
「マンガ大賞2022」を受賞し、「令和の寄生獣」とも称される社会派ヒューマンドラマ、『ダーウィン事変』、読んでますか?
主人公のヒューマンジー、チャーリーくんを取り巻く世界は、テロ、差別、そして容赦ない暴力で満ち溢れています。
そんな骨太なストーリーの中で、僕たちの心を鷲掴みにするのが、チャーリーくんの超人的な身体能力や、ALAのテロリストたちが繰り広げる激しい戦闘シーンですよね。
そこで今回は、作中に登場した猛者たちの中から、純粋な「戦闘力」や「特殊能力」に焦点を当て、独断と偏見、そしてファンコミュニティの考察を交えた最強キャラクターランキングを作成しました!
「素手で警官7人を病院送りにしたチャーリーが最強なの?」
「いや、弟のオメラスの覚醒形態がヤバすぎるでしょ!」
など、議論が尽きないこのテーマに、僕が終止符を打ちたいと思います!
ランキングは、単純な戦闘能力だけでなく、知力や統率力を作戦遂行能力として加味し、そのキャラクターが最も強力だった時点での形態を基準に選出しました。
さあ、人間とチンパンジー、そしてヒューマンジーの頂点に立つのは一体誰なのか?早速、第10位から見ていきましょう!
『ダーウィン事変』最強キャラクターTOP10
第10位 フィリップ・グラハム
チャーリーたちが住むシュルーズの保安官であるフィリップ グラハム(フィル)が第10位にランクインです。
彼はかつてチャーリーを危険視していましたが、物語が進むにつれて見方が変わり、チャーリーの両親が亡くなった後は、公権力という立場でチャーリーの保護者になります。
彼の強さは、保安官としての公権力と、現場での実力行使にあり、武装したテロリストと対峙する場面もあるほどの戦闘経験と、公権力による制圧能力は、一般の市民やテロ組織の末端構成員を遥かに凌駕します。
また、チャーリーを里子として引き取るという、彼の過去の行動とは真逆の大きな「決断力」も、彼の強さの一つと言えるでしょう。
彼の公権力と武力は、第11位以下のキャラクターたち(リナレス下院議員やハンナ スタインなど)が持つ間接的な「力」とは異なり、テロの現場において即時的な影響力を発揮できます。
しかし、フィル グラハムはあくまで人間であり、特殊な能力を持つヒューマンジーや、軍事訓練を受けたテロ組織の幹部、あるいは情報戦のプロフェッショナルには及びません。
第9位のモリスは、チャーリーを追うFBI捜査官であり、フィル グラハムの持つ地方警察の権限を遥かに凌駕する国家権力と、オメラスの存在を予測するほどの高い情報解析能力を持っており、その「力」はフィルの現場での武力を上回ります。
彼の強さは、現場の警察官としての実力と公権力にありますが、より大きな陰謀を巡らす者たちの「知」と「力」には及ばないため、この順位が妥当です。
第9位 モリス
チャーリーを追うFBI捜査官のモリスが第9位にランクインです。
彼は表向きはシュルーズ警察と協力してALAを捜査していますが、その真の目的は、チャーリーをFBIに持ち帰ることです。
モリスの強みは、FBI捜査官としての国家権力と、その頭脳のキレ、そして執拗な追跡能力にあります。
彼はALAの15年の空白期間から、チャーリーの弟であるオメラスの存在をいち早くイメージし、テロ組織の裏側で進行する壮大な計画の輪郭を掴んでいました。
第10位のフィル グラハムが持つ保安官としての公権力は、モリスの持つFBIという国家権力と、情報を解析し、敵の次の手を予測して先手を打つ「知」のプロフェッショナルとしての能力には及びません。
モリスは、肉弾戦のスペシャリストではありませんが、その情報収集能力と作戦立案能力は、テロ組織の幹部やヒューマンジーの動きを封じる上で不可欠な「力」です。
しかし、彼の「力」はあくまで人間社会の枠内であり、第8位のリップマン少佐が持つ純粋な戦闘技術と武力には劣ります。
リップマン少佐は、元米軍で殊勲十字章を授けられた武力担当であり、直接的な戦闘能力やテロ実行における統率力は、モリスの追跡能力を上回ります。
モリスの強さは情報戦における優位性にありますが、武力的な制圧が主となるランキングにおいては、この位置が妥当と判断しました。
第8位 リップマン少佐
第8位は、動物解放同盟(ALA)の中心人物マックスの右腕であり、テロを実行する武力担当であるリップマン少佐です。
本名はレスリー・K・リップマン。もともとは米軍で殊勲十字章を授けられた優秀な兵士であり、彼の戦闘技術の高さは作中トップクラスの人間です。
彼の強みは、卓越した軍事知識と戦闘技術にあり、ALAのテロ活動を現場で指揮し、武力的な脅威を具現化する存在です。
第9位のモリスが、情報を解析し、敵の次の手を予測して先手を打つ「知」のプロフェッショナルであるのに対し、リップマン少佐は、組織的な武力行使において重要な役割を果たした「武」のスペシャリストであり、その直接的な戦闘力と統率力はモリスを凌駕します。
彼は武装集団を指揮し、チャーリーの両親の自宅への襲撃を指揮するなど、その実行力はテロ組織の脅威を象徴しています。
しかし、彼はあくまで人間であり、第7位のマックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)が持つ組織全体を動かすカリスマ性と、過激な思想による社会への影響力には及びません。
マックスは、リップマン少佐のような優秀な兵士を部下に持ち、テロの目的、すなわち「全ての動物に平等な権利を」という思想を世界に広めるという、より大きなスケールの「力」を振るう支配者です。
リップマン少佐の強さは純粋な戦闘技術にありますが、ヒューマンジーやより高度な陰謀を操るマックスには及ばず、この順位が妥当です。
第7位 マックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)
動物解放同盟(ALA)の創設者の一人であり、中心人物であるマックス(リヴェラ・ファイヤアーベント)が第7位です。
彼は「全ての動物に平等な権利を」と訴え、テロ組織ALAを操りながら、チャーリーを仲間に引き入れようと画策します。
マックスの強みは、テロという過激な手段で社会を恐怖に陥れる実行力と、多くの信者を統率し、大規模なテロ活動を組織するカリスマ性にあります。
第8位のリップマン少佐がテロの「武力担当」であるのに対し、マックスは組織の「思想」と「統率」を担う支配者であり、リップマン少佐を含めたテロ組織全体を駒として動かすという、より広範な「力」を持っています。
彼の行動は、チャーリーの両親を死に追いやるなど、物語の展開に決定的な影響を与えました。
しかし、彼はあくまで人間であり、第6位のチャーリー(第二次性徴以降の最も強力な時点)が持つ、人智を超えた身体能力と知性には及びません。
チャーリーは、5歳の頃に警官7人を病院送りにし、第二次性徴を迎えたことで知力・筋力が増加しており、その「力」はマックスが率いるテロ組織全体を一人で制圧するほどの脅威です。
マックス自身もチャーリーを仲間に引き入れようと画策するほど、彼の「力」を高く評価しており、その絶対的な「個の力」の前では、マックスの組織力も無力化されます。
マックスの強さは、そのカリスマ性と組織力にありますが、ヒューマンジーの絶対的な個の力には勝てません。
第6位 チャーリー
第6位は、我らが主人公、ヒューマンジーの少年チャーリーです。
この順位は、彼が第二次性徴を迎えた後の、作中で最も高い戦闘能力を発揮した時点を基準としています。(※完全体や究極覚醒体といった、公式に言及されていない、または同一キャラクターの重複を招く形態名は除外します。)
彼は人間の父親とチンパンジーの母親の間に生まれた交雑種であり、人間よりも賢く、チンパンジー以上の運動能力を持つ究極の生命体です。
5歳の頃には、同年代の子供たちと遊ばせた際に暴行事件を起こし、警官7人を病院送りにしたという伝説的な戦績を持ち、第二次性徴を迎えた後は、テロリストを素手で制圧するなど、その戦闘能力は人間社会の武力を遥かに凌駕します。
第7位のマックスが持つ組織力やカリスマ性は、チャーリーの持つ絶対的な「個の力」の前では無力であり、チャーリーはマックスの支配を跳ね除け、自分の信念を貫き通します。
しかし、彼の弟である第5位のオメラスは、チャーリーの対峙した時点でチャーリーよりも優れた体格を持ち、チャーリーを圧倒したという戦績があります。
オメラスは代理母によって生まれたヒューマンジーであり、その出生の経緯からも、チャーリーよりもさらに進化・強化された形態である可能性が高く、純粋な武力という点では、この時点のチャーリーを上回ります。
チャーリーの強さは、その圧倒的な身体能力と知性にありますが、弟オメラスとの直接対決では劣勢に立たされたため、この順位となります。
第5位 オメラス
第5位は、チャーリーの弟であり、ALAのシンボル的存在であるヒューマンジーのオメラスです。
この順位は、彼がチャーリーと対峙した時点での形態を基準としています。(※こちらも同様に、完全体や究極覚醒体といった、公式に言及されていない、または同一キャラクターの重複を招く形態名は除外します。)
オメラスは、DNA検査によりチャーリーの兄弟であることが判明し、マックスに15年間育てられたというテロリストとしての訓練も受けています。
彼はチャーリーと対峙した際に、チャーリーよりも優れた体格を持ち、チャーリーを圧倒したという、驚異的な戦績を持ちます。
第6位のチャーリーが持つ圧倒的な「個の力」を上回る武力を持っていることが示唆されており、ヒューマンジーの中でもさらに上位に位置する戦闘能力を持っているとファンから考察されています。
オメラスは、自分を遺棄した生物学上の父親であるグロスマン博士への復讐を宣言しており、その強い目的意識と、サラ ユァン博士による人工声帯手術とリハビリプログラムによる能力の拡張も、彼の強さに拍車をかけています。
しかし、第4位のデイヴィッド グロスマン博士は、オメラスとチャーリーという最強のヒューマンジーを遺伝子操作によって作り出したという、その倫理を超えた科学技術力を持っており、オメラスの存在理由を握る根源的な「力」を持っています。
オメラスの強さは、ヒューマンジーの中でも最上位クラスの武力にありますが、それを生み出した「創造主」の力には、一歩譲らざるを得ません。
第4位 デイヴィッド・グロスマン博士
第4位は、チャーリーとオメラスの生物学的な父親であるデイヴィッド グロスマン博士です。
彼はノーベル賞も確実と言われた天才科学者でしたが、全てを捨てて失踪しています。
グロスマン博士の強みは、人間とチンパンジーの交雑種であるヒューマンジーを遺伝子操作によって作り出したという、その倫理を超えた科学技術力にあります。
彼はチャーリーとオメラスという最強の生命体を生み出したという点で、第5位のオメラスが持つ圧倒的な武力や、第6位のチャーリーが持つ信念の力よりも、物語のすべての衝突の根源を作り出した「創造主」としての根源的な「力」を持っています。
彼の研究は、人類の歴史を揺るがすほどの重大な発見であり、その「知性」と「技術」は、作中に登場するどんな武力よりも強力な影響力を持ちます。
しかし、彼自身は戦闘能力を持たず、作中では生死不明という受動的な立場にあります。
第3位のサラ ユァン博士は、グロスマン博士の研究の「技術を応用した者」であり、オメラスの人工声帯手術やリハビリプログラムを手掛け、ヒューマンジーの能力を現実のテロ活動に応用したという点で、グロスマン博士の純粋な科学力を、社会的な脅威へと変換した「実行力」を持っています。
グロスマン博士の強さは、ヒューマンジーという最強の生命体を生み出したという点にありますが、その生命体を実際に動かしたサラ ユァン博士の「力」には及びません。
第3位 サラ・ユァン博士
第3位にランクインしたのは、韓国系アメリカ人の科学者、サラ ユァン博士です。
彼女はオメラスの人工声帯手術とリハビリプログラムを手掛けた人物であり、ALAの思想には賛同していないものの、リヴェラ・ファイヤ・アーベント(マックス)と手を組んでいます。
彼女の強みは、オメラスという最強の兵器の能力を制御・拡張し、テロという社会的な脅威へと変換したという、その科学技術の応用力と実行力にあります。
第4位のグロスマン博士が、ヒューマンジーを「創造した」純粋な科学力を持つなら、サラ ユァン博士は、その創造物を「制御し、運用した」という点で、物語の展開においてグロスマン博士を凌駕する「実行力」を持っています。
彼女はモリスの追跡を逃れ、ルーシーたちと接触するなど、高度な工作能力と、テロ組織のトップであるマックスと渡り合えるだけの交渉術も持っています。
しかし、彼女の「力」はあくまでヒューマンジーという兵器の制御に依存しており、第2位のアンドリュー ダウェンポートが持つ巨大な経済力と社会的影響力には及びません。
アンドリューは、新薬の開発などを手掛けるゴルトン社の二代目社長であり、その企業が持つ技術や資産は、テロ組織の活動に利用される可能性があり、その間接的な影響力はサラ ユァン博士の持つ科学的な影響力よりも、社会全体を揺るがす「力」として優れています。
サラ ユァン博士の強さは、オメラスという最強の兵器を生み出す科学力にありますが、それを上回る「経済力」を持つアンドリューにこの順位を譲ります。
第2位 アンドリュー・ダウェンポート
第2位は、新薬の開発などを手掛ける巨大企業、ゴルトン社の二代目社長であるアンドリュー ダウェンポートです。
彼は、グロスマン博士と昵懇(じっこん)だった初代社長の父から会社を受け継いでおり、グロスマン博士を隠しているという疑いが持たれています。
彼の強みは、作中に登場するキャラクターの中でも群を抜いた巨大な経済力と社会的影響力にあります。
彼の企業が持つ技術や資産は、テロ組織のALAや、チャーリーの出自を巡る様々な陰謀の資金源や隠蔽工作に利用される可能性があり、その間接的な影響力は、人類の歴史を裏側から動かすほどの「力」として非常に強力です。
第3位のサラ ユァン博士が科学技術によってオメラスをサポートする「技術的な影響力」を持つなら、アンドリュー ダウェンポートは、その技術を資金面でサポートする「経済的な影響力」を持っており、グロスマン博士の行方を握るキーパーソンの一人でもあります。
彼の「力」は、ヒューマンジーの武力や科学者の知性を遥かに凌駕する資本主義社会における究極の支配力と言えるでしょう。
しかし、彼が第1位に及ばないのは、その「力」が間接的であり、テロ組織のリーダーであるマックスに誘拐されてしまうという、受動的な立場にあったことからも示唆されます。
第1位のエヴァは、アンドリューが持つような社会的な力とは対極に位置する、ヒューマンジーの「始まり」であり、命の根源に関わる「意思の力」を持っており、その精神的な影響力が、アンドリューの「経済力」を上回ると判断しました。
彼の順位は、その「力」が間接的であるという理由から、この位置に留まりました。
第1位 エヴァ
栄えある第1位は、チャーリーの生物学上の母親であり、「天才」と言われるほどの知能を持ったチンパンジーだったエヴァです!
彼女は出産のダメージで脳に重度の障害を持ってしまい、並のチンパンジー以下の認知能力になってしまったと思われていましたが、最期の時に「私は二児の母」というメッセージを単語カードで伝えました。
エヴァの強みは、第2位のアンドリュー ダウェンポートが持つ「経済的な力」や、ヒューマンジーの兄弟が持つ「武力」を遥かに超える、生命の根源に関わる「母の愛」と「意思の力」にあります。
彼女が残した「二児の母」というメッセージは、チャーリーに弟オメラスの存在を知らしめ、物語の展開を大きく動かす決定的な伏線となりました。
このメッセージがなければ、チャーリーとオメラスの対決も、マックスの企みも、物語のクライマックスも成立しません。
エヴァの「力」は、すべての始まりであり、すべての終わりを決定づける「物語の根源の力」です。
アンドリューが持つ「経済力」は、テロリストに利用される可能性がありますが、エヴァの「意思の力」は、チャーリーを動かし、最終的に「暴力ではない共存の道」を選ばせるという、絶対的な影響力を持っています。
彼女自身は肉体的な戦闘能力を持たないため、肉弾戦ランキングでは最下位ですが、物語全体を動かす「力」という観点から、文句なしの最強と判断しました。
結局最強はヒューマンジーの母エヴァの「意思の力」! チャーリーは暴力ではない「共存」の道を選び取った!
皆さん、TOP10ランキングはいかがでしたか?
最終的な結論は、純粋な戦闘力で兄を圧倒したオメラスではなく、「物語の根源の力」を持ったチャーリーの母、エヴァが第1位に輝く、というものでした!
オメラスやチャーリーが持つ超人的な「個の力」も脅威ですが、それを生み出し、運命を決定づけたエヴァの「意思の力」こそが、この社会派ドラマの真の最強の力だと僕は考えます。
このランキングは、あくまで僕の考察ですが、『ダーウィン事変』が僕たちに問いかけてくる「強さ」とは、肉体的な力や経済力ではなく、異質な存在を受け入れ、対話し、共存の道を選び取る「信念の力」なのかもしれません。
作中では、チャーリーがこの信念の力でマックスとの対決に決着をつけ、動物と人間の共存という困難な未来を切り開いていきました。
皆さんの考える最強キャラクターは誰ですか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!
最後まで読んでくれてありがとう!それじゃあまたね!
以下の強さランキングも是非ご覧ください!












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