
『アンデッドアンラック』の物語冒頭、ユニオン(UNION)の円卓メンバーとして、主人公のアンディと風子の前に立ちはだかったのが、不可避(UNAVOIDABLE)の否定者、ボイドです。
元ボクシングヘビー級世界王者という異色の経歴を持つボイドは、その凶暴な戦闘スタイルと冷徹な任務遂行で、読者に強烈な印象を残しました。
しかし、彼は最初の脱落者として物語の序盤でアンディに倒され、その悲劇的な過去と真の強さは、しばらくの間謎に包まれていました。
本記事では、ユニオン随一の武闘派と呼ばれたボイド=ボルクスのプロフィール、回避不能の拳を生み出す「不可避」の能力、そしてボクサーとしての輝かしいキャリアを断念せざるを得なかった悲劇的な過去、そしてアンディとの激闘の末に迎えた最期の瞬間について、徹底的に解説していきます。
冷酷な戦闘狂として描かれたボイドの裏側には、孤独と理不尽な運命に翻弄された一人の男の物語が隠されています。
円卓の否定者ボイドの基本情報とパーソナリティ
ボイドは、ユニオンにおいて最前線を担う屈強な戦士であり、物語の序盤でアンディと風子が出会った最初の否定者の一人です。
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対未確認現象統制組織ユニオンにおけるボイドの位置づけ
ボイドは、《対未確認現象統制組織》ユニオンの円卓メンバーの一人として、UMAや否定者の捕獲・処分を任務としていました。
シェンと共に風子の処分任務に就き、物語の第1巻で初登場しています。
専用のロボットスーツを纏い、その巨体と圧倒的な戦闘力から、ユニオン随一の武闘派として主力を担っていたとされます。
円卓の席次は「Ⅸの席」(後にアンディが着席)あるいは「Ⅹの席」(後に風子が着席)のどちらかであったと推測されていますが、アンディと風子の加入のために犠牲となった最初の円卓メンバーとして、物語の大きな転機を生み出した人物です。
プロフィールと「戦闘狂」と呼ばれる凶暴な性格の背景
| 誕生日 | 1月17日 |
| 職業 | 元ボクシングヘビー級世界王者 |
| 所属 | 対未確認現象統制組織ユニオン(元円卓メンバー) |
| 否定能力 | 不可避(UNAVOIDABLE) |
ボイドは、巨体のロボットスーツを着用していますが、その中身は褐色肌の強面な大男であり、元ヘビー級ボクサーらしい筋肉質な体型の持ち主です。
任務に対する使命感は非常に強いですが、ユニオンに属していない否定者をUMAと同類と見なし、容赦なく始末しようとする冷血漢的な一面がありました。
しかし、公式の紹介では性格が「狂暴」とされており、ボクサー時代から「強い奴と戦いたい」という戦闘狂的な気質を持っていたことが伺えます。
能力をフルに使っていい任務に生きがいを感じる一方で、能力と孤独な日々の中で、段々と粗暴になっていったという背景があり、単なる悪人ではない複雑なパーソナリティを持つキャラクターです。
任務への使命感とヴィクトル(アンディ本来の人格)との複雑な関係
ボイドが任務に対して強い使命感を持っていた背景には、アンディの本来の人格であるヴィクトルの存在が深く関わっています。
ボイドの本来の性格は、仲間に気をかけるような優しい一面も持っていたとされますが、それはヴィクトルという理解者がいたからこそでした。
しかし、ヴィクトルの人格が封じられてからは、会うことができなくなり、戦闘狂の一面が強く出るようになってしまったと考察されています。
このため、シェンやジーナといった他のメンバーからは、散々な評価を下されてしまうことにも繋がりました。
孤独な少年時代を過ごしたボイドにとって、ヴィクトルは数少ない心を許せる存在であり、その喪失が彼の粗暴さを加速させたという悲劇的な見方もできるでしょう。
最強の前衛アタッカー:ボイドの「不可避(UNAVOIDABLE)」の能力
ボイドの強さは、元ヘビー級王者としてのボクシング技術と、それを絶対化させる「不可避」の否定能力、そしてニコが開発した専用スーツによって完成されていました。
構えを取ると回避を否定する「不可避」のメカニズム
| 能力名 | 不可避(UNAVOIDABLE) |
| 対象 | 他対象強制発動型 |
| 能力効果 | 自身が「攻撃の構え」を取った時、相手の「回避」を否定する |
| 制約 | 攻撃の構えを取ると発動 |
ボイドの「不可避」は、自身が攻撃の構えを取ることで、他者の「回避」という行動を強制的に否定する拘束型の否定能力です。
能力の効果を受けた相手は、攻撃を避けることも、目を閉じることすらできなくなり、ただ殴られるのを待つだけという無抵抗の状態に陥ります。
この回避不能の状態を生み出すことで、ボイドは必中の強烈な一撃を確実に叩き込むことができ、前衛アタッカーとして非常に優秀な能力でした。
ただし、筋肉の運動を止めているだけであり、アンディの「再生」のような筋肉の運動を伴わない能力に対しては効果がないという盲点がありました。
ニコ開発の専用ロボットスーツとボクサー仕込みの剛腕パンチ
ボイドは、戦闘時にニコ=フォーゲイルが製作した専用のロボットスーツを着用していました。
このスーツは、強靭な防御力を誇り、トラックの激突やダイナマイトの爆発を受けてもびくともしないほどの堅牢さを持っています。
装甲が頑丈なほか、熱感知などのデジタルな機能も備えており、ユニオンの高い技術力の結晶とも言えるでしょう。
さらに、スーツの拳はかなり大きく、これにボイドがボクサーとして鍛え上げたパンチ力と技術が加わることで、アスファルトを軽々と砕くほどの圧倒的な破壊力を生み出していました。
防御と攻撃を極限まで高めた専用スーツは、ボイドのバトルスタイルを最大限に強化する重要な武器でした。
物理防御の堅牢さと「不可避」が効かない相手の盲点
ボイドの専用スーツは、タンクローリーの衝突やビルの爆破・倒壊に巻き込まれても無傷を誇るほどの高い物理防御性能を持っていました。
並大抵の攻撃では傷一つつけることができないという堅牢さは、彼をユニオン随一のタンク役としても機能させていたと言えるでしょう。
しかし、「不可避」の能力は、回避行動を否定するだけで、攻撃そのものを防ぐ力はありません。
また、能力の項目でも触れたように、筋肉の運動を止めることしかできないため、アンディの「不死(UNDEAD)」による肉体の再生や、物理攻撃が効かない相手に対しては苦戦を強いられるという盲点がありました。
この能力の制約を深く知らなかったことが、アンディとの戦いにおいて致命的な敗因となってしまいます。
読者の間では、ボイドがもし能力の特性を正確に把握できていたら、アンディの捕獲は成功していたかもしれないという考察もされています。
ボクシングヘビー級王者から否定者へ:ボイドの過去と悲劇
ボイドの凶暴な性格や冷徹さは、彼が否定者となる以前の過去に起きた悲劇的な出来事によって形作られたものです。
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孤独な少年時代とボクシングとの出会い
ボイドは、幼少時代に両親を早くに亡くした可能性が高く、一人ぼっちで空虚な日々を送っていました。
そんな中、ある警察官に声をかけられ、ボクシングを勧められたことが彼の人生を大きく変えます。
「苦しい日々を逃げずに立ち向かえば、幸運が来る」という警察官のアドバイスは、ボイドの心に響き、彼はボクサーとしての道を歩み始めました。
ボクシングという目標を得たことで、ボイドは様々な困難を乗り越え、ついにはボクシングヘビー級チャンピオンという栄光を掴み取ります。
歴代最強とも称されたボクサーとしての輝かしいキャリアは、彼が努力と才能を持っていたことの証です。
運命の防衛戦:能力発現と挑戦者の死という転落
ボイドの人生は、3度目の防衛戦の最中に悲劇的な転落を迎えます。
挑戦者相手に劣勢となり、判定負けが目前に迫ったその時、前任者の死亡により、「不可避」の能力がボイドに発現してしまいました。
能力の強制的な発動により、挑戦者は防御や回避ができなくなり、ボイドの一方的な攻撃を受けることになります。
その結果、右アッパーが挑戦者の頭部を砕き、相手の命を奪ってしまったのです。
勝利と引き換えに命を奪ってしまったという事態は、ボイドに深いトラウマと絶望をもたらし、ボクシングを続けることができなくなり、引退を余儀なくされました。
栄光から一転、自らの能力によって人生を破壊された悲劇は、否定者たちが背負うことになった理不尽な運命を象徴しています。
酒に溺れた後のユニオンへのスカウトと人格の変化
ボクシングを引退した後、ボイドは自暴自棄になり、酒に溺れる荒んだ日々を送るようになります。
自身の力で人生を破滅させてしまったという後悔と虚無感が、彼を孤独に追い込みました。
そんな絶望的な状況の中、ユニオンによってスカウトされ、組織に所属することになります。
ユニオンでは、UMAや否定者といった常識外の相手ばかりが任務の対象となったため、「不可避」の能力とボクサーとしての実力を十分に発揮できるようになりました。
しかし、ヴィクトルという心の支えを失ったことや、命のやり取りが常態化した任務によって、彼の性格は次第に凶暴化し、冷徹な戦闘狂へと変貌していったのです。
ユニオンへの加入は、彼にとっての新たな居場所となりましたが、それは同時に、彼の本来の優しさを失わせるという代償を伴いました。
ボイドの死亡シーン:アンディとの激闘と最期の瞬間
ボイドは、アンディと風子の捕獲・処分任務において、アンディと激しい一騎打ちを繰り広げ、円卓メンバーの中で最初に死亡した人物となりました。
アンディ・風子との遭遇と激しい迎撃戦
ボイドとシェンは、アンディと風子が初めて出会った場所である日本の街に降り立ち、任務を遂行しようとします。
ボイドは、風子を危険と見なし、容赦なく攻撃を仕掛けますが、アンディが立ちはだかったことで、最強の「不死」と「不可避」という矛盾を抱えた激闘が勃発しました。
ボイドは、専用スーツの高い防御力と不可避のパンチでアンディを圧倒しようとしますが、アンディは風子の不運を利用し、トラックの激突やダイナマイトの爆発といった外部要因も巻き込みながら、ボイドを追い詰めていきます。
元ボクサーとしての優れた格闘技術と判断力を持つボイドは、アンディの部位弾や再生能力といった異質な戦闘スタイルにも果敢に応戦しました。
「不可避」の能力が通用しなかったアンディの「再生」
激しい戦闘の中、ボイドはアンディが風子の不運を利用して自らの身体をバラバラにしたことで、アンディの左腕だけを発見し、確保に成功したと思われました。
しかし、掴んだのはアンディが囮として切り離した腕だけであり、再生能力によって瞬時に体勢を立て直したアンディ本体に背後を取られてしまいます。
ボイドは急いで構えを取りますが、この時アンディはボイドの能力の盲点に気づいていました。
「不可避」は回避を否定しますが、アンディの「不死」による再生は、回避行動とは異なるため、能力の効果が及ばないのです。
アンディは、ボイドに向かって「もっと自分の能力(ルール)を知るべきだったな」と語りかけ、再生力を生かした弾丸である部位弾を発射しました。
部位弾による頭部貫通と円卓メンバー最初の脱落
アンディの部位弾は、ボイドの防御力の高いスーツの単眼部分を貫通し、ボイドの頭部に直撃しました。
元ボクサーとして常に前線で戦い、ユニオンに貢献してきたボイドは、この一撃をもって死亡し、円卓メンバーの中で最初の脱落者となりました。
彼の死亡は、ユニオンに新たな否定者を補充させる必要性を生み出し、アンディと風子のユニオン加入という物語の大きな流れを作る礎となりました。
最初期の退場であったため、ロクな印象がないという読者もいますが、新章では過去のループの情報が開示され、ヴィクトルとの関係など、彼の知られざる活躍と人間性が掘り下げられたことで、再評価されています。
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まとめ
ボイドは、ユニオンの円卓メンバーであり、「不可避」の能力と元ヘビー級王者としての圧倒的な戦闘力を持つ最強のアタッカーでした。
しかし、その能力はボクサーとしてのキャリアを断念させ、愛する仲間(ヴィクトル)を失ったことで、孤独と凶暴性を増していくという悲劇的な運命を辿りました。
アンディと風子の捕獲任務において、アンディの「不死」という能力の盲点を突かれ、円卓の最初の犠牲者となりますが、彼の死は結果的にアンディと風子のユニオン加入という重要なターニングポイントを生み出しました。
ボイドがどの時代においてもユニオンの主力として活躍していたという事実は、彼の真の強さと、神殺しという大義に人生を懸けた彼の使命感を証明しています。
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