【今際の国のアリス】チシヤ(苣屋駿太郎)は死亡した?頭脳明晰な天才が最後に見せた人間性とは

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【今際の国のアリス】チシヤ(苣屋駿太郎)は死亡した?頭脳明晰な天才が最後に見せた人間性とは

 

今際の国のアリスとは?

麻生羽呂による原作漫画『今際の国のアリス』は、2010年から2016年にかけて「サンデーS」「週刊少年サンデー」で連載されたサスペンス・ホラー作品です。

その人気は漫画にとどまらず、2013年にはアニメ化、2020年にはNetflixで実写ドラマ化され、世界的なヒットとなりました。

物語は、ニート気味の主人公・有栖良平が、ある日突然、廃墟と化した東京に迷い込むことから始まります。

元の世界に帰るためには、生きるか死ぬかの命を懸けたゲーム「げぇむ」をクリアし続けなければなりません。

この過酷な世界で、有栖は仲間と共に「今際の国」の謎を解き明かすために奔走します。

本作は、極限状態での人間ドラマや、手に汗握る心理戦・頭脳戦が大きな魅力です。

 

天才的頭脳を持つチシヤ(苣屋駿太郎)のプロフィール

物語の中でも特に異彩を放つキャラクターの一人、チシヤ駿太郎。

彼は、他人の命や自身の命にすら価値を見出せない冷酷な人間性を持つ一方で、その圧倒的な頭脳で数々の困難なゲームをクリアしてきました。

そんなチシヤの人物像を、改めてプロフィールで見ていきましょう。

 

名前苣屋駿太郎(ちしやしゅんたろう)
愛称チシヤ
性別男性
現代の職業医大生
CV(声優)櫻井孝宏
実写ドラマキャスト村上虹郎
得意ジャンル「♦(ダイヤ)」
主な特徴頭脳明晰、自身の命にも他人の命にも価値を見出せない、過去に辛い経験がある

 

チシヤは、自分の命に価値を見出せないことから、命懸けのゲームでも恐怖を感じることなく、狂気的なまでの駆け引きを仕掛けることができます。

その才能は、「♦(ダイヤ)」の頭脳戦で存分に発揮され、裏社会の賭博師や数学者すら出し抜くほどの知能を誇ります。

しかし、ある人物との出会いをきっかけに、チシヤの価値観は大きく変わっていくことになります。

 

チシヤの過去と正体:無感情な天才が生まれた理由

頭脳明晰でありながら、他人の命にも自分の命にも価値を見出せないチシヤ。

なぜ彼がそのような人間になってしまったのか、その過去と正体に迫ります。

原作漫画では、チシヤが現実世界で医大生だった頃の過去が描かれています。

彼は、死を目前にした患者から家族への手紙を託された際、患者の前では快く引き受けながらも、病室を出た途端にその手紙を捨ててしまうという冷酷な一面を見せていました。

その背景には、幼少期に父親からの愛情を一切受けずに育ったという辛い過去がありました。

チシヤの父親は、医学の道に没頭するあまり、息子に全く関心を持たない仕事人間だったのです。

父親同様に優秀な頭脳を持つチシヤは、その無関心な態度によって心の愛を育むことができず、無感情な人間となってしまいました。

にもかかわらず、彼が医学の道を選んだのは、もしかすると「命の価値がわかるようになりたい」という心の奥底に秘めた期待があったからかもしれません。

 

チシヤの入国当初の様子:『♦6』ブラックジャック

今際の国に迷い込んだ当初のチシヤは、生きることへの執着が全くなく、命懸けのゲームを心底楽しんでいる様子が描かれています。

彼が参加したのは、頭脳戦の「♦6」ブラックジャック。

ゲームに精通した他の参加者を前にしても全く動じることなく、独自のカードカウンティングで次々とチップを増やしていきました。

絶対的に不利な状況を「面白い」と受け止め、狂気的なまでにゲームに夢中になっていくチシヤ。

彼は、ゲームのルールを瞬時に把握し、イカサマを使って相手を翻弄するなど、その天才的な頭脳を存分に発揮します。

最終的にゲームに最後まで残ったチシヤは、勝利が目前に迫った状況で、わざと運任せで決着をつけようとします。

この行動は、彼が生きることに全く執着を持っておらず、ただゲームそのものを楽しむために入国したことが示唆されています。

 

チシヤの人間性の変化:そして最後は死亡した?

自分の命にすら価値を見出せなかったチシヤですが、物語が進むにつれて少しずつ変化を見せていきます。

そのきっかけとなったのが、ダイヤのキングであるクズリューとの出会いです。

命の価値について深く悩み、苦しむクズリューとの対峙を通じて、チシヤは少しずつ人の命に価値を見出せるようになっていきました。

その変化は、ニラギとの戦いで決定的となります。

ダイヤのキング戦を終え、アリスと会話していたチシヤは、突如として過去の因縁からニラギに撃たれてしまいます。

アグニ派に属し、ゲームエンジニアとして高い知性を持つニラギは、過去にいじめられていた経験から、他人を苦しめることに快感を覚えていました。

彼は、アリスとチシヤ、そしてウサギを巻き込んだ殺し合いを提案します。

その際、ニラギがウサギを狙った瞬間、チシヤは自らの身を挺してウサギを庇いました。

ニラギのライフル弾をくらい、内臓を負傷したチシヤの行動に、アリスやニラギはもちろん、読者も驚きを隠せませんでした。

自分の命に全く執着がなかったチシヤが、仲間を庇うという自分らしくない行動を取ったのです。

重傷を負い、数時間の命だと冷静に判断したチシヤは、アリスに自身の心の奥底に秘めていた本音を打ち明けます。

父親に存在を否定されて育った辛い過去。

自分にないものを持つ周囲の人々への羨望。

そして、本当は「自分を見てほしかった、愛してほしかった」という偽りのない気持ちを吐露しました。

その言葉に心を打たれたアリスは、チシヤを助けるために最終ゲームに挑み、見事クリアします。

アリスがゲームをクリアしたことで、チシヤは死亡を免れ、現実世界では病院のベッドで目覚めることができました。

今際の国での記憶は失っていたものの、彼は「これからは少しマシに生きられそう」と呟き、新たな一歩を踏み出します。

 

チシヤの名言と人間性

チシヤは、その冷酷な性格の裏で、時に哲学的で核心をつくような名言を放ってきました。

特に、ダイヤのキングであるクズリューとの戦いでは、彼が持つ独特の人間性が垣間見えます。

命の価値について思い悩むクズリューに対し、チシヤはこう言い放ちます。

「仮に命に価値があるとしたら、そんなものはそれぞれが勝手に決めればいいのさ」

これは、命に価値を見出せないチシヤだからこそ言える、客観的で冷静な言葉です。

この言葉は、最後まで命の価値を他人に委ねたクズリューが敗北し、チシヤの言葉のおかげで満足して死を迎えられたことからも、その重みが伝わってきます。

チシヤの人間性は、単行本4巻でより深く掘り下げられています。

当初はアリスを欺き、ビーチの情報を利用して自身のプランを遂行しようとするなど、目的のためには手段を選ばない利己的な人物でした。

しかし、アリスやウサギといった心ある人々と出会い、共に行動する中で、彼の無感情な心にも変化が訪れたのです。

 

チシヤの実写ドラマキャストと声優

チシヤという複雑なキャラクターを演じた、実写ドラマキャストと声優についてご紹介します。

 

実写ドラマキャスト:村上虹郎

実写ドラマでチシヤを演じたのは俳優の村上虹郎です。

彼は、チシヤの持つクールな知性と、内面に秘めた複雑な感情を繊細に表現し、原作ファンからも高い評価を得ました。

 

名前村上虹郎(むらかみにじろう)
生年月日1997年3月17日
出身地東京都
身長168cm
著名な家族村上淳(父親)、UA(母親)
主な出演作品『2つ目の窓』『銃』『ソワレ』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』

 

村上虹郎は、2014年の映画『2つ目の窓』で主演デビューを果たし、第29回高崎映画祭・最優秀新人男優賞を受賞するなど、若手ながら高い演技力で注目を集める俳優です。

 

声優:櫻井孝宏

アニメ版でチシヤの声を担当したのは、声優の櫻井孝宏です。

彼の低く落ち着いた声は、チシヤの冷静で知的なキャラクターを見事に表現しており、視聴者からも「声が良すぎる」「キャラクターに完璧に合っている」と絶賛されました。

 

名前櫻井孝宏(さくらいたかひろ)
生年月日1974年6月13日
出身地愛知県
身長177cm
主な出演作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』『PSYCHO-PASS サイコパス』『鬼滅の刃』

 

櫻井孝宏は、数多くの人気作品で主要キャラクターを演じており、その幅広い表現力と魅力的な声で、多くのファンを魅了し続けています。

 

まとめ

チシヤ駿太郎は、単なる頭脳派キャラクターに留まらず、その複雑な過去と人間性の変化が物語に深みを与えています。

生への執着を持たない無感情な人物から、仲間を助けるために自らを犠牲にする人間へと成長した彼の姿は、多くの読者や視聴者の心を打ちました。

原作漫画と実写ドラマ、それぞれで魅力的に描かれたチシヤの物語は、「今際の国のアリス」という作品を語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。

 

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