
『キングダム』の物語において、その圧倒的な存在感と、記憶に残る数々の名言で読者を魅了し続けているのが、秦国の伝説的武将、王騎(おうき)でしょう。
物語の序盤で命を落としたにもかかわらず、その人気は衰えることなく、今なお多くのファンから「キングダムといえば王騎」と語られるほどです。
なぜ王騎は、これほどまでに読者の心を掴んで離さないのでしょうか?
この記事では、王騎のカリスマ性、心に響く名言の数々、主人公・信(しん)との特別な関係、そして彼の代名詞とも言える独特な笑い方について深く掘り下げていきます。
実写映画「キングダム 大将軍の帰還」で再び脚光を浴びる王騎の魅力を、余すところなくお伝えしていきましょう。
「秦の怪鳥」王騎とは? 伝説の大将軍の軌跡
まずは、王騎がどのような人物であり、いかにして伝説的な存在となったのか、その背景から見ていきましょう。
中華にその名を轟かせた「秦の六大将軍」の一人
王騎は、他国に「秦の怪鳥」と恐れられた、秦国の「六大将軍」の一人です。
「戦神(いくさがみ)」と称えられ、偉大な王として一時代を築いた昭王(しょうおう)の中華統一という壮大な夢に深く共鳴し、その実現のために戦い続けてきました。
昭王の曾孫である第三十一代秦王、嬴政(えいせい)が、かつての昭王と同じく中華統一を強く望む姿に、王騎は心を動かされます。そして、第一線に返り咲き、政に協力することを決意します。
しかし、趙国(ちょうこく)の三大天(さんだいてん)、龐煖(ほうけん)との壮絶な一騎打ちの末、命を落とすことになります。王騎が果たしえなかった中華統一への思いは、主人公・信へと継承され、物語の大きな原動力となっていきます。
王騎のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役職 | 秦国六大将軍 |
| 特徴 | 分厚い唇、三つに分かれた顎髭、巨体、圧倒的な武力と知略、独特の笑い方 |
| 異名 | 秦の怪鳥、戦神 |
心に響く! 王騎将軍の「魂の言葉」
王騎は、その強さだけでなく、数々の名言や名セリフ、名シーンを遺してきました。彼の言葉は、時に深く、時に示唆に富み、読者の心に強く響きます。
ここからは、王騎が遺した珠玉の言葉の数々を、その背景と共に紹介していきます。
1. 「どこへ行くのォ…」:余裕と威圧感を漂わせる登場
「あれあれェ~!?どこへ行くのォ昌文君ン?宴は城で始まったばかりでしょォォ?」
これは、成蟜(せいきょう)が政に対し反乱を起こした際、政に仕える昌文君(しょうぶんくん)と出くわした王騎が放った名セリフです。
成蟜と呂不韋(りょふい)の私利私欲が入り乱れる混沌とした王宮で、政たちにとって王騎の存在は敵か味方か分からないものでした。この時、王騎は昌文君たちの道を塞ぎ、邪魔をしています。
実際、王騎は昌文君を昭王に共に仕えた者として気骨のある武人と評価し、昌文君と刃を交わすことを楽しんでいました。
彼の登場とこのセリフは、読者に王騎のミステリアスな魅力と底知れない実力を強く印象付けました。
2. 「共に中華を…」:若き王の夢に共鳴した瞬間
「共に中華を目指しましょう 大王」
信が秦国の一員として加わった趙との初戦で、政が王騎へ自身の夢について語る感動的なシーンがあります。
それは、中華を統一し、法で国を治め、民を幸せにするという壮大なものでした。この夢を語る政の姿に、王騎はかつて仕えた昭王を重ね、心を強く打たれます。
そして、この言葉を政に向けて語り、協力の姿勢を示し、この戦いで大将を務めることを了承します。政が王騎の協力を初めて得たこの瞬間は、物語を大きく左右する転換点となりました。
3. 「いよいよ最後の一つですね」:秘められた約束と想い
「いよいよ最後の一つですね」
この言葉は、昭王の娘であり、六大将軍の一人であった摎(きょう)に向けられたものです。
摎は、王騎と結婚の約束を交わしていた間柄でした。彼女は幼い頃、王騎に「もし百の城を落とすことができたら結婚してほしい」と話していました。
その後、大人になった摎は徐々に頭角を現し、六大将軍の座まで上り詰めていきます。王騎は、摎との会話の中でこの言葉を呟き、かつての彼女の夢を決して忘れていなかったという、粋で愛情深い一面を見せました。
実写映画「キングダム 大将軍の帰還」では、この摎の役を新木優子が演じることが決まっており、王騎との過去がどのように描かれるのか、注目が集まっています。
4. 「天下の大将軍ですよ」:武神・龐煖への問いかけ
「天下の大将軍ですよ」
政が実権を握った初めての趙国戦で交わされるこのセリフは、王騎の名言の中でも特に有名で、ファンの間で度々語られるものです。
両国の戦争も佳境を迎え、王騎と龐煖が刃を交え壮絶な一騎打ちを繰り広げていました。信や周囲の者はその戦いに圧倒されます。
両国の兵士たちは、互いに大将の勝利を願い戦いますが、その壮絶な一騎打ちに秘密裏に背後から加勢した中華十弓の一人、魏加(ぎか)が、王騎に一矢報いる弓矢を放ちます。
龐煖は、矢に気を取られた王騎に一太刀で致命傷を負わせます。しかし、その傷を負ってもなお計り知れない力を示す王騎に対し、龐煖は彼の底力がどこからくるのか理解できません。
この時、瀕死の王騎が、龐煖を怪力で追い詰めるという、まさに「戦神」の貫禄を見せつけるシーンで放たれたのがこの言葉です。
「自分は天下の大将軍だからこれほどの力が出せるのだ」という、武神・龐煖への問いかけとも取れるこのセリフは、王騎の信念の強さを物語っています。
5. 「素質はありますよ、信」:未来への希望を託す言葉
「素質はありますよ、信」
秦軍は、龐煖に敗れた王騎を一先ず安全な場所へと移動させます。兵士たちは、彼に待ち受ける死を察し、悲しみに暮れてしまいます。
王騎は、軍の今後の一切の指揮を副官である騰(とう)に委ね、さらにこれから秦の顔として国を背負う器である蒙武(もうぶ)にもっと成長するよう声を掛けます。
そして最後に王騎は、信に向け「修行をつけてやることはできないが、自身で成長していきなさい」と伝え、自身の使う巨大な矛を彼に授けるのでした。
大将軍の未来への思いが継承されるこのシーンは、多くの読者の涙を誘い、王騎の偉大さを改めて認識させました。
6. 「これが将軍の見る景色です」:信に受け継がれる「将軍の目」
「理解したらゆっくり目を開き、目にするものをよォく見てみなさい。敵の群を、敵の顔を、そして味方の顔を、天と地を。これが将軍の見る景色です」
秦軍は、龐煖に敗北を喫した王騎の安全を確保するため、未だ熱を帯びる戦場を駆け巡ります。信は、王騎のみ乗りこなすことのできる馬・凰(おう)に彼と共に跨がり、一目散に安全な場所へと向かいます。
そんな状況でも王騎には将軍として「見える世界」がありました。彼は、信に普段自分のような将軍が操る馬に跨っていることを強く理解させ、目を閉じ深呼吸をするよう促します。
そして王騎は、彼に味方や敵の顔、空に大地と、そこから見える全てのものが特別に映ることを伝えました。
その景色を目にした信が全身に力がみなぎるのを感じるこのシーンは、王騎の「将軍の目」が信に受け継がれていく瞬間を描いた、感動的な名場面として語り継がれています。
7. 「ンフフフフお見事です…」:知将・李牧への称賛と覚悟
「ンフフフフお見事です 誰か知りませんが完全にしてやられましたよォ」
王騎と龐煖が壮絶な打ち合いを繰り広げる中、信も負けじと戦い続けていました。王騎が龐煖を追いやる一方で、秦軍の予想しない非常事態が起きてしまいます。
激しい地鳴りは徐々に強さを増し、気付くと王騎軍は趙軍に囲まれ、逃げ場の無い「死地」へと一気に追いやられてしまいます。
知将と謳われる王騎が、まさかここまで追い詰められるとは。この状況を可能にしたのは、趙軍三大天の一人、李牧(りぼく)でした。
この事態を前にしても、王騎は笑みを浮かべ、相手の策を「お見事」と称賛しながらも、勇敢に立ち向かうのでした。
このシーンは、李牧が王騎を「完全にしてやった」こと、そして王騎がその策を認めながらも、決して諦めない姿勢を示したことで、二人の知将としての格の違いと、今後の物語への期待感を高めました。
2024年7月12日公開の実写映画「キングダム 大将軍の帰還」では、この李牧を小栗旬が演じ、その頭脳戦がどのように描かれるのか、大きな注目を集めています。
8. 「全軍… 前進」:士気を高める雄叫び
「全軍 前進」
趙との戦を前にした王騎の力強い呼び掛けと、それに呼応する万の兵士の鬨(とき)が響き渡り、秦軍の士気は最高潮に高まります。
この一言が、信たち歩兵に凄まじい印象を与え、彼らを奮い立たせました。この後、趙国との大戦を前に、月を眺める王騎と、別の地より月を眺める9年前に討ち取られたはずの武神・龐煖との因縁の一戦が繰り広げられます。
「キングダム 大将軍の帰還」では、この因縁の対決が物語の核となるでしょう。
9. 「仲間というかァ、愛人です!」:お茶目な一面
「仲間というかァ、愛人です!」
信と初めてまともに接した王騎が、昌文君との関係性を尋ねられ、上記のように答えて信を驚かせたセリフです。
ここまで王騎将軍の心に残るかっこいい名言や名シーンを紹介してきましたが、王騎将軍の「素顔」は、その強さに似合わずお茶目な冗談を交わす一面も持ち合わせていました。
この意外な一面が、彼のキャラクターにさらなる深みを与え、読者からの人気を高める要因の一つとなっています。
10. 「あなたも待ちわびたでしょォ? 五日・・・いや 九年 さあ決着をつけるとしましょうか」:因縁の対決の始まり
「あなたも待ちわびたでしょォ? 五日・・・いや 九年 さあ決着をつけるとしましょうか」
昭王亡き後、仕えるだけの器を持ち合わせる王と出会えていなかった王騎が、三大天となり趙国の名を背負う龐煖と再会した際に放った言葉です。
9年前に戦場で顔を合わせた二人は、互いに摎を討たれた恨み(王騎)、武神である自分を負かした恨み(龐煖)と、強いリベンジ心を抱いていました。
この言葉と共に、白熱する二人の因縁の対決がここに幕を開けました。
「キングダム 大将軍の帰還」では、この二人の過去の因縁と、その対決がどのように描かれるのか、ファンは大きな期待を寄せています。
「ンフフフ」と「ココココ」 王騎の独特な笑い方
王騎は、秦の怪鳥、秦の六大将軍の一人として圧倒的な強さで存在感を放っていましたが、彼の特徴的な話し方や笑い方も、その強さとは異なる威圧感を周囲に与えていました。
ここでは、王騎の特殊な笑い方に着目し解説していきます。
「ンフフフ」:ミステリアスな不気味さ
「ンォフゥッ」や「ンフ」、「ムフウッ」と、どう表現すべきか分からない独特の笑い方をする王騎将軍。
彼に対し周囲はぎょっとしたり、冷や汗をかく描写があります。このミステリアスで不気味な笑い方は、王騎の掴みどころのないキャラクター性を際立たせ、読者に強い印象を残しました。
「ココココ」:緊迫感を高める不敵な笑み
これも彼がよく使う笑い方の一つです。「ンフフフ」という笑い方とは異なり、「コ」の数が4つであったり、6つであったりと字数の幅で使い分けるバリエーションとなっています。
この笑い方は、特に緊迫した場面や、相手を試すような状況で使われることが多く、王騎の不敵な笑みを際立たせます。
王騎の直属の部下であった騰(とう)が、合従軍との戦いの際に亡き王騎のモノマネをしながら蒙武(もうぶ)の前に登場するという、コミカルな名シーンも存在し、王騎の笑い方がいかに印象的であったかを物語っています。
「ニィ」:わずかに見せる本心
ごく数少ない場面でのみ使われたのが、この「ニィ」という笑みです。
これは笑い声というより、「ニヤリ」と笑みを浮かべた時に使われています。王騎将軍独特の表現がされたこの笑みは、彼のわずかな本心や、特別な感情が垣間見える瞬間に使用され、読者に彼の奥深さを感じさせました。
信と王騎:受け継がれる「天下の大将軍」の夢と矛
王騎と信の関係は、短い期間ながらも非常に濃密なものでした。
作中に度々出てくる飛信隊(ひしんたい)も、彼が信に授けた名前です。趙との初戦では、王騎軍の特殊百人隊として信が目覚ましい活躍を見せるなど、二人の間には強い絆が育まれていました。
師弟関係の始まり:崖下の「修行」
信は、王騎を目前にし、彼に修行をつけてもらえるようお願いしますが、「嫌です」と一蹴され、崖下の水辺に突き落とされてしまいます。
しかし、これがすでに修行の始まりだったのです。
その場所となるのは、秦国でも有数の無国籍地帯で戦争が盛んに行われており、王騎はその土地を治めること自体が信の成長に繋がると見抜いていました。
この出来事が、信と王騎との師弟関係の始まりとなりました。
王騎の矛:未来を担う信への「継承」
信は、趙国戦で命を落とした王騎より、彼の最大の武器である巨大な矛を授かります。
王騎は信に、「その矛と共に死線を越え、仲間たちと共に様々なものを見て成長していきなさい」という言葉を添えました。
大将軍王騎が、未来を担う若き芽の素質に期待を抱き、中華統一の夢を継承したこのシーンは、多くの読者に感動を与えました。
信が王騎将軍より授かった矛を初めて使うのは、鄴(ぎょう)に攻め入る戦いの時のことです。
最初は重さのせいで使いこなせず悪戦苦闘する彼の姿が描かれていますが、やがてその矛を使いこなし、王騎の意思を受け継いだ将軍として成長していく姿が描かれていきます。
読者が愛してやまない王騎将軍の圧倒的「人気」
『キングダム』は現在コミックス75巻(2025年3月18日時点)まで発売されており、累計発行部数は2025年4月時点で1億1千万部を突破しています。
王騎将軍は物語序盤の16巻で命を落としていますが、それでもなお、彼の人気は衰えるどころか、読者の中で語り継がれています。
キャラクター人気投票2位の快挙!
集英社「週刊ヤングジャンプ」が行った第一回キングダム総選挙キャラクター人気投票で、王騎将軍は主人公の信を抑え、堂々の2位にランクインしました。
これは、彼が単なる「序盤の強敵」にとどまらず、読者の心に深く刻まれたキャラクターであることを明確に示しています。男性キャラクターでは実質1番人気だったとも言えるでしょう。
「煉獄杏寿郎」との共通点?
かつて「週刊少年ジャンプ」で連載され社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』の超人気キャラクターである煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)との類似点が指摘されることもあります。
物語の序盤で命を落としながらも、主人公の成長に多大な影響を与え、読者に絶大な人気を誇るという共通点は、二人のキャラクターがいかに魅力的であるかを物語っています。
まとめ:王騎将軍は永遠に不滅!
王騎将軍は、そのミステリアスな魅力、圧倒的な武力と知略、そして人間味あふれるお茶目な一面で、読者の心を掴んで離しません。
物語の序盤で命を落としたにもかかわらず、その存在感は薄れることなく、彼の遺した言葉や思いは、信をはじめとする多くのキャラクターたちに確かに継承されています。
信の手にはいつも王騎将軍の矛があり、命を脅かす「死地」では必ず助けになってくれています。
王騎将軍を超える史上最強の将軍に上り詰めると豪語していた信が、尊敬する彼を超えるその日は本当にやってくるのでしょうか。
実写映画「キングダム 大将軍の帰還」で、王騎と龐煖の因縁の対決、そして王騎が信に託した夢がどのように描かれるのか、その全貌を目にするのが今から楽しみでなりません。
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