右目に付着していた石は、石化の残滓ではなく、取り外し可能なアクセサリーのようなものだったことが明らかになります。

この意外な真実は、上井陽のずる賢い一面と、どこかお調子者な性格を象徴するエピソードとして、読者に強い印象を残しました。

 

上井陽の能力と強さ:元警察官の戦闘スキル

元警察官という経歴を持つ上井陽は、司帝国の中でも高い戦闘能力を誇ります。

 

逮捕術と警棒術の達人

上井陽の強さは、石化前からの警察官としての経験に裏打ちされています。

彼は優れた逮捕術の使い手であり、警棒の扱いにも非常に長けていました。

警察官時代には、逮捕術の試合で優勝経験もあるほどの実力者です。

石化から復活した後も、その武力は健在であり、石製の打撃用武器であるトンファーを巧みに操り、戦場でその力を発揮します。

司帝国では、武力の強い者が尊重され出世するという方針が彼のお気に入りでした。

自らを「司帝国の自称ナンバー4」と名乗り、石神千空を捕らえることでナンバー3の座を狙うなど、その野心的な姿勢が行動の原動力となっています。

 

驚異的な追跡スピード

上井陽の能力は、直接的な戦闘力だけではありません。

司帝国の監獄看守としてクロムの監視をしていた際、クロムの策略によって脱獄を許してしまいます。

しかし、慌てて後を追った上井陽は、クロムが仕掛けた様々な罠を簡単に潜り抜け、驚くべき速さでクロムに追いつきました。

この時の彼の追跡スピードは人並み外れており、「さすが優れた逮捕術を持つ元警察官だ」と、その身体能力の高さがうかがえます。

石神千空たちが苦戦するような状況でも、持ち前の身体能力で突破していく様子は、彼の隠れた強さを示す場面と言えるでしょう。

 

マグマとのライバル関係

司帝国と科学王国の戦争終結後、上井陽は科学王国へと加入します。

科学王国に入ってからも、石神村の人々を「原始人」などと呼んで見下すような態度を取ることがあり、そのお調子者で人を馬鹿にする性格は健在です。

特に、石神村で一番のパワーを誇るマグマとは、何かにつけて張り合うライバル関係を築いています。

例えば、畑を耕す面積を競い合ったりするなど、しょっちゅう喧嘩をしている様子が描かれました。

マグマが村長になるという野望を持っているように、上井陽もまた村の頂点に立ちたいという野心を抱いており、互いに譲らない姿は、物語にコミカルな要素を加えています。

お互いを意識し、競い合うことで、結果的に村の発展に貢献しているという見方もできるでしょう。

 

おバカなのに憎めない? 上井陽の魅力

高い戦闘能力を持つ一方で、どこか「おバカ」で「お調子者」な上井陽は、なぜ読者から愛されるキャラクターなのでしょうか。

 

「人をバカにする」軽薄さ

上井陽の魅力の一つは、その軽薄な言動にあります。

石神村の人々を「原始人」「未開の地の人」と呼び、見下すような態度を取ることが多々あります。

司帝国で看守をしていた際も、囚人のクロムを「未開の村の住民」だとバカにし、その油断がクロムの脱走につながってしまいました。

彼の話し方も「~すか」「シャーねー~」「~これでちゃら」といった言葉遣いが特徴的で、全体的に軽薄な印象を与えます。

また、警察官としての能力は高かったものの、英語の成績が「Z」だったというエピソードも、彼の「おバカ」な側面を際立たせています。

 

常識に欠ける倫理観

石化前の警察官時代から、上井陽は常識や倫理観に欠ける部分がありました。

犯人に対して簡単に銃を向けて発砲し、それが悪いことだとは思わない性格でした。

警察官として大切な規律や規則を守る意思も希薄で、度々問題を起こしていたとされています。

こうした破天荒な言動は、一見すると欠点に思えますが、物語の中では彼のキャラクターを際立たせ、予想外の展開を生み出す要素にもなっています。

 

「詰めの甘さ」が魅力に

クロムの脱走エピソードは、上井陽の「おバカ」で「詰めの甘い」部分がよく表れています。

クロムを「原始人だから監獄から逃げられるはずがない」とバカにし、油断した結果、脱獄を許してしまいました。

しかし、クロムが科学の力を使って脱獄に成功したことに気づかず、追いついてからもクロムの策略に乗せられてしまうなど、その「おバカ」っぷりが際立ちます。

本来であれば、優秀な警察官としてもっと注意深く観察していれば、防げた事態だったと言えるでしょう。

この「詰めの甘さ」が、彼のどこか人間らしい、憎めない魅力につながっていると考える読者もいます。

 

「無責任」に見えて「義理堅い」一面

クロムを逃がしてしまった責任を取ろうとした上井陽は、自ら死んだことにして司帝国から去るという、かなり無責任な行動に出ました。

この時、右目に付けていた石の仮面を外し、部下に託して「上井陽は死んだ」と報告するよう命じています。

本来であれば、上司である獅子王司に報告し、処分を待つのが適切な責任の取り方でしょう。

しかし、この時の彼は、クロムを逃がした責任を部下に押し付けるようなことはせず、「全責任は自分が取る」と言い放っています。

この一見無責任に見える行動の裏には、彼なりの義理堅さや、部下を守ろうとする一面が垣間見えます。

「単純な言動で分かりやすい」「与えられた役割はきちんと果たす」といった読者の感想があるように、彼の不器用ながらも自分なりの筋を通そうとする姿勢が、多くのファンから支持されている理由の一つと考えられます。

「失敗の時に理想の上司な感じがある」という声もあり、その単純さゆえに、変に勘繰る必要がなく、一緒にいて気が楽だと感じる人もいるようです。

 

上井陽のアニメ声優:中島ヨシキ

上井陽の個性を際立たせる声の演技を担当している声優についても紹介します。

 

中島ヨシキのプロフィールと主な出演作品

名前中島ヨシキ(なかじま よしき)
生年月日1993年6月26日
出身地神奈川県
所属81プロデュース
音楽活動音楽ユニット「UMake」
主な出演作品『アイドルマスター SideM』(山下次郎役)
『ヒナまつり』(新田義史役)
『あんさんぶるスターズ!』(南雲鉄虎役)
『プランダラ』(坂井離人役)
『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』(田中ナル役)

アニメ『Dr.STONE』で上井陽の声を担当しているのは、声優の中島ヨシキです。

中島ヨシキは1993年6月26日生まれ、神奈川県出身で、81プロデュースに所属しています。

代々木アニメーション学院の声優タレント科を卒業後、2017年にはラジオ番組をきっかけに音楽ユニット「UMake」を結成し、アーティストとしても幅広く活動しています。

彼の代表作としては、『アイドルマスター SideM』の山下次郎や、『ヒナまつり』の新田義史、『あんさんぶるスターズ!』の南雲鉄虎などが挙げられます。

上井陽のどこか軽薄でありながらも、憎めないおバカな性格や、元警察官としての芯の強さを、中島ヨシキは見事に表現しており、キャラクターにさらなる魅力を加えています。

 

まとめ:上井陽は『Dr.STONE』に欠かせない個性

今回は、『Dr.STONE』の上井陽について、その右目の謎、元警察官としての能力と強さ、そして「おバカ」なのに憎めないその魅力について考察しました。

彼のユニークなキャラクター性は、物語にコミカルな要素を加えるだけでなく、時として意外な形で物語の展開に貢献しています。

「単純ながらも共感できる部分がある倫理観」や「悪いヤツではなさそう」という読者の声が示すように、彼の人間臭さが多くのファンを引きつけていると言えるでしょう。

『Dr.STONE』の世界には、上井陽の他にも、様々な個性を持つ魅力的なキャラクターたちが数多く登場します。

ぜひこの機会に、彼らが織りなす科学と冒険の物語を改めて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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