
冒険、友情、そして壮大な謎に満ちた『ONE PIECE(ワンピース)』。
主人公モンキー・D・ルフィが率いる麦わらの一味の中で、航海士として欠かせないのが「泥棒猫」の異名を持つナミです。
彼女の波乱に満ちた過去は描かれましたが、本当の出生と両親については、今なお深い謎に包まれています。
本記事では、ナミの正体がオイコット王国の王女ではないかという有力な説を軸に、ビブルカードの情報、シャンクスとの共通点、そして古代兵器との関連性など、さまざまな伏線を徹底的に考察していきます。
事実に基づいた内容に加え、読者間で議論されている独自の視点や分析を加え、ナミの血筋に秘められた重大な秘密に迫ります。
ナミとは?
ナミの正体考察に入る前に、まずは麦わらの一味の航海士としての彼女の基本情報と人となりを再確認しましょう。
ナミのプロフィール
| 異名 | 泥棒猫 |
| 所属 | 麦わらの一味 航海士 |
| 懸賞金額(ワノ国出国後) | 3億6600万ベリー |
| 誕生日 | 7月3日 |
| 出身地 | オイコット王国の戦争孤児(東の海) |
| 養母 | ベルメール |
| 特徴 | 左肩に風車とみかんをイメージした刺青 |
ナミは麦わらの一味の航海士を務めており、ルフィと出会った2番目の仲間です。
登場当初はアーロン一味の航海士であることを隠していましたが、ルフィたちがアーロン一味を壊滅させた後に真の仲間になりました。
ワノ国の出国後の懸賞金額は3億6600万ベリーで、船の航海には欠かせない存在です。
ナミの性格
ナミはお金やお宝に目が無い守銭奴で、麦わらの一味に加入する前は盗みをしながら生きていました。
冷徹で現実主義的な性格を持っていますが、船にみかんの木を持ち込んで栽培するなど、養母のベルメールの影響を強く受けています。
彼女は麦わらの一味を本当の家族と思っているため、ウソップが喧嘩別れをした時には涙を流しており、その根は深く、情に厚い人物です。
ナミの正体はオイコット王国の王女?両親や血筋を考察
「泥棒猫」ナミに王族の血が流れているという説は、彼女の出生の謎から浮上しています。
ナミの苗字が不明であることが、重大な秘密を示唆していると考えられています。
ナミの出生や両親には謎が多い
ナミは東の海の「オイコット王国」の戦災孤児であり、1歳の時に海兵のベルメールに拾われました。
本当の両親は不明で、血の繋がりのないベルメールが命を懸けて養母として育てました。
ルフィやゾロなど、麦わらの一味の主要メンバーの苗字は分かっていますが、ナミの苗字は2023年5月時点で不明です。
この不明な苗字にこそ、重大な謎が隠されていると予想されています。
また、ナミと共にベルメールに拾われたノジコもココヤシ村の出身ではなく、オイコット王国の戦災孤児と予想されています。
ノジコはナミより3歳年上であるため、ノジコがナミの過去や出生の秘密を知っている可能性も考察されています。
ナミが王族である理由①王冠をかぶっている描写が多い
ナミの王族説を裏付ける根拠の一つに、作中や扉絵で彼女が「王冠」をかぶっている描写が多い点が挙げられます。
ルフィが「海賊王」を目指す中で、その対比として「女王」のイメージをナミに重ねているという見方もあります。
扉絵などで何度も王冠をかぶっている描写は意味深であり、単なるファンサービスではないという考察がなされています。
ナミが王族である理由②虫嫌い=王族説
ナミとサンジは虫を嫌がる描写があり、ルフィ、ゾロ、ウソップ、チョッパー、ロビンは平気でした。
サンジが後にジェルマ王国のヴィンスモーク家の王子だったことが判明したため、「虫嫌いは王族の特徴」という説が読者の間で囁かれています。
ペローナも虫が嫌いであることから、彼女が「ゴーストプリンセス」と呼ばれるように、王族や貴族の血筋と何らかの関連があるのではないかという考察もあります。
ナミはビブルカードの情報ではオイコット王国で拾われた?
公式のキャラクター情報が書かれた「ビブルカード」には、ナミが「東の海のオイコット王国の出身」であることが記載されています。
オイコット王国の詳細は不明ですが、ワンピースの世界では「20人の王が世界政府を創った」と言われています。
ネフェルタリ一族やドンキホーテ一族のように「20人の王の裏切り者」が存在したことから、オイコット王国もその裏切り者の一族で、天竜人を憎む人々との戦争で滅びたという可能性が予想されています。
ナミとノジコは、その戦火の中で逃がされた王族または王族に仕えていた一族の子供ではないかというのが有力な王女説の根拠です。
オイコット王国の謎:「OYKOT」と「TOKYO」
オイコット王国をローマ字で表記すると「OYKOT」となり、これを逆から読むと「TOKYO」になります。
作者の尾田栄一郎は「ワノ国」の構想を当初から決めていたと発言しており、地名には深い思い入れや意図があると考えられます。
「TOKYO」の反対である「OYKOT」には、「物質的には豊かでも心が貧しい東京とは真逆で、不便だが心が豊かな人が住む場所」という意味の造語が込められているという説があります。
この法則をナミの名前に当てはめると「IMAN」を逆から読んで「I’m AN」(私はアン)となり、ルフィの読み切り漫画のヒロインの「アン」や、ロジャーの子供が女の子だった時の名前と繋がる興味深い伏線が浮かび上がります。
ナミの出生はシャンクスと同じパターンか?
ナミの出生の謎は、四皇の一人シャンクスの過去と驚くほど似ているという指摘があります。
シャンクスのパターン
映画『ONE PIECE FILM RED』で公開された情報により、シャンクスは「フィガーランド家の血筋」と五老星に呼ばれていたことが判明しました。
フィガーランド家は天竜人の可能性が高い一族であり、シャンクスは「ゴッドバレー事件」の戦場でロジャーに宝箱の中から拾われています。
「戦場で拾われた赤ん坊は特別な血筋」というパターンがシャンクスに当てはまると考えられています。
ナミとの共通点と対照的な関係
ナミもオイコット王国の戦場でベルメールに拾われており、この「戦場で拾われた赤ん坊」という境遇がシャンクスと酷似しています。
もし、シャンクスが天竜人の血筋であるのならば、ナミはその天竜人とは対照的な位置にある特別な血筋、つまり、マリージョアを嫌った「裏切り者の天竜人」の子や、「ある巨大な王国」の生き残りという可能性が考えられます。
遠くからルフィを見守る父親代わりのシャンクスと、近くでルフィを世話する女房役のナミという「対照的な描かれ方」も、この血筋の対比を示唆しているという考察もあります。
ナミの正体は古代兵器ウラヌス?
王族説と並行して、ナミが三大古代兵器の一つ「ウラヌス」と関係しているのではないかという説も浮上しています。
古代兵器ウラヌスとは?
ワンピースの世界には「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」の三大古代兵器が存在し、「世界を海に沈める」「島を消し飛ばす」という伝説が残っています。
世界政府はその復活を阻止するために研究を禁じています。
ウラヌスは魚人島編で名称が明かされた古代兵器で、ポセイドンが海を司るのに対し、ウラヌスは「天」を意味するため、天候を操る能力と予想されています。
ナミがウラヌスと関係している理由
ポセイドンの正体はリュウグウ王国の王女しらほしだと判明しました。
ナミとしらほしが初めて出会った時、しらほしが「初めてお会い致しますのに、何だかほっと致しますね」と話しかけ、ナミも「境遇が少し似てるからかな」と返答しています。
しらほしが王女で古代兵器の正体であるのに対し、ナミも王女説がある上に、天候を操る航海士としての能力を持っています。
この「似た境遇」と、天候を熟知するナミの能力から、ウラヌスの正体もナミと関係があるのではないかという説が浮上しました。
ナミが魚人島の「海の森」に到着した際に海王類が喜んでいる描写があることも、古代兵器の正体であるしらほしとの共通点として注目されています。
ナミの能力や強さ
王女説や古代兵器説の鍵を握るナミの「強さ」は、物語の進行と共に大きく成長しています。
ナミの強さと武器の変遷
登場当初は戦闘能力が低かったナミですが、「逃げるだけではダメ」と考え、アラバスタ編から戦闘に参加することが多くなりました。
初期の武器は「三節棍」でしたが、能力者相手には威力が足りないと判断し、ウソップが開発した「天候棒(クリマ・タクト)」を使用するようになります。
天候棒は当初、宴会芸の手品道具でしたが、ナミが機能を組み合わせて強敵を撃破し、その後、空島の「貝(ダイヤル)」を組み込んだ「完成版 天候棒(パーフェクト・クリマ・タクト)」でCP9のカリファを倒すなど、格上の相手にも通用する威力を身につけました。
魔法の天候棒とゼウスの連携
ナミは空島の「ウェザリア」で気象科学を学び、その知識で天候棒をさらに強化し、「魔法の天候棒(ソーサリー・クリマ・タクト)」を完成させました。
ホールケーキアイランド編では、ビッグ・マムの雷雲のホーミーズ「ゼウス」を下僕にし、ワノ国編ではゼウスとの強力な連携技「雷霆」で、飛び六胞のうるティを撃破することに成功しています。
ゼウスがナミの武器となったことで、ナミは覇王色の覇気を持つルフィを閉じ込めるほどの雷を操れるようになり、その戦闘能力は大幅に向上しました。
ナミの活躍をネタバレ
「泥棒猫」から「世界地図を描く航海士」へと成長したナミの、涙なしには語れない活躍の軌跡を振り返ります。
ナミの活躍①過去(ベルメールとの別れ)
オイコット王国で戦災孤児となったナミとノジコは、元海兵のベルメールに拾われ、ココヤシ村で育てられました。
アーロンに金銭を要求されたベルメールは、自分の命と引き換えにナミとノジコの金銭を払い、「愛してる」という言葉を残してアーロンに殺されました。
この壮絶な過去はナミの根源にあり、彼女が「守銭奴」となった原因でもあります。
ナミの活躍②東の海編(ルフィ助けて)
ナミはココヤシ村をアーロンの支配から解放するため、アーロンの航海士を強制されていました。
「ルフィ助けて…」というナミの涙の訴えは、作中でも屈指の感動シーンであり、この言葉で激怒したルフィたちがアーロン一味を壊滅させ、ナミを真の仲間として迎え入れました。
ナミの活躍③ドラム島編(高熱とDr.くれは)
アラバスタへ向かう途中、有毒のダニに刺されて高熱を出したナミは、ドラム島でDr.くれはの治療を受けました。
静養中に元国王のワポルが島に戻ってきた際、麦わらの一味がワポル一味を倒し、島を救っています。
ナミの活躍④アラバスタ編と⑥ウォーターセブン編(武器の進化)
アラバスタ編で「戦うことを決意」したナミは、天候棒を駆使し、バロックワークスのミス・ダブルフィンガーを倒しました。
ウォーターセブン編では、ロビン奪還のため、サンジに代わってCP9のカリファと対峙し、強化した天候棒「雷光槍」で撃破しています。
この戦いでナミは「迷えば誰でも弱くなるもの」という名言を残し、自分の弱さを克服しました。
ナミの活躍⑨魚人島編(しらほしとの出会い)
魚人島編で、ナミは自身と似た境遇を持つしらほしと出会いました。
アーロンにベルメールを殺された過去から魚人を憎んでいたナミですが、ジンベエの話を聞いて理解を示しています。
しらほしとの出会いは、ナミの正体を巡る古代兵器説の重要な伏線となりました。
ナミの活躍⑫ホールケーキアイランド編と⑬ワノ国編(ゼウスの力)
ホールケーキアイランド編で、ナミはパウンドがローラの父親と分かったため、ローラから受け取ったビブルカードでホーミーズを従わせ、最終的にビッグ・マムのゼウスを下僕にしました。
ワノ国編では、このゼウスの力を借りて格上のうるティを撃破し、「海賊王になるのはルフィ」という強い意志を示しています。
ナミに関する感想や評価
ナミの正体や過去に関する読者の感想をまとめました。
感想:ナミの正体が気になる!
ナミのビブルカードの情報にも関わらず、詳しい過去や両親が不明なため、読者から「ナミの正体が気になる」という声が多く挙がっています。
シャンクスの出生の秘密が明らかになる中、同じく戦場で拾われたナミの秘密が、物語の最終章でどのように関わってくるのかに期待が高まっています。
感想:ナミの過去が泣ける!
ナミとノジコを守るために、ベルメールが命を懸けた過去のエピソードは「何度見ても泣ける」という感想が多く、ベルメールの愛情深さとナミの悲痛な決意が読者の胸を打ちます。
感想:ナミとゼウスが強い!
ワノ国編でのうるティ撃破を経て、「ナミとゼウスが強い」「ナミの成長が凄い」という評価が多くなりました。
ルフィのような能力は持たないものの、知識と武器を駆使し、四皇幹部級の相手と渡り合えるほどに成長したナミの活躍は、彼女の努力の賜物と言えるでしょう。
オイコット王国が最後の戦場になる?テキーラウルフの伏線
ナミの正体の鍵を握るオイコット王国は、物語の最終的な舞台になるのではないかという考察があります。
テキーラウルフの未回収の伏線
東の海にあるオイコット王国の近くには、「テキーラウルフ」という700年間作り続けられている巨大な橋の伏線が残っています。
実写版「ワンピース」の地図にもオイコット王国と共にテキーラウルフが描かれていたことから、この伏線は今後回収される可能性が非常に高いと考えられます。
ルフィがワンピースを手に入れた後、世界政府との大戦争が起こる際に、ルフィたちが東の海のオイコット王国に向かうために、このテキーラウルフを使うのではないかという予想もされています。
ナミの夢と王女の運命
ナミは「自分の目で見た世界地図を作る」という揺るぎない夢を持っています。
もし、ナミがオイコット王国の王女だと判明したとしても、彼女の行動は変わらないと予想されます。
しかし、天竜人が善と悪に分かれているという見方もある中、ナミが「善の天竜人の血筋」または「本来の王族」として、戦いが終わった後に世界を変える役割を担うという説もあります。
ナミの過去と夢、そしてオイコット王国の伏線が、最終章でどのように絡み合っていくのか、全ての謎が解き明かされる時が楽しみです。
まとめ
麦わらの一味の航海士ナミは、その出生に関して多くの謎を秘めています。
オイコット王国の王女説、シャンクスとの共通のパターン、そして古代兵器ウラヌスとの関連性など、様々な考察が繰り広げられています。
ナミの苗字の不明さや、オイコット王国の名前に隠された「TOKYO」の秘密、さらには東の海のテキーラウルフの伏線は、物語の終盤で彼女が重大な役割を果たすことを示唆していると考えられます。
愛するベルメールを失った過去を乗り越え、偉大な航海士へと成長したナミの真の正体が明らかになる日は近いかもしれません。
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