
ユニオンの裏切り者ビリー:二重の顔を持つ否定者「不公平(UNFAIR)」の真実
『アンデッドアンラック』の登場人物の中でも、ビリー=アルフレッドは、読者に最も大きな衝撃と感動を与えたキャラクターの一人です。
ユニオンの第3席という要職にありながら、突如として組織を裏切り、敵対組織アンダーのボスとして立ちはだかるという、二重の顔を持つ否定者です。
その豪快な性格と陽気なおじさんという外見の裏には、タチアナをはじめとする仲間たちを想う深い優しさと、神殺しという究極の目的のために全てを背負うという悲壮な覚悟が隠されていました。
本記事では、ビリーの偽りの能力「不可信」から真の能力「不公平」の全貌、そして彼の裏切りの真相と、ループを越えて受け継がれる目的について、詳しく解説していきます。
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ビリー=アルフレッドの基本情報と人間性
ビリーは、物語序盤ではユニオンの幹部として、タチアナの優しい保護者として描かれていました。
その温かい人間性は、組織を裏切った後も、彼の行動原理の根幹であり続けています。
陽気な銃好きの紳士:ビリーのプロフィールと趣味
| 名前 | ビリー=アルフレッド |
| 所属(100回目の世界) | ユニオンNo.3/アンダーNo.1(ボス) |
| 年齢 | 30代半ば |
| 趣味 | 銃集め、お菓子作り |
| 特技 | 早撃ち、タチアナにはりつく |
| 好物 | コーヒー、マンゴー |
| 否定能力(真) | UNFAIR -不公平- |
| CV | 小山力也 |
ビリーは、サングラスをかけた陽気な中年男性という外見が特徴的です。
彼の趣味である「銃集め」と「早撃ち」は、彼の戦闘スタイルと密接に関わっており、その技術はユニオンの中でもトップクラスです。
一方で、「お菓子作り」やタチアナに優しく接する姿からは、家庭的で仲間想いな一面が垣間見えます。
特に、タチアナの好物であるマンゴーを、苦手だったにもかかわらず克服するなど、他者への深い思いやりが彼の行動の端々に見られることから、読者の間では「理想の上司」という見方もあるようです。
見かけによらない優しさ:タチアナとの関係と仲間への想い
ビリーの最も印象的な人間性は、”不可触”タチアナに対する無償の愛と優しさです。
タチアナは、自身の能力「UNTOUCHABLE -不可触-」によって、他者に触れるとその物体を粉砕してしまうという悲劇的な宿命を背負っていました。
ビリーは、マフィアの競売に商品として出されていたタチアナを保護し、「殺して」と懇願する彼女に、自身が監修した「ロングケーキバー」を与え、生きる希望を授けました。
ビリーがタチアナに接する際には、亡くした妻子の姿を重ねていた節があり、優しい父親のような表情を見せるのが印象的です。
タチアナがジュイスの「UNJUSTICE -不正義-」によってビリーを殺しそうになった時でさえ、「え?俺殺されるの?」と呑気に答え、タチアナを責めることはありませんでした。
この根本的な優しさこそが、彼がユニオンを裏切るという壮絶な決断を下す、最も重要な理由となります。
100回目の世界におけるユニオン第3席としての役割
100回目の世界で、ビリーはユニオンの第3席として、初登場しました。
この席次は、彼の実力と頭脳がユニオン内でトップクラスであることを示しています。
彼の否定能力はしばらく伏せられていましたが、登場当初から盲目であることは示されており、陽気な振る舞いの裏に何かを隠しているという謎めいた雰囲気がありました。
ユニオン幹部としての活動中も、彼はタチアナの保護者という役割を通じて人間的な魅力を開示していましたが、実はこの間も、彼はアンダーのボスとして別組織を水面下で動かしており、ジュイスを含む誰もが彼の真意に気づかないという驚異的な演技力と戦略性を持っていました。
ユニオン内部では、その頭脳と器用さから、ジュイスでさえも一目置く古株の実力者として認識されていたようです。
「不可信」は嘘? 真の否定能力「不公平(UNFAIR)」の全貌
ビリーがユニオンに報告していた能力は偽りであり、彼の真の否定能力は、極めて戦略性が高く、そして悲しい制約を持つものでした。
偽りの能力「不可信(UNBELIEVABLE)」とその必中能力
ビリーがユニオンに登録していた偽りの能力は「UNBELIEVABLE -不可信-」です。
他対象強制発動型のこの能力は、「自身の銃限定で、対象に当たるわけがない方向に撃つと、跳弾などを経て確実に当たる必中能力」とされていました。
作中では、ヴィクトルとの戦闘時にこの能力を使用し、何十発もの銃弾を跳弾させつつ確実にヴィクトルを捉えるという圧倒的な射撃技術を見せつけました。
しかし、これはあくまで偽りの報告であり、銃弾が必中するのは、彼の傭兵時代に培った卓越した早撃ちの技術によるもので、否定能力によるものではないことが後に判明しています。
この「不可信」という能力は、タチアナを含むユニオンの仲間に「自分を信じさせない」ためについた嘘であり、彼の真の能力を隠すための巧妙なカモフラージュでした。
真の能力「不公平(UNFAIR)」:否定能力のコピー条件と種類
ビリーの真の否定能力は、「UNFAIR -不公平-」です。
これは、「本来は1人ひとつ」という否定能力の公平性を否定する能力であり、その効果は「対象に敵視されること」を条件に、その否定者の能力をコピーできるというチート級の能力です。
他対象任意発動型である「不公平」は、ビリーの戦略性と器用さによって、その真価を発揮します。
100回目の世界でビリーがコピーに成功した能力は、「UNDEAD -不死-」「UNCHANGE -不変-」「UNSTOPPABLE -不停止-」「UNJUSTICE -不正義-」「UNMOVE -不動-」など、ユニオンのほぼ全員の能力に及びました。
特に、ルインとの戦闘では、最強クラスの能力である「UNRUIN -不滅-」のコピーに成功しており、その戦闘力は否定者全員の能力が使用できれば誰も勝てないと言われるほどのユニオン最強クラスです。
ただし、アンディの「不死」のように、敵視が解けるとコピーした能力は使用できなくなるという大きな制約があり、ビリーは常に嫌われる嘘をついて敵視され続けるという難儀な戦い方を強いられていました。
また、風子の「不運」とタチアナの「不可触」は、最後までコピーすることができませんでしたが、これは、二人がビリーの裏切りを心底信じなかった、あるいはビリーが心の底から二人を敵視させたくなかったという、ビリーの優しさが起因していると考察する読者が多いです。
100回目と101回目の世界で変化したコピー条件の思想的背景
ビリーの能力「不公平」のコピー条件は、ループを経るごとに変化しています。
100回目の世界では「対象に敵視されること」でしたが、101回目の世界では「対象の強さを認めること」へと発動条件が変化しました。
これは、否定能力が使用者の思想や価値観と深く結びついていることを示しており、ビリーの思想の変化が能力に作用した結果です。
100回目のビリーは、「神を倒すには手段を選んではならない」という極端な思想を持ち、自己犠牲を前提に「嫌われること」を選びました。
しかし、101回目のビリーは、風子との交流を通じて、ユニオンの仲間たちの可能性と強さを信じられるようになり、「敵視」ではなく「承認」によって能力を発動できる、より建設的な思想へと変化したと言えます。
この変化は、ビリーがもう「ユニオンを裏切る必要がない」という事実を象徴しており、風子の新しいループがもたらした希望的な変化の一つです。
ユニオン裏切りの真相:ビリーがアンダーのボスになった理由
ビリーのユニオンへの裏切りは、物語の最大のターニングポイントの一つであり、その行動は全て計算されたものでした。
彼の目的は、神殺しという究極の課題を達成することにあり、そのために悲壮な覚悟でヒールを演じました。
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四季クエスト直前の急展開:ユニオンへの発砲とアンダーの目的
ビリーがユニオンを裏切ったのは、UMA「四季クエスト」(オータムの捕獲、ウィンター、サマー、スプリングの討伐)が黙示録から発表された直後でした。
全人類が参加対象となる過酷なクエストを前に、ビリーは「オータム以外は討伐なのだから、核でも落としてしまえばいい」という突飛な提案を行い、ユニオン全員から敵視されます。
そして、ジュイスの指揮を「甘い」と断じたビリーは、突如としてユニオンの面々に向けて発砲し、能力をコピーして円卓を強奪しようと試みました。
この時、ビリーの正体が、リップやラトラが所属する敵対組織「UNDER -アンダー-」のボスであることが判明します。
アンダーの目的は、クエスト参加権限、すなわち「円卓」と「黙示録」の強奪であり、ビリーの裏切りは、周到に練られた作戦であったことが後に判明します。
「神殺し」の手段を選ばない覚悟:ジュイスの思想との対立
ビリーがユニオンを裏切った最大の理由は、神を殺すという目的のために「手段を選ばない」という彼の思想が、ジュイスの思想と根本的に対立したからです。
ジュイスは、「1人でも多くの人の犠牲を出さずに、神を殺す」という人道的で優しい考えを持っていましたが、ビリーはこれを「甘い」と断じました。
ビリーは、悠久のループの中で、ジュイスのような「良い人間」では神を殺すことはできないと結論付け、目的のためなら非情な手段も厭わないメンバーを集め、アンダーを組織しました。
「核を撃ち込む」という発言は、ユニオンに強烈な敵意を抱かせるためのパフォーマンスであり、ジュイスのような優しい人間が、神殺しという非情な大義を背負うことから解放するための、彼の覚悟の表れであったと解釈されています。
全てを背負うという決断:嫌われることを厭わないビリーの優しさ
ビリーの裏切りの真相は、彼の根底にある優しさに深く根ざしています。
彼は、自身の能力「不公平」の「敵視されること」という条件を利用し、盛大なパフォーマンスでユニオンを裏切ることで、能力を一気にコピーしようと画策しました。
その真の目的は、「戦うべきでない子」や「生きることで精一杯の子」、すなわちタチアナや風子のような優しい人たちに、神殺しという辛い役割を担わせたくないという、自己犠牲の精神でした。
ビリーは、「自分が全てを背負えばいい」「好きな人たちに、幸せなまま過ごしてほしい」という優しい想いから、あえて嫌われる役を演じ、全ての否定能力をコピーして単独で神に挑むことを目指しました。
彼の「楽でいいよ 好きでもない奴に嫌われるのは」というセリフは、仲間を想うからこそ、嫌われる道を選んだ彼の悲壮な覚悟を物語る名シーンとして、読者の間で強く支持されています。
ビリーの来歴:タチアナ救出からループへの貢献まで
ビリーの来歴は、愛する人を失った悲しみと、未来への希望を繋ぐための壮絶な戦いの連続です。
妻子の死とユニオン加入:嘘の能力で身を隠した経緯
100回目の世界のビリーは、妻のベロニカと娘のベティを事故で亡くすという悲劇を経験しています。
この喪失体験が、彼が誰かを信じることを諦め、神への復讐を誓う大きなきっかけとなりました。
ブロージャ紛争にて「UNFAIR -不公平-」を獲得した後、ビリーはジュイスの勧誘を受けますが、自分自身が誰からも信用されないように、「不可信」という嘘の能力を報告してユニオンに加入しました。
これは、自身の能力が仲間への敵視を条件としているため、仲間を傷つけないために、最初から信頼されないという立場を築くための苦渋の決断であったと言えます。
ユニオンに身を置きつつも、水面下ではアンダーのボスとして活動し、ジュイスのような善良な人間では成し得ない神殺しの準備を進めていきました。
激動の100回目の世界:ジュイスとの対決と風子の獲得
ユニオンを裏切った後、ビリーはアンダーのボスとして、ジュイス率いるユニオンと激しい対立を繰り広げます。
ムーブの力を借りて現れたジュイスに対し、ビリーはコピーした「不正義」を用いてジュイスの右腕を落とすという冷酷な反撃を行い、神殺しへの決意を示しました。
その後、UMA「ウィンター」の付近に陣取ることで、極寒の世を武器にユニオンとの交渉を有利に進め、風子を人質に近い形でアンダーに獲得しました。
ビリーは、「不運」をコピーしようと試みますが、風子がビリーを心から敵視しなかったため、失敗に終わります。
しかし、風子を獲得したことで、「不運」自体をアンダーが独占することになり、神殺しに向けて着実に駒を進めていたことがわかります。
スプリング戦での共闘:ユニオンの可能性を認めた転機
UMA「SPRING -スプリング-」討伐戦では、ユニオンとアンダーは全面戦争の様相を呈しますが、スプリングという強大な敵を前に、不本意ながらも協調体制を敷くことになります。
この戦いを通じて、ビリーはユニオンのメンバーの、優しいだけではない真の強さと、とてつもない成長速度、そして風子とアンディのコンビネーションと温かさに触れ、心を動かされていきます。
最終的には、ユニオンと共闘してスプリングを討伐し、ユニオンを信じるという大きな転機を迎えました。
この戦いの後も、ビリーはユニオンには戻りませんでしたが、アンダーはユニオンと対立しない組織へと変貌し、風子の瀕死の重傷に際しては、円卓を一時的に返還し、風子救命に全面協力するなど、仲間への優しさを再び見せました。
101回目の世界:風子への敗北とユニオンへの再加入
101回目の世界では、ビリーは東南アジアの戦地ブロージャで、傭兵部隊「水平の秤隊」の隊長として登場します。
このループのビリーは、能力発動条件が「対象の強さを認めること」に変化しており、思想の変化が能力に反映されていることがわかります。
風子は、ユニオン入りを賭けてビリーに早撃ち勝負を挑みますが、結果はビリーの敗北に終わります。
この敗北により、ビリーはテラーと共にユニオンに再加入し、風子の仲間として神殺しという共通の目的に挑むことになりました。
過去の悲劇を乗り越え、信頼と承認によって能力を使うことができるようになったビリーは、ユニオンの最強の戦力の一人として、今後の物語で重要な役割を果たすことが期待されています。
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まとめ
ビリー=アルフレッドは、ユニオンの第3席とアンダーのボスという二重の顔を持つ否定者です。
彼の真の否定能力は、敵視を条件に他者の能力をコピーする「UNFAIR -不公平-」であり、神殺しという目的のために、全てを背負う覚悟で裏切り者を演じました。
その根底には、タチアナや風子のような優しい仲間に辛い思いをさせたくないという深い優しさがあり、スプリング戦での共闘を経て、ユニオンの可能性を認めました。
101回目の世界では、能力条件が「強さの承認」へと変化し、風子の仲間としてユニオンに再加入しました。
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