
「チェンソーマン」とは?
藤本タツキ氏が描くチェンソーマンは、「少年ジャンプ+」で連載中の人気漫画で、テレビアニメ化もされ大きな話題となりました。
貧乏なデビルハンターとして生きていた主人公のデンジが、相棒であるチェンソーの悪魔ポチタと契約し、チェンソーの悪魔として蘇る物語です。
デンジは、国に認められた公安のデビルハンターとなり、悪魔と戦う日々を送ります。
その中でも特に印象的なのが、永遠の悪魔との戦いです。
この戦いは、デンジの常識外れな発想と狂気が際立ち、多くの読者や視聴者の度肝を抜きました。
本記事では、チェンソーマンの作中を彩る永遠の悪魔との対決について、その詳細をネタバレを交えて徹底的に解説します。
永久機関というノーベル賞級の名言が生まれた背景や、この戦いが見られるアニメと原作漫画の何話にあたるのかも紹介します。
「チェンソーマン」永久機関シーンとは?
チェンソーマンの作中には、デンジが「永久機関が完成しちまったなァァァ!!」と叫ぶ名シーンが登場します。
この「永久機関」という言葉は、現実世界では未だ実現不可能とされており、もし発見できればノーベル賞を確実に受賞できるほどの偉業とされています。
デンジがこのセリフを言ったのは、永遠の悪魔との戦いの中で編み出した、ある常識外れな戦法によるものでした。
このシーンは、デンジというキャラクターの特異性を象徴する場面として、多くのファンに語り継がれています。
「チェンソーマン」永遠の悪魔との戦いは何話?
永遠の悪魔とデンジの戦いは、原作漫画では第18話から第21話、テレビアニメでは第7話から第9話で描かれています。
このエピソードは「永遠の悪魔編」として知られており、作中でも屈指の見どころの一つです。
激しいアクションと、極限状態に追い詰められた人間たちの狂気が入り混じった、非常に緊迫感のある展開が特徴的です。
アニメでは、原作漫画の独特な雰囲気やテンポ感を活かしつつ、映像ならではの迫力ある演出で、永遠の悪魔の恐怖がよりリアルに表現されています。
「チェンソーマン」デンジの「永久機関が完成した!」セリフの意味
デンジが「永久機関が完成した」と叫んだのは、永遠の悪魔の不死身の能力を逆手に取った戦法によるものです。
デンジは永遠の悪魔をチェンソーで切り刻み、永遠の悪魔から流れ出る血を飲み、自らの傷を回復させるというループを始めました。
永遠の悪魔は死ぬことがないため、血は無限に供給され、デンジも無限に回復できる状態になります。
つまり、痛みと回復を延々と繰り返すこの状態は、まさに「永久機関」そのものでした。
デンジは「俺はノーベル賞受賞だ!」と興奮し、この終わりなき戦いを楽しみ始めました。
このセリフは、デンジの常識にとらわれない思考と、痛みを痛みとして感じない彼の狂気的な一面を端的に表しています。
一般的なデビルハンターであれば、戦いの痛みや恐怖に耐えきれず、絶望に陥ってしまうでしょう。
しかし、デンジは快楽を見出し、ノーベル賞という世俗的な成功を重ね合わせることで、この極限状態を乗り越えてしまったのです。
「チェンソーマン」デンジの「プールに入っているような気分」の例え
永遠の悪魔との戦いを、デンジは後に「プールに入っているような気分だった」と例えました。
これは、我々が日常的に感じる「激痛」とは全く異なる感覚で、彼が痛みそのものを快楽として捉えていることを示唆しています。
この例えは、デンジの人間離れした精神構造と、生きるための最低限の欲求(食欲、性欲、睡眠欲)しか持たない彼の純粋さを浮き彫りにしています。
戦いの中で精神が崩壊していく仲間たちとは対照的に、デンジは痛みを快感に変えることで、この過酷な状況を乗り越えました。
これは、デンジが悪魔として生まれ変わったことによる影響なのか、それとも元々持っていた彼の性質なのか、様々な見方ができる興味深いポイントです。
「チェンソーマン」永遠の悪魔との対決の経緯
永遠の悪魔の駆除依頼
デンジの所属する公安のデビルハンターのもとに、あるホテルに潜む悪魔の駆除依頼が入ります。
民間のデビルハンターたちが返り討ちに遭ったため、デンジ、パワー、アキ、コベニ、荒井、姫野の6人が討伐任務にあたることになりました。
この任務は、単なる悪魔駆除ではなく、公安のデビルハンターとしての実力を試すためのテストでもありました。
8階に閉じ込められる一行
ホテルに到着したデンジたちを待ち構えていたのは、殺しても殺しても死なない不死身の悪魔、永遠の悪魔でした。
永遠の悪魔は空間を捻じ曲げる能力を使い、一行をホテルの8階に閉じ込めてしまいます。
階段を上っても、窓から飛び降りても、なぜか8階に戻ってきてしまうという、脱出不可能な状況に追い込まれます。
極限状態に陥ったデビルハンターたちはパニックになり、コベニは錯乱状態に陥ってしまいました。
永遠の悪魔が提示した脱出の条件
永遠の悪魔は、8階から脱出する条件として、デンジを差し出すことを提案します。
もしくは、永遠の悪魔の心臓を破壊することですが、永遠の悪魔は心臓を8階の外に出していたため、デンジたちには不可能な状況でした。
この提案により、仲間内での不信感が高まり、デンジを差し出して脱出を試みようとする者まで現れました。
永遠の悪魔の目的はチェンソーマン?
永遠の悪魔は、デンジを狙っていることを明かし、過去にチェンソーマンと戦ったことがあると告げます。
「昔よりも弱くなっている!」と叫ぶ永遠の悪魔の言葉から、チェンソーマンに対して強い恨みを持っていることが分かります。
永遠の悪魔にとって、デンジは単なる人間ではなく、かつて自分を打ち破ったチェンソーマンそのものだったのです。
この時点でデンジはまだチェンソーマンとしての記憶を失っているため、永遠の悪魔の言葉の真意は不明なままでした。
デンジが提案した脱出方法
仲間たちが絶望に打ちひしがれる中、デンジは永遠の悪魔の言葉から、ある奇抜な脱出方法を思いつきます。
それは、「永遠の悪魔を自殺させる」というものでした。
この発想は、デンジが持つ悪魔としての本能と、常識にとらわれない柔軟な思考から生まれたものです。
人間であれば、永遠の悪魔の不死身の能力は絶望の対象でしかありませんが、デンジはそれを逆手に取ることで、突破口を見出したのです。
「チェンソーマン」永遠の悪魔の能力と最期
永遠の悪魔の能力と強さ
永遠の悪魔は、主に二つの能力を持っています。
一つは、生まれつき備わっている「不死」の能力です。
永遠の悪魔は、他者の血を必要とせずとも、自力で無限に再生と増殖を行うことができます。
もう一つは「空間を捻じ曲げる能力」です。
指定した空間を歪め、脱出不可能な状態にすることで、敵を閉じ込めることができます。
空間内はどんな攻撃でも破壊することはできません。
これらの能力により、永遠の悪魔は通常のデビルハンターにとって、まさに「永遠」に続く悪夢のような存在でした。
永遠の悪魔は死亡した?
デンジは、永遠の悪魔をチェンソーで切り刻み続ける我慢比べに挑みました。
デンジは永遠の悪魔から流れ出る血を飲むことで無限に回復し、永遠の悪魔はどれだけ傷つけられても再生し続けます。
この戦いは3日間に及びましたが、最終的に永遠の悪魔がデンジの無限の攻撃による激痛に耐えられなくなり、ギブアップしました。
「もう痛いのは嫌だ。殺してください」と懇願し、自ら心臓を差し出したことで、デンジは永遠の悪魔を倒すことに成功しました。
永遠の悪魔は、物理的な攻撃では死なない「不死」の能力を持っていましたが、精神的な苦痛には耐えられなかったのです。
これは、悪魔が「恐怖」から生まれる存在であり、痛みや恐怖といった精神的な攻撃には弱いという、チェンソーマンの世界の悪魔の特性を示しています。
「チェンソーマン」永遠の悪魔の声優
アニメ版チェンソーマンでは、永遠の悪魔の声を複数の声優が担当しています。
永遠の悪魔が分裂し、様々な声色でデンジたちを追い詰める様子を表現するため、複数の声優を起用するという、非常に斬新な演出がなされました。
ここでは、永遠の悪魔を演じた声優陣を紹介します。
近藤浩徳
| 名前 | 近藤浩徳 |
| 年齢 | 42歳(※2022年時点) |
| 代表作品 | ゲーム「ワリオ」の声、その他多数 |
2006年から声優活動を開始し、アニメでは脇役を多く演じていますが、任天堂の人気キャラクター「ワリオ」の声優としても知られています。
永遠の悪魔の声を担当した一人として、そのキャリアに新たな名を刻みました。
駒谷昌男
| 名前 | 駒谷昌男 |
| 年齢 | 55歳(※2022年時点) |
| 代表作品 | 海外ドラマ・洋画の吹き替えなど |
ベテラン男性声優であり、テレビアニメ作品への出演は少ないものの、海外ドラマや洋画の吹き替えで多くの経験を積んでいます。
その重厚な声は、永遠の悪魔の恐怖を増幅させました。
斉藤こず恵
| 名前 | 斉藤こず恵 |
| 年齢 | 55歳(※2022年時点) |
| 代表作品 | 女優として多くのドラマに出演 |
女優、声優、歌手として多岐にわたり活躍している人物です。
テレビアニメでの出演は脇役がほとんどですが、永遠の悪魔の声を担当したことで、その演技力が改めて注目されました。
篠原侑
| 名前 | 篠原侑 |
| 代表作品 | 「となりの吸血鬼さん」など |
若手ながらも、多くの人気作品で主要キャラクターを演じる実力派の女性声優です。
今後の活躍が期待される人物であり、永遠の悪魔の声を担当したことで、その存在感をさらに高めました。
「チェンソーマン」永久機関に関する感想や評価
永遠の悪魔との戦いは、読者や視聴者に強いインパクトを与え、多くの感想や考察が寄せられています。
特に「永久機関が完成した」というデンジのセリフは、作中を代表する名言として、ファンの間で広く知られています。
このシーンは、デンジの規格外な精神性と、痛みを乗り越える強さを象徴していると評価されています。
また、アニメ版では、このシーンが非常に迫力のある映像と音響で描かれ、「アニメにしかない良さが引き出されていた」と称賛の声が上がりました。
永遠の悪魔の激痛とデンジの快楽が対比的に描かれることで、より一層このシーンの異質さが際立っていました。
ファンの中には「この話だったのか!」と、アニメで初めて永久機関のシーンを観て驚いたという人も多いようです。
まとめ
チェンソーマンの作中を彩る永遠の悪魔との戦いは、デンジの常識外れな発想と、痛みを恐れない精神構造が描かれた、非常に重要なエピソードです。
デンジが叫んだ「永久機関が完成した」というセリフは、彼のキャラクター性を象徴するだけでなく、悪魔という存在の弱点を突いた、天才的な発想でもありました。
永遠の悪魔は、不死身という強力な能力を持っていましたが、最終的にはデンジの無限の暴力による激痛に耐えきれず、敗北しました。
この戦いは、チェンソーマンという作品が持つ、予測不能な面白さと、グロテスクながらも魅力的な世界観を象徴しています。
原作漫画、アニメともに多くのファンに愛されるこのシーンを、ぜひ改めて見返してみてはいかがでしょうか。
チェンソーマンは現在第2部が連載中であり、今後もデンジの活躍や新たな悪魔との戦いが描かれていくことでしょう。
今後の物語の展開にも、引き続き注目していきましょう。
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