
野田サトル先生による漫画『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道を舞台に、金塊を巡る壮大なサバイバルバトルと、個性豊かなキャラクターたちの人間ドラマが織りなす物語として、多くの読者を魅了してきました。
2022年4月に漫画は完結し、単行本は全31巻が刊行され、2025年9月時点で累計発行部数は3000万部を突破するほどの人気を誇ります。
アニメシリーズも2023年6月に第4期が終了し、最終章となる第5期の制作が発表されるなど、その熱狂は冷めることを知りません。
そんな『ゴールデンカムイ』に登場する数少ない海軍将校でありながら、強烈な存在感を放つのが、大湊要港部司令官を務める鯉登平二です。
陸軍第七師団の鯉登音之進の父親としても知られる鯉登平二は、厳格な軍人としての顔と、息子を深く愛する父親としての顔を併せ持ち、多くの名言と印象的なエピソードを残しました。
本記事では、鯉登平二のプロフィールから、「もす」という口癖の秘密、フレディ・マーキュリーを彷彿とさせるコミカルな一面、彼の活躍、そして壮絶な最期に至るまで、その魅力を深掘りしていきます。
彼の人生が織りなすドラマを通じて、読者の皆様が『ゴールデンカムイ』の世界をより深く、多角的に楽しむための一助となれば幸いです。
【ゴールデンカムイ】の物語概要と世界観
『ゴールデンカムイ』は、日露戦争後の1907年、北海道の広大な大地を舞台に幕を開けます。
「不死身の杉元」の異名を持つ元陸軍兵士・杉元佐一は、亡き親友の妻の眼病治療費を稼ぐため、砂金掘りに勤しんでいました。
そこで彼は、アイヌが隠した莫大な金塊の伝説を知り、その鍵を握るアイヌの少女アシㇼパと出会います。
二人は金塊を追う旅に出ますが、その情報を聞きつけた陸軍第七師団を率いる鶴見篤四郎中尉、そして新政府打倒を目指す土方歳三一派もまた、それぞれの野望のために金塊争奪戦に加わり、物語は三つ巴の激しい戦いへと発展していきます。
作中では、アイヌ文化や歴史が丹念に描かれ、狩猟や料理、生活様式など、その豊かな世界観は多くの読者に感銘を与えました。
また、史実に基づいた描写や実在の人物をモデルにしたキャラクターが多数登場することも、作品に深みと説得力をもたらしています。
シリアスなバトルシーンと、予測不能なギャグ、そして心温まる人間ドラマが絶妙なバランスで混在し、唯一無二のエンターテイメントとして高く評価されています。
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海軍少将・鯉登平二のプロフィール
大日本帝国海軍の将校である鯉登平二は、その威厳ある佇まいと、時に見せる人間味あふれる表情で、読者に強い印象を与えました。
彼の生涯は、激動の時代を生き抜いた軍人としての誇りと、息子への深い愛情に満ちています。
| 名前 | 鯉登 平二(こいと へいじ) |
| 誕生日 | 10月6日 |
| 出身地 | 鹿児島県 |
| 階級 | 海軍少将 |
| 役職 | 大湊要港部司令官 |
| 家族 | 妻:鯉登ユキ、長男:鯉登平之丞、次男:鯉登音之進 |
| 主な活躍 | 日清戦争参戦、鯉登音之進誘拐事件、網走監獄襲撃、樺太連絡船との戦い、五稜郭攻囲戦 |
| 口癖 | 「もすッ」 |
| アニメ声優 | 大川透 |
鯉登平二は、大日本帝国海軍の少将として、北海道の大湊要港部司令官を務めていました。
鹿児島県出身であり、特徴的な薩摩弁を話すことでも知られています。
日清戦争や日露戦争にも参戦した歴戦の軍人であり、作中でもその的確な判断力と責任感の強さを見せています。
また、第七師団・花沢幸次郎中将の自刃(実際は尾形百之助による偽装自殺)をきっかけに、中央(政府・陸軍省・海軍省)に対し不信感を抱くようになり、陸軍の鶴見中尉に協力的となります。
『ゴールデンカムイ』の物語において、陸軍の軍人が多数登場する中で、彼は数少ない海軍の将校として、その存在感を際立たせていました。
鯉登平二の代名詞「もす」と樺太の伝統菓子「モス」
鯉登平二のキャラクターを語る上で欠かせないのが、彼の口癖である「もすッ」という掛け声です。
この「もす」という言葉には、彼の出身地である鹿児島にまつわる深い背景と、作中で描かれるもう一つの「モス」との意外な繋がりがあります。
薩摩弁の「もす」が示すもの
鯉登平二の「もす」は、彼の故郷である鹿児島の方言、薩摩弁に由来します。
薩摩弁では「です・ます」を「もす」と表現することがあり、鯉登平二は挨拶の代わりや、気合を入れる際にこの言葉を使用しています。
彼の厳格な軍人としてのイメージと、この独特な方言の組み合わせは、読者に強いインパクトを与えました。
「もす」という一言には、薩摩隼人としての彼の気質や、誇りが凝縮されていると感じる読者も少なくないでしょう。
樺太アイヌの伝統菓子「モス」との奇妙な縁
興味深いことに、『ゴールデンカムイ』の世界には、鯉登平二の口癖と発音が酷似する、樺太の伝統菓子「モス」が登場します。
この「モス」は、樺太の少数民族であるニヴフの人々が作る伝統的なお菓子で、民族によっては「モシ」や「ムシ」とも呼ばれます。
作り方は、鮭の皮を煮込んでゼラチンを抽出し、そこにコケモモなどの木の実やアザラシの油を加えて冷やし固めるというものです。
ゼリーや煮こごりのような見た目をしており、鯉登音之進がこの「モス」を口にした際、無意識のうちに父親の「もす」を思い浮かべるシーンが描かれました。
この偶然の一致は、親子の絆や、故郷への思いを象徴するような、作品ならではのユニークな演出として多くのファンの記憶に残っています。
鯉登平二の「もす」は、単なる口癖に留まらず、彼のアイデンティティ、そして親子の愛情を表現する重要な要素となっているのです。
息子・鯉登音之進との複雑な親子関係
鯉登平二の人物像を深く掘り下げる上で、息子である鯉登音之進との関係は避けて通れません。
その関係は、長男・平之丞の死をきっかけに一度は悪化しますが、ある事件を機に修復され、最終的には深い愛情と信頼で結ばれることになります。
長男・平之丞の死がもたらした亀裂
鯉登平二には、音之進より13歳年上の長男・平之丞がいました。
平之丞は母・ユキ譲りの色白の美男子で、優しく穏やかな性格であり、将来を嘱望される海軍将校でした。
しかし、1894年(明治27年)の日清戦争・黄海海戦において、乗艦していた防護巡洋艦「松島」が大破し、21歳の若さで戦死してしまいます。
鯉登平二は、息子とは別の艦に乗艦しており、目の前で長男が命を落とすのをただ見守ることしかできませんでした。
この平之丞の壮絶な死は、鯉登平二に大きな衝撃を与え、彼は深く落ち込み、6年間もの間、家族に笑顔を見せることはありませんでした。
この時期、次男である音之進は、優秀な兄への劣等感や、父親の無関心から町人に対して横柄な態度をとるようになりますが、鯉登平二はそれを叱ることもありませんでした。
親子関係は悪化の一途をたどり、音之進は父親に認められたいという強い願望を抱くようになります。
鯉登音之進誘拐事件の真相と親子の再構築
物語開始の5年前、ようやく平之丞の死から立ち直り始めた頃、鯉登平二は函館駐在を命じられます。
しかし、そこで16歳になった音之進が何者かに誘拐される事件が発生します。
犯人はロシア領事館の敷地に音之進の三輪車を放置し、ロシア人による犯行を匂わせました。
海軍にロシア語に堪能な人材がいなかったため、鯉登平二は陸軍の鶴見篤四郎中尉に協力を要請します。
鶴見中尉の指示のもと、犯人との交渉が進められますが、犯人は函館の要塞と駆逐艦の破壊、基地の無力化を要求します。
海軍将校として、私情を挟まず国のために息子を犠牲にすべきか葛藤する鯉登平二でしたが、音之進の「国のために死ぬ覚悟」を聞き、考えを改めます。
そして、鶴見中尉と共に音之進救出へと向かいます。
この時、ド・ディオン・ブートン製の三輪車に乗った鯉登平二が、馬車鉄道との衝突事故で服がボロボロになりながらも、マイク代わりのハンドルを握り「音之進ー!!」と叫んで突入するシーンは、フレディ・マーキュリーのオマージュとして語り草になっています。
この奇抜な行動は、普段の威厳ある姿からは想像もつかないコミカルな一面でありながら、息子を案じる父親としての切実な愛情を強く印象付けました。
しかし、この誘拐事件は、実は鶴見中尉が鯉登平二を自身の勢力に取り込み、彼の海軍戦力を利用するために仕組んだ自作自演であることが後に判明します。
鶴見中尉の部下である月島基、尾形百之助、菊田杢太郎もこの事件に関与していました。
真実を知った音之進は衝撃を受けますが、それでもなお、この事件を通じて鶴見中尉に深く心酔し、陸軍将校の道を志すことになります。
鯉登平二もまた、鶴見中尉への恩義から彼の協力要請に応じますが、彼の心には中央への不信感が募っていきました。
この事件は、鯉登親子の関係修復のきっかけとなり、音之進は父に認められたい一心で、立派な軍人へと成長していくことになります。
海軍将校としての能力と活躍
鯉登平二は、海軍少将という高い階級に相応しい、優れた指揮能力と操縦技術を兼ね備えていました。
彼の活躍は、陸の戦場が主となる『ゴールデンカムイ』の物語において、海軍という異色の存在感を放っていました。
雷型駆逐艦を率いる司令官
鯉登平二の初登場シーンは、彼の威厳と実力を強く印象付けるものでした。
「もすッ」の掛け声と共に、雷型駆逐艦「雷」「電」「曙」「朧」の計4隻を率いて登場し、大乱闘が繰り広げられていた網走監獄を砲撃します。
これらの駆逐艦は、大日本帝国海軍で初めて運用された駆逐艦であり、実際には「漣」「霓」を含めた全6隻で構成されていました。
作中では、網走川を遡上して監獄に接近し、砲弾で監獄の塀を破壊したり、照明弾を打ち上げて夜間の視界を確保するなど、鶴見中尉率いる第七師団の作戦を全面的に支援しました。
史実では、当時の駆逐艦は比較的小型だったため、網走川を遡上できたという描写も納得できると、読者の間では考察されています。
また、この駆逐艦は、網走監獄襲撃後、アシㇼパを追う杉元佐一や第七師団の樺太先遣隊を樺太へと運ぶ移動手段としても利用され、樺太編を象徴する重要な役割を果たしました。
陸の乗り物も乗りこなす操縦技術
鯉登平二の能力は海だけに留まりません。
彼は陸の乗り物である自動車の先駆けともいえる「ド・ディオン・ブートン」製の三輪車を所有し、巧みに運転していました。
このフランス製のモーター付き三輪車は、鹿児島と函館の自宅に2台所有しており、フランスの知人から贈られたものと説明されています。
音之進の誘拐事件では、鶴見中尉を後ろに乗せて爆走し、息子を救うために大活躍しました。
その際、馬車鉄道との衝突で三輪車が大破し、自身もフレディ・マーキュリーのような破れた服の姿になるものの、息子を助けたい一心で走り続けた姿は、彼の操縦技術だけでなく、父親としての情熱をも見せつける場面でした。
鯉登平二の主要な活躍と最期
鯉登平二の生涯は、日本の近代史における重要な戦役と、彼の家族の物語が深く intertwined しています。
彼の活躍と最期は、軍人としての誇りと、父親としての愛情が交錯する感動的なものでした。
日清戦争と長男・平之丞の戦死
1894年(明治27年)に勃発した日清戦争は、鯉登平二の人生に大きな影を落とします。
彼は黄海海戦に参戦し、そこで長男・平之丞を失いました。
平之丞は防護巡洋艦「松島」に乗艦しており、清国の砲撃によって乗組員56名と共に戦死しました。
鯉登平二は、目の前で息子が命を落とす光景を見守ることしかできず、その深い悲しみから6年間もの間、笑顔を失うことになります。
この出来事は、彼が後に「いつ死んでも覚悟はできちょる」と語る、軍人としての覚悟と、父親としての苦悩の根源となりました。
網走監獄襲撃での援護
アイヌの金塊の在り処を示す刺青人皮を集めるため、杉元一行と第七師団、そして土方一派が網走監獄を目指す中、鯉登平二は鶴見中尉の要請に応じ、海軍少将として網走監獄襲撃に加わります。
表向きは、蝗害収束のために大湊要港部から道東沿岸部へ向かう途中、網走監獄の暴動に出くわし鎮圧にあたったという筋書きを立て、駆逐艦による艦砲射撃で第七師団を援護しました。
監獄内で大規模な乱闘が繰り広げられる中、彼の駆逐艦は砲弾で塀を破壊し、照明弾で夜間を照らすなど、陸上の戦況を大きく左右する働きを見せました。
この作戦後、アシㇼパが樺太に連れ去られたことで、金塊を追う杉元も第七師団の樺太先遣隊と共に、鯉登平二の駆逐艦に搭乗し、樺太へと向かうことになります。
この時、杉元と甲板で交わした会話は、鯉登平二の軍人としての思想と、父親としての深い愛情が垣間見える印象的な場面となりました。
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樺太連絡船との攻防
樺太編の終盤、アシㇼパを奪還した杉元とアシㇼパは、鶴見中尉の追撃を逃れるため樺太連絡船に乗り込みます。
しかし、鶴見中尉も黙っておらず、鯉登平二の駆逐艦を動員し、連絡船を威嚇しながらアシㇼパを奪い返そうと試みます。
流氷が広がる海での攻防は、緊迫感に満ちたものとなりました。
駆逐艦の砲撃で流氷を割ることで連絡船の進行を妨げようとしますが、逆に駆逐艦自身も流氷に覆われてしまいます。
この機を逃さず、杉元一行は連絡船を下船し、流氷の上を歩いて逃亡しました。
この場面は、鯉登平二の駆逐艦が、鶴見中尉の思惑通りに利用されているという、ある種の皮肉も感じさせるシーンでした。
五稜郭攻囲戦での壮絶な最期
物語の最終決戦の舞台は、函館の五稜郭へと移ります。
アイヌの金塊争奪戦は、金塊そのものから「アイヌの土地の権利書」の奪取へと目的が変化し、鶴見中尉に協力する鯉登平二も、第七師団を援護するために函館湾に駆逐艦を繰り出します。
杉元と土方一派の逃亡を阻止するため、五稜郭の出入り口を砲弾で破壊し牽制するなど、その圧倒的な戦力で戦局を有利に進めます。
しかし、戦況はパルチザンの狙撃手・マンスールが函館山に隠された回転丸の主砲を発見したことで一変します。
マンスールの巧みな砲術により、鯉登平二率いる駆逐艦は次々と撃沈されていきます。
少将側も砲撃地点である函館山を攻撃しますが、最終的には鯉登平二が乗船する駆逐艦「雷」も被弾してしまいます。
他の乗組員が退艦する中、鯉登平二は一人艦に残り続けました。
彼は最愛の息子・音之進を思いながら、駆逐艦「雷」と共に函館湾の海底へと沈んでいきました。
その最期は、軍人としての責務を全うし、愛する息子への思いを胸に散った、まさに薩摩隼人としての誇り高き生き様を示すものでした。
鯉登平二の死は、単行本30巻292話で描かれています。
鯉登平二と関係する主要キャラクター
鯉登平二は、その軍人としての立場と父親としての顔から、多くのキャラクターと深く関わってきました。
ここでは、彼と特に縁の深い主要キャラクターたちとの関係性を掘り下げていきます。
鯉登音之進
鯉登平二の次男であり、大日本帝国陸軍第七師団27聯隊所属の少尉です。
士官学校を卒業したエリート軍人ですが、幼少期は兄・平之丞への劣等感や、父親の無関心から荒れた時期がありました。
音之進誘拐事件を機に父親との関係を修復し、鶴見中尉への恩義から陸軍軍人を志します。
最終的には、鶴見中尉の死後、第七師団の最後の師団長となるまでに成長を遂げました。
鯉登平二は、音之進に厳しく接しながらも、内心では彼の成長を誰よりも願い、深い愛情を注いでいました。
鯉登平之丞
鯉登平二の長男で、音之進の13歳年上の兄です。
海軍少尉として日清戦争に出征し、黄海海戦で乗艦した防護巡洋艦「松島」と共に21歳で戦死しました。
母・ユキ譲りの色白の美男子で、優しく穏やかな性格でした。
彼の死は、鯉登平二の人生、そして鯉登家の家族関係に大きな影響を与えました。
鶴見篤四郎
陸軍第七師団27聯隊を率いる中尉であり、情報将校の異名を持つ人物です。
鯉登音之進誘拐事件において、ロシア語が堪能な彼が交渉役として協力したことで、鯉登平二は鶴見中尉に恩義を感じ、彼の計画に協力するようになります。
しかし、誘拐事件が鶴見中尉の自作自演であったことが判明すると、鯉登平二の鶴見中尉に対する認識にも変化が生じ始めます。
それでも、鯉登平二は軍人としての立場から、鶴見中尉の策謀に加担せざるを得ない状況にありました。
杉元佐一
『ゴールデンカムイ』の主人公です。
網走監獄襲撃後、アシㇼパと引き離された杉元は、彼女を取り戻すため、第七師団の樺太先遣隊と共に鯉登平二の駆逐艦に乗り込みます。
駆逐艦の甲板で、鯉登平二は杉元に対し、息子を危険な任務に送り出す父親としての葛藤と覚悟を語り、杉元の価値観にも影響を与えました。
鯉登ユキ
鯉登平二の妻であり、平之丞と音之進の母親です。
息子たちからは「色白の美人」と称され、鯉登兄弟の特徴的な眉は彼女から受け継がれたものです。
軍人の家系に嫁いだ一般人であり、音之進の誘拐事件の際には、夫のそばで息子の無事を祈っていました。
花沢幸次郎
帝国陸軍第七師団長で、中将の階級を持つ陸軍高官です。
鯉登平二とは同郷の薩摩出身であり、お互いに息子を失った過去を持つ親友でした。
日露戦争・旅順攻囲戦での責任をとり自刃したとされていますが、実際は非嫡出子である尾形百之助による偽装自殺でした。
花沢幸次郎の死は、鯉登平二の中央への不信感を決定づける出来事となりました。
心に響く鯉登平二の名言・名セリフ
鯉登平二は、その厳格な軍人としての姿勢と、息子への深い愛情を言葉に込めて、多くの名言を残しました。
彼の言葉は、読者の心に深く響き、キャラクターの魅力を一層引き立てています。
「いつ死んでも覚悟はできちょる」
樺太へ向かう駆逐艦の甲板で、杉元佐一が息子・音之進が死体で帰ってくるかもしれないと指摘した際、鯉登平二が語った言葉です。
海軍少将として、息子をあえて危険な任務に送り出すことは覚悟の上である、という軍人としての厳しさを示しています。
しかし、これは単なる冷徹さではなく、軍人として重い立場にあるからこそ、身内に情をかけてはならないという彼の信念からくるものでした。
その裏には、一人の父親として、我が子の無事を願う深い愛情が隠されていたと考える読者も多いでしょう。</p
「もすッ」
鯉登平二の代名詞とも言える口癖です。
気合いを入れる時や返事、挨拶代わりに使われ、彼の故郷である薩摩の誇りを象徴する言葉として、読者に愛されています。
威厳ある将校の口から発せられるこの独特の響きは、彼のキャラクターにユーモラスさと人間味を加えています。
「音之進ー!!」
息子・音之進の誘拐事件の際、ボロボロの姿になりながらも、マイク代わりの三輪車のハンドルを握って叫んだ、父親としての切実な叫びです。
軍人としての威厳をかなぐり捨て、息子を案じる父親の姿は、多くの読者の心を打ちました。
このセリフと、それに付随するコミカルな描写は、鯉登平二の人間的な魅力が爆発した名シーンとして語り継がれています。
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まとめ:鯉登平二は「軍人の誇り」と「父親の愛情」を体現した将校
海軍少将・鯉登平二は、『ゴールデンカムイ』の物語において、単なる海軍の将校という枠を超え、軍人としての厳格な誇りと、息子への深い愛情という二つの顔を体現したキャラクターです。
長男・平之丞の戦死という悲劇を乗り越え、次男・音之進の成長を厳しくも温かく見守る彼の姿は、多くの読者の共感を呼びました。
彼の口癖である「もす」は、薩摩隼人としての彼のアイデンティティを示すだけでなく、樺太の伝統菓子「モス」という形で、親子の絆を象徴する重要なモチーフとしても機能しました。
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