今回は、王道デスゲーム物の煉獄ゲームを紹介していきたいと思います。
煉獄ゲームは、居酒屋でアルバイトをしている内気な青年、竜二が異世界へ飛ばされ謎のデスゲームに巻き込まれて次々と謎を解いていくという王道デスゲーム漫画です。
デスゲームの主催者は見えない謎の巨大組織を連想させてくれる辺りも王道パターンです。
煉獄ゲームとは?
ランダムに選ばれた人を、煉獄ゲームに選ばれた咎人、罪人と呼ばれ、腕に刑の字が刻まれる。ゲームをクリアしていくと「終身刑」→「実刑」→「裁判」と罪が軽くなっていき全てのゲームをクリアすると無事釈放されるというゲーム。
咎人とは、人類そのものでありランダムに選ばれた「人類の代表」が竜二たちです。
あらすじ
突如東京の池袋に現れた謎の巨大生物、目撃者は、謎の集団意識不明に陥ります。目撃者の中には太蔵の彼女だった瀧本カナも含まれており、カナは事件に巻き込まれます。
彼女を失った太蔵は犯人を探し出す決意をします。同じ居酒屋「トッQ」のバイト仲間だった竜二は、親しくする太蔵を手伝うため手掛かりを探していると、事件の日、カナから送られてきた謎のメールの写真がありました。
そこには謎の巨大生物が写っているとカナからメッセージが書いてありましたが、巨大生物は写っておらず、全員が何かを撮っているかのような仕草をしている写真でした。
同じようにカメラを覗くとなにかあるかも?と考えた竜二がカメラを覗いてみると、そこには三輪車に乗った男の子がいました。
こうして竜二と太蔵も、煉獄ゲームへと巻き込まれていきます。
正解の輪
3つの輪から正解の輪を選んで、子供を家へ帰すという単純なゲーム。不正解者には罰が下る。元の世界に帰れるのは一人だけで必要なら残り二人を選ぶことができる。
ビトレイアルゲーム
ビトレイアルという街でRPGゲームさながらの戦士、魔導士、武道家など様々な職業に就いてモンスターと戦うゲーム、10ポイントのライフポイントが割り振られます。
ゲームの世界同様、村人たちは会話しても同じセリフしか言わないという点も忠実に再現されています。竜二たちはこの世界で、冒険していくこととなります。
ルール
性別職業関係なし、にライフポイントは10
攻撃 – 物理攻撃は相手にダメージ1
魔法 – 魔導士のみ使える魔法は全員にダメージ3、ただし呪文を唱えるのに1ターン必要
防御 – 両腕をクロスすることで物理攻撃をダメージ0にできる。ただし魔法に関してはダメージ1を負ってしまう。
職業ごとの特性
戦士 – 攻守ともに高い能力、職業の中で唯一盾を使用する 「絶対防御」が可能。
魔導士 – 物理攻撃の3倍の威力を持つ、魔法「聖なる雷」を発動出来る。 リスクとして呪文詠唱と発動時 「防御不可能」になる。
武闘家 – 職業の中で最速。戦闘時100%先制攻撃が可能。
盜賊 – 敵の情報を「見やぶる」が可能。
狩人 – 物理遠距離攻撃が可能。 魔法と違いタメが要らない。
オールドメードデスゲーム
10グループ中、1グループしか生き残れないゲーム
代表者以外で人数制限3名以内であればグループ間で自由にトレードすることができる。
腕に付けているプライバシーバンドには参加しているグループ名が入力されており、右サイドにある上のボタンを入力すると各グループに与えられた”職業”がわかります。
職業は、口頭で伝えるのはOKですが、プライバシーバンドを見せてはなりません。なぜならオールドメードデスゲームでは、ババを探すことが目的でババが判明した時に”職業”と”名前”を答える必要があるからです。
ババを見つけ出した人は、階段上にある申告ルームからババグループの職業を入力し見事正解しすればゲームクリア
ただし申告できるのは1グループ一度きり、誤った申告をしたグループには刑が科せられます。
ババグループには、別の役割がありデスボールというコマンドを使って、グループを攻撃していきクリア数である2グループに自身が入り込むことがクリア条件です。
詮索ルームでは、
アタックボタンー指定した1グループの職業が分かる。
プロテクトボタンーババの攻撃であるデスボールを防ぐことができる。
ダイレクトブレイクボタンー指定したグループがババかどうかわかる。ただし使えるのは3ターンに一度
というような条件で、生き残りを掛けて争うゲームです。
ジャッジメントゲーム
人類が犯した罪と片方の皿には何も乗っていない天秤、「無罪を主張する魂」は、咎人に託されます。
咎人は、二時間以内に街に散乱した数々の獄卒鬼を避けながら天秤の片方に「無罪を主張する魂」を乗せることでゲームクリアとなります。
まとめ
今作は、絵柄も好みで読みやすく、主人公が気弱で頭脳系だというちょっと珍しいところも好感が持てました。
デスゲーム物といえば、巨大な組織が少しずつその全貌が明らかになったり、なぜこのようなゲームに巻き込まれていったのか?という謎が少しずつ解き明かされていくところも見所ですが、今作では僅か52話という短い話数しかないので、最後のほうで淡々と色々な説明が解き明かされてしまい、失速感はありました。
えっ?こんな最後?という感じです。
終盤ギリギリまでは、趣向を凝らしたデスゲームを楽しめます。話数も少ないので一気読み出来きてデスゲームに欲しい要素は集約されているので個人的には好みな作品です。
煉獄ゲームみたいな漫画、類似漫画
今際の国のアリス、人狼ゲーム、トモダチゲーム、神さまの言うとおり
キャラクター紹介
神木竜二
養護施設の出身で、居酒屋「トッQ」のアルバイト、ルービックキューブを得意とする気弱な少年
白鳥レイナ
竜二と同じ、養護施設の出身で勝気な少女でムードメーカー、幼いころから「実験」をすることが大好き
村上ジロー
竜二、レイナと同じ養護施設の出身、語尾に「ポヨー」を付ける
瀧本カナ
竜二と大蔵が働く居酒屋のアイドルで太蔵の彼女
宮内太蔵
竜二のバイト仲間で、気のいい青年 彼女であるカナを突然失ったことで犯人探しを始める。
黒谷サスケ
現代に残る数少ない忍者の末裔、一人称が「拙者」で語尾には「ござる」を付ける。
命を救ってくれた竜二に忠誠を誓う。
調律者
日暮実徳(ひぐらしじっとく)
竜二たちが育った児童養護施設の創設者で竜二が最も尊敬する人物
棚十主(たなとす)とおる
子供のゲームマスター、刑の執行が特に早い
間流司(まるす)コータ
ビトレイアルゲームのゲームマスター、元特殊部隊の軍人でコンバットサンボの使い手
自身に敵意を持つ相手を屈服させることで喜びを得る
源宮ゆの
箱巣りゅう
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