『電子コミック大賞2019』大賞作品「LV999の村人」趣向を変えたファンタジー作 感想あらすじ

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今回は、異色のファンタジー作「LV.999の村人」を書いていきたいと思います。

タイトルを見ただけで「またこのパターンか」と思ってしまいそうですが、今作はよくあるドラクエやファイナルファンタジーのような魔族VS人間が争う世界で、チート能力を持った勇者の主人公が魔王を倒すべく戦うという王道パターンではなく、本来弱いはずの村人がチート能力を持ち魔族と人間を中立の立場から戦っていくというストーリーです。

全部あべこべにしたらどうなるんだ?と誰も考えないような視点で描かれています。

更に異世界転生?っぽい雰囲気を放っていますが、実は転生物でもなくて未来の日本の話なんです。

かつて、日本と呼ばれた国「ヘキサルドリア」古、この国にモンスターは存在しませんでした。モンスターは生まれると瞬く間に増えていき、この世界の8割を人の住めない危険な場所へと変えます。と同時に人にはそれぞれ役割が与えられます。

神によって天啓を得て、戦士、武道家、僧侶、魔法使いなどありふれた職業、勇者、王、賢者の3種の上級職がありもっとも数が多いのは村人でした。

RPGの世界では話しかけることすら稀で活躍なんてみたこともない存在という”村人”今作ではそんな村人にスポットが当たります。

しかもこの村人ただの村人ではなくLV.999だったんです。

 

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勇者をも超える強さ

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よくあるチート系漫画と同じく今作の主人公もLV.999の村人というふざけたレベルです。

この世界では伝説の勇者ですら300に満たないレベルだったことから鏡の強さがわかります。
その強さは魔王でも討伐出来るのではないかといわれるほどです。

 

戦わずに説得しようとする村人

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異形のモンスターや魔族=悪、という考えはゲームや漫画を通してみんな自然に受け入れられています。

ですが今作では魔族も説得に応じるんではないか?という考えでストーリーが進みます。

今作では魔族の角から生まれるのがモンスターとされており、魔族は説得できる相手とされています。角から生まれたモンスターは鏡も話もせずに狩るシーンもあります。

 

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また人間が魔族を討伐するシーンでは力を以て人間を制止するでも人間と共に魔族を滅ぼすでもなく、魔族全員を連れて逃げようと考えます。

僕の知る限りこの発想はなかったですね。魔族が人間から逃げるシーンなんて想像しただけで面白いです。

このように人を傷つけることを嫌い魔族と人間の中立の立場となった鏡ですが、それには悲しい過去がありました。

 

モンスターがお金を落とす理由

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敵を討伐したら人間の世界で使えるお金と経験値を稼げる。RPGゲームをしたことがある人ならそこになんの疑問も持たないと思いますが、この当たり前の現象にも鏡は疑問に持ちます。

鏡もお金を得るためにモンスターを狩っていますが、このことが世界の争いの仕組みであり、物語の謎に迫るものとなっているんです。

 

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世界の理を知るためには1万ゴールドの名前の付いていない宝箱が必要なんですが、この世界の価値でいうと5000ゴールドで城が買えるほど

 

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鏡が保有している5000ゴールドと合わせ「残り5000ゴールド稼ぐためにモンスターを狩ろう!」とはならずカジノを開こうとするあたりやっぱり変則的です。

シリアスな漫画と思わせつつこのあたりの異色さはこの漫画らしいところです。

 

変わったLVシステム

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「LV.999の村人」では従来のRPGとは違ったレベルシステムを採用しています。

通常のゲームであれば格下の相手でも効率は悪いもののレベルはあがりますが、「LV.999の村人」ではレベルが自分より上じゃないと経験値が手に入らないというものです。

つまり鏡がLV999になるまでにLV999の敵とは少なくとも対峙していることになります。

この世界では勇者でもLV300に満たないとされていることからモンスター側のほうがかなり強い敵がいると想像され今後さらに強力な敵が現れるかもしれません。

 

まとめ

「魔族とも話し合えば分かり合える!」そんな村人らしい考えで世界は一変するかもしれません。
今作は最強の村人が、魔族を倒してお金を得て経験値を得るそんな当たり前の理に挑みます。
果たして1万ゴールドの価値がある宝箱とはなんなのか?気になるところですね。
絵も綺麗で読みやすいのでおすすめです。

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