こんばんわ、拙いブログを更新することと子供とお風呂に入ることが数少ない楽しみになりつつあるアリスです(^^♪
今日は、『少年サンデーS』と『週刊少年サンデー』で連載されていた作品で今年2020年に実写化が決まった「今際の国のアリス」という漫画を紹介したいと思います。
麻生羽呂原作によるNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」にて、
今際の国のアリスは、現代にどこか生き辛さを感じた人が、謎の花火に導かれてやってくる場所、東京23区を模した荒廃した町がげぇむの会場となっており会場によって異なる「げぇむ」を「くりあ」していくというものになります。
結論から言いますと、趣向を凝らした「げぇむ」は程よくおもしれぇ!ってことです。次はどんなげぇむが出てくるのか期待しながら一気読みしてしまいます!
「げぇむ」には、数字の大きさによって難易度があり、スペードは体力型、ダイヤは知力型、クラブはその中間に位置しておりハートは精神型となっています。
「今際の国のアリス」では、「びざ」というものが存在しており「びざ」が切れた者は国から強制排除。国に滞在するためには「げぇむ」をクリアしていくしかありません。
クリアした「げぇむ」の難易度によって滞在期間が追加される。つまり難易度の高い「げぇむ」をクリアすればより長く「げぇむ」に参加しなくていいという凝った設定
このように複雑なルールが多数設定されていますが、「げぇむ」内容も凝ったものが多くオリジナルのモノが多数存在します。
「げぇむ」「くりあ」「びざ」など、何故か作中では多く平仮名が使われているのが特徴で、明らかに存在しているであろう主催者の存在
主催者側の幼児性、危険なげぇむにも関わらずどこか愉快犯をイメージさせられます。
げぇむ参加者の置かれた状況
そもそも会場は東京23区にしか存在しない
都心部を離れれば離れるほど街の荒廃は進んでいき、県境は太古のジャングルと化している。
公道ですら人が通るのも困難なほど荒廃しており、げぇむ23区だけ時間軸が違うとも推測される。
空や海から脱出を試みる者もいたが、ヘリで逃げた者は消息不明、ヨットで逃げた者はレーザーから攻撃を受けている。
4つのげぇむの紹介
全てのげぇむには4つの系統と数字による難易度が付けられています。げぇむの置かれた状況で難易度が変更されることもあります。
はぁと
生きたいと願う心を巧みに利用し、弄ぶげぇむ
はぁとの2
はぁとの2の「げぇむ」は、一人ずつ電車に乗り込み4つの車両を進み先頭車両まで行けば、「げぇむくりあ」という簡単なもの
ドアを開けて次の車両へのドアは5分間開かない、4つの車両のうち、どれか一つに猛毒ガスが充満しており、ドアを開けてガスを吸い込めば「げぇむおおばぁ」
なので、猛毒ガスの車両では用意された酸素ボンベ付きのガスマスクを付けて5分過ごす必要がありますが、この酸素ボンベの5分しか持たない上、数が3つしかないため車両を進むにつれてどんどん猛毒ガスの車両の可能性が高まっていきますがボンベの数は減っていくというプレッシャーはかなりのものです。
はぁとの4
ビルの清掃用リフトに乗り込み10階からスタートするはぁとの4のげぇむ
20階建てのビルで、問題に答えてリフトを動かしていくというもの、問題には参考までにアンケート解答の結果が出されており「多数派」で正解すれば1Fアップ、「少数派」で正解すれば2Fアップ
「多数派」で不正解なら1Fダウンと高圧電流が流れる。「少数派」で不正解なら一発で「げぇむおおばぁ」
他の参加者を騙して不正解にすればボーナスで5Fアップ
最上階まで上がれれば「げぇむくりあ」1Fまで下りれば「げぇむおおばぁ」
このげぇむは少数派で不正解だった場合、唯一一発で「げぇむおおばぁ」になってしまいます。
ゲームが進むにつれてアンケートの回答者は、幼稚園児100人やチンパンジー100匹など頼りにならない解答者になっており
はぁとの7 かくれんぼ
参加者のうち、一人が狼となり残りがヒツジになります。ヒツジとなった者はおおかみに見つからないよう隠れます。
おおかみがヒツジを確認すると、センサーが反応して見つけられたヒツジがおおかみになります。
おおかみが入れ替わると、三つ数字がカウントされるのでその間にヒツジは新しいおおかみに見つからないように隠れます。
制限時間は10分、最後におおかみだった人が「げぇむくりあ」でヒツジだった人が「げぇむおおばぁ」という異色のげぇむ
はぁとの10
今際の国の桃源郷でもあったビーチ内で邪悪な「まじょ」が現れます。制限時間120分以内に参加者の中からこの「まじょ」を探し出すというのがはぁとの10のゲームです。
「まじょ」は犯人を示すものであり、女性とは限りません。
はぁとのジャック どくぼう
「ぷれいやぁ」は付けられた首輪から浮かび上がるマークを当てるというげぇむ
制限時間は一時間、終了5分前になると「どくぼう」の扉がロックされるので、それまでに「どくぼう」に入らなければならない。
ロックされた「どくぼう」内の5分に限り、回答が許されます。誤答、無回答は「げぇむおおばぁ」となります。
20人の中に居る「はぁとのJ」が「げぇむおおばぁ」になれば「げぇむくりあ」
はぁとのくいいん くろっけぇ
芝生のビリヤードと呼ばれるクロッケー、このクロッケーを3セット「とちゅうきけん」せずにただやり終えることが「げぇむくりあ」の条件
とちゅうきけんすれば「げぇむおおばぁ」
すぺぇど
体力型のげぇむ
すぇぇどの3 てぇまぱぁく
「ますこっと」に捕まらずに正面ゲートから「だっしゅつ」できれば「げぇむくりあ」
すぺぇどの6
シマウマの参加者が猛獣を全て倒せば「げぇむくりあ」
すべぇどの7 かまゆで
「げぇむ」会場が倒壊するまでにだっしゅつできれば「げぇむくりあ」
すぺぇどのキング さばいばる
すぺぇどのKを倒せば「げぇむくりあ」倒されれば「げぇむおおばぁ」
だいや
知力型のげぇむ
だいやの4
「でんきゅう」がつく「すいっち」は一つ。ドアが閉じている状態では何度でも「すいっち」が押せますが、ドアが開いている状態で「すいっち」が押せるのは一度きり
なお、2つの部屋にまたがって人がいる状態や、「すいっち」を推している状態でのドアの開閉はできません。
解答権は一度だけ、「でんきゅう」の「すいっち」がどれか答えられれば「げぇむくりあ」
水位が上がり、水面が高圧電流に触れれば、「げぇむおおばぁ」
だいやの6 ぶらっくじゃっく
制限時間一時間以内に最後の一人になるまで勝ち残れば「げぇむくりあ」
時間切れ、すべてのチップがなくなる。不正なチップのやりとりは「げぇむおおばぁ」
だいやのジャック まぁじゃん
トップをとれば「げぇむくりあ」2着以下は「げぇむおおばぁ」
だいやのキング びじんとうひょう
制限時間1分以内に0~100の整数の中から数字を選ぶ、次に全員が選んだ数字の平均値を出しその数字を0.8倍した数字に最も近かったものが勝者となります。
勝者以外の4人のポイントが1ポイント減点となり、これを一回戦とします。
減点が10ポイントに達した時点でその「ぷれぃやあ」は「げぇむおおばぁ」最後に残った一人のみが「げぇむくりあ」となります。
脱落者が一人出ることでるぅるが追加され、一つ目の追加では二人以上の選んだ数字が同じだった場合、無効票となります。
もう一つはピタリ賞が出ればその他のぷれぃやははマイナス2ポイントとなる。脱落者が二人出たときに追加されたるぅるは、0を選んだものがいる場合100を選んだものが勝者というもの
くらぶ
体力と知力両方を兼ね備えたげぇむ
くらぶの4 らんなうぇい
4つの「しれん」に耐え、全長10キロの距離を「ごぉる」できればクリアという単純なげぇむ
ただし、「しれん」はチーターに追われる。
水上でワニに襲われるといった過酷なだけのものに見えますが、実は知力を使って「ごぉる」することがカギとなっています。
くらぶのキング すうとり
武器は禁止で、お互い5対5のげぇむをプレイ、制限時間内にお互いの点を取り合って点数が多いほうが勝ち
点数の獲得方法は「ばとる」「あいてむ」「じんち」の三つ
チームにそれぞれ10000点が割り振られてメンバーにはそれぞれポイントが割り振られ戦闘力となる。ばとるでは相手の体に触れるだけで始まる。この時、割り振らていてた点数が多いほうが勝利
ばとるの勝者には、500ポイントが移動となり敗者には500ポイントがマイナスとなります。
ばとるは複数戦も可能で、この時は、割り振られたポイントが合計されてばとるとなり、更に合計されたポイントしか相手に見えないため個々のポイントもバレないという利点があります。
ステージ上には「あいてむ」というポイントが隠されている。
「じんち」は、敵のじんちに触れると+10000となるが敵がじんちに触れている場合、敵はポイントは無限となっているため、ポイントを奪われにいくようなものとなります。
ポイントが0になったら「げぇむおおばぁ」
ここまでだと、弱い相手に何度も触れ続けてポイントを奪い続けれるように感じますが、そこはしっかりと作りこんであって、一度ポイント移動があった者は、一度じんちに触るまでポイント移動ができなくなり、一度ポイント移動した者は「無効」状態となっているため触れると高圧電流が流れる仕組みになっています。
唯一のクリア方法とビーチの存在
元の世界へ帰るのは絶望的かと思われた今際の国ですが 実は、げぇむにはクリアが存在しておりそこまでたどり着いた人たちが「ビーチ」にいました。その方法とは、カードを全て集めるというもので単独ではほぼ不可能かなと思います。
そこで、「ビーチ」に仲間が集いみんなで適材適所、特異なジャンルの「げぇむ」に参加してカードを集めていました。
ここでは、電気、ガス、水道も通っており現実世界以上の裕福な暮らしを送れます。
ゲームクリアを目指していると言っても、すべてのカードを集めても帰れるのはたった一人だけ、そこで彼らは仲間となった者にナンバーを付け、メンバーが増えると最も大きなナンバーを与え、メンバーが減るとそれぞれが繰り上がり、良い功績を残した者にもナンバーを繰り上げるというルールの元に生きていました。
ぷれいやぁとでぃいらあ
ボーシヤによって作られていたクリア方法、カードを全て集める事、これは嘘だったことが判明します。
実は「げぇむ」は「ぷれいやぁ」と「でぃいらぁ」の二つの立場から今際の国に巻き込まれた人が分かれ対決しているという構図でした。
ぷれいやぁは、絵札を除くすべてのトランプのげぇむをクリアすること
でぃいらぁは、絵札を除くすべてのげぇむをクリアされるまでにぷれいやぁを「げぇむおおばぁ」にすることが目的となっていました。
作中ではぷれいやぁが全てのトランプをクリアして、「いんたあばる」の後、次のステージへと進んでいます。
まとめ
今際の国のアリスのラストでは、肩透かしを喰らったようなラストが待っています。
最後のげぇむ、はぁとのくいいんの答えは嘘でしたが、今際の国は1000年後の未来、超発達した科学の中で人は永遠の命を手に入れています。
全てに満たされそこで退屈した人たちは、退屈しのぎに今際の国という仮想現実に興じるというものです。
ほかにも加納未来からは、この漫画にふさわしいラストを次々と出してきますが、そちらの方が僕としては好みだったかなというものが出てきます。
もしかしたらボツになったけどこの漫画のラストの、候補だったのかもしれません。
ともあれ、なんとなく物足りなさを感じながら生きていた有栖は、この一件以来なにか変わったようでもう少し壮大なラストが待っていると予想していたんですが、期待外れなのもこの漫画らしいラストでハッピーエンドだったと思います。
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