ダイの大冒険といえばジャンプ黄金期に連載されていた作品で、「勇者アバンと獄炎の魔王」はその前日譚のストーリーとなっています。
アバンといえば本編、ダイやポップの師として知られ、いつもなにか隠し持っているとらえどころのないキャラクターとして描かれていました。
今作では、アバンは序盤こそそういった雰囲気もあるものの王道勇者という感じの雰囲気で戦っています。
ダイの大冒険を見たことがある方なら、なんとなく作品の流れや答えは分かりそうですが、行きつく先が分かっていてもあの世界観でもう一度、別のストーリーで読めるというだけで嬉しいですね(^^)/
そんなおじさん世代に突き刺さっていたダイの大冒険の前日譚となる今作、勇者アバンと獄炎の魔王についての記事を書いて行きたいと思います。
ダイの大冒険の前日譚
「勇者アバンと獄炎の魔王」では、ダイの大冒険の本編に至るまでのストーリーが描かれています。
ヒュンケル、ブラス、バルトスといった本編でも少し書かれていた部分がより詳細に描かれており、主人公アバンの大地斬や海波斬といった必殺技が完成するまでのストーリーを見ることが出来ます。
若かりし頃のバランやクロコダインといった本編へ繋がるサブストーリーが話の隙間に出てくるところも見所です。
あらすじ
カール王国で平和に暮らしていたアバンたちでしたが、ある日、お城が魔王ハドラーによって襲撃を受けます。
渾身の力で、ハドラーを退けたアバンでしたがこのままではハドラーには勝てないと知り武者修行の旅に出ます。
アバンは、旅の途中でレイラやマトリフと出会い大地斬や海波斬やアバンストラッシュといったお馴染みの技を習得
しかし、ハドラーに勝てないと判断したアバンは「凍れる時間の秘宝」を使いハドラーを凍らせることに成功しますが、アバンも巻き込まれてしまい一緒に凍ってしまいます。
一年の時が経ちハドラー復活を実行しようとしたガンガディアでしたが、上手くいきそうにないところにバーンが手を貸したことで遂にハドラーとアバンは復活を遂げました。
一年間、凍っていた間に精神が研ぎ澄まされたアバンは最後の奥義「空裂斬」を物にします。
アバンはようやく地底魔城に辿り着き、いよいよアバンたちと魔王軍との全面対決が開幕です。
登場人物一覧
アバン
カール王国の勇者、ジニュアール家という代々学者の家系でカール王国の騎士でしたが、料理を強化して相変わらずのんびりと暮らしていたところ、ハドラーにカール王国を襲われます。
ハドラーに辛勝したもののこのままでは勝てないと知り自らの技を磨くため武者修行の旅に出ます。
ロカ
アバンの親友でカール王国の若き団長、怪力の持ち主でカール王国が襲われた際にはハドラーの腕を切り落としています。
レイラ
ロモス王国ネイル村出身の武術の達人であり僧侶、正体を隠すため影女として村を守っていましたがアバンと出会い旅に出ることを決意します。
マトリフ
ヨミカイン魔導図書館でトラップ本に吸い込まれ岩に挟まれて動けなくなっていた大魔導士
ハドラー
圧倒的な邪気で世界中の魔物を狂暴化させ一大軍団を結成した魔王、非常に好戦的
ロカとの戦いではトドメに拳を選んだりアバンが自らと戦えるレベルに到達するまで待つなど戦いを純粋に楽しむタイプ
ガンガディア
デストロール、トロル一族の異端児と言われており
頭の悪いイメージのトロールとは違い博識で、見た目の通りパワータイプでもあります。
その力はロカの豪破一刀でようやく受け止めるほどでアバンの大地斬を腕一本で受け止めるほどです。
魔法に関しても魔王軍で自らを上回る知識を持つ者はいないと名乗っており爆裂呪文や氷系呪文も扱えます。
マトリフを尊敬しており、マトリフが繰り出したメロドーアにも何百回も挑戦しています。
ブラス
鬼面道士、ハドラーから魔物の増強を命じられデルムリン島へと向かいます。
バルトス
地獄の騎士、六本の腕による六刀流の剣技を得意とし地底魔城最強の剣士と言われています。
キギロ
数百年に一度、突然変異的に生まれる亜人面樹
「しぶとくコソコソ生き残る」がモットー、硬軟自在の腕を持ち、ロカの刃が通らないほどの硬度と鞭のようなしなやかなツルを持っています。
火炎系の魔法に耐えれる樹液を持っており、マンイーターと同化することで更に魔力を増強できます。
ザボエラ
のちの魔王軍六団長の一人となる人物、悪魔のような頭脳の持ち主で、魔法力に関しては魔族の中でハドラーに次いで強いと評されています。
ヒュンケル
バルトスに拾われた人間の孤児
まとめ&感想
今回は、ダイの大冒険のスピンオフ「勇者アバンと獄炎の魔王」について記事を書いてみました。
「勇者アバンと獄炎の魔王」は、勇者が魔王を倒すために戦うという王道ストーリーとなっています。
テンプレ過ぎる展開ですが、そのテンプレを作ったのがダイの大冒険ではないかと思います。
ダイの大冒険を読んでる方ならおおよそのオチが見えている今作ですが、それでも幼い頃読んだ方は、詳細が知りたくなってしまいます。なんだか懐かしい雰囲気を漂わせているのも今作の魅力です。
表立って出てくるようなキャラクターの登場以外にも本編へと繋がる細かい伏線が散りばめられている今作、一度今作を読んでからまた本編を読み返してみるのも面白いかもしれません
その他バトル系漫画も紹介していますので是非ご覧ください
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