【アンダーカレント】ネタバレあらすじ!心の深層に触れる傑作:失踪した夫、謎の男、そして揺れ動く真実の物語

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【アンダーカレント】ネタバレあらすじ!心の深層に触れる傑作:失踪した夫、謎の男、そして揺れ動く真実の物語

 

2023年10月6日に公開された映画『アンダーカレント』は、漫画家・豊田徹也による伝説的な長編コミックを、今泉力哉監督が実写化した作品です。

失踪した夫の行方を追う銭湯の女主人・関口かなえの物語を軸に、人間の心の奥底に隠された真実や、他者を「わかる」ことの難しさを深く問いかけるヒューマンドラマとして多くの観客の心に響きました。

本記事では、映画『アンダーカレント』のあらすじと結末を詳細にネタバレしながら、タイトルの意味、ラストシーンに込められたメッセージ、そして登場人物たちが抱える心の謎について深く考察してまいります。

主演の真木よう子をはじめとする豪華キャスト陣のプロフィールや、物語を彩ったロケ地の情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

  1. 『アンダーカレント』とは?原作漫画と映画の魅力を徹底解剖
    1. 原作漫画『アンダーカレント』の概要と評価
    2. 実写映画『アンダーカレント』の概要と注目ポイント
  2. 映画『アンダーカレント』あらすじと結末のネタバレ
    1. かなえの日常に訪れる突然の「空白」
    2. 探偵山崎との出会いと悟の「嘘」
    3. 明らかになる悟の過去とかなえの深層心理
    4. 観覧車での最終報告と新たな事件
    5. 堀の告白とそれぞれの決別、そして未来へ
  3. 『アンダーカレント』のタイトルの意味とラストシーンに込められたメッセージ
    1. 「アンダーカレント」というタイトルの多層的な意味
    2. ラストシーンが問いかける「真実」と「幸せ」
  4. 『アンダーカレント』を彩る登場人物たち
    1. 関口かなえ:失踪した夫を待つ銭湯の女主人
    2. 白石悟:都合の良い嘘を繰り返す夫
    3. 堀:寡黙な住み込みの男
    4. 山崎道夫:風変わりな探偵
    5. 菅野:かなえを案じる友人
    6. 田島三郎:銭湯の常連客
    7. 木島敏江:月乃湯のベテラン従業員
  5. 『アンダーカレント』に秘められた謎を考察
    1. 人を「分かる」ことの意味とは?
    2. かなえと悟の回想シーンが持つ意味
    3. 悟は人間関係リセット症候群だったのか?
  6. 映画『アンダーカレント』を彩った豪華キャスト陣のプロフィールと熱演
    1. 真木よう子(関口かなえ 役):自然体な演技が物語に深みを与える
    2. 井浦新(堀 役):寡黙な存在感がサスペンスを醸成
    3. リリー・フランキー(山崎道夫 役):風変わりな探偵が哲学を語る
    4. 永山瑛太(白石悟 役):嘘と弱さを抱える現代的な男性像
  7. 物語の舞台となったロケ地:月乃湯と海辺の情景
    1. 銭湯「月乃湯」のロケ地:東京都北区「稲荷湯」
    2. 海辺のロケ地:静謐な情景が心の底流を表現
  8. まとめ:『アンダーカレント』が描く「わからない」ことの優しさ
    1. 以下のネタバレあらすじ記事も是非ご覧ください!

『アンダーカレント』とは?原作漫画と映画の魅力を徹底解剖

 

『アンダーカレント』というタイトルは、表層の海流とは別に海面下を流れる海流を指す言葉です。同時に、人の心の奥底に流れる感情や思考、あるいは隠された真実を比喩的に表現する際にも用いられます。

この作品は、まさにそうした「心の底流」に焦点を当て、登場人物たちがそれぞれに抱える内面的な葛藤を描き出しています。

この深遠なテーマは、原作漫画で既に高く評価されていました。豊田徹也の描く世界観は、読者に「分かりやすいストーリーの面白さ」だけでなく、「表面と内面、つまりアンダーカレント」の存在を感じさせ、それがはっきりと捉えられない人間の複雑さを表現していると語る読者も少なくありません。

 

原作漫画『アンダーカレント』の概要と評価

 

豊田徹也が手がけた長編漫画『アンダーカレント』は、海外でも高い人気を誇る作品です。銭湯を営む関口かなえ、銭湯組合の慰安旅行中に突如失踪した夫・白石悟、そしてかなえの前に現れる謎多き男・堀。

この三人の過去と現在の思いが交錯する中で、水面下で揺れ動く人々の心の機微が繊細に描かれています。

『アフタヌーン(講談社)』にて2004年10月号から2005年10月号まで連載され、全1巻という短さながら、まるで一本の映画を観たかのような深い満足感を与える作品として評価されてきました。

その独特の構成と、人間の内面を深く掘り下げる描写は、連載終了から20年近く経った今もなお、多くの読者に読み継がれる傑作と言えるでしょう。

フランスでは2020年に発表された「2000年以降絶対読むべき漫画100選」で堂々の第3位を獲得するなど、国際的な評価も非常に高いです。

 

実写映画『アンダーカレント』の概要と注目ポイント

 

この伝説的なコミックは、『愛がなんだ』『窓辺にて』『ちひろさん』といった話題作を次々と世に送り出している今泉力哉監督によって実写映画化され、2023年10月6日に全国公開されました。

主演を務めたのは、数々の話題作に出演する真木よう子です。

映画の公式情報では、真木よう子、今泉力哉監督に加え、音楽を細野晴臣が担当し、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこといった豪華共演キャストが「心の底流」を見つめる物語を紡ぎ出したと紹介されています。

今泉監督は、この作品の映像化に際し、「僕、いまだにこの『アンダーカレント』がどういう作品なのか、自分でも理解が追いついてないんですよ。

監督である僕がこういうことを言うのは、絶対に違うんですけど」と語り、観客からの「賛否両論の“否”の意見が聞きたい」とまで発言しています。

この監督自身の言葉からも、本作が単なる「わかりやすい」物語ではない、観る者に深く考えさせる作品であることがうかがえます。

多くの映画評論家や観客からは、原作の持つ静謐な雰囲気や、登場人物たちの感情の機微が丁寧に描かれている点が高く評価されています。

特に、真木よう子の「普通がよい」と評される自然な演技や、井浦新の抑えた演技が物語に深みを与えているという声も多く聞かれました。

また、原作のコメディ要素は抑えめながらも、心に刺さるセリフはしっかりと活かされているという意見もあり、原作ファンも納得の出来栄えと考える向きが多いようです。

 

映画『アンダーカレント』あらすじと結末のネタバレ

 

ここでは、映画『アンダーカレント』の物語を、あらすじから結末までネタバレを交えてご紹介いたします。

 

かなえの日常に訪れる突然の「空白」

 

銭湯「月乃湯」の女主人である関口かなえは、共同経営者の夫・白石悟と、穏やかで幸せな日々を送っていました。

しかし、その平穏は突然の出来事によって打ち破られます。銭湯組合の慰安旅行先で、悟が何の言葉も残さずに失踪してしまうのです。

途方に暮れたかなえは、銭湯を一時休業せざるを得なくなります。しかし、いつまでも立ち止まっているわけにはいかないと、進展のない状況に諦めを感じながらも、銭湯の営業を再開することを決意します。

数日後、かなえの元を訪れたのは、銭湯組合の紹介で働きに来たという謎めいた男、堀です。堀は住み込みで働くことを希望しますが、銭湯にはすでに空き部屋がありませんでした。

しかし、堀は竈の脇にあったかつての休憩部屋を指差し、アパートが見つかるまでの間という条件でそこに住み込むことになります。

この奇妙な共同生活が、かなえの心の奥底に新たな波紋を投げかけることになります。

 

探偵山崎との出会いと悟の「嘘」

 

ある日、かなえは大学時代の友人である菅野と偶然再会し、悟が失踪したことを打ち明けます。数日後、菅野から探偵の山崎道夫を紹介されたかなえは、悟の行方を調べるべく、喫茶店で山崎と会うことになります。

喫茶店に現れた山崎は、サングラスに無精髭と、一見して胡散臭い雰囲気の男でした。かなえは、悟から聞いていた「両親は交通事故で他界し、施設で育った」という経緯や、常連客からよく聞く「人当たりの良さや優しさ」といった評判を山崎に伝えます。

しかし、山崎は「悟の優しさや人当たりの良さは表面的な部分であり、本当の自分を隠している」と断言します。

この言葉に不快感を抱いたかなえは、「会ったこともない彼の何が分かるのか」と反論しますが、山崎から「人をわかるってどういうことですか」と問いかけられ、言葉に詰まってしまいます。

この問いは、観客である私たちにも深く突き刺さるもので、「わかる」ことの難しさ、そして「わからない」からこそ知ろうとすることの大切さを考えさせられる重要なシーンだと言えるでしょう。

山崎は3ヶ月間の調査を行い、2週間に一度進捗を報告することをかなえに告げ、二人はその場を後にします。

 

明らかになる悟の過去とかなえの深層心理

 

最初の調査報告のためカラオケ店に向かったかなえは、山崎から悟の戸籍謄本を見せられます。悟が兵庫県出身と聞いていたかなえにとって、そこに記された山形県の文字は衝撃でした。

さらに、両親が2年前まで健在であり、自宅の火災で焼死していたという事実を知り、かなえは悟の語っていたことがすべて嘘であったと茫然自失となります。

この頃、かなえは「池のほとりで泣いている自分に、誰かが『もう泣かなくても大丈夫だよ』と囁き、首を絞めてくる」という夢を何度も見るようになります。

この夢は、かなえが心の奥底に抱え続けてきた深い罪悪感と「死にたい」という願望の表れでした。

実はかなえには、幼少期に不審者に誘拐され、その際に一緒にいた友人さなえが溺死させられたという過去があったのです。

犯人の「誰にも言うな!ずっと見てるぞ!」という脅しに恐怖したかなえは、さなえが自分の代わりに犠牲になったという罪悪感を抱えながらも、その事実を誰にも話すことができませんでした。

この過去は、かなえが「本当の自分を隠す」という悟の行動を非難しながらも、自身もまた心の奥底に隠し続けていた「アンダーカレント」であったことを示唆しています。

 

観覧車での最終報告と新たな事件

 

山崎に悟の調査を依頼してから3ヶ月が過ぎ、かなえは最終報告を受けるため、山崎に指定された遊園地へと向かいます。しかし、山崎は直接姿を現さず、携帯電話で風船を買う、メリーゴーランドに乗るといった指示をかなえに出します。

最初は訝しげに感じていたかなえも、やがて山崎の遊び心からくるやり方だと察し、ワクワクし始めます。

最後に観覧車乗り場へと導かれたかなえは、そこで山崎から最終報告を受けます。悟は失踪直後に預金が全額引き出されており、足取りは掴めていませんでした。

さらに、以前の職場で会社の金を横領したのは悟自身であり、その罪を親しい女性社員にかぶせたために職場を辞めるに至ったという衝撃の事実が伝えられます。そして、山崎は「失踪者というのは絶対に見つからない」と告げます。

かなえはその言葉に落胆する様子もなく、山崎に感謝して別れを告げます。この観覧車のシーンは、かなえが悟の真実を受け入れ、前に進もうとする心の変化を表していると解釈する読者も多いでしょう。

その後、月乃湯の常連客・藤川美奈の娘みゆが誘拐される事件が発生します。この出来事をきっかけに、かなえは幼い頃のさなえとの記憶を鮮明に思い出します。

木嶋に「ねぇ、子どもの頃さなえという子がいたよね?その子、どうしたっけ?」と尋ねるかなえに、木嶋は動揺し、答えに窮します。

その時、みゆが無事に発見されたという知らせが入り、かなえはその場に倒れて失神してしまいます。

 

堀の告白とそれぞれの決別、そして未来へ

 

かなえが不審者にさらわれた過去を思い出し、堀に「殺して」と呟くシーンは、彼女が抱える深い心の闇と、ようやくそれを他者に打ち明けようとする心の動きが描かれています。

堀がかなえの頬を伝う涙をそっと拭う仕草は、言葉以上の優しさと理解を示しているように感じられます。

かなえの父の命日、銭湯組合の大村が焼香に訪れた際、かなえは堀が大村の口から「堀が銭湯組合に自分を売り込みに来た」ことを告げられたことで、堀の「銭湯組合の紹介で月乃湯に来た」という言葉が嘘であったことに気づきます。

そんな時、再び山崎から連絡が入り、悟が見つかり面会できる算段がついたと告げられます。

面会の日、山崎の車中で、悟に雇われた探偵がかなえを尾行し、様子を探っていたという経緯を聞きます。山崎の問いかけに「大丈夫です」と答えたかなえは、待ち合わせ場所のビーチへと向かいます。

ビーチのカフェで待つかなえの前に現れたのは、無精髭を生やした悟でした。かなえは「髭剃った方がいいよ」と声をかけます。悟は失踪の理由を話し始めます。

幼い頃から嘘つきで、都合の良い嘘をつき続けてきたこと、そして嘘がバレるとそこから逃げ出すことを繰り返してきたと語ります。

また、かなえと会う前に勤めていた職場で横領した真犯人は悟自身であり、同僚が横領したかのように仕向けたことも告白します。

かなえとの穏やかな結婚生活の中で、本当のことをすべて話したいと思ったこともあったが、結局逃げ出してしまったと打ち明けます。

悟の告白を聞いたかなえは「もっと早く話してくれたら…」と呟きます。そして、「離婚届は送っておいて」と言う悟に、かなえは自分がしていたマフラーを首にかけてあげながら、「体に気を付けて」と告げ、悟との決別を選びます。

このシーンは、多くの観客がかなえの強さと優しさに心を打たれた瞬間ではないでしょうか。

その頃、高台から一点を見つめる堀の姿がありました。そこにサブじいがやってきて、昔、幼い少女が殺害され池で溺死した事件のことを堀に話します。

そして、堀を見ながら彼の素性について聞き出します。堀は、さなえの年の離れた兄でした。

サブじいの妻が営んでいた駄菓子屋の前で、かなえとよく遊んでいたさなえを迎えに行っていた堀は、かなえの顔に見覚えがあったのです。

事件後、両親とともに九州へ引っ越した堀は、たまたま仕事の都合でこの土地に来た時、バスの車窓からかなえの姿を見つけます。

成長したさなえの姿を想像していた堀は、かなえの顔を見て、かつてさなえとよく遊んでいた女の子であると確信し、バスを降りて追跡し、月乃湯にたどり着いたのだと話しました。

堀の素性を知ったサブじいは「黙って去って本当にいいのかい?」と念を押しますが、堀は黙ったままうつむきます。その後バス停にバスが到着しますが、堀はバスには乗らず見送るのでした。

銭湯に戻ったかなえは、薪を割っていた堀を見かけ「休日なのに」と声をかけます。それに対して、堀は「明日の分を準備し忘れた」と答えます。

その後かなえに夕食を誘われた堀は、食事中に急に泣き出します。そして、自分をなだめてくれているかなえに「さなえは…俺の妹です」と告白しました。

翌朝、犬の散歩をするかなえの後ろから、一定の距離を保ちながらついていく堀の姿がありました。このラストシーンは、多くの観客にとって忘れられない印象を残したことでしょう。

 

『アンダーカレント』のタイトルの意味とラストシーンに込められたメッセージ

 

映画『アンダーカレント』のあらすじと結末をネタバレでご紹介しましたが、本作のタイトルやラストシーンには、どのような意味が込められているのでしょうか。ここでは、それぞれの深い意味について考察してまいります。

 

「アンダーカレント」というタイトルの多層的な意味

 

『アンダーカレント』という言葉は、文字通り「表層部の海流と独立して海面下を流れる海流」を意味します。しかし、この作品においては、その比喩的な意味合いが非常に重要です。それは「人の心の奥底に流れるもの」を指し、表面上は見えない、あるいは隠されている感情や真実、過去の出来事を象徴しています。

映画『アンダーカレント』では、主要人物たちがそれぞれに「アンダーカレント」を抱えている様子が丁寧に描かれていました。虚言癖に苦しみ、本当の自分を隠し続けてきた悟。

犯人への恐怖心からさなえに関する事実を誰にも話せず、深層心理の中で自責の念に苦しんでいたかなえ。

そして、妹さなえの面影をずっと引きずり、静かに苦悩してきた堀。

彼らが抱える心の闇や秘密、葛藤は、まるで水面下で静かに渦巻く海流のように、物語の深い部分で影響を与え合っています。観客の中には、このタイトルが示すように、登場人物たちの内面的な動きこそがこの物語の真髄であると感じた方も多いのではないでしょうか。

また、原作漫画の表紙には「アンダーカレント」というタイトルの意味が記載されており、その導入部分からすでに読者を引き込む力があったと評価されています。

このタイトルは、現代社会において人々が抱えがちな「コミュニケーションの不足」や「人間関係の希薄さ」の中で、「人を知ろうとすることの尊さ」を教えてくれるヒューマンドラマの根幹をなすものと言えるでしょう。

 

ラストシーンが問いかける「真実」と「幸せ」

 

映画のラストシーンでは、犬の散歩をするかなえの後ろから、一定の距離を保ちながら堀がついていく姿が描かれました。

この直前、堀はかなえに「さなえは…俺の妹です」と告白しています。この告白の瞬間、二人はそれぞれの思いの丈をぶつけ合ったことでしょう。

かなえは、悟に対して「黙ってここを去らないでね」「もっと早く話してほしかった」と語っていたことから、真実を黙って隠されることの残酷さと、真実を知ることの残酷さの両方を経験しています。

この経験を踏まえると、ラストシーンのかなえは、真実を知るべきなのか、それとも知らない方が幸せなのか、という問いを自問自答しているように見えます。

堀がバスに乗らず、かなえの後ろをついていく選択をしたことも、多くの観客の心を揺さぶりました。

これは、堀がかなえとの関係を今後も続けていきたいという意思表示とも、あるいは過去のしがらみを完全に断ち切らず、新たな関係を模索している姿とも解釈できるでしょう。

多くの感想で「ラストシーンが素晴らしい」「ラストシーンの意味が気になる」といった声が上がっていることからも、この結末が観客に深い問いかけと余韻を残したことがわかります。

ある観客は、ラストシーンで堀の言葉に劇場の空気が変わるほどだったと語り、知っている感情がよみがえり涙が溢れたと感動を伝えています。

また、ラストシーンの意味が分かって「凄くスッキリした」という意見もあり、観客それぞれが自分なりの解釈を見出していることがうかがえます。

この映画が提示する「わからない」という感覚は、私たち自身の「心の底流」にもあるもので、観終わった後も「まだ謎が解けていない気がする」と思わせる奇妙な魅力があると言えるでしょう。

 

『アンダーカレント』を彩る登場人物たち

 

ここからは、映画『アンダーカレント』の物語を織りなす主要な登場人物たちを詳しくご紹介します。

 

関口かなえ:失踪した夫を待つ銭湯の女主人

 

関口かなえは、亡き父・紘三から引き継いだ銭湯「月乃湯」を経営する女性です。共同経営者の夫・悟とパートの木嶋の3人で営んでいましたが、悟の突然の失踪により、2ヶ月間休業を余儀なくされました。その後、周囲の声を受けて一時的に営業を再開します。

性格は明るく、しっかり者として描かれていますが、その心の奥底には幼少期のトラウマと、それによって生じた深い罪悪感を抱え、「死にたい」という願望を秘めています。

真木よう子が演じるかなえは、夫の失踪という非日常的な状況の中で、静かに、しかし確実に変化していく内面を繊細に表現しており、多くの観客から「今泉監督の描く世界観にぴったり」と評価されました。

特に、監督自身も「僕よりも真摯に、かなえという役に向き合ってくれました」と称賛するほど、役への深い理解と表現力を見せています。

また、映画の鑑賞後には「真木よう子がすごくよい。普通がよい。ますます彼女のファンになりました」といった声も聞かれ、その自然体な演技が物語に現実感と深みを与えたと考える読者が多いようです。

 

白石悟:都合の良い嘘を繰り返す夫

 

白石悟は、関口かなえの婿養子であり、月乃湯の共同経営者でした。妻かなえとともに平穏な日々を送っていましたが、ある日、銭湯組合の慰安旅行先で理由も告げずに突然失踪します。かなえとはオシドリ夫婦として周囲からは見られていましたが、その実態は大きく異なっていました。

悟は幼い頃から嘘つきで、ありもしない自分に都合の良い嘘をつき続け、それがバレると別の場所へと逃げ出すことを繰り返してきた人物です。以前の職場で会社の金を横領し、その罪を親しい女性社員にかぶせたこともありました。

かなえとの結婚生活の中で、本当のことをすべて話したいと思ったこともあったものの、結局は逃げ出してしまいます。

永山瑛太が演じる悟は、その人当たりの良さや優しい外面の裏に、深い自己保身と虚偽を抱える複雑な人物像を見事に表現しています。

観客の中には「永山瑛太もああいう役やらせたらハマりすぎな今日この頃」といった声もあり、その演技力が高く評価されています。

 

堀:寡黙な住み込みの男

 

堀は、銭湯組合の紹介を通じて月乃湯に現れ、住み込みで働くことになった男性です。実際には銭湯組合の紹介という話は嘘であり、ある目的を持って月乃湯にやって来ました。危険物取扱者資格とボイラ技能士の資格を持ち、銭湯の仕事には慣れた様子を見せます。

寡黙で、自分の過去についてはほとんど語ろうとせず、無表情で無愛想な印象を与えます。しかし、不思議と人を安心させる雰囲気を纏っており、タバコ屋の主人で常連客のサブじいの話し相手になるなど、周囲の人々との間に静かな交流を築いていきます。

井浦新が演じる堀は、その抑えた演技で多くの観客を魅了しました。

観客の中には、「井浦新がすきだ。一瞬疑ってごめん。たぶん皆が同じタイミングで正体(?)に気づいたとは思う」といった声も聞かれ、堀の謎めいた存在感が物語のサスペンス要素を高めていたことがうかがえます。

堀の真の目的は、幼い頃にかなえと一緒に誘拐され、犠牲となった妹さなえの行方を追うことでした。彼はさなえの年の離れた兄であり、かなえの顔に見覚えがあったのです。

 

山崎道夫:風変わりな探偵

 

山崎道夫は、かなえの友人菅野の夫、西村の紹介でかなえと出会い、悟の捜索依頼を引き受ける探偵です。3ヶ月間悟の調査を行います。

待ち合わせ中に居眠りをしたり、大切な話はカラオケ店でするのが最適だと主張したりと、その行動は風変わりで胡散臭い印象を与えます。しかし、彼自身の哲学を持っており、「人をわかるってどういうことですか?」という問いかけは、物語全体の重要なテーマを提示するものです。

リリー・フランキーが演じる山崎は、原作のキャラクターイメージを完璧に再現していると評する声も多く、「リリーさんはそもそものキャラの完全なる実写」という意見もありました。

その独特の存在感は、物語にユーモラスさと同時に、深い洞察力を与えています。観客の中には「リリーフランキーのカラオケ笑った」といった感想や、「山崎のセリフがずっと残ってる」という声も多く聞かれました。

 

菅野:かなえを案じる友人

 

菅野は、かなえの大学時代の友人です。スーパーで買い物をしていたところ、かなえと偶然再会し、悟が失踪したことを知ると、調査会社で働いている夫・西村の知り合いの探偵、山崎を紹介します。

江口のりこが演じる菅野は、かなえの心情を理解し、支えようとする温かい人物として描かれています。

 

田島三郎:銭湯の常連客

 

田島三郎は、タバコ屋の店主であり、月乃湯の常連客です。変わり者として有名で、噂好きで適当なことを言いがちな一面もあります。家賃の未納を溜めるなど、どこか憎めないキャラクターです。

しかし、堀がさなえの兄であることを知るなど、物語の重要な局面で堀の過去に触れる役割を担います。

康すおんが演じるサブじいは、原作では元やくざという設定でしたが、映画ではタバコ屋のおっさんという設定に変更され、より親しみやすいキャラクターになっています。

観客からは「演技が大げさにならず、安心して見られた」と評価する声もあり、物語に温かい人間味を加えています。

 

木島敏江:月乃湯のベテラン従業員

 

木島敏江は、月乃湯で働く女性です。かなえが幼い頃から月乃湯で働いており、かなえのことを母親のように見守ってきました。

堀が月乃湯で働き始めた当初は、無愛想で得体の知れない男として警戒していましたが、2ヶ月経つ頃には堀の真面目な仕事ぶりや人柄に触れ、馴染んでいきます。

中村久美が演じる木島は、かなえの過去のトラウマを知る数少ない人物の一人であり、かなえの心情を深く理解している存在として、物語に安定感を与えています。

 

『アンダーカレント』に秘められた謎を考察

 

映画『アンダーカレント』は、登場人物たちの心の奥底に潜む感情や、複雑な人間関係が多層的に描かれており、観客に多くの問いかけを残します。ここでは、特に印象的だった謎について深く考察してまいります。

 

人を「分かる」ことの意味とは?

 

物語の中で、探偵の山崎がかなえに問いかけた「人をわかるってどういうことですか?」というセリフは、この作品の核となるテーマの一つです。

かなえは、この問いに答えることができず、沈黙してしまいました。私たちは日常生活の中で、他者を「わかる」ことを当たり前のように捉えがちですが、本当にそうなのでしょうか。

悟が言っていたように、「人は本当のことより心地のいいウソの方が好きなんだよ」という言葉は、人間の本質を突いているのかもしれません。

家族や恋人、友人といった親しい関係性であっても、私たちは本当の自分をすべて見せているわけではありません。心地よい関係を維持するために、あるいは相手を傷つけないために、時に「優しい嘘」をつくこともあります。

この「嘘」は、必ずしも悪意から生まれるものではなく、人間関係を円滑に進めるための「処世術」と捉えることもできるでしょう。

さらに、かなえ自身も幼少期のトラウマを誰にも話せず、心の奥底に隠し続けていました。このことは、人が自分自身を完全に理解しきれていない可能性を示唆しています。

私たちは、他者の話す言葉や雰囲気、経歴といった表面的な情報だけでその人を判断しがちです。しかし、山崎の問いかけは、そうした目に見える部分だけがその人のすべてではないと訴えかけているように感じられます。

相手が言わなかった言葉、隠している表情、そして心の奥底に秘められた過去や感情といった、目に見えないものにこそ、その人の真実が隠されているのかもしれません。

今泉監督もまた、この「人をわかる」ことについて、「“わかる”のは無理だろうなとは思っていました。

でも、できあがった今思うのは、“わかる”っていうことが大事なんじゃなくて、人も自分もわからないんだけど、それでもわかろうとする、知ろうとする、相手を知りたいと思うことのほうが大事なんじゃないかと」と語っています。

この言葉は、完璧な理解は不可能であるとしても、相手を理解しようと努めること、そのプロセス自体に価値があるというメッセージを私たちに投げかけているのではないでしょうか。

 

かなえと悟の回想シーンが持つ意味

 

物語の中で、かなえと悟が銭湯の浴場で将来について穏やかに話す回想シーンが2回描かれました。かなえの話を静かに聞く悟の姿は、一見すると幸せな夫婦の日常を切り取ったものに見えます。

しかし、このシーンが繰り返し挿入されることには、深い意味が込められていると考える読者が多いでしょう。

かなえは、黙って話を聞いている悟に対して、わずかながら不思議がる様子を見せますが、深く追及することはありませんでした。

この回想シーンがかなえの記憶の中で再生される形で描かれていることから、彼女が悟に対して「もっと寄り添えなかったのか」「あの時の違和感を見逃さずにいれば、何かが変わっていたのではないか」といった後悔の念を抱いていることがうかがえます。

もし、あの時かなえが悟の沈黙や表情の奥に隠された真実に気づき、深く踏み込んでいれば、二人の関係は修復不可能なほどの溝ができることもなかったのかもしれません。

この回想シーンは、過ぎ去った時間の中で見過ごされたかもしれない小さなサインや、コミュニケーションの不足が、やがて大きな亀裂を生む可能性を示唆していると言えるでしょう。

 

悟は人間関係リセット症候群だったのか?

 

銭湯組合の慰安旅行先で突然失踪した悟の行動は、「人間関係リセット症候群」という現代的な心理現象と関連付けて考察する見方も存在します。人間関係リセット症候群とは、衝動的に連絡先やSNSのアカウントを削除するなど、これまで築き上げてきた人間関係を突然断ち切ってしまう行動を指します。

悟は、幼い頃から「嘘つき」であり、「都合の良い嘘をつき続け、それがバレると別の場所へと逃げ出すことを繰り返してきた」と自身で語っています。

これは、人間関係リセット症候群の人が陥りやすい「現実逃避」の行動と非常に類似しています。

彼の失踪は、かなえとの平穏な生活の中で、嘘で塗り固めた自分を維持することに限界を感じた結果、すべての関係性をリセットしようとした行動と解釈できるでしょう。

「人は本当のことより心地のいいウソの方が好きなんだよ」という彼の言葉は、彼自身が真実を話すことへの強い恐怖心を抱えていたことの裏返しでもあります。

真実を話せば、愛するかなえから拒絶されるという恐れが、彼に「逃げる」という選択を強いたのかもしれません。

しかし、悟の行動は単なるリセットではなく、新たな場所で再び嘘をつき始めるという「繰り返し」のパターンを示唆しており、これは根深い自己肯定感の欠如や対人恐怖が引き起こしている可能性も考えられます。

この作品が現代社会に響くのは、悟の抱える「嘘と逃避」という問題が、SNS社会における「偽りの自分」の構築や、人間関係の希薄化といった現代的なテーマと深く結びついているからかもしれません。

 

映画『アンダーカレント』を彩った豪華キャスト陣のプロフィールと熱演

 

映画『アンダーカレント』は、その重厚なテーマと繊細な人間ドラマを、実力派の豪華キャスト陣が支えています。

主演の真木よう子をはじめ、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太といった個性豊かな俳優たちが、それぞれの「心の底流(アンダーカレント)」を見事に演じ切りました。

 

真木よう子(関口かなえ 役):自然体な演技が物語に深みを与える

 

主人公・関口かなえを演じた真木よう子は、その「普通がよい」と評される自然体な演技で、夫の失踪と自身のトラウマという非日常的な出来事に直面する女性の揺れ動く内面を表現しました。

彼女の演技は、感情を露わにするシーンだけでなく、銭湯の女主人として寡黙に働く姿や、堀との微妙な距離感を保つ仕草一つ一つにかなえの秘めたる思いを感じさせました。

今泉監督も彼女の役への向き合い方を高く評価しており、真木よう子の繊細かつ力強い表現力が、この難解な物語を観客に深く届けることに成功した最大の要因の一つと言えるでしょう。

 

井浦新(堀 役):寡黙な存在感がサスペンスを醸成

 

謎めいた住み込みの男・堀を演じた井浦新は、その寡黙さと静かな眼差しだけで、物語にサスペンスと哀愁を加えました。

多くを語らないがゆえに、彼の行動や表情の裏にある真の目的や妹への思いを、観客は想像せざるを得ません。

特に、ラストシーンでのかなえの涙を拭う仕草や、バスを見送る静かな決意は、彼の抑えた演技の真骨頂であり、多くの観客の心を打ちました。

 

リリー・フランキー(山崎道夫 役):風変わりな探偵が哲学を語る

 

風変わりな探偵・山崎道夫を演じたリリー・フランキーは、原作のイメージを完璧に再現し、物語にユーモラスさと同時に深い哲学をもたらしました。

「人をわかるってどういうことですか?」という問いかけをはじめ、彼の口から語られるセリフは、物語のテーマを観客に提示する役割を果たしています。

彼の胡散臭い雰囲気と、核心を突く洞察力のギャップが、この探偵というキャラクターに独特の魅力を与えています。

 

永山瑛太(白石悟 役):嘘と弱さを抱える現代的な男性像

 

失踪した夫・白石悟を演じた永山瑛太は、その優しげな笑顔の裏に嘘と自己保身を抱える弱さをリアルに演じました。

彼の演技は、悟の行動を単純な悪として片付けさせず、人間が持つ普遍的な弱さとして観客に受け止めさせます。

特に、終盤のビーチでの告白シーンは、彼の内面的な葛藤と逃避の末の諦念を見事に描き出し、かなえとの別れをより印象的なものにしました。

 

物語の舞台となったロケ地:月乃湯と海辺の情景

 

『アンダーカレント』の物語を静かに包み込んでいるのは、主人公かなえが営む銭湯「月乃湯」と、海辺の美しい情景です。

ロケ地の選定は、作品の世界観を表現する上で非常に重要な要素となりました。

 

銭湯「月乃湯」のロケ地:東京都北区「稲荷湯」

 

かなえの生活の舞台であり、物語のほとんどが展開される銭湯「月乃湯」のロケ地には、東京都北区にある「稲荷湯」が使用されました。

稲荷湯は、歴史ある木造建築と、富士山のペンキ絵、そして煙突を持つ、昔ながらの情緒あふれる銭湯です。

このレトロで温かい雰囲気が、かなえと悟が過ごした「平穏な日々」と、その後に訪れる「心の闇」というコントラストを際立たせています。

銭湯という「裸の付き合い」の場が、心の奥底に秘密を抱える登場人物たちの対比構造を象徴しているとも言えるでしょう。

 

海辺のロケ地:静謐な情景が心の底流を表現

 

悟との最終的な決別が描かれるビーチのカフェや、堀が佇む高台のシーンなど、海辺の情景は、「アンダーカレント(底流)」というタイトルにふさわしく、心の広がりや孤独を表現する重要な舞台となりました。

広大な海は、人間の心の深さや、真実の捉えどころのなさを暗示しているかのようです。

この静謐な自然の風景が、登場人物たちの内面的な葛藤を際立たせ、観客に深い余韻を残しました。

 

まとめ:『アンダーカレント』が描く「わからない」ことの優しさ

映画『アンダーカレント』は、失踪した夫の真実を追う中で、主人公かなえが自分自身の過去と心の奥底に隠した罪悪感に向き合う物語でした。

探偵・山崎の問い「人をわかるってどういうことですか?」は、この作品の核となるメッセージを観客に投げかけています。

悟は「嘘」によって、かなえは「秘密」によって、堀は「沈黙」によって、それぞれが本当の自分を隠し、心の底流で孤独に苦しんでいました。

しかし、ラストシーンでかなえは、真実を告白した悟と妹の兄であることを告白した堀の「ありのままの姿」を受け入れ、前に進む選択をします。

この作品が最終的に提示するのは、完璧に「わかる」ことは不可能であるとしても、「わからない」ことを前提に、それでも相手を理解しようとし、寄り添おうとする、そのプロセスの中にこそ真の優しさと人間的なつながりがあるということではないでしょうか。

心の底流に何が流れていようとも、人生は続き、私たちは「わからない」まま、他者と共に生きていく。

『アンダーカレント』は、そんな複雑で奥深い人間の真実を、静かに、そして力強く描き出した、傑作ヒューマンドラマと言えるでしょう。

観終わった後も、あなたの「心の底流」で静かに流れ続けるであろうこの問いかけを、ぜひ大切にしてください。

 

 

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