
『チェンソーマン』の世界には、多くの魅力的なキャラクターが登場します。
中でも、公安最強のデビルハンターと称される岸辺は、その強さだけでなく、人間味あふれる性格や謎に満ちた過去から、読者の間で絶大な人気を誇ります。
初登場時には、酒好きの初老の男性という印象が強い岸辺ですが、実は若い頃は驚くほどイケメンで、別の顔を持っていました。
この記事では、そんな岸辺の知られざる過去、クァンシとの深い関係、そして公安最強と謳われる彼の強さの秘密に迫ります。
彼の人生を紐解くことで、物語がさらに面白く感じられるはずです。
岸辺はどんな人物?
岸辺は、デンジが所属する公安対魔特異4課の隊長を務めるデビルハンターです。
初登場時は、デンジとパワーの指導係として登場し、その圧倒的な強さで読者に強烈なインパクトを与えました。
彼のプロフィールや性格、指導者としての顔を見ていきましょう。
岸辺のプロフィール
岸辺は、50代のベテランデビルハンターです。
金髪のツーブロックに両耳のピアス、そして左頬の大きな縫い目が特徴的です。
この頬の傷は、若い頃の戦闘で負ったものとされています。
以下に、彼のプロフィールをまとめました。
| 所属 | 公安対魔特異4課隊長 |
| 年齢 | 50代 |
| 特徴 | 金髪のツーブロック、左頬の縫い目、両耳のピアス |
| 契約悪魔 | 爪の悪魔、ナイフの悪魔、針の悪魔 |
| 肩書 | 公安最強のデビルハンター |
岸辺の性格と指導者としての顔
常に無表情で何を考えているかわからないように見える岸辺ですが、実は非常に人間味あふれる性格をしています。
彼の持論は「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっ飛んでいる奴」であり、その持論に基づき、常に飲酒することで自らをネジの外れた状態に保とうとしています。
好きなものは「酒、女、悪魔を殺すこと」と公言するなど、クレイジーな側面が強調されていますが、その内面は仲間想いで情に厚い人物です。
過去には姫野と早川アキの師匠を務め、デンジとパワーの指導も担当しました。
デンジとパワーを特訓する際には、まず二人の首の骨をへし折るという過激な指導方法をとりましたが、これは彼らが悪魔に殺されないために必要なことだと考えていたからです。
また、訓練中にデンジとパワーに情が湧いてしまったことをマキマに打ち明けるシーンもあり、冷酷に見えても、弟子たちを大切に思っていることがわかります。
さらに、死んだ姫野のバディの名前をすべて覚えていたり、死んだ姫野の墓参りをしていたりするなど、根っからの人情家です。
岸辺は、デビルハンターとして非情であろうとしながらも、元々の優しい性格を隠しきれない、そんな人物なのです。
岸辺の若い頃とクァンシとの関係
岸辺が、現在のような姿になったのはなぜでしょうか。
その答えは、彼の若い頃と、中国のデビルハンター・クァンシとの過去に隠されています。
岸辺の若い頃はどこで描かれている?
ファンが注目する岸辺の若い頃の姿は、本編の何話かではなく、単行本8巻の巻末おまけ漫画『岸辺の事を知ろう!』で描かれています。
このおまけ漫画は、クァンシとの出会いから9年目までが描かれており、若い頃の岸辺の変遷を辿ることができます。
本編では見られない彼の姿は、ファンにとって必見の内容です。
若い頃の岸辺はイケメンで「狂犬」?
おまけ漫画で描かれた岸辺の若い頃の姿は、驚くほど端正な顔立ちをしています。
出会ったばかりの頃は顔に傷もなく、黒髪の爽やかなイケメンです。
この頃は背中に刀を2本背負っており、現在のナイフを使った戦闘とは違うスタイルで戦っていたことがわかります。
また、口調も少しチャラい印象で、現在の落ち着いた雰囲気とは全く異なります。
この頃の岸辺は、クァンシから「狂犬岸辺」と呼ばれており、その実力は相当なものだったと推測できます。
しかし、クァンシと出会って1年後には顔に深い切り傷ができ、以降は年を重ねるごとに見た目も変化していき、現在の岸辺の姿へと近づいていきます。
この変化は、彼がデビルハンターとして多くの修羅場をくぐり抜けてきた証だと言えるでしょう。
岸辺とクァンシの過去
岸辺の過去を語る上で、元バディであったクァンシの存在は欠かせません。
二人は少なくとも9年間バディとして行動を共にしていました。
おまけ漫画では、岸辺がクァンシに何度も告白し、そのたびに殴られるというコミカルなやり取りが描かれています。
「守ってやるから俺の女になれよ」という軽薄なセリフから始まり、一途に告白を続けますが、9年目にはクァンシが同性愛者であることを自覚していると告白します。
それに対し岸辺は「知ってるよ」と答え、彼女が自分に振り向くことはないと知りながらも、一途に思い続けていたことが明らかになります。
この一連のやり取りは、岸辺の優しい性格と不器用な愛情表現を描いており、彼の人間的な魅力を際立たせています。
『バディ・ストーリーズ』第2話『九年ものの味わい』では、二人のバディ時代がさらに深く描かれており、ファン必見のエピソードとなっています。
岸辺の強さと能力
岸辺は、マキマを除けば公安最強のデビルハンターと称されるほどの実力者です。
では、彼の強さの秘密はどこにあるのでしょうか。
ここでは、彼の契約悪魔や身体能力、そして戦闘センスについて検証していきます。
公安最強のデビルハンター
岸辺は、デンジとパワーを指導する際に自らを「最強のデビルハンター」と称しました。
初老の見た目から二人に舐められていましたが、実際には圧倒的な戦闘力で二人を完膚なきまでに叩きのめしました。
その後も、二人は岸辺に一度も勝つことができず、彼の強さが本物であることが証明されました。
公安のデビルハンターは死亡率が高い職業ですが、若い頃から50代になるまで現役を続けていること自体が、彼の強さを物語っています。
吉田が自分を「3流」と称した際、岸辺が「なら俺は4流になる」と答えたことから、彼は自身の力を過小評価している節があり、若い頃はさらに実力を誇っていたと考察できます。
岸辺の契約悪魔と身体能力
岸辺は、第61話でクァンシの愛人の魔人ピンツィによって、3体の悪魔と契約していることが明かされました。
その悪魔は「爪の悪魔」「ナイフの悪魔」「針の悪魔」という物騒な名前です。
しかし、ピンツィは「契約で払えるものがほとんど残っていない」と述べ、契約悪魔の能力を戦闘で使用するシーンは本編では描かれませんでした。
このことから、岸辺の真の強さは契約悪魔ではなく、彼の優れた身体能力にあると考えられます。
デンジとパワーとの訓練では、血の武器による攻撃を「お」の一言でかわしたり、背後からの攻撃を正確な回し蹴りで防いだりするなど、まるで背中に目がついているかのような反射神経と身体能力を見せつけました。
クァンシとの戦闘でも、契約悪魔を使わず、肉弾戦だけで魔人4人を圧倒しており、その実力の高さが証明されています。
吉田が「まともに受けたら死ぬな」と語ったクァンシの攻撃を2度もまともに受けても無傷で済むなど、彼の肉体は驚くほど頑丈です。
岸辺の戦いのセンス
岸辺の強さは、優れた身体能力だけでなく、長年の経験に裏打ちされた戦いのセンスにもあります。
クァンシにデパートの窓から放り出された際には、とっさに壁にナイフを突き立てて落下速度を抑え、ダメージを最小限に抑えました。
その後も、コベニの車の上に着地するなど、咄嗟の状況判断能力と対応力の高さは、まさにプロ中のプロと言えるでしょう。
彼の強さは、単なる肉体的な強さだけでなく、豊富な経験と冷静な判断力から成り立っているのです。
岸辺とマキマの関係
岸辺は、デンジを公安のデビルハンターにしたマキマとも深い関係にあります。
二人は同じ公安に所属する仲間ですが、その関係は一筋縄ではいきません。
マキマはデンジとパワーを岸辺に預けた?
マキマは、デンジとパワーを鍛えるために岸辺に指導を依頼しました。
この時、マキマは岸辺に敬語を使っています。
マキマは内閣官房長官直属のデビルハンターであり、立場的には岸辺より上であると考えられますが、岸辺を信頼し、敬意を払っていた可能性が高いです。
第32話で描かれた二人の会食シーンでは、岸辺はデンジとパワーに情が湧いてきたことをマキマに打ち明けるなど、ある程度の信頼関係がうかがえます。
マキマの正体に気づいていた?
しかし、岸辺は早い段階でマキマを危険視していました。
会食シーンでは、岸辺がサムライソードの襲撃をマキマが事前に知っていたことを指摘し、「人間様の味方でいる内は見逃してやるよ」と牽制しています。
さらに、第61話では、マキマの能力を警戒して筆談でクァンシにマキマ殺害の協力を要請するなど、彼女を完全に敵とみなしていました。
作中でマキマが黒幕であることに気づいていたのは、岸辺だけだったと言えるでしょう。
ただし、岸辺もマキマの正体が「支配の悪魔」であることまでは突き止めておらず、第84話では「お前は一体何なんだ?」と問いかけています。
岸辺は第2部やアニメに登場する?
『チェンソーマン』は、テレビアニメ化や漫画の第2部連載など、ますます盛り上がりを見せています。
では、岸辺は今後の物語に登場するのでしょうか。
アニメでの登場は?
岸辺は、アニメ『チェンソーマン』に登場することが確定しています。
アニメは第1部「公安編」が描かれるため、デンジとパワーの指導係として、彼の活躍を見ることができます。
担当声優は、実力派の津田健次郎であり、彼の演技にも注目が集まっています。
原作と同じであれば、岸辺の初登場は永遠の悪魔との戦いの回想シーンとなります。
第2部での登場は?
『チェンソーマン』第2部「学園編」は、デンジと新キャラクターの三鷹アサを中心に物語が展開されています。
第1部のラストで、岸辺はマキマの生まれ変わりであるナユタをデンジに預けた後、行方をくらましました。
デンジが学生生活を送っているため、公安に所属する岸辺の出番は少ないと考えられますが、物語の重要な局面で、デンジを助けに現れる可能性は十分にあります。
第2部でも、再び岸辺の活躍を見たいと願うファンは多いようです。
岸辺の活躍シーン
岸辺は、その強さと人間的な魅力で、多くの印象的な活躍を見せました。
ここでは、その中でも特に印象的なシーンを振り返ります。
海外からの刺客編での活躍
「海外からの刺客編」では、デンジの心臓を狙って中国からクァンシがやってきます。
クァンシは、素手での戦闘においては人類最強と称されるほどの強さを持つデビルハンターです。
彼女によって公安のデビルハンターが次々と倒される中、岸辺はクァンシの取り巻きの魔人を人質に取り、彼女の動きを止めました。
これは、機転を利かせた岸辺ならではの活躍であり、彼の頭の回転の速さを示しています。
もし彼が駆けつけなければ、公安のデビルハンターが全滅していた可能性もあり、岸辺が公安の要であることがわかります。
この活躍は、第61話と第62話で描かれています。
最終決戦編での活躍
最終決戦編では、マキマに敗れたデンジを岸辺が匿いました。
そして、パワーの助けを得て作戦勝ちしたデンジの元に駆けつけ、マキマの体をバラバラにするのを手伝います。
マキマの死を確実なものにするため、デンジがマキマを食べるという決意をした際、岸辺は「死ぬなよ」という言葉をかけ、別れ際に「お前は俺が今まで会ってきたヤツの中で一番デビルハンターに向いている」と、デンジに自身の想いを語りました。
このセリフは、彼の口から出る最高の賛辞であり、二人の間に確かな信頼関係が築かれていたことを示しています。
この名シーンは第96話で描かれています。
ナユタを連れてくる
第1部の最終話である第97話で、岸辺はデンジの元にマキマの生まれ変わりであるナユタを連れてきます。
彼は、中国で発見されたナユタを国から盗み出し、デンジに預けるという大胆な行動に出ました。
岸辺は、ナユタを国に任せると再びマキマのような存在になってしまうと考え、チェンソーマンを恐れないデンジに彼女の世話を任せたのです。
これは、彼の優しさと同時に、マキマの正体を知った上での最善の策であり、岸辺の賢明さを物語っています。
彼のこの行動が、第2部の物語へと繋がっていきます。
岸辺に関するファンの感想・評価
岸辺は、その多面的な魅力から、ファンの間で様々な感想や評価が寄せられています。
ここでは、特に目立ったファンの声を紹介します。
若い頃の姿は一番のイケメン?
「チェンソーマンで一番イケメンなのは若い頃の岸辺隊長」と語るファンは少なくありません。
早川アキや吉田ヒロフミなど、他にもイケメンキャラクターが多い作品ですが、岸辺の若い頃の姿は、彼らとは異なるクールな魅力に溢れています。
彼の見た目の変化は、彼の人生の軌跡を物語っており、どの時代の岸辺もかっこいいという意見が多いです。
クァンシとの戦闘は本気だったのか?
岸辺とクァンシのデパートでの戦闘について、「お互い殺すつもりはなかったのではないか」と考察するファンも多いです。
元バディであり、岸辺はクァンシに恋心を抱いていたことから、本気で殺そうとは思っていなかったはずです。
クァンシもまた、デパートの窓から突き落とした際に、岸辺なら生き残れると考えたのかもしれません。
二人の戦闘は激しいものでしたが、その根底には信頼と愛情があったと考えると、さらに感慨深いものがあります。
第2部での本気戦闘を期待する声
第1部では、デンジとパワーへの指導やクァンシとの戦いなど、岸辺の戦闘シーンは描かれましたが、最強のデビルハンターとしての本気の戦闘シーンは描かれていません。
彼は自身の力を過小評価し、契約悪魔の能力も使わなかったため、彼の真の実力はまだ明らかになっていないのです。
「第2部で岸辺隊長の本気の戦闘シーンを用意してほしい」というファンからの期待の声は非常に多く、今後の物語での再登場に注目が集まっています。
実は優しい性格に惹かれるファン
「頭のネジが外れたデビルハンター」を自称し、常に酒を飲んでいる岸辺ですが、死んだ部下の名前を全て覚えていたり、デンジやパワーに情が湧いていたりするなど、その根は非常に優しい人物です。
このギャップに心を掴まれたファンは多く、彼の優しさが「推し」になる決め手となったという声も聞かれます。
彼は優しいが故に苦悩し、それを隠すために酒を飲んでいるのかもしれません。
まとめ
『チェンソーマン』の岸辺は、単なる脇役ではなく、物語に深みを与える重要なキャラクターです。
若い頃のイケメンな姿や、クァンシとの切ない過去、そして公安最強と謳われる彼の強さは、多くの読者を魅了しました。
特に、彼の人間味あふれる性格は、クレイジーな側面とのギャップを生み出し、読者の共感を呼びました。
第2部での再登場やアニメでの活躍も期待されており、今後の物語でも目が離せない存在です。
岸辺の存在は、藤本タツキの描く物語が、単なるバトル漫画ではなく、キャラクターの深い内面を描いた人間ドラマであることを証明しています。
これからも、彼の活躍から目が離せません。
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