『ONE PIECE』の物語の根幹を握る「ポーネグリフ」の存在は、常に読者の関心の的です。
そのポーネグリフの解読に関わる可能性を秘めたキャラクターの一人が、四皇ビッグ・マムの娘、シャーロット・プリンです。
「ホールケーキアイランド編」で強烈な印象を残したプリンは、額に持つ「第三の目」という特異な特徴から、物語の核心に関わると予想されています。
本記事では、プリンがポーネグリフを解読できるのかどうか、三つ目族が持つとされる「真の開眼」の能力と、「万物の声」との関連性を深く考察していきます。
また、プリンが持つ「メモメモの実」の能力や、サンジとの切ない関係、そして現在、大海賊黒ひげに拉致監禁されている状況まで、最新の情報をもとに徹底解説いたします。
【ワンピース】プリンはポーネグリフを読める？三つ目族の第三の目・真の開眼を考察
シャーロット・プリンとは？プロフィールと「三つ目族のハーフ」という出自
シャーロット・プリンは、新世界を支配していた四皇の一人、ビッグ・マム（シャーロット・リンリン）の35女です。
「ホールケーキアイランド編」の鍵を握るキャラクターとして登場しました。
『ONE PIECE』作品概要と大海賊時代のあらすじ
『ONE PIECE』は、尾田栄一郎が1997年から「週刊少年ジャンプ」で連載している、日本を代表する冒険漫画です。
2023年5月時点で単行本は105巻を超え、累計発行部数は全世界で5億1000万部を突破しています。
この偉業は「最も多く発行された単一作者コミックスシリーズ」としてギネス世界記録に認定されています。
物語は、海賊王ゴールド・ロジャーが処刑前に遺した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を巡り、大海賊時代が幕を開けます。
主人公のモンキー・D・ルフィは、仲間と共に海賊王を目指して大海原を旅しており、アニメも1999年の放送開始以来、25年以上続くご長寿番組として人気を博しています。
近年の劇場版アニメ、特に作者の尾田栄一郎が深く関わる『FILM』シリーズは、本編と関わりの深いストーリーや設定が盛り込まれ、興行収入も大ヒットを記録するなど、その人気は衰えることを知りません。
プリンの美しい容姿と第三の目
プリンは、ビッグ・マムの娘たちの中でも特に美しい容姿を持つ女性として描かれています。
一目見ただけでサンジ以外の男性も好意を寄せるほどの美貌は、彼女がビッグ・マム海賊団の外交や政略結婚において重要な役割を担う理由の一つでした。
しかし、彼女の額には、「三つ目族」の血を引く証として第三の目が存在しています。
プリンの父親は作中では明言されていませんが、彼女が「三つ目族のハーフ」であることから、父親がこの稀少な種族の末裔であると判明しています。
普段は前髪で隠されているこの第三の目は、プリンにとっては幼い頃からのコンプレックスの象徴でした。
三つ目族は多種多様な種族が存在する『ONE PIECE』の世界でも特に珍しい種族とされています。
| 名称 | シャーロット・プリン |
| 異名 | なし |
| 所属 | ビッグ・マム海賊団 |
| 種族 | 三つ目族のハーフ（35女） |
| 能力 | メモメモの実 |
| 特徴 | 額に第三の目を持つ |
| 初登場編 | ホールケーキアイランド編 |
壮絶な過去が育んだ「ツンデレ」と残忍な本性
プリンは幼い頃、額にある第三の目を理由に周りの子供たちから「化け物」と罵倒され、虐めを受けてきました。
さらに、母親であるビッグ・マムからも、この目を「気味悪がられ」、前髪で隠すように言われるなど、壮絶な環境で育ちました。
このような過去によって、プリンの性格は歪み、人を騙すことを厭わない冷酷で残忍な本性を持つようになります。
彼女は、美しい容姿を利用し、普段はシャイで可憐な女性を演じるという「本性を悟られない技術」も身につけました。
サンジとの結婚の際にも、最初は本性を現して手ひどく彼を扱おうとしましたが、その後、自分のコンプレックスである第三の目を「なんて美しい目だ」と心から褒めてくれたサンジの優しさに触れ、初めて人間らしい感情である「恋心」が芽生えます。
この「残忍な本性と可憐な演技」の間で揺れ動く感情の機微こそが、プリンの「ツンデレ」の要因であり、読者から愛される理由の一つとなっています。
プリンの能力：三つ目族の真の開眼と「メモメモの実」
プリンが世界の大海賊から特別視されるのは、彼女の持つ三つ目族の特殊な力と、悪魔の実の能力の両方に理由があります。
三つ目族の真の開眼が持つ可能性：万物の声の理解
三つ目族が額の第三の目の「真の開眼」を果たした時、「万物の声が分かるようになる」と言われています。
この「万物の声を聞く力」は、海賊王ゴール・D・ロジャーや、主人公のモンキー・D・ルフィ、そしてワノ国のモモの助など、物語の根幹に関わる人物たちだけが持つ稀有な能力です。
ポーネグリフを読む能力の有無以前に、この「万物の声を理解する力」こそが、三つ目族の真の価値と考えられます。
単に人間の言葉だけでなく、象主（ズニーシャ）などの古代の巨大生物の言葉や、物に宿る魂の声までも理解できるという可能性は、世界の真実を知る上で極めて重要です。
プリンの真の開眼は、この「万物の声を聞く力」の一種、あるいはそれを超える「万物を理解する目」として、物語に大きな影響を与えると予想されています。
開眼の条件として、プリンが長年抱えてきたコンプレックスから解放され、精神的な安定を得ること、または血筋による覚醒が必要ではないかと考察されています。
第三の目の開眼でポーネグリフは解読できるか？ロビンとの能力比較
ポーネグリフは古代文字で書かれており、その解読はオハラの考古学者であるニコ・ロビンの独壇場とされてきました。
しかし、プリンの第三の目が真の開眼を果たせば、ロビンとは異なる形でポーネグリフの内容を解読できる可能性があります。
ロビンは「古代文字という体系」を読み解く能力ですが、プリンは「石に刻まれた過去の情報や声」を直接理解する能力かもしれません。
「万物の声を理解する」という能力が発現すれば、ポーネグリフという「物」そのものが持つ過去の記憶や情報を読み取れる、つまり、古代文字が解読できなくても内容を把握できるという、ロビンを超える解析能力を得ると予想する読者も多いです。
プリンはポーネグリフの情報を「記憶のフィルム」として抽出し、改竄までできる「メモメモの実」の能力も持つため、この二つの能力が組み合わさることで、歴史の真実を巡る争いの鍵となると考えられます。
プリンの悪魔の実「メモメモの実」の能力と戦闘スタイル
プリンは、超人系（パラミシア）の悪魔の実「メモメモの実」の能力者です。
この能力は、対象の記憶をフィルム状にして取り出し、自在に編集（削除・改竄）できるという極めて強力な情報操作能力です。
能力を使われた相手は、改竄された記憶を事実と錯覚してしまうため、暗殺や謀略、情報戦においては最強クラスの実と言えるでしょう。
プリンは、この能力を使ってサンジからキスの記憶を抜き取ったり、ビッグ・マムの意向に沿って様々な人物の記憶を操作してきました。
また、プリンは「記憶の糸フラッシュバック」という技も使い、これは糸に触れられた相手が元の記憶を取り戻すというリセット能力のようなものです。
戦闘スタイルは、メモメモの実で相手を混乱させた上で、鉄を打ち抜く弾丸「キャンディジャケット」を充填したパーカッションロック式36口径の銃「ウォーカー」を使用するという暗殺者向きの戦い方です。
身体能力はそれほど高くないため、第三の目が真の開眼を果たせば、戦場の状況を把握し、能力と知略を用いた戦術が中心になると予想されています。
プリンを巡る大海賊たちの思惑とその後の動向
プリンの第三の目の能力は、世界の大海賊たちにとって喉から手が出るほど欲しい力です。
彼女は現在、ある四皇に捕らえられており、その運命はさらに複雑化しています。
ビッグ・マムと黒ひげがプリンの能力にこだわる理由
母親のビッグ・マムがプリンの真の開眼を心待ちにしていたのは、もちろん「海賊王」を目指すためです。
ポーネグリフを解読し、ラフテルへの道を開くことは、ビッグ・マムの夢でした。
ビッグ・マムはプリンの「残忍な本性」を気に入っており、能力が発現した暁には、自らの手駒として活用しようと考えていたと推測されます。
一方、もう一人プリンを狙う大海賊が、四皇の黒ひげマーシャル・D・ティーチです。
黒ひげはワノ国後、ポーネグリフの解読者であるニコ・ロビンを狙っていましたが、結果としてプリンを拉致監禁しました。
このことは、黒ひげがプリンの能力をロビンの解読能力に匹敵、あるいはそれ以上に価値あるものと見ていることを示唆しています。
黒ひげは、プリンの第三の目を無理矢理開眼させ、ポーネグリフの情報を「メモメモの実」で抜き取り、改竄まで行うという非道な行為を企てているのではないかと懸念されています。
サンジとの悲恋：本心と記憶の改竄
プリンの物語のハイライトは、サンジとの悲恋です。
最初はサンジを欺く敵として登場したプリンでしたが、自分の第三の目を初めて心から肯定してくれたサンジに対し、制御できないほどの恋心を抱きます。
最終的に、サンジの仲間たちがホールケーキアイランドから脱出するのを助け、別れの際には自分からキスをします。
その直後、彼女は「メモメモの実」の能力を使い、サンジからキスの記憶を抜き取ります。
この行為は、自分の恋心の証をサンジに残さないため、そして自分との関わりでサンジが悲しい運命を辿るのを避けるための、プリンの「最後の優しさ」であり「自己犠牲の愛」だったと解釈されています。
記憶を改竄した後、悲しみの涙を流すプリンの姿は、彼女が真にサンジを愛してしまったことを示しており、読者の間では「最も切ないシーンの一つ」として語り継がれています。
ホールケーキアイランド編後の動向：扉絵と黒ひげによる拉致監禁
ホールケーキアイランド編が終結し、サンジがワノ国へと向かった後のプリンの動向は、漫画の扉絵シリーズや本編の描写で明らかになっています。
扉絵シリーズ『ジェルマ66のあゝ無感情海遊記』では、サンジを幼い頃に虐めていた実兄ニジと弟ヨンジに、プリンが自らのパンチで制裁を加えている様子が描かれていました。
この行為は、サンジを愛するプリンの強い想いと、彼を虐げた者への怒りが表れており、彼女の愛が本物であったことを示しています。
しかし、その後、本編でプリンは黒ひげ海賊団によって拉致監禁されていることが判明します。
黒ひげは彼女の第三の目の能力を利用して、ポーネグリフを読み解き、海賊王への道を開こうと画策しています。
プリンの能力と運命は、現在、黒ひげと麦わらの一味の最終決戦への重大な布石となっていると考えられます。
プリンに関する読者の評価と物語への期待
プリンは、物語での登場以来、読者から非常に高い人気を得ています。
「プリンちゃんが可愛すぎる」という容姿への評価はもちろん、「おだっちの描く恋する女は魅力的すぎる」という切ない愛の描写への賛辞も多く寄せられています。
特に、サンジとの結婚は嘘の縁談だったにもかかわらず、今でも「本当に結婚してほしい」という声が多くあがっています。
プリンの能力に関しては、「メモメモの実の能力ええな」という強力さへの評価や、「第三の目の真の開眼がどうなるのか気になる」という物語の核心への期待が寄せられています。
黒ひげに拉致された今、プリンが今後どのような役割を果たすのか、そしてサンジとの再会があるのかどうか、読者の関心は尽きません。
まとめ
シャーロット・プリンは、三つ目族のハーフとして額に第三の目を持ち、その目が真の開眼を果たせば、ポーネグリフの解読に関わる「万物の声を理解する力」を得ると予想されています。
メモメモの実の強力な情報操作能力も相まって、彼女はビッグ・マムや黒ひげなどの大海賊から特別視されてきました。
サンジに対する切ない愛情と、その後の黒ひげによる拉致監禁という悲劇的な運命は、プリンを物語の最終盤の鍵を握る重要人物としています。
今後、プリンが第三の目を真に開眼させ、ロビンと並ぶ、あるいはロビンを超える古代の情報解読者となるのか、彼女の運命から目が離せません。
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