
『ワンパンマン』に登場する金属バット。リーゼントに学ランという、時代錯誤とも言えるスタイルを貫く彼は、多くのファンを魅了する、まさに「漢」と呼ぶにふさわしいヒーローです。
その硬派な外見とは裏腹に、妹思いで礼儀正しいというギャップも持ち合わせ、作中では数々の名言と熱いバトルを繰り広げてきました。
この記事では、金属バットのプロフィールから、その強さの秘密、必殺技、そして彼を演じる声優まで、徹底的に掘り下げていきます。
金属バットの魅力を余すところなくお伝えし、彼の人気を支える要因を分析。彼の活躍を振り返りながら、その魅力を再発見していきましょう。
金属バットのプロフィール:時代を貫くヤンキーヒーロー
金属バットは、『ワンパンマン』に登場するS級ヒーローの一人です。
彼の特徴的な外見は、17歳という若さながら、リーゼントヘアに学ランというスタイル。
武器は、その名の通り金属バット。このバットを手に、数々の強敵と戦ってきました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 17歳 |
| 身長 | 168cm |
| 体重 | 67.3kg |
| 戦闘スタイル | 金属バットを使用 |
| 本名 | バッド |
| ヒーローランク | S級16位(初登場時は15位) |
| 特徴 | リーゼントヘア、金属バット、妹思い |
ヒーロー協会からは「金属バット」というヒーロー名を与えられ、S級16位(初登場時は15位)という、かなりの上位にランクインしています。
また、彼にはゼンコという妹がおり、妹思いな一面も持ち合わせています。
『ワンパンマン』作品概要:ヒーロー×ギャグの融合
『ワンパンマン』は、ONEによって2009年7月からウェブサイトで連載が開始された漫画作品です。
その斬新な設定と、主人公サイタマの圧倒的な強さから生まれる独特のギャグセンスが大きな話題を呼び、瞬く間に人気を集めました。
2012年からは、村田雄介による作画のリメイク版が「となりのヤングジャンプ」で連載され、その精緻で迫力ある描写はさらに多くの読者を魅了しています。
コミックスの累計発行部数は2800万部を突破する大ヒットを記録(2022年11月時点)。
2015年からはアニメ放送も始まり、現在第2期まで放送済み、2025年10月には待望の第3期放送が予定されています。
『ワンパンマン』あらすじ:最強ヒーローの葛藤と戦い
物語の舞台は日本。
主人公のサイタマは、就職活動に行き詰っていた青年でした。
ある日、町で少年を探している怪人と遭遇します。
一度は見逃されたサイタマでしたが、少年を殺そうとしている怪人を見過ごせず、少年を守るために怪人と戦い、勝利します。
そして、幼い頃の夢であったヒーローになることを決意します。
その後、トレーニングを行った結果、頭髪を全て失うことになりますが、一撃で敵を倒すことのできる強さを手に入れたのです。
金属バットの強さ:気合と根性のヤンキーバトル
金属バットは、ヒーロー協会の中でも最強クラスのS級ヒーローの一人です。
数々の強敵を打ち倒してきた彼の強さの秘密は一体何なのでしょうか。
その強さと、作中で見せてきた数々の技について解説していきます。
金属バットの戦闘能力:シンプルな強さ、高い洞察力
金属バットの強さは、その戦闘能力の高さと、優れた洞察力にあります。
金属バットを使用して戦うというシンプルな戦闘スタイルですが、そのパワーは凄まじく、素手でもクレーン車を蹴り飛ばすほどの力を持っています。
また、戦闘中に敵の弱点を見抜く洞察力も持ち合わせており、状況に応じて戦い方を変えることができます。
鬼レベル怪人2体同時撃破:圧倒的なパワーを見せつける
金属バットは、ヒーロー協会のスポンサーである親子の護衛を担当することになります。
食事中に親子を襲ってきたムカデ怪人をまずは一掃しますが、その後、さらに強い鬼レベルのムカデ先輩と同じく鬼レベルのラフレシドンが金属バットの前に立ちふさがります。
ラフレシドンの「催眠香」の攻撃で意識が遠退きピンチになった金属バットでしたが、自分の頭をバットで叩いて気合いを入れ覚醒します。
そして鬼レベルの怪人2体を同時に倒しました。
ダメージを受けるほど強くなる!?驚異の身体能力
金属バットは、ダメージを負うほどに身体能力が向上するという特殊な能力を持っています。
鬼レベルの怪人を相手にした後、竜レベルの怪人との戦闘が開始します。
その時点で満身創痍だった金属バットに、追い打ちをかけるようにガロウが戦いを挑みます。
血だらけで複数骨折しているにも関わらず、ダメージを負うごとに身体能力が上がり、鋭い攻撃を繰り出していました。
金属バットはガロウより強い?議論を呼ぶ実力
ガロウと金属バットの戦闘は、一見ガロウが有利に見える戦いでした。
しかし、金属バットは攻撃を受けるごとに強さが増していたため、渾身の一撃がガロウに届こうとしていました。
寸前のところで金属バットの妹のゼンコが止めに入り、ガロウと金属バットの戦闘は中止となりました。
作画の村田先生は、「ゼンコが止めに入らなければ金属バットが勝っていたかも」という内容の説明をしていることから、金属バットは、状況によってはガロウより強い可能性が十分にあります。
ムカデ長老との激闘:弱点を見抜く洞察力
ムカデ先輩とラフレシドンを倒した後、金属バットは災害レベル竜のムカデ長老と戦います。
ムカデ長老はとにかく大きく、全てをなぎ倒していきます。
金属バットはムカデ長老との戦いの中で、ムカデ長老が顔を避けて戦っていることに気付き、顔が弱点だと判断し、顔への攻撃を開始します。
結果、弱点は当たっており、ムカデ長老へダメージを与えることに成功しますが、その反動で振り落とされてしまいます。
金属バットの必殺技:気合と根性のヤンキー技
金属バットは、武器である金属バットを使った必殺技をいくつか持っています。
どの必殺技もヒーローらしい必殺技名ではありませんが、『ワンパンマン』らしい必殺技ばかりです。
必殺技①怒羅厳シバき(ドラゴンシバき)
ひたすら相手に金属バットを叩きつけるというシンプルな技です。
しかし、金属バットの高い身体能力が加わることで、攻撃力が高く、相手に与えるダメージも大きい必殺技です。
ヤンキーらしい戦い方と必殺技名と言える技です。
必殺技②野蛮トルネード
高速回転しながら金属バットを振り回すという技です。
相手に連続して打撃を与えることができる技で、攻撃力もかなり高い技です。
ガロウ戦にて登場した必殺技で、対峙したガロウが「まともにくらったらヤバかった」と恐れるほどの強さを持っています。
必殺技③仏恥義理スパイラル(ぶっちぎりスパイラル)
縦回転しながら前方向に突き進み、相手に打撃を与える技です。
村田版の『ワンパンマン』でのムカデ仙人との戦闘時に登場した技です。
通常攻撃では歯が立たないムカデ仙人の触覚を切り落とす威力を持っています。
必殺技④気合野蛮ハリ拳(ケーン)
神を殺そうとしているガロウの前に、神によって遣わされた怪人のムカデ仙人と対峙した際に登場した技です。
「野蛮トルネード」の進化版と言える技です。
敵であるガロウと金属バットは共闘することになり、力を増した金属バットは、ムカデ仙人の外骨格を砕くことに成功しました。
金属バットの声優:羽多野渉が熱演!
アニメ版『ワンパンマン』には、豪華な声優陣がたくさん登場しています。
その中でも、金属バットの声を担当した声優、羽多野渉さんについてご紹介します。
彼のプロフィールや代表作を通して、金属バットというキャラクターに与えた影響を探っていきましょう。
金属バットの声優は「羽多野渉」
金属バット一本で戦う漢気溢れるキャラの金属バットを担当したのは、声優の羽多野渉さんです。
「わっちゃ」や「わちゃ」などの愛称で親しまれています。
2022年11月には、NHK・Eテレで30年もの間愛された「ニャンちゅう」の声優を、津久井教生さんから引き継ぐことでも話題となった人物です。
羽多野渉のプロフィール:実力派声優の多彩な才能
羽多野渉さんは1982年生まれ、長野県出身の声優です。
現在の所属は81プロデュースです。
特待生としてアミューズメントメディア総合学院に通っていた経歴を持ち、2001年に声優デビューを果たします。
2008年には「第二回声優アワード新人男優賞」を受賞した功績を残しています。
歌唱力にも定評があり、2011年より音楽活動を開始しています。
キャラクターソングなども数多く担当しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1982年3月13日 |
| 出身地 | 長野県 |
| 所属 | 81プロデュース |
| デビュー | 2001年 |
| 受賞 | 第二回声優アワード新人男優賞 |
| 活動 | 声優、歌手 |
羽多野渉の主な出演作品:幅広い役柄を演じきる実力
羽多野渉さんの主な出演作品は、『FAIRY TAIL』のガジル・レッドフォックスです。
『FAIRY TAIL』は『週刊少年マガジン』にて2006年~2017年まで連載されていた漫画作品です。
2020年時点の累計発行部数は7200万部を突破しています。
羽多野渉さん演じるガジル・レッドフォックスは「鉄竜のガジル」の異名を持つ「鉄の滅竜魔導士」で、無愛想で口の悪いキャラです。
その他にも、数々の人気作品に出演しており、その演技力の高さが伺えます。
- FAIRY TAIL(ガジル・レッドフォックス)
- ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(虹村億泰)
- 僕のヒーローアカデミア(心操人使)
これらの作品を通じて、彼の幅広い演技力と、個性的なキャラクターに深みを与える才能が多くのファンに認知されています。
金属バットの魅力:漢気、ギャップ、そして妹思い
金属バットは、『ワンパンマン』の中でも特に魅力的なキャラクターとして、多くのファンから支持されています。
彼の人気の理由を探り、その魅力をさらに深掘りしていきます。
金属バット人気の理由:硬派な外見と内面のギャップ
金属バットの魅力は、その外見と内面のギャップにあります。
リーゼントに学ランというスタイルは、一見すると昔ながらのヤンキーそのもの。
しかし、彼は非常に礼儀正しく、筋の通った人間です。
回転ずし屋では、マナーの悪い護衛対象を注意したり、怪人が寿司屋に現れた際には、お会計のことを気にかけています。
また、妹のゼンコを大切にする一面も、彼の魅力を語る上で欠かせません。
妹の前では決して暴力を振るわないと約束し、妹との買い物や妹にまつわる行事を大切にしています。
妹のピアノの発表会には、大きな花束を持って駆けつけるほどです。
金属バットの名言:「原理もクソもあるか…」
「原理もクソもあるか、気合いだ気合い」
この名言は、ガロウとの戦闘時に飛び出した、金属バットを象徴する言葉です。
ムカデ長老との戦闘で既に体力を消耗していた金属バットは、そのままガロウとの戦闘に入ります。
ガロウに追い詰められながらも、金属バットはパワーとスピードがどんどん上がります。
そんな金属バットに対しガロウが「どういう原理なんだ?」と問いかけた際に金属バットが発した名言です。
特殊な能力ではなく気合いでカバーするという驚きの回答には、ガロウも困惑します。
金属バットらしい気合いの入った名言です。
まとめ:金属バットは強くて熱くて妹思い!
『ワンパンマン』に登場する金属バットは、リーゼントに学ランという、時代錯誤とも言えるスタイルを貫く、熱血ヤンキーヒーローです。
その硬派な外見とは裏腹に、妹思いで礼儀正しいというギャップも持ち合わせ、多くのファンを魅了しています。
金属バットの魅力は、その強さ、気合、そして何よりも妹を大切にする心にあります。
今後の彼の活躍にも、目が離せません。
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