
大ヒット漫画『NARUTO-ナルト-』は、落ちこぼれ忍者のうずまきナルトが仲間との絆を深め、成長していく物語です。
物語の終盤、読者の多くはうちはマダラこそがラスボスだと信じて疑いませんでした。
しかし、その予想を裏切る形で、真のラスボスとして突如として姿を現したのが「大筒木カグヤ」です。
物語の鍵を握る重要キャラクターでありながら、その正体や過去には多くの謎が残されています。
今回は、そんな大筒木カグヤの謎に迫り、その圧倒的な強さの秘密や悲劇的な過去、そして未だに解明されていない多くの謎について徹底的に解説していきます。
大筒木カグヤとは
大筒木カグヤは、チャクラを最初に手にした人物であり、作中における「ラスボス」として描かれています。
その神秘的で美しい外見からは想像もつかないほど、強欲で支配的な性格を持っていました。
まるで日本の昔話『竹取物語』のかぐや姫のような、神秘的な名前を持つカグヤですが、彼女の物語は悲劇に満ちています。
ここでは、彼女の基本的な情報や、その人物像について掘り下げていきましょう。
| 誕生日 | 8月15日 |
| 星座 | しし座 |
| 血液型 | ?型 |
| 身長 | ?cm |
| 体重 | ?kg |
| 性格 | 傲慢、強欲 |
「卯の女神」から「鬼」へ
遥か昔、カグヤが地上に降り立った時代は、まだ人々がチャクラの概念を知らず、絶えず争いが続いていました。
カグヤは、千年に一度しか実らない神樹の「チャクラの実」を口にすることで、絶大な力を手に入れます。
この力を使って乱世を治めたカグヤは、人々から「卯の女神」として崇められました。
しかし、力を手に入れたことでその精神は徐々に歪んでいきます。
彼女は世界を独力で支配しようと画策し、「無限月読」によって人々を操り、まるで家畜のように扱いました。
人々は彼女の力を恐れ、いつしか「鬼」と呼ぶようになったのです。
このように、大筒木カグヤは英雄から一転、恐怖の対象へと変貌してしまいました。
この変化は、彼女がチャクラを手に入れたことで、その強大な力が精神をも支配してしまったためだと考える見方もあります。
実際に、カグヤの夫であるテンジは、カグヤが豹変する以前は優しい性格をしていたとされています。
これは、チャクラという強大な力が、彼女の本来の人格を蝕んでしまったことを示唆しているのかもしれません。
謎に包まれた人物像
作中では、大筒木カグヤの感情はあまり表に出ることがなく、ほとんど無表情のまま、ひたすら自分のチャクラを取り戻そうと攻撃を仕掛けています。
その様子はまるで心がないかのようで、うずまきナルトも「心がないみたいだった」と述べていました。
しかし、自身の息子であるハゴロモとハムラに酷似したナルトとサスケの姿を見て涙を流す場面もありました。
この涙は、かつて自身を封印した息子たちへの憎悪の表れであったとされています。
その言動からは、全てのチャクラを独占するという目的に取り憑かれているように見えますが、同時に、息子たちへの愛憎が入り混じった複雑な感情も垣間見えます。
大筒木一族は通常、現地人との間に子を設けることはありませんが、カグヤは唯一、地球人との間に息子たちをもうけています。
このことから、彼女の精神性には同族と比べても異質な部分が多いと考察されています。
大筒木カグヤの強さと能力を徹底分析
カグヤの最大の魅力は、その底知れぬ強さにあります。
六道仙術を開花させたうずまきナルトや、輪廻写輪眼を開眼したうちはサスケですら、カグヤの圧倒的な力に苦戦しました。
ここでは、彼女が使用する特殊な能力を詳しく見ていきましょう。
3つの瞳術を極めた瞳力
カグヤは、両目に白眼、額の第三の目に輪廻写輪眼という、ナルトの世界における三大瞳術を全て開眼しています。
これら3つの瞳術を同時に持つキャラクターは、作中でもカグヤしかおらず、その瞳力だけで最強クラスの存在だと分かります。
白眼は、大筒木一族の多くが持つ能力であり、遠くまで見通したり、チャクラの流れを見たりすることができます。
輪廻写輪眼は、輪廻眼と写輪眼の力を合わせ持った、究極の瞳術です。
この瞳術によって、カグヤは空間を自在に操る強力な術を使用することが可能となっています。
空間を自在に操る能力
カグヤの代表的な能力の一つが、空間を自在に操る術です。
額の輪廻写輪眼に宿った固有の術「天之御中(あめのみなか)」は、溶岩、氷、砂漠、酸の海、超重力、そして始球空間という、6つの空間を一瞬で切り替えることができます。
これらの空間はとてつもなく離れており、最高峰の時空間忍術である「神威」ですら、サクラの力を借りてやっと接続できるほどでした。
彼女はこれらの空間を巧みに利用し、うずまきナルトたちを分断したり、危機を回避したりしていました。
もう一つの空間移動の術として「黄泉比良坂(よもつひらさか)」があります。
これは、空間に穴を開けて自在に行き来する能力で、カグヤはこれを使って相手の背後に回り込んだり、別空間へ移動したりしていました。
これらの能力は、膨大なチャクラを消費するため、カグヤ専用の能力と言っても過言ではないでしょう。
一撃必殺の攻撃能力
カグヤが使用する攻撃術も、その強さを際立たせています。
「共殺の灰骨(ともごろしのはいこつ)」は、身体から骨を射出し、それが刺さった対象を骨もろとも朽ち果てさせるという、文字通り一撃必殺の技です。
この術は、かぐや一族が持つ「屍骨脈」のルーツであり、一説には、後に同族を殺すために編み出された術だと考えられています。
また、柔拳のルーツに当たる体術「八十神空撃(やそがみくうげき)」は、チャクラを溜めた掌から衝撃波を放つ技で、うちはサスケの完成体須佐能乎すらも破壊するほどの威力を誇ります。
さらに、髪の毛を硬質化させて千本のように飛ばす「兎毛針(とげばり)」や、全てを無に帰す巨大な球体「膨張求道玉(ぼうちょうぐどうだま)」など、彼女の術はどれも常識を超えたものでした。
カグヤ復活とナルトたちとの最終決戦
カグヤは、千年以上もの間、月に封印されていましたが、第四次忍界大戦の終盤に復活を遂げました。
その復活には、黒ゼツが千年にわたって計画した、壮大なシナリオがありました。
ここでは、彼女がどのようにして復活し、うずまきナルトたちと戦ったのかを振り返ります。
黒ゼツの裏切りとカグヤの復活
うちはマダラが「無限月読」を発動し、世界中の人々を幻術にかけた時、読者の多くはこれで物語が終わるかと思っていました。
しかし、その直後、マダラの配下だと思われていた黒ゼツがマダラを裏切り、彼を触媒として膨大なチャクラを十尾に注入し始めます。
実は、黒ゼツの正体は、カグヤが封印される直前に生み出した存在であり、彼女を復活させるためだけに千年以上もの間、暗躍していたのです。
黒ゼツは、六道仙人・大筒木ハゴロモが残した石碑の内容を改ざんし、うちは一族と千手一族の間に争いを引き起こしました。
そして、うちはマダラを操り、無限月読の発動まで導いたのです。
こうして黒ゼツの思惑通りに事が進み、カグヤは完全な形で復活を果たしました。
壮絶な最終決戦
復活したカグヤは、チャクラを独占するという目的のため、うずまきナルトとサスケを狙い始めます。
彼らが六道仙人から受け取った「六道の力」によって、カグヤを再び封印する力を持っていることを知っていたからです。
カグヤは「天之御中」を使ってうずまきナルトたちを別空間へ引きずり込み、分断を図ります。
しかし、うずまきナルトとサスケは、オビトやカカシ、サクラのサポートを受け、再び共闘する体制を整えました。
オビトはうずまきナルトを守るために「共殺の灰骨」を受け、命を落としましたが、彼の死はかかしに新たな力を与えることになります。
最後は、うずまきナルト、サスケ、そしてサクラの連携によって追い詰められ、カグヤは「六道・地爆天星」によって再び封印されました。
この時、カグヤは「またしても……このチャクラの祖であるワラワが……このような分散したチャクラ共に敗れるとは……」「何故だ……!!?」と、最後まで敗北を認められないまま、新たな月の中に消えていきました。
同時に、カグヤを復活させようと暗躍していた黒ゼツも、うずまきナルトによって封印され、彼女が復活する可能性は絶望的になったと考えられています。
大筒木カグヤの壮絶な過去と封印をめぐる謎
漫画本編では断片的にしか語られなかった大筒木カグヤの過去ですが、アニメ『疾風伝』のオリジナルエピソードで詳細が描かれています。
この過去編は、原作者である岸本斉史先生の監修を受けているため、公式設定と考えて差し支えないでしょう。
悲しき過去と十尾の誕生
カグヤは、神樹を見守るために遠い星からやってきました。
彼女は当時の「祖の国」の国主であるテンジに拾われ、やがて彼と結ばれて、双子の男の子を身ごもります。
この双子が、後に忍宗の開祖となるハゴロモと、日向一族の祖となるハムラでした。
当初、平和を望んでいたカグヤでしたが、祖の国と敵対する「華の国」の争いに巻き込まれ、夫であるテンジからも裏切られます。
追われる身となったカグヤは、我が子を守るために神樹のチャクラの実を口にし、現在の姿へと変貌しました。
この時、カグヤにチャクラを奪われた神樹が怒り、十尾へと姿を変えて暴れ始めます。
つまり、十尾の正体は、カグヤによってチャクラを奪われた神樹の化身だったのです。
息子たちとの死闘と封印
カグヤは、チャクラを手に入れた後に「無限月読」を発動し、人々を支配しました。
しかし、力を独占しようとするカグヤに対し、彼女の息子であるハゴロモとハムラは反抗します。
彼らは、平和のために力を使うべきだと考え、母であるカグヤを止めようと決意します。
カグヤは息子たちにチャクラを分散させられたことに激怒し、自分のチャクラを取り戻そうと、神樹と同化して十尾へと変貌しました。
こうして、カグヤと息子たちによる壮絶な戦いが始まり、その戦いは数ヶ月にも及び、世界に甚大な被害をもたらしました。
最終的に、ハゴロモとハムラは、力を合わせて「六道・地爆天星」を発動し、カグヤを月の核として封印しました。
しかし、カグヤは封印される直前に、自分の意思である黒ゼツを残し、復活への布石を打っていたのです。
この封印の経緯については、いくつかの謎や矛盾が指摘されています。
ハゴロモは、カグヤを封印した後に十尾を自身に封印し、尾獣を生み出したと語っています。
一方で、黒ゼツは、カグヤが十尾となった状態で月に封印されたと語っています。
この食い違いは、ファンの中でも大きな議論の種となっていますが、アニメオリジナルも交えて解釈すると、ハゴロモは十尾の肉体である外道魔像のみをカグヤと共に月に封印し、自身が十尾のチャクラの人柱力となって尾獣を生み出した、と考えるのが自然かもしれません。
しかし、『BORUTO』に登場した「全能」という能力が、過去の認識を改ざんした可能性も浮上しており、この謎は未だに完全には解明されていません。
カグヤと現代に続く大筒木一族の系譜
大筒木カグヤは、うずまきナルトたちの世代まで続く、多くの忍一族の祖先です。
彼女の息子であるハゴロモとハムラの血は、どのようにして現代に受け継がれていったのでしょうか。
ハゴロモの子孫たち
ハゴロモは、カグヤの封印後、地上に残り、忍宗を開いて人々を導きました。
彼の血は、2人の息子、インドラとアシュラに受け継がれます。
兄であるインドラは、瞳術の才に恵まれ、写輪眼や輪廻眼といった瞳力を受け継ぎました。
彼の血は、うちは一族へとつながっていきます。
うちは一族は、かつて木の葉隠れの里で最も優秀な一族と称され、サスケやイタチといった天才忍者を生み出しました。
弟であるアシュラは、兄とは違い、特別な才能はありませんでした。
しかし、努力と仲間との協力によって力をつけ、ハゴロモに忍宗の後継者として認められます。
彼の血は、千手一族へとつながっていきます。
千手一族は、初代火影である千手柱間をはじめ、多くの火影を輩出しました。
千手一族からさらに派生したのが、うずまき一族です。
うずまき一族は、千手一族とは遠縁にあたり、強力な封印術と、驚異的な生命力を持っていました。
主人公のうずまきナルトや、彼の母うずまきクシナは、この一族の出身です。
この他にも、千手一族と同様に木遁を操る雪一族など、ハゴロモの血を受け継ぐ一族は多岐にわたります。
ハムラの子孫たち
一方、弟のハムラは、大筒木一族の当主として、月の内部に移住し、十尾の封印を見守り続けました。
彼の血は、白眼の血継限界を受け継ぐ日向一族へとつながっていきます。
日向一族は、木の葉隠れの里の名門一族として、古くからその名を轟かせていました。
また、どの段階で派生したかは不明ですが、かぐや一族もまた、大筒木カグヤの子孫です。
彼らは、カグヤが使用した「共殺の灰骨」のルーツである「屍骨脈」の能力を持っていました。
その戦闘狂としての性質は、カグヤの力への固執を色濃く受け継いでいたと考えることができるでしょう。
大筒木カグヤの両親と今後の展開
カグヤの正体や能力、そして子孫については徐々に明らかになってきましたが、彼女自身の両親については、未だに一切の情報がありません。
カグヤがどのようにして地上に降り立ったのか、そして大筒木一族とは一体何者なのか、その謎は残されたままです。
『BORUTO』に登場した新たな脅威
『NARUTO-ナルト-』の続編である『BORUTO-ボルト-』では、新たな大筒木一族のメンバーが登場し、カグヤが抱えていた「脅威」の正体が明らかになってきました。
カグヤが白ゼツの兵団を作っていたのは、彼女の存在を脅かす、別の次元からやってくる者たちとの戦いに備えるためでした。
その脅威とは、大筒木モモシキや大筒木キンシキといった、大筒木一族の本家の人々です。
彼らは、カグヤが裏切って地球にやってきたことを知っており、彼女の行方を追っていました。
モモシキたちは、地球に植えられた神樹の「チャクラの実」を回収するためにやってきており、カグヤがチャクラを独占しようとした理由が、彼女自身の存在を守るためだった可能性が示唆されています。
これらのことから、大筒木一族には、まだ明かされていない大きな計画があることが窺えます。
今後、『BORUTO』の物語が進むにつれて、大筒木一族の全貌が明らかになり、カグヤが地上にやってきた本当の理由や、彼女の両親についても言及されるかもしれません。
カグヤは本当に単なる悪役だったのか。
それとも、悲劇的な運命に翻弄された、時代の犠牲者だったのでしょうか。
その答えは、今後の物語の中で解き明かされていくことでしょう。
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