今回は、「このマンガがすごい！2021」受賞作品、葬送のフリーレンを紹介していきたいと思います。
サンデーの最終兵器と呼ばれている作品で、勇者一行が魔王を倒し終わった後という斬新なストーリーとなっています。
世界観はいつもの中世ナーロッパを舞台にしており、魔法や魔物が出てくる世界観でいつもファンタジー物を呼んでいる方なら、馴染みやすい作品です。
基本一話完結の話が多いですが、何話かかかるときもあったりしてこっちがメインかなと思います。主人公はエルフ族である魔法使いのフリーレンで物静かな独特の雰囲気を持っており作品自体もどこかしんみりした感じになっています。
今回は、2023年9月29日金曜ロードショーで放送開始の今作の見所、概要などを書いて行きたいと思います。金曜ロードショーでTVアニメシリーズの初回を放送するのは史上初しかも異例の初回4話という事で既に注目度の高さが伺えます。
『葬送のフリーレン』の概要
葬送のフリーレンは、原作・山田鐘人先生、作画・アベツカサ先生による魔王を倒した後日譚という漫画作品。週刊少年サンデーで2020年4月より連載されており、『小学館』から単行本が刊行されている。2023年9月時点で累計発行部数は1000万部を突破しており
「マンガ大賞2021」大賞、「このマンガがすごい！2021」受賞、「第25回手塚治虫文化賞」新生賞など数々の賞を受賞した超話題作です。
あらすじ
葬送のフリーレンは、勇者ヒンメルが仲間たちと10年の旅の末、魔王を倒したところから始まります。
魔王との戦いが終わり半世紀に一度見れるという「半世紀(エーラ)流星」を仲間たちと鑑賞します。フリーレンはヒンメルに「50年後、もっと綺麗に見える場所を知ってるから案内するよ」と約束しと仲間と別れ、50年の歳月が流れた時、約束していた2回目の「半世紀(エーラ)流星」をすっかり老いぼれた仲間たちと鑑賞します。
この後、すぐに勇者ヒンメルは亡くなってしまいますが、人間を理解していなかったフリーレンは、もう少し人間を理解していればと後悔します。
そしてフリーレンは、「人間を知る旅」に出かけます。その道中、仲間の一人であったアイゼンに会いに行きますが、そこでフリーレンがヒンメルとのことを後悔していると知っていたアイゼンから「もう一度ヒンメルと話すんだ」と頼まれもう一度勇者と旅をした旅路を通り「魂の眠る地（オレオール）」を探す旅に出ます。
葬送のフリーレンの見所
哀愁漂う作品
フリーレンは作中、ずっと寂しそうな雰囲気でいることが殆どです。
葬送の意味を調べてみたところ「葬送とは、遺体を葬るため、墓所まで送ることをいいます。 」とありました。
沢山の魔物を葬ったという意味でもあるそうですが、人間を知らずに別れてしまったフリーレンが人間を知ることで、本当の意味で仲間を天国へ送る旅になっているのかなと思います。
バトルシーンも面白いですが、他のバトル漫画では描かれない敵側の心理なども描かれていて、ただ敵を葬るだけではなく魔族側の心理描写も見所です。
流れた歳月を懐かしむ
葬送のフリーレンでは、仲間と旅をした旅路をもう一度長い年月が流れたことを感じながら旅をしていきます。
ヒンメルと旅をしていた時には、なにも感じていなかったフリーレンですが、ヒンメルを失って同じ旅路を歩むとかつて旅をした時には何も感じていなかったはずのものを見た時懐かしめる心が芽生えているようにも見えます。
以前は、少年だった人間がおじいちゃんになっていて、それを最後にフリーレンが気付くというような一話ごとに回収される伏線もあり、ヒンメル以外にも月日が流れて再開する村人たちとの出会いも魅力の一つとなっています。
勇者ヒンメルとのサブストーリーにも注目
葬送のフリーレンでは、メインストーリーの他にも回想シーンで勇者ヒンメルとの過去の旅が少しずつ明かされていきます。
数十年の歳月が流れた作中では、誰もが知る伝説の勇者となっているヒンメルですが最初は王様から銅貨10枚しか貰えずに旅を始めていたことなど、最初は沢山いた勇者の一人に過ぎなかったことなど意外な一面も見られます。
キャラクター紹介
フリーレン
1000年生きると言われているエルフ族で魔王を倒した勇者ヒンメル一行の魔法使い、人類で最も魔族を倒した魔術師
1000年以上生きて培った膨大な魔力と、優れた洞察力が武器
フェルン
勇者一行ハイターの弟子であり、魔法のセンスに長ける。史上最年少で３級魔法試験にトップで合格しておりフリーレンよりも魔法を撃つ速度が速いと言われている。
フリーレンと共に旅をすることで、二級魔法使いを一般攻撃魔法で圧倒するなど化け物級の力を身に付けています。
シュタルク
勇者一行アイゼンの弟子であり、フリーレンと出会う前は村を魔物に襲われた際に一人だ逃げ出した過去を持つ、アイゼンも恐れるほどの力の持ち主で村にいた竜を一撃で葬る
ヒンメル
魔王を倒した一行の勇者、正義感が強くよくある勇者のお手本のような勇者
ハイター
飲んだくれの僧侶、フェルンの師匠
アイゼン
竜を昏倒させるほどの猛毒の矢を受けても平気、自由落下ならどんな高さから落ちても平気など異常な耐久力を持っている。
クヴァール
「腐敗の賢老」の異名を持つ魔族、「ゾルトラーク」という強力な魔法の使い手で、かつて勇者ヒンメルさえも封印という形でしか止めることが出来なかったほどの強さを持っています。
フランメ
人間でありながら伝説となるほどの大魔法使いでフリーレンの師匠、人類魔法の開祖と言われ彼女が街に築いた防護結界は1000年もの間、魔族から街を守り続けるほどの膨大な魔力を持っている。
フリーレンと出会った際には、当時のフリーレンがようやく倒した魔王軍の将軍「玉座のバザルド」より強い魔物三人を簡単に倒してしまっています。
一番好きな魔法は両親に教わった「綺麗な花畑を出す魔法」
ゼーリエ
神話の時代から生きるエルフの大魔法使い、人類の魔法の開祖とされる大魔法使いフランメの師匠、人類の歴史上で生まれたほとんど全ての魔法を網羅していると言われ作中でも別格の強さを感じさせます。
まとめ
今回は、連載開始時から人気の作品「葬送のフリーレン」を紹介しました。
一巻が出るころには既にファンの間ではアニメ化の声が囁かれていましたが、遂に今月からアニメ放送開始です。
アニメ化が発表されたときには「遅すぎるぐらいだ」という声も聞かれるほど面白い作品ですので、アニメ放送前に漫画を是非一度見てみてはいかがでしょうか
その他バトル系漫画も紹介していますので是非ご覧ください
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