
2022年に公開された劇場版『ONE PIECE FILM RED』は、国内興行収入197億円という大ヒットを記録しました。
しかしその一方で、原作ファンからは「時系列がおかしい」「本編と矛盾している」という声が多く聞かれ、大きな議論を呼びました。
なぜ『FILM RED』は、時系列がおかしいと言われているのでしょうか?
本記事では、『FILM RED』と原作との間に存在する矛盾点を徹底的に検証し、作品の時系列が一体どこに位置するのかを考察していきます。
また、主人公ルフィの旅立ちから現在までの軌跡を振り返り、その中で『FILM RED』がどのような位置づけにあるのかを分析します。
『FILM RED』を観た方も、これから観る方も、この記事を読めば作品への理解がより深まるはずです。
『FILM RED』とは?物語の概要を再確認
『ONE PIECE FILM RED』は、総合プロデューサーとして原作者の尾田栄一郎が参加した、劇場版15作目となる作品です。
物語の舞台は、世界的な歌姫ウタが初めて公の場でライブを行う音楽の島エレジアです。
麦わらの一味もライブ会場に駆けつけますが、そこでルフィはウタが幼馴染であることを明かします。
ウタの歌声には世界を魅了する力があり、その歌声は「ソルソルの実」の能力を持つビッグマムをもしのぐほどでした。
ウタを巡って海賊や世界政府、海軍が動き出す中、麦わらの一味はウタの能力に翻弄されながらも、彼女を救うために奔走します。
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『FILM RED』の時系列がおかしいと言われる理由
『FILM RED』が原作と矛盾していると言われる理由は、作中に登場するキャラクターの状況や、ルフィの能力が原作の時系列と合わないためです。
ここからは、具体的にどのような点が「おかしい」と指摘されているのかを見ていきましょう。
ジンベエが麦わらの一味として登場している
まず、麦わらの一味の航海士としてジンベエが船に乗っている点が挙げられます。
ジンベエが正式に麦わらの一味に加入したのは、ワノ国編の鬼ヶ島での討ち入りが始まった後です。
『FILM RED』では、麦わらの一味のクルーとしてジンベエが描かれているため、この点だけを考えると『FILM RED』の時系列はワノ国編の後であると考えることができます。
ゾロが閻魔を持っている
麦わらの一味の剣士ゾロが、ワノ国で譲り受けた名刀「閻魔」を手にしています。
ゾロが閻魔を手に入れたのは、ワノ国編で秋水をワノ国に返還する代わりとして、日和から譲り受けた後のことです。
ワノ国で閻魔を手にしたゾロは、そのままカイドウやビッグマムとの決戦に臨みました。
この事実からも、『FILM RED』の時系列はワノ国編の後であると推測できます。
ルフィがギア5を披露している
『FILM RED』では、ルフィがギア5に変身していると思われる描写があります。
ルフィがギア5を習得したのは、ワノ国でのカイドウとの最終決戦の最中でした。
このため、ルフィがギア5に変身しているということは、作品の時系列がワノ国編終了後であると考えられます。
ゼウスがナミの味方になっている
ビッグマムのソルソルの実の能力で生まれたホーミーズ、ゼウスがナミの味方として描かれています。
ゼウスはホールケーキアイランド編で一度ナミに捕まり味方につきますが、ワノ国で再びビッグマムの元に戻ってしまいます。
その後、ナミがビッグマムを裏切らせて再び味方についたのは、ワノ国編の終盤でした。
このため、ゼウスがナミの味方として登場している『FILM RED』は、最低でもワノ国編終盤以降の時系列であると推測できます。
ビッグマムが元気な状態で登場している
一方で、時系列の矛盾を生んでいる大きな要因が、四皇ビッグマムの存在です。
ビッグマムは、ワノ国編でローとキッドの猛攻によって敗北し、マグマの中へ落下していきました。
死亡した描写はありませんが、本編ではワノ国編以降行方が分かっていません。
しかし、『FILM RED』では、元気な状態でウタのライブ会場に姿を現しています。
この点だけを考慮すると、時系列はワノ国編以前であると考えることができ、前述したジンベエや閻魔、ギア5の登場と矛盾が生じてしまうのです。
『FILM RED』の時系列はいつ?パラレルワールド説を考察
上記で検証した通り、『FILM RED』は原作の時系列と矛盾している点が複数存在します。
これらの矛盾を解消するために、ファンからは様々な考察がされています。
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ホールケーキアイランド編とワノ国編の間は可能性が低い
『FILM RED』がホールケーキアイランド編とワノ国編の間に位置するのではないかという見方もあります。
確かに、この時系列であればビッグマムが元気な状態で登場していることには矛盾がありません。
しかし、この時系列ではジンベエの加入やゾロが閻魔を持っていること、ルフィがギア5になれることなど、ワノ国編で起きた出来事と大きく矛盾が生じてしまいます。
したがって、この可能性は極めて低いと言えるでしょう。
最も可能性が高いのは「ワノ国編の後」?
多くの矛盾点を解消できる最も有力な説は、『FILM RED』の時系列が「ワノ国編の後」であるという見方です。
この説であれば、ジンベエの加入や閻魔、ギア5、そしてゼウスがナミの味方であることに矛盾は生じません。
唯一の矛盾点であるビッグマムの存在については、ワノ国でマグマに落下した後も生存しており、ルフィたちと再会するまでの間に『FILM RED』の出来事が起きたと考えることができます。
また、映画のヒロインであるウタが、原作の1055話でシルエットとして登場していることから、この映画が本編と全く無関係ではないと考える読者も多くいます。
このことから、公式は『FILM RED』が本編の時系列に沿っていることを示唆しているのではないか、という考察が一般的です。
『FILM RED』はパラレルワールドの物語?
劇場版『ワンピース』は、基本的に原作とは異なる「パラレルワールド」の物語として描かれることが多くあります。
『FILM RED』もパラレルワールドとして観れば、時系列の矛盾は全て解消されます。
しかし、前述の通りウタが本編に登場したことで、この作品が単なるパラレルワールドではない可能性が浮上しました。
ファンは「映画はパラレルワールドだけど、ウタというキャラクター自体は本編に存在している」と解釈している人もいれば、「映画全体が本編に組み込まれることで、時系列を気にするファンとの間に新たな対立が生まれた」と考える人もいるようです。
『FILM RED』の時系列問題は、ファンの間で評価が真っ二つに分かれる大きな要因の一つとなっています。
ルフィの旅立ちから現在までの時系列を振り返り
ここからは、『FILM RED』の時系列をより深く理解するために、主人公ルフィのこれまでの旅の軌跡を振り返りましょう。
ルフィの旅立ちから頂上戦争まで
ルフィは7歳の頃、フーシャ村で出会った赤髪のシャンクスに憧れ、海賊になることを決意しました。
17歳になったルフィは海賊王を目指して海へと旅立ち、ゾロやナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビンといった個性豊かな仲間を集めました。
「ゴーイングメリー号」で東の海やグランドラインを冒険し、アーロンやクロコダイル、エネル、CP9といった強敵たちを打ち破っていきます。
しかし、シャボンディ諸島で天竜人を殴ったことで海軍に追われ、バーソロミューくまによって麦わらの一味は散り散りになってしまいます。
その後、兄エースが処刑されることを知ったルフィは、頂上戦争に参戦しますが、目の前でエースを失うという悲劇を経験しました。
自らの力不足を痛感したルフィは、仲間たちに「2年後にシャボンディ諸島で再集合する」と伝え、修行期間に入りました。
新世界編:魚人島からワノ国まで
2年後、ルフィたちは再集結を果たし、新世界へと突入します。
魚人島で四皇ビッグマムに宣戦布告し、パンクハザードでローと海賊同盟を結びました。
ドレスローザでは、七武海ドフラミンゴを打ち破り、ルフィは「5番目の海の皇帝」として世界にその名を知らしめました。
ホールケーキアイランド編では、離脱したサンジを奪還するためビッグマムの本拠地に乗り込み、四皇の幹部カタクリを倒すなど大打撃を与えました。
そして、カイドウが支配するワノ国へと上陸し、ローやキッドたちと共に「鬼ヶ島」への討ち入りを決行します。
カイドウとの死闘の末、ルフィはゴムゴムの実の真の姿「ヒトヒトの実モデルニカ」を覚醒させ、ギア5を発動。
見事にカイドウを打ち破り、新しい「四皇」としてその名を世界に轟かせました。
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『FILM RED』に対する世間の評価は賛否両論?
『FILM RED』は、ファンの間で評価が大きく分かれている作品です。
ウタの歌とライブ演出の迫力、シャンクスと赤髪海賊団の活躍、そしてルフィのギア5といった見どころが多く、作品を高く評価する声も多数あります。
一方で、時系列の矛盾を気にするファンからは、作品の世界観が壊れているという厳しい意見も聞かれました。
また、ヒロインであるウタの存在についても、賛否両論がありました。
ウタの悲劇的な過去や能力に同情するファンがいる一方で、映画公開後に公式がウタを強く推したことで、苦手意識を持つファンも増えたようです。
しかし、ウタはアニメキャラクターとして史上初めて紅白歌合戦に出場するなど、社会現象を巻き起こすほどの人気を獲得しました。
『FILM RED』は、作品としての評価だけでなく、キャラクターの扱い方や本編との繋がり方など、様々な角度から議論を呼んだ作品であると言えるでしょう。
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