【青の祓魔師】最強の聖騎士!藤本獅郎の隠された正体と壮絶な最期

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【青の祓魔師】最強の聖騎士!藤本獅郎の隠された正体と壮絶な最期

 

 

『青の祓魔師』は、悪魔と人間が共存する世界を舞台にしたダークファンタジーです。

サタンの息子として生まれた奥村燐が、祓魔師の道を志す物語は、多くの読者を魅了してきました。

そんな物語の序盤で強烈なインパクトを残したのが、燐と雪男の養父である藤本獅郎です。

彼は単なる保護者にとどまらず、その言動や生き様は、登場人物たち、そして読者の心に深く刻み込まれています。

本記事では、藤本獅郎の知られざる正体や、最強と謳われた強さ、そして彼の最期が物語に与えた影響について、読者の考察も交えながら掘り下げていきます。

 

藤本獅郎のプロフィール

項目内容
年齢51歳(享年)
肩書正十字騎士團 祓魔師/正十字教会 神父/祓魔塾 前・悪魔薬学1年生担当講師
取得称号聖騎士(パラディン)
誕生日5月10日
血液型AB型
身長177cm
体重62kg
趣味・特技エロ本集め、メガネの手入れ、いつでもどこでも早く寝られる
一日平均睡眠時間6時間
一日平均入浴時間20分
好きな食べ物おでん(特に大根)
好きな言葉親はなくとも子は育つ
好きな漫画のジャンルラブストーリー、感動ドラマ、社会派ドラマ
好きな音楽のジャンルたまに歌謡曲や演歌を聴く程度
好きな異性のタイプ巨乳
好きな休日の過ごし方昼寝
今一番欲しいもの燐が壊したストーブを買い換えたかった
コンビニでよく買うものエロ本
夜眠れない時にすることとっておきの日本酒を開ける
CV(声優)安原義人(VOMIC)→藤原啓治(アニメ1期)/平田広明(アニメ2期以降)/浪川大輔(少年期)

 

作品のあらすじ:『青の祓魔師』とは?

『青の祓魔師』は、2009年から集英社の「ジャンプスクエア」で連載が始まった加藤和恵による漫画作品で、「青エク」の愛称で親しまれています。

人間が住む「物質界(アッシャー)」と悪魔が住む「虚無界(ゲヘナ)」という2つの次元が存在する世界で、主人公の奥村燐は、自身が悪魔の王サタンの息子であることを知ります。

双子の弟、雪男と共に、悪魔と戦う祓魔師になることを決意し、厳しい戦いの日々に身を投じていく物語です。

アニメは2011年に第1作が放送され、2016年には「京都不浄王編」が放送されました。

2012年には劇場版も公開されるなど、根強い人気を誇っています。

 

奥村燐と雪男の養父「藤本獅郎」

藤本獅郎は、正十字騎士團の聖騎士(パラディン)という最高位の称号を持つ祓魔師でありながら、普段は南十字聖堂院の神父として活動していました。

彼は燐には自分が祓魔師であることを隠していましたが、幼い頃から悪魔が見えていた雪男を祓魔師として育て上げました。

実の親子ではないものの、獅郎は二人を心から愛し、大切に育てていたことが作中の随所から読み取れます。

正十字騎士團の祓魔師たちからは尊敬を集めていましたが、現在の聖騎士であるアーサー・オーギュスト・エンジェルからは快く思われていなかったようです。

一方で、明陀宗の勝呂達磨やメフィスト・フェレスといった大物とも深い親交があり、その交友関係の広さからも、彼の器の大きさがうかがえます。

 

藤本獅郎と霧隠シュラの師弟関係

霧隠シュラは、幼い頃に藤本獅郎に救われたことをきっかけに、彼の弟子となりました。

シュラは獅郎に対して密かな恋心を抱いており、燐と雪男の母であるユリ・エギンと獅郎の関係を知った際には、複雑な感情を抱く場面もありました。

後にシュラは燐の師匠となり、剣術を指導することになります。

師から弟子へと受け継がれる関係性は、『青の祓魔師』の物語における重要なテーマの一つと言えるでしょう。

 

藤本獅郎の強さとその正体

物語の冒頭で命を落としてしまう藤本獅郎ですが、彼の存在はその後も物語に大きな影響を与え続けます。

なぜ彼がそれほどまでに重要な人物だったのか、その強さと隠された正体に迫ります。

 

最強の称号「聖騎士(パラディン)」

藤本獅郎は、正十字騎士團において「聖騎士」という最強の称号を与えられていました。

この称号は、騎士團の中で最も強い人物、ただ一人にしか与えられない名誉あるものです。

聖騎士になるためには、「ナイト(騎士)」「テイマー(手騎士)」「アリア(唱騎士)」「ドラグーン(竜騎士)」「ドクター(医工騎士)」の5つの称号全てを獲得する必要があり、藤本獅郎はこれら全てを修得していたとされています。

物語の早い段階で退場したにもかかわらず、その圧倒的な実力が示されていたことで、多くの読者が彼の強さに驚きと尊敬の念を抱きました。

 

サタンの憑依に耐えうる強靭な精神力

藤本獅郎は、生まれた瞬間から大量虐殺を行った魔神サタンの息子である燐を育ててきたほどの、並外れた強さを持っています。

さらに驚くべきことに、藤本獅郎の正体は悪魔アザゼルのクローンであり、本来であればサタンに受肉されやすい肉体でした。

しかし、彼は燐が中学を卒業するまでの約15年間もの間、その強靭な精神力によってサタンの憑依を耐え忍んでいたのです。

読者の間では、この設定に多くの衝撃が走ったと言われています。

しかし、物語の第1話で、燐の「二度と父親ぶんな!!」という言葉が、獅郎の心に動揺をもたらし、その隙を突かれてサタンの受肉を許してしまいます。

このことから、最強と謳われた藤本獅郎にとって、唯一の弱点が燐の存在だったという見方もできるでしょう。

 

藤本獅郎の正体は悪魔アザゼルのクローン

藤本獅郎はただの人間ではありませんでした。

その衝撃的な正体は、原作コミックス22巻で明らかにされています。

彼は、劣化しつつあった自身の受肉体を維持するため、ルシフェルが正十字騎士團に作らせていたアザゼルのクローンの一人だったのです。

つまり、獅郎はルシフェルの受肉用の被検体として生まれた人造人間でした。

幼少期から実験施設を抜け出しては、外の世界での自由な生活を望んでいた獅郎は、メフィストに頼み込み、祓魔師の候補生となります。

クローン体に課せられる厳しい訓練も難なくこなし、その強さで周囲を圧倒していったとされています。

数多くのクローン体が存在する中で、藤本獅郎のように自分の意思を明確に持っているクローンは非常に稀な存在でした。

この設定は、藤本獅郎というキャラクターの深みをさらに増し、彼の行動や決断に説得力を持たせていると多くの読者が評価しています。

 

藤本獅郎を演じた声優と舞台キャスト

藤本獅郎という魅力的なキャラクターは、アニメや舞台でも多くのファンを魅了しました。

ここでは、彼を演じた豪華な声優陣と舞台キャストについて紹介します。

 

アニメの声優陣

アニメ『青の祓魔師』では、藤本獅郎役の声優は2人います。

初代アニメシリーズと劇場版で獅郎を演じたのは、故・藤原啓治でした。

しかし、2016年放送の第2作目「京都不浄王編」では、藤原啓治が病気療養のため休業していたため、平田広明が代役を務めました。

 

藤本獅郎の声優:藤原啓治

第1作目のアニメと劇場版で藤本獅郎役を務めた藤原啓治は、1964年10月5日生まれの男性声優です。

声優事務所AIR AGENCYの代表取締役でもありました。

2016年8月から病気療養のため休業していましたが、その後も復帰し、多くの作品で活躍されていました。

 

藤原啓治の主な出演作品は以下の通りです。

クレヨンしんちゃん:野原ひろし

ほのぼの:アライグマくん

ヒカルの碁:緒方精次

ケロロ軍曹:ナレーション

Dr.STONE:ナレーション

だがしかし:鹿田ヨウ

血界戦線:デルドロ・ブローディ

うたわれるもの 偽りの仮面:ハク

うしおととら:蒼月紫暮

PSYCHO-PASS サイコパス 2:東金朔夜

 

藤本獅郎の声優:平田広明

藤原啓治の代役として第2作目のアニメで藤本獅郎の声優を務めた平田広明は、1963年8月7日生まれの男性声優です。

ひらたプロダクションジャパンを設立し、アニメ作品の声優だけでなく、洋画の吹き替えでもブラッド・ピットやジョニー・デップなどの人気俳優の声を数多く担当しています。

 

平田広明の主な出演作品は以下の通りです。

金田一少年の事件簿:いつき陽介

最遊記:沙悟浄

ONE PIECE:サンジ

怪談レストラン:お化けギャルソン

宇宙兄弟:南波六太

逆転裁判 〜その「真実、異議あり!」〜:ゴドー

恋は雨上がりのように:近藤正己

夜ノヤッターマン:ボヤッキー

TIGER & BUNNY:鏑木・T・虎徹

 

舞台版キャスト

『青の祓魔師』は、2012年、2014年、2016年、2017年と複数回舞台化されています。

藤本獅郎は2012年から2016年の舞台に登場し、それぞれ異なる俳優が演じました。

 

藤本獅郎の舞台版キャスト:今井靖彦

2012年版の舞台で藤本獅郎役を演じたのは今井靖彦です。

1965年11月22日生まれの俳優で、スタントマンとしても活動しており、舞台やドラマのアクション指導や殺陣指導も手掛けています。

 

主な出演作品は以下の通りです。

コードギアス反逆のルルーシュ:シャブロル(声)

ミュージカル 忍たま乱太郎:山田伝蔵

 

藤本獅郎の舞台版キャスト:和興

2014年版の舞台で藤本獅郎役を演じたのは和興です。

1960年5月14日生まれの俳優で、舞台だけでなくテレビドラマや映画でも活躍しています。

 

主な出演作品は以下の通りです。

俺はおまわり君:中山順

電撃戦隊チェンジマン:疾風翔

特捜ロボジャンパーソン:ジョージ真壁

 

藤本獅郎の舞台版キャスト:唐橋充

2016年版の舞台で藤本獅郎役を演じたのは唐橋充です。

1977年5月30日生まれの俳優で、イラストレーターとしても活動しています。

 

主な出演作品は以下の通りです。

仮面ライダー555:海堂直也

仮面ライダーゴースト:宮本武蔵

侍戦隊シンケンジャー:腑破十臓

鉄神ガンライザー:鬼羅宗嗣

刑事ゼロ:荒巻寛司

 

藤本獅郎の心に響く名言集

藤本獅郎は、その短い登場期間にもかかわらず、多くの心に残る名言を残しました。

ここでは、彼の人間性や信念が垣間見える言葉の数々を紹介します。

 

「こいつは俺の息子だ…返してもらおうか…!!!!」

この言葉は、『青の祓魔師』の第1話で藤本獅郎が放った、最も印象的な名言の一つです。

燐が悪魔の力を覚醒させつつあることに危機感を抱いていた獅郎は、燐に自分が悪魔の子であることを打ち明けます。

しかし、燐はそれを信じず、「二度と父親ぶんな!!」と怒りをぶつけます。

この言葉に動揺した獅郎は、精神的な隙を見せてしまい、サタンに受肉を許してしまうのです。

サタンは獅郎の肉体を乗っ取り、燐をゲヘナへ連れて行こうとしますが、意識を取り戻した獅郎は自らの胸を刺し、この言葉を叫びました。

そして、燐を守るために命を落とします。

このシーンは、血の繋がりがなくとも、燐への深い愛情と父親としての責任感がどれほど強かったかを物語っています。

 

「闇に怯えて生きるより強くなって人や兄さんを守りたくないか…?」

この名言は、『青の祓魔師』の第2話で登場します。

雪男は、サタンの青い炎を受け継いだ燐の影響で、生まれた時から悪魔が見える特異体質でした。

悪魔に怯えて泣く幼い雪男に対し、藤本獅郎は祓魔師としての道を勧め、この言葉を投げかけます。

単に悪魔から身を守るだけでなく、「大切な人を守る」という目的を与えることで、雪男の心の支えとなろうとした獅郎の優しさが感じられる言葉です。

 

「何かの…誰かのために…もっとやさしいことのために力を使え」

『青の祓魔師』の第11話で登場するこの名言は、幼い燐に語りかけられたものです。

幼稚園で「アクマ」「ばけもの」と言われ、感情を制御できずに暴れて相手に怪我をさせてしまった燐を、藤本獅郎は抱きしめてなだめます。

そして、自分の力をどう使うべきかを燐に諭す言葉として、この名言を贈りました。

この言葉は、その後の燐の生き方に大きな影響を与え、力を正しく使うことの大切さを教えてくれたと言えるでしょう。

 

「…お前はさ…人間が大好きだったんだろ?」

この言葉は、『青の祓魔師』の第8話で、藤本獅郎が飼っていた使い魔のクロ(ケット・シー)に語りかけた名言です。

獅郎が死亡したことを知り、大暴れしていたクロに対し、燐は唯一クロの言葉が理解できたため、「仲直りしようぜ」と説得を試みます。

実は、藤本獅郎もクロを手懐けた際に、この名言の後に「仲直りしよう」と声をかけていました。

他の祓魔師では手に負えなかったクロを、言葉と優しさで手懐けた獅郎のかっこよさが際立つシーンとして、多くの読者から支持されています。

 

藤本獅郎は生き返る?復活の可能性を考察

藤本獅郎は物語の冒頭でサタンに憑依され、自害するという衝撃的な最期を迎えました。

しかし、彼の存在が物語全体に与える影響は大きく、多くのファンが「藤本獅郎は生き返るのか?」という疑問を抱いています。

ここでは、その復活の可能性について、読者の考察も交えながら深掘りしていきます。

 

作中での再登場と回想

藤本獅郎は物語開始早々に命を落としましたが、その後も様々な形で作品に登場しています。

特に、奥村兄弟の記憶や、クロや霧隠シュラといった彼と縁の深いキャラクターたちの回想シーンを通じて、その姿が頻繁に描かれています。

これらの回想シーンは、獅郎がいかに多くの人々に影響を与え、彼らの人生において重要な存在であったかを読者に示しています。

例えば、クロの回想では、獅郎の死を知らずに彼の帰りを待ち続けるクロの姿が描かれ、このシーンが燐がクロを使い魔とするきっかけとなりました。

また、シュラの回想では、獅郎がシュラを救い、後に燐の師匠となることを頼む場面も描かれています。

これらの再登場は、単なる過去の振り返りにとどまらず、現在の物語の展開に深く関わっている点が特徴的です。

 

復活の可能性は低い?

多くのファンが藤本獅郎の復活を望んでいますが、現状としてはその可能性は低いという見方が強いようです。

彼の死は、燐が悪魔の子である自分を受け入れ、祓魔師として歩む決意を固める上で、非常に重要なターニングポイントとなりました。

彼の自己犠牲と、燐への深い愛情がなければ、燐は祓魔師としての道を歩まなかったかもしれません。

もし彼が生き返ってしまうと、この「死」が持つ物語上の意味や、燐の成長の重みが薄れてしまう可能性があります。

読者の間でも「燐が獅郎の死を受け入れつつあるため、復活は考えにくい」という意見や、「シュラや雪男が何らかの方法で復活させる可能性もゼロではないが、現在のところそのような展開は示されていない」といった考察が見られます。

また、獅郎がアザゼルのクローンであり、その身体がルシフェルの受肉用であったという設定も、復活を難しくする要因の一つとして挙げられています。

メフィストが何らかの介入をする可能性も考えられますが、現時点では明確な伏線は見当たらないと考える読者が多いようです。

 

まとめ:藤本獅郎が遺したもの

藤本獅郎は、『青の祓魔師』の物語において、非常に重要な役割を担うキャラクターでした。

その正体がアザゼルのクローンであるという事実は、多くの読者に衝撃を与え、彼の存在にさらなる深みを与えました。

奥村燐と雪男の養父として、深い愛情と責任感を持って彼らを育てた獅郎の存在は、兄弟にとってかけがえのない精神的な支柱であったと言えるでしょう。

 

彼の死は、物語の序盤における最大の転機であり、燐が自らの運命を受け入れ、祓魔師として成長するための決定的な契機となりました。

サタンに憑依されながらも、燐を守るために自らの命を絶った獅郎の自己犠牲は、「親子の絆」や「犠牲の価値」といった物語の根幹にあるテーマを深く掘り下げています。

読者からは「燐を守るために自身の命を犠牲にした獅郎は、最後までかっこよかった」と高く評価されており、その感動と影響は計り知れません。

 

藤本獅郎の復活の可能性は低いとされていますが、彼の遺した影響は、回想シーンやキャラクターたちの記憶の中で生き続けています。

物語の結末に向かう中で、彼の存在が燐や雪男、そして読者の心に深く刻まれていることは間違いありません。

藤本獅郎の物語は、彼の強さ、愛情、そして決断がどれだけ多くの人々に感動を与えたかを示しており、残したこれらの遺産は燐と雪男を通じて永遠に語り継がれていくことでしょう。

彼の生涯と死は、物語全体に深い意味を与え、読者に強い印象を残し続けています。

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