
多くの謎を残したまま第一部が完結した藤本タツキ氏の人気漫画『チェンソーマン』。
その中でも、特に読者の間で様々な考察が飛び交っているのが、チェンソーマンの「眷属」と呼ばれる存在です。
パワーやビームなど、お馴染みのキャラクターも眷属に含まれており、その正体は物語の核心に迫る重要なヒントが隠されていると考えられています。
この記事では、作中に登場した8体の眷属のプロフィールや、彼らが天使と呼ばれている理由、そして主人公デンジやマキマとの関係性について徹底的に深掘りしていきます。
さらに、第二部での活躍の可能性についても考察していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
チェンソーマンの作品情報とあらすじ
眷属について深く掘り下げる前に、まずは『チェンソーマン』の基本情報とあらすじを振り返りましょう。
チェンソーマンの概要
『チェンソーマン』は、2019年から「週刊少年ジャンプ」で連載が開始されたダークファンタジー漫画です。
2022年7月からは、第二部が「少年ジャンプ+」で連載されています。
作者の藤本タツキは、漫画家としてデビューする以前に東北芸術工科大学の美術科を卒業しているという異色の経歴を持ちます。
チェンソーマンのあらすじ
主人公のデンジは、父親が遺した多額の借金を返すために、相棒のチェンソーの悪魔ポチタと共にデビルハンターとして働いていました。
しかし、雇い主であるヤクザに裏切られ命を落とします。
その時、ポチタと融合したことで「チェンソーマン」となり、公安のデビルハンターとして悪魔を殺す日々を送るようになります。
作中の悪魔は、人々の「恐れ」から生まれる存在で、人間の死体に悪魔が憑依した存在が魔人と呼ばれます。
チェンソーマンの眷属とは?
「眷属」という言葉は、侍者や従者、神の使者など様々な意味を持つため、明確な定義はありません。
しかし、『チェンソーマン』の世界における眷属は、チェンソーマンに服従する存在として描かれています。
第一部では、8体の眷属が登場しましたが、その存在は謎が多く、マキマに服従しているように見えるシーンもありました。
また、眷属の存在はキリスト教における「天使」と深い関係があると考えられています。
チェンソーマンの眷属一覧と名前
ここからは、『チェンソーマン』に登場した8体の眷属を一人ずつ紹介していきます。
それぞれのプロフィールや作中での行動、そして名前の元ネタについても考察を加えていきます。
眷属一覧①セラフィム
セラフィムは、ハエのような見た目をしている悪魔で、公安に所属していた可能性が高いです。
第一部では詳しい正体は不明でしたが、その名前はキリスト教における天使の階級「熾天使(セラフィム)」が元ネタだと考えられています。
熾天使は神に最も近い階級の天使で、名前には「燃え盛るもの」という意味があります。
また、ハエの姿をしていることから、サタンに次ぐ罪深い存在とされる「蠅の王(ベルゼブブ)」をイメージしているという見方もあります。
眷属一覧②ケルビム(ビーム)
作中で「サメの魔人」として登場するビームは、ケルビムという天使の階級が元ネタです。
ケルビムは「智天使」と呼ばれ、天使の階級では第二位に位置付けられています。
ビームは、チェンソーマンの過去を知る数少ないキャラクターで、登場当初からデンジを深く慕っていました。
純粋で一途な性格は、純粋な心を持つとされるケルビムのイメージと一致します。
また、ビームは「サメの悪魔」であることから、サメの姿で描かれることが多い悪魔「フォルネウス」と関係があるという説も浮上しています。
眷属一覧③スローン(暴力の魔人)
ペストマスクを被った姿が特徴的な暴力の魔人は、スローンという天使の階級が元ネタです。
スローンは「座天使」と呼ばれ、天使の階級では第三位に位置付けられています。
恐ろしい名前とは裏腹に、心優しい性格で、臆病な東山コベニとバディを組んでいました。
スローンは無数の目を持つ異形の天使として知られており、それが暴力の魔人のデザインに反映されているのかもしれません。
眷属一覧④ドミニオン
黒髪に4つの目と4つの耳を持つドミニオンも、作中に登場した眷属の一人です。
公安の制服を着ていたことから、マキマに服従していたと考えられます。
ドミニオンは「主天使」と呼ばれ、天使の階級では第四位に位置付けられています。
名前には「統治」「支配」という意味があり、「最後の審判で人類を滅ぼす」という伝承もあります。
眷属一覧⑤ヴァーチェ
頭部がなく、手足の先がハサミになっているヴァーチェも眷属の一人です。
ヴァーチェは「力天使」と呼ばれ、天使の階級では第五位に位置付けられています。
キリストが天に召される際に付き添ったとされており、名前には「高潔」「美徳」という意味があります。
眷属一覧⑥パワー
主人公デンジのバディであり、本作のヒロインでもあるパワーも、実はチェンソーマンの眷属の一人です。
パワーは「血の悪魔」が人間に憑依した「血の魔人」で、能天使(パワー)が元ネタだと考えられています。
能天使は天使の階級では第六位に位置付けられ、神の掟を実行に移す役割を担っています。
多くの堕天使が能天使から生まれたという伝承もあり、悪魔との関わりが深い天使として知られています。
眷属一覧⑦プリンシパリティ(プリンシ)
プリンシパリティは「蜘蛛の悪魔」で、通称プリンシと呼ばれています。
人間の女性と蜘蛛の脚が合体した姿をしており、マキマに忠実な眷属でした。
プリンシパリティは「権天使」と呼ばれ、天使の階級では第七位に位置付けられています。
眷属一覧⑧ガーディアンエンジェル(天使の悪魔)
中性的な容姿を持つ天使の悪魔は、ガーディアンエンジェルが元ネタです。
ガーディアンエンジェルは「守護天使」のことで、天使の階級では最下位に位置します。
吸い取った寿命で武器を作るという特殊な能力を持ち、早川アキとバディを組んでいました。
チェンソーマンの眷属とデンジの関係性
チェンソーマンの眷属たちが、天使の名前を冠していることは、物語の重要な伏線だと考えられています。
ここでは、眷属とデンジの関係、そしてポチタの正体について考察していきます。
チェンソーの悪魔(ポチタ)の正体は堕天使ルシファー?
眷属が天使の名を持つことから、チェンソーの悪魔ポチタの正体は「堕天使ルシファー」ではないかという説が読者の間で浮上しています。
ルシファーは、キリスト教において元天使という経歴を持つ悪魔で、堕天使の長として知られています。
作中では、マキマの自宅に「失楽園」の絵画が飾られており、天から堕ちるルシファーのような姿が描かれています。
このことから、ポチタは他の悪魔とは一線を画す存在であると考えられます。
また、ポチタは「人々の恐れから誕生した悪魔」ではなく、「神に反旗を翻して傷つき、地上に落ちてきた堕天使」なのではないかという見方もできます。
もしこの説が正しければ、チェンソーマンの悪魔は、地獄に存在している他の悪魔と敵対している存在なのかもしれません。
眷属はデンジの部下なのか?
眷属はチェンソーマンの部下であると考えられていますが、作中ではマキマに従う様子も見せていました。
また、眷属であることの記憶を失っている悪魔も存在するため、全ての眷属がチェンソーマンの味方というわけではないのかもしれません。
もしポチタがルシファーで、ラスボスが悪魔ではなく神であるならば、堕天したチェンソーマンと眷属が協力して神と戦うという熱い展開が描かれる可能性も考えられます。
チェンソーマンの眷属とマキマの関係性
ここからは、眷属とマキマの関係、そしてマキマが信仰していたものについて考察していきます。
マキマと眷属の目的は同じ?
マキマの目的は「より良い世界を作る」ことでした。
そのために「チェンソーの悪魔」の力を欲し、デンジとポチタの契約を破棄させようとしていました。
このことから、マキマと眷属は「チェンソーの悪魔」を崇拝しているという点では目的が同じなのかもしれません。
マキマが信仰しているものとは?
作中では、マキマがデンジに「私と信仰の違いこそありましたが、貴方を守る為に命をかけて戦ってくれました」と語るシーンがあります。
このセリフから、マキマと眷属はどちらも「チェンソーの悪魔」を信仰しているものの、その信仰理由に違いがあったことが分かります。
マキマは「チェンソーの悪魔」の力を使って世界を変えようとしていましたが、眷属たちは「チェンソーの悪魔」を「ヒーロー」として崇拝していたのかもしれません。
チェンソーマンの眷属に関する読者の感想
ここでは、眷属に関する読者の率直な感想や評価をまとめて紹介します。
眷属の正体が気になる!
第一部では、眷属の詳しい正体や目的は明かされませんでした。
そのため、「眷属の正体が気になる」という感想が非常に多く見られます。
特に、傍若無人なパワーがチェンソーマンの眷属だったことに驚いたという声も挙がっていました。
アークエンジェルの正体が気になる!
8体の眷属が天使の階級を冠していることが明らかになる一方で、物語の鍵を握るであろう「アークエンジェル(大天使)」は登場していません。
読者の間では、名前が似ている公安のデビルハンター早川アキがアークエンジェルなのではないかという説が浮上しています。
第二部での早川アキの再登場を望む声も多く、アークエンジェルの正体は今後の物語で明かされるのかもしれません。
パワーの復活を望む声
第一部の終盤で、人気キャラクターであるパワーが死亡したことに、多くのファンが悲しみを覚えました。
第二部でのパワーの復活を望む声が多く寄せられており、彼女が再びチェンソーマンの眷属として活躍する日を期待している読者が多いようです。
まとめ
『チェンソーマン』に登場する8体の眷属は、天使の名を冠した謎の存在です。
その正体は第一部では詳しく明かされませんでしたが、彼らが物語の核心に深く関わっていることは間違いありません。
ポチタがルシファーであるという説や、眷属たちがチェンソーマンをヒーローとして崇拝していたという考察は、物語をより深く楽しむためのヒントを与えてくれます。
第二部で眷属の謎がどのように解き明かされるのか、今後の展開に注目が集まります。
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