
【銀魂】の真選組局長・近藤勲とは?「死亡説」が浮上した背景
「銀魂」の個性豊かな登場人物の中でも、真選組の局長を務める近藤勲(こんどういさお)は、その人徳とギャグシーンで多くの読者に愛されています。
職を失った荒くれ者たちをまとめ上げて真選組を立ち上げた彼は、隊士から厚い信頼を寄せられています。
しかし、シリアスな長編「さらば真選組篇」では近藤勲が「斬首される」という衝撃の展開となり、ファンの間で「死亡説」が一気に浮上しました。
「ゴリラ」と呼ばれた愛すべき局長のプロフィール
武州出身である近藤勲は、凛々しく男らしい雰囲気を持ちながらも、そのお人好しな性格や、美少女・志村妙(しむらたえ)へのストーカー行為から、「ゴリラ」と呼ばれることもありました。
純粋に人間を信じやすい性格を持っているため、他人に騙されることも少なくありませんが、根に持たない人格者として仲間を導きました。
彼は剣術道場の跡取りとしての経験や、仲間を決して見捨てない男らしさから、真選組の精神的支柱となっていたのです。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 近藤勲(こんどういさお) |
| 血液型 | A型 |
| 誕生日 | 9月4日 |
| 年齢 | 28歳(アニメ版:29歳) |
| 身長 | 184㎝ |
| 体重 | 80kg |
| 出身地 | 武州 |
| CV(声優) | 千葉進歩 |
| 実写版キャスト | 中村勘九郎 |
真選組誕生の背景と近藤勲の「器量」
近藤勲が率いる真選組は、幕末の特殊警察「新選組」がモデルとなっている特殊警察組織です。
天人の来襲と廃刀令により居場所を失った門下生や荒くれ者たちを放り出すことができず、彼らの力を活かそうと近藤勲が立ち上げたのが真選組でした。
「仲間を見捨てることを決してしない」という彼の男らしい器量と人情に厚い性格に惹かれ、土方十四郎や沖田総悟ら精鋭隊士が集結しました。
彼なくして真選組は誕生しなかったと言えるほど、近藤勲の人間性が組織の核となっていたのです。
近藤勲「さらし首」死亡説の真相とモデルとなった人物の運命
ファンを最も震撼させたのは、近藤勲の「さらし首」の画像が作中に登場したことでした。
「さらば真選組篇」で繰り広げられたこの展開は、近藤勲の死亡を強く示唆するものとして、多くの読者の心に衝撃を与えました。
土方十四郎が見た「夢」と死亡説の否定
近藤勲のさらし首の画像が登場したことで、彼の死亡説が囁かれましたが、このシーンは鬼の副長・土方十四郎が見た「夢」の中の出来事でした。
この事実が明らかになると、死亡を心配していたファンからは安堵の声が多く寄せられました。
しかし、この「さらし首」の噂には、史実の背景が大きく影響しています。
銀魂の真選組のモデルとなった「新選組」の局長近藤勇(こんどういさみ)は、実際に斬首という処刑によって死亡しています。
近藤勇は坂本龍馬暗殺の誤解などにより責任を取らされる形で処刑されたため、近藤勲も同じ運命を辿るのではないかと考える読者も少なくありませんでした。
将軍暗殺篇からの「斬首」宣告と桂小太郎の協力
「将軍暗殺篇」で江戸幕府第14代征夷大将軍徳川茂茂(とくがわしげしげ)を護りきれなかった責任を問われ、近藤勲は警察庁長官松平片栗虎(まつだいらかたくりこ)と共に斬首を言い渡されます。
この時、近藤勲は隊士たちを護るために自らの処刑を受け入れようという「漢気」を見せつけました。
しかし、彼の運命は、かつて敵であった攘夷党の党首・桂小太郎(かつらこたろう)の活躍によって覆されます。
桂小太郎は銀時らと共に近藤勲の救出作戦を実行し、見事に生還させました。
敵であったはずの桂からも慕われ、命を助けられるという展開は、近藤勲の「超がつくお人好し」という人としての器の大きさを示しています。
生還後の近藤勲と真選組の動向
桂小太郎らの協力によって生きていることが判明した近藤勲は、その後「奈落(ならく)」の襲撃に遭いながらも、仲間たちの元へとたどり着くことができました。
しかし、このまま江戸に留まることは危険であるという判断から、近藤勲と真選組の主要隊士たちは一時的に江戸を去ることを決意します。
副長土方十四郎が「二度と彼を手放さない」と涙ながらに語ったシーンは、彼がいかに隊士から慕われていたかを物語っています。
近藤勲の「かっこいい」真の魅力:強さと男気
普段はストーカーや三枚目キャラとして、ギャグシーンの中心にいる近藤勲ですが、いざという時に見せる強さと男らしさこそが、彼の真の魅力です。
「さらば真選組篇」で見せた「この目」がかっこいいと、彼のファンになった読者も多いと考える見方があります。
肉体美に裏打ちされたパワー系の剣術
真選組の局長を務める近藤勲は、その体格に見合った「パワー系」の剣術を得意としています。
天才的な剣の腕前を持つ沖田総悟とは異なり、その鍛え上げられた肉体から繰り出される斬撃は、相手の刀を折るだけでなく、硬い鎧さえも砕いてしまうほどの威力を誇ります。
この実力は、無気力な主人公坂田銀時も認めている点であり、彼が荒くれ者たちをまとめ上げる威厳の源泉となっています。
女性にモテなくても仲間には一途な人徳
近藤勲は、史実の近藤勇とは異なり、作中では女性にモテるシーンが一切描かれていません。
愛する志村妙に対しては一途にストーカー行為を行うタイプであり、モテないという点も彼の「三枚目キャラ」を強調しています。
しかし、人を信じ、裏切られても許すことができる彼の「懐の深さ」が、真選組隊士からの厚い信頼と尊敬に繋がっています。
動乱篇やさらば真選組篇で見せた、仲間を護るために自己犠牲を厭わない男らしさは、多くの読者の胸を打ちました。
彼の死亡の可能性が示唆された際、土方十四郎ら幹部が言葉を失うほどショックを受けたことは、近藤勲の人徳の高さを示しています。
女体化しても変わらない「下ネタ担当」のギャグセンス
近藤勲は、「銀魂」の下ネタ担当といっても過言ではないほど、全身を張ったギャグシーンが特徴的です。
すぐに全裸になりモザイクが施されるシーンや、カブトムシをおびき寄せるために全身にはちみつを塗るなど、身体を張ったユニークな振る舞いが、彼の愛されキャラを確立しています。
「性転換篇」で女体化した際も、金髪の巨乳美女という「宝塚美人」と呼ばれるほどの美しさを披露しながらも、中身は変わらず下ネタを連発し、周囲を戸惑わせました。
この「美しい見た目と変わらない中身」のギャップこそが、近藤勲の三枚目キャラとしての究極の魅力だと考察するファンも多いです。
近藤勲と志村妙の恋愛関係:「ストーカー」から「特別な想い」への進展
近藤勲の死亡説の波紋は、彼が一途に想いを寄せる志村妙との関係にも大きな変化をもたらしました。
当初の「ストーカー」という一方的な関係から、彼女の中でも特別な想いが育まれたのではないかと考えられています。
「ケツ毛ごと愛します」が始まりの愛
近藤勲が志村妙に惚れ込んだきっかけは、彼が落ち込んでいた際、彼女が接客業の一環で放った「ケツ毛ごと愛します」という慰めの言葉でした。
この言葉を真に受けてしまった近藤勲は、それ以来、自分を護衛と称して志村妙の傍に纏わりつく「愛のハンター」と化します。
彼は最終的に、自身の行為をストーカーではなく「愛のハンター」と美化して開き直るようになりました。
ストーカー被害がなくなった時の「寂しさ」
長年、近藤勲のストーカー被害に遭い、容赦ない攻撃を加えてきた志村妙ですが、「さらば真選組篇」で近藤勲が処刑されることになりストーカー行為がなくなった際、意外な反応を見せます。
彼女は「ちっとも楽しくない」と寂しい本音をこぼし、近藤勲の無実の罪による処刑を心配しました。
このシーンは、志村妙の心の中で、近藤勲のお人好しで純粋な心と、仲間思いな男らしさが徐々に認められ、特別な想いへと変化していたことを強く示唆しています。
単なるストーカーとしてではなく、かけがえのない存在として彼を認識していたと考える読者が多いです。
江戸を去る近藤勲と志村妙の別れ
処刑の危機を乗り越え生還した近藤勲が、江戸を去る直前、志村妙との間に重要なシーンが描かれます。
志村妙は、彼が生きていることが何よりも尊いと感じ、別れを惜しみながらも志村家に近藤勲を招き入れました。
弟新八と共に近藤勲に向かって敬礼をして見送る彼女の姿は、二人の関係が、ただのストーカーと被害者という構図を超えて、深い絆で結ばれていることを示しています。
この別れのシーンは、近藤勲と志村妙の関係が恋愛に発展する可能性を強く残したまま、物語が次のステージへと進んだことを示唆しています。
近藤勲の声優:千葉進歩が魅せる「男気」と「お茶目」の二面性
アニメ「銀魂」で近藤勲の声を担当した声優・千葉進歩(ちばすすむ)の存在は、キャラクターの魅力を語る上で欠かせません。
彼の演技が、局長としての威厳と三枚目キャラとしてのお茶目さという近藤勲の二面性を見事に表現しています。
千葉進歩のプロフィールと「芝居の楽しさ」
千葉進歩は1970年生まれ、神奈川県出身の声優で、大沢事務所に所属しています。
高校までは野球に励み、大学で演技に興味を持ったという異色の経歴を持っています。
ナレーションの仕事を手掛けるようになり声優を意識するようになったという彼は、「ヒカルの碁」の藤原佐為役など、多くの人気作品に出演しています。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 千葉進歩(ちばすすむ) |
| 生年月日 | 1970年9月13日 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 所属事務所 | 大沢事務所 |
| 声優デビュー | 1996年 |
男らしさとコミカルさの絶妙なバランス
千葉進歩が演じる近藤勲の声は、普段のギャグシーンではコミカルで親しみやすいトーンを使いつつも、シリアスな長編では一転して、真選組局長としての「揺るぎない男気」と「命を懸けた覚悟」を表現する力強い声に変化します。
この声の振れ幅こそが、近藤勲のキャラクターの深みを増幅させています。
特に、「さらば真選組篇」で見せた、仲間を護るために自ら斬首の運命を受け入れようとするシーンでの、千葉進歩の演技は多くのファンの涙を誘いました。
ギャグとシリアスの間で完璧なバランスを取った彼の演技が、近藤勲を「愛されるゴリラ局長」として不動の地位に押し上げたと言えるでしょう。
近藤勲が【銀魂】で死亡しなかった理由とまとめ
近藤勲は、「さらし首」の噂や「斬首宣告」といった過酷な運命を辿りながらも、最終的に死亡することはありませんでした。
彼の生還は、単なる主人公サイドの勝利ではなく、近藤勲が持っていた「人徳の力」を象徴しています。
この展開は、銀魂が持つ「仲間や人との絆」という根幹のテーマを強く打ち出したものとして、今もなお高く評価されています。
人徳が敵をも動かした「生きてる」証明
近藤勲が死亡しなかった最大の理由は、彼の純粋な人間性と、仲間を想う強い信念が、敵であった桂小太郎らをも動かしたことにあります。
誰に対しても心から信じ、裏切り者さえも許すことができる彼の心の広さは、真選組隊士のみならず、かつての敵にも深い敬意を抱かせていました。
近藤勲の生還は、「真の男らしさとは、力ではなく人を信じる心にある」という銀魂のメッセージを体現したものだと考察されます。
彼は、ギャグとシリアス、そして愛の全てを体現した、銀魂にとって欠かせない愛すべきキャラクターなのです。
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