【地獄楽】天仙の正体は徐福が生んだ人工生命体!雌雄同体の7人の仙人が目指した「不老不死」の真実

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【地獄楽】天仙の正体は徐福が生んだ人工生命体!雌雄同体の7人の仙人が目指した「不老不死」の真実

 

『地獄楽』の物語において、主人公の画眉丸たち死罪人や山田浅ェ門(やまだあさえもん)が仙薬を求めて辿り着いた孤島「蓬莱(ほうらい)」。

その島を支配し、「不老不死の仙人」として立ちはだかるのが、最強の敵である天仙(てんせん)たちです。

彼らは全員が同じ顔を持ち、男性にも女性にもなれるという謎めいた存在であり、物語の核心を担っています。

天仙の強大すぎる力や冷酷な目的、そして仏教に由来する名前は、読者に深い考察を促しました。

本記事では、「天仙の正体」や「徐福(じょふく)との関係」、「雌雄同体の性別」、そして「個々の戦闘スタイル」から「倒し方」まで、天仙に関する全ての謎を徹底的に解説していきます。

 

  1. 天仙とは何者か?その正体と目的を深掘り
    1. 天仙の正体① 秦の始皇帝に仕えた徐福が作り出した人工生命体
    2. 天仙の正体② 全員が同じ顔・声から自我へ:雌雄同体とタオの循環
    3. 天仙の目的① 不老不死の完成:人間を丹(タオの源)にすること
    4. 天仙の目的② それぞれが極める「仙道」の修練法
  2. 天仙7人(+メイ)のプロフィールと仏教モチーフ
    1. 7人の天仙とメイの概要:名前、性別(雌雄同体)、タオの属性
    2. 7人の天仙のモデル:仏教に由来する別名と意味
  3. 各天仙の詳細解説:役割、性格、戦闘スタイル
    1. ① 蓮(リエン):リーダー格の「真仙」と徐福の妻という正体
    2. ② 菊花(ジュファ)&③ 桃花(タオファ):房中術を極めるペアと「愛」の末路
    3. ④ 牡丹(ムーダン):外丹法と非人道的な研究
    4. ⑤ 朱槿(ヂュジン):胎息を研究する末っ子的な存在と盤古との融合
    5. ⑥ 蘭(ラン):体操法(導引)を極める肉体派と無機物操作
    6. ⑦ 桂花(グイファ):瞑想法(守一)を極める人見知りの賢者
    7. 特別な存在 メイ:最初の天仙の一人と「陰のタオ」の特異性
  4. 天仙の弱点と倒し方:最強の存在を打ち破る方法
    1. 天仙を倒すための3つの方法:丹田への攻撃、氣の消耗、串刺しによる再生阻止
      1. 天仙を倒すための3つの方法:丹田への攻撃
      2. 天仙を倒すための3つの方法:氣を使い切らせる
      3. 天仙を倒すための3つの方法:丹田を串刺しにしておく
  5. まとめ
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天仙とは何者か?その正体と目的を深掘り

天仙たちの誕生の経緯と、彼らが約1000年もの間、島で続けてきた不老不死への探求について解説します。

 

天仙の正体① 秦の始皇帝に仕えた徐福が作り出した人工生命体

天仙たちの最も根幹的な正体は、秦の始皇帝に仕えた方士・徐福が不老不死の研究のために生み出した「人工生命体」であるということです。

徐福は、多くの人々を連れて海を渡り、この島に到着しました。

そして、タオ(氣)の存在に気づいた徐福は、自身のタオと島の植物を合体させることで、天仙という人間を超越した存在を生み出したとされています。

最初に生まれたのは蓮(リエン)であり、やがて徐福は目的を果たせぬまま命を落としますが、その研究は蓮が受け継ぎ、他の天仙たちを生み出していきました。

そのため、天仙たちは「徐福が生み出した7つの個体」であり、徐福の子どものような存在とも言えるでしょう。

 

天仙の正体② 全員が同じ顔・声から自我へ:雌雄同体とタオの循環

天仙は、当初全員が同じ顔、同じ声を持つという設定でした。

しかし、長き時が経つにつれて、それぞれが自我を持ち、異なる趣味・嗜好、性格を持つように変化していきました。

これは、植物が成長し、環境に適応するように、天仙たちもそれぞれ異なる仙道を極める過程で、個性を確立していったと考えるのが自然です。

また、彼らは「雌雄同体」であり、自在に男と女の姿に入れ替わることができます。

これは、島で「女性=陰」「男性=陽」と表現されるタオの二極を、一人で循環させることでタオを高めるためです。

陰と陽を結合させる房中術を一人で完結できる点が、天仙の特異な能力の一つです。

 

天仙の目的① 不老不死の完成:人間を丹(タオの源)にすること

天仙の最大の目的は、生みの親である徐福が目指した「完全な不老不死」を自らの手で完成させることです。

彼らは非常に長い時を生きていますが、タオを維持するためには、人間のタオを集めた「丹(たん)」を取り込まなければなりません。

丹を生み出すためには、人間や木人(ほうこ)に「外丹花(ワイタンファ)」を寄生させ、タオを抽出する必要がありました。

この非人道的な方法によって、完全な不老不死を実現しようとしていたのです。

後に、リーダーである蓮は、亡き徐福の復活という個人的な執念のためにも、この丹の生成を加速させていきました。

 

天仙の目的② それぞれが極める「仙道」の修練法

天仙たちは不老不死という共通の目的を持ちながらも、それぞれ異なる修練法を極めようとしていました。

それぞれの修練法は以下の通りです。

蓮は「外丹法」(外部の物質で仙薬を作る)、菊花と桃花は「房中術」(陰陽の氣を結合)、牡丹は「気功法(周天)」(体内で氣を巡らせる)、朱槿は「呼吸法(胎息)」(深い呼吸で氣を取り込む)、蘭は「体操法(導引)」(体術で氣を動かす)、桂花は「瞑想法(守一)」(精神統一で氣を養う)を専門としていました。

このように修練法が分かれていることが、死罪人や山田浅ェ門たちとの戦いで、それぞれの戦闘方法が違っていた要因となっています。

 

天仙7人(+メイ)のプロフィールと仏教モチーフ

天仙たちは、その強さや役割だけでなく、名前に隠されたモデルもまた、読者の考察対象となっています。

 

7人の天仙とメイの概要:名前、性別(雌雄同体)、タオの属性

天仙は7人とされていますが、物語の重要人物であるメイを含めると8人の存在が確認されています。

彼らは、花の名前を冠し、それぞれが五行思想に基づくタオ(氣)の属性を持っています。

性別は全員が雌雄同体で、自在に姿を変えることができますが、普段の姿や戦闘時の形態には好みや得意な修練法が反映されています。

 

名前(別名)性別(普段の姿)タオ(氣)属性花の種類
蓮(普賢上帝)雌雄同体(主に男性)
蘭(准胝帝君)雌雄同体(主に男性)
菊花(ア閦大帝)雌雄同体(主に男性)
桃花(ラトナ大聖)雌雄同体(主に女性)
牡丹(不空就君)雌雄同体(主に男性)牡丹
桂花(文殊公々)雌雄同体(中性)キンモクセイ
朱槿(如イ元君)雌雄同体(主に女性)ハイビスカス
メイ(別名なし)女性(陰のタオのみ)

 

7人の天仙のモデル:仏教に由来する別名と意味

天仙たちの「別名」は、仏教における「五大如来(ごだいによらい)」や「菩薩(ぼさつ)」に由来しているとされ、作品の哲学的・宗教的な深みを示しています。

例えば、蓮の別名「普賢上帝」は普賢菩薩(ふげんぼさつ)をモデルにしており、「世界にあまねく現れ、仏の慈悲と理智を顕して人々を救う賢者」という意味があります。

桂花の「文殊公々」は文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に由来し、智慧を司る仏とされています。

彼らが「如来」や「菩薩」といった悟りを開いた存在を名乗っているのは、彼らが自らを人知を超越した存在と捉え、不老不死の探求を「悟り」に近いものと錯覚していたことを示唆していると考えることができます。

彼らが住む島が「極楽浄土」のように見えるのに、その実態は「悪趣味な曼荼羅」であるという仙汰の考察とも一致し、仏教の概念が逆説的に用いられている点も興味深いです。

 

各天仙の詳細解説:役割、性格、戦闘スタイル

7人の天仙(+メイ)は、それぞれ異なる個性と戦闘方法を持ち、物語の進行に深く関わりました。

 

① 蓮(リエン):リーダー格の「真仙」と徐福の妻という正体

蓮は、天仙たちのリーダー格であり、他の天仙たちとは一線を画した強さを持つ「真仙(しんせん)」です。

その別格の強さは、彼が徐福が生み出した最初の天仙であり、他の天仙たちを創造した存在であることに起因しています。

そして、彼の冷酷な行動原理の裏には、「徐福の妻」という元人間の女性としての真の正体と、愛する夫を蘇らせたいという一途な願いが隠されていました。

普段は中性的な姿ですが、最終決戦や房中術の際には女性の姿を使い分け、土のタオ属性を持ち、圧倒的な再生能力と攻撃力を誇りました。

 

② 菊花(ジュファ)&③ 桃花(タオファ):房中術を極めるペアと「愛」の末路

菊花と桃花は、房中術によるタオの循環を極めるために常に二人一組で行動していました。

菊花は主に男性の姿を好み、桃花は女性の姿を好むという、陰陽のバランスを取るペアです。

菊花は気性が荒く、桃花は天真爛漫な性格に見えますが、内面では終わりの見えない修行に絶望や虚無感を抱えていました。

菊花は桃花を守ることを唯一の行動原理としており、最終的に鬼尸解(きしかい)で合体し、巨大な怪物へと変貌しましたが、その姿は付知(ふち)に「愛そのもの」と評されるほど、二人の繋がりを象徴していました。

 

④ 牡丹(ムーダン):外丹法と非人道的な研究

牡丹は、外丹法という外部の物質を使って仙薬を作る研究に最も意欲的な天仙です。

彼は、島に流れ着いた人間を研究材料として丹にしたり、キョンシーにしたりするなど、非常に非人道的な行いを主導していました。

土のタオ属性を持ち、佐切(さぎり)たちとの戦いでは、捕らえた人間を玩具と呼ぶ冷酷さを見せています。

鬼尸解後は巨大な花のような姿となり、花の触手で猛攻撃を仕掛けましたが、相克の関係にある士遠(しおん)によって倒されました。

彼自身、「千年待ったよ。ありがとう」と死に憧れていたような言葉を残しており、不老不死という永遠の生に疲弊していたという見方もできます。

 

⑤ 朱槿(ヂュジン):胎息を研究する末っ子的な存在と盤古との融合

朱槿は、呼吸法(胎息)を研究する天仙で、修行をサボりがちで他の天仙にも馬鹿にされやすいという、末っ子のような存在です。

水のタオ属性を持ち、天仙の中では最弱と評されることもありましたが、士遠やヌルガイとの死闘に敗れた後、挽回のために神獣盤古(ばんこ)を食べ、一体化するという非常な行動を取りました。

全ての願いを叶えるという意味を持つモデル「如意輪観音」のように、最後の最後で自身の願いを叶えようとしましたが、亜左弔兵衛(あざちょうべえ)や十禾(じっか)たちの活躍により阻止され、朽ちていきました。

 

⑥ 蘭(ラン):体操法(導引)を極める肉体派と無機物操作

蘭は、体操法(導引)という体術と氣の操作を融合させた肉体派の天仙です。

水のタオ属性を持ち、物腰柔らかで優しい性格に見えますが、鬼尸解となっても知性を残すという非常に危険な特性を持っていました。

彼の最大の特徴は、地面などの無機物を操ることができる点で、島の建物や石仏の改修を担い、空間を移動させるなど、トリッキーな能力で画眉丸や杠(ゆずりは)を苦しめました。

モデルである准胝観音は、「仏の母」であると同時に「戦いの女神」ともされており、体術を得意とする蘭に相応しいモデルと言えるでしょう。

 

⑦ 桂花(グイファ):瞑想法(守一)を極める人見知りの賢者

桂花は、瞑想法(守一)を極める天仙で、常に本を読み、顔を隠すという極度の人見知りです。

金のタオ属性を持ち、闘いを好まないという穏やかな性格ですが、雌雄同体の状態を保ち、自身で氣を練ることができる高い能力を持っています。

モデルである文殊菩薩が智慧を司る仏であることから、占いを極めるなど、知的で穏やかな性格が反映されています。

作中では戦闘シーンが一切なく、強さが謎に包まれている点も、賢者としてのミステリアスな存在感を高めています。

 

特別な存在 メイ:最初の天仙の一人と「陰のタオ」の特異性

メイは、蓮と共に徐福と蓮によって生み出された最初の天仙の一人です。

他の天仙とは異なり、陰(女性)のタオしか持たないという珍しい存在で、天仙の中では「劣等種」とされていました。

しかし、そのタオの威力は強く、画眉丸たちの貴重な協力者として、タオの使い方や情報を教える重要な役割を果たしました。

蓮の研究に反発して蓬莱から追放されましたが、心優しい性格の持ち主であり、タオを使いすぎると樹化(老化)が進んでしまうという特異な特性を持っています。

 

天仙の弱点と倒し方:最強の存在を打ち破る方法

人知を超えた最強の存在である天仙たちを倒すには、通常の攻撃では不可能です。

画眉丸たちは仙汰やメイからの情報をもとに、天仙の弱点を突き、対抗策を確立していきました。

 

天仙を倒すための3つの方法:丹田への攻撃、氣の消耗、串刺しによる再生阻止

天仙を倒すために有効な方法は、主に以下の3つに集約されます。

 

天仙を倒すための3つの方法:丹田への攻撃

天仙の力の源であり、最大の弱点とされているのが「丹田(たんでん)」です。

丹田は、氣(タオ)が生み出され、全身を巡り再び戻ってくる場所であり、人間でいう心臓のような役割を果たしています。

天仙が人型のときはへその少し下にありますが、鬼尸解した植物の怪物のような状態になると、花弁の中心にある胚珠が丹田となります。

この丹田を、五行思想に基づく「相克(そうこく)」の関係にあるタオの攻撃で破壊されると、再生不能となり死に至るのです。

士遠が牡丹を倒した際など、丹田への攻撃が天仙撃破の最も主要な手段となりました。

 

天仙を倒すための3つの方法:氣を使い切らせる

天仙は「鬼尸解」という体内の氣を集中させた最終形態に変身することができます。

この状態は戦力がケタ外れに上がりますが、30分ほどしか維持できないという時間制限があります。

鬼尸解が解けた後は、氣を消耗しきった状態になるため、その隙を狙って倒すというのも、持久戦にはなりますが有効な方法の一つです。

 

天仙を倒すための3つの方法:丹田を串刺しにしておく

丹田への攻撃を継続し、再生を阻止するという方法も有効です。

鬼尸解状態の天仙の胚珠を攻撃したままにして、キープしておくことで、天仙が氣を使い果たし、力が尽きるのを待つという持久戦です。

この方法は、士遠が典座(てんざ)の仇として朱槿に用いたもので、天仙の驚異的な再生能力に対抗するための知恵と言えるでしょう。

 

まとめ

『地獄楽』の天仙たちは、秦の始皇帝に仕えた徐福が不老不死を求めて生み出した「人工生命体」であり、仏教に由来する別名と雌雄同体の身体を持つ謎めいた最強の存在でした。

彼らは全員が同じ顔を持ちながらも、それぞれの仙道を極めることで個性を確立し、土・水・火・木・金という五行思想に基づくタオの属性を操りました。

彼らの最大の目的は「完全な不老不死」の達成であり、そのためには人間を丹にするという非情な手段を選びました。

しかし、その最強の力にも丹田という弱点があり、相克のタオや鬼尸解の限界を突くことで、画眉丸たちは人間を超越した敵を打ち破っていきました。

神のような存在として描かれながら、その核には人間に近い愛や執念、諦念を抱えていた天仙たちの存在が、『地獄楽』の物語に深みを与えていたことは間違いありません。

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