北斗の拳の前篇「蒼天の拳」感想レビュー

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今回は、蒼天の拳を読んでみたので感想を書いていきたいと思います。

蒼天の拳は北斗の拳の続編ではなく、北斗の拳のケンシロウが誕生する以前の話で、1930年代、「魔の国際都市」と呼ばれた上海を中心に描かれています。

上海には青(ちんぱん)と紅華会という二つの勢力が牛耳っていますが、この内青幇に肩入れしているのが主人公の拳志郎です。

上海で閻王と呼ばれている拳志郎は北斗神拳と呼ばれる一子相伝の拳法の使い手

北斗神拳の天命に身を任せて拳志郎は戦いに身を投じていきます。

 

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ケンシロウと違った拳志郎の魅力

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蒼天の拳の拳志郎は北斗の拳のケンシロウと比べ、30代という設定です。

既に達観している感があり、完成した実力者として手こずったりするシーンも少なく戦闘シーンも短めです。

一巻の最初にケンシロウが生まれたときにリュウケンが兄は「北斗最強の男」といっているほどの実力です。

実力があるからか、まじめなイメージだったケンシロウと違って戦いの中でもおふざけすることもよくあります。

拳法家なのにタバコが好きでいつも咥えタバコしており拳法家というより喧嘩のものすごく強い不良という感じです。

 

前作のオマージュ

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ケンシロウVSラオウ戦を彷彿とさせるような拳志郎VS劉宗武戦

右のラオウそっくりな人物が北斗劉家拳の使い手、劉宗武です。

「北斗神拳に伝承者なき場合は、これを劉家拳より出す」という掟もあり「天授の儀」で劉家拳と戦いその実力を劉家拳の者に認められなくては真の北斗神拳の伝承者となれないなど拳志郎とは戦いを避けては通れない間柄です。

他にも「お前みたいな看護婦がいるか」というシーンには北斗の拳に続きありえないほど大柄な看護婦が現れるなど、看護婦が現れた時に「まさか、あの名言が来るのか?」と期待せずにはいられません

 

作品の変化

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北斗の拳では初期と最終巻ではかなり画風が変わっているのがわかります。左の一巻当時の絵は時代を感じますね。

 

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8巻ぐらいになってようやく画風が今の画風に固まっています。

主人公の拳志郎は成熟していて強いんですが、ケンシロウは強敵とのバトルで成長していきます。

原先生も北斗の拳と成長してたんだなという感があります。

蒼天の拳ではこのような変化はなく最初から最後まで綺麗な拳志郎です。

そして最初から最後まで画風、ストーリーがしっかり出来上がっています。

 

まとめ

第二次世界大戦中の上海で抗争に巻き込まれていく北斗神拳という設定は面白かったんですが敵がみんな北斗絡みで、「極悪人」として登場したキャラも戦ったら実はいいやつで仲間になるということが多く悪に走っていたのには理由があり戦いが終わって次のシーンには仲間になっています。

そのためか、つまらなくはないけどここが見所だ!というシーンはなかったように感じます。

どうしても北斗の拳と比較してしまいますが、北斗の拳を書いた人がファンのためにもう一度、お仕事として北斗の拳書いたよ!っていう感じがしてならない(;O;)

北斗の拳のルーツも登場しますので北斗の拳が好きな人は是非読んでみてくださいw

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