【おしりたんてい】作者「トロル」の正体に迫る！ 大人気シリーズの魅力と人気の秘密を徹底解剖！

皆さん、こんにちは！

「フーム、においますね。」でおなじみ、子どもたちに絶大な人気を誇るあの名探偵をご存知でしょうか？

そう、顔の形がおしりにそっくりな「おしりたんてい」です！

一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前と、ユーモラスな決めゼリフで、子どもたちの心を鷲掴みにしていますよね。

しかし、「おしりたんてい」の作者である「トロル」について、Googleで検索しても、個人の絵本作家としてはなかなか情報が出てこないと感じる読者もいるかもしれません。

一体「トロル」とは誰なのでしょうか？

そして、なぜこれほどまでに「おしりたんてい」は子どもたちに愛されているのでしょうか？

今回は、2018年5月に待望のアニメ化もされた大ヒットシリーズ「おしりたんてい」の人気の秘密と、作者「トロル」の知られざる正体に迫ります！

絵本や児童書、アプリ、アニメなど、多彩なメディア展開を見せる「おしりたんてい」の魅力を、僕と一緒に深掘りしていきましょう！

子どもたちに大人気！ 「おしりたんてい」とは？

顔の形がまさにおしりに似ている「おしりたんてい」が、子どもたちに大人気なのは、今や周知の事実と言えるでしょう。

絵も作も「トロル」が手がけるこのシリーズは、2018年3月末には売上部数累計200万部を超える大ヒットを記録しました。

幼児から小学校低学年の男女を中心に爆発的な人気を博しており、2018年3月には児童書「おしりたんてい あやうし たんていじむしょ」が発売されています。

決めゼリフの「ププッとかいけついたします」や「フーム、においますね」には、「狙って言ってるでしょ？」とツッコミを入れる人も多いかもしれませんね。

ちなみに、あくまで「顔がおしりに似ている」だけで、おしりが顔ではないという点が、ポイントです。

作者トロルが描く「おしりたんてい」のジャンルとは？

名探偵の顔がおしりに似ている「おしりたんてい」が、数々の謎を解き、犯人を追い詰めていく本作のジャンルは、まさに探偵推理モノです。

インパクトあるキャラクターと可愛らしいイラストが大きな特徴となっています。

おしりたんていは、常にジェントルマンでレディーには優しく、温かい飲み物と甘いものが大好きな探偵です。

事件の依頼を受け、解決に向けて動き出すと、IQ1104（いいおしり）という驚異的な数字を叩き出し、キレキレの推理力を発揮します。

探偵、推理モノのストーリー展開上、そのほとんどの物語で、おしりたんていがティータイムでくつろいでいるときに事件の依頼が舞い込むパターンが描かれています。

多くの場合、彼が愛飲しているのは紅茶で、お供はスイートポテトですが、時にはコーヒーを飲んでいる場面も。

このパターンなのに、毎回、机の上にある物を確認せずにいられないのは、作者トロルの遊び心に他ならないと考える読者も多いのではないでしょうか。

「おしりたんてい」必殺技の衝撃！

おしりたんていの必殺技は、子どもたちに大うけしている要素の一つです。

この年齢の子どもたちは、うんちやぶりぶりといった下品な言葉が大好きという傾向がありますよね。

うんちは漢字ドリルに、ぶりぶりはクレヨンしんちゃんが代表的になりましたが、まさに今年のブームはおしり！という見方もできるでしょう。

犯人を捕まえるときの決めゼリフ「しつれいこかせていただきます」は、初めて聞いた人には衝撃を与えること間違いなしです。

犯人を追い詰めて必殺技が発動するシーンは、読者の予想通り、かなりシュールだと評判ですね。

空想科学読本でも解説された「おしりたんてい」必殺技

なんと、「空想科学読本」でおしりたんていの必殺技が解析された、衝撃の図解入り説明文が掲載されています。

気になる方は、ぜひ書店でチェックしてみましょう。

「空想科学読本」では、おしりたんていの必殺技が数字で解説されており、作者トロルのユニークで可愛らしいイラストではない点が、シュール感を際立たせ、なんとも言えない面白さがあるという意見も多く聞かれます。

時速290kmで吹き飛ばされ、壁にめり込む犯人の描写は、読者から「笑える」と評判です。

もしお子さんがこの必殺技について疑問を持ったら、「こういうものもあるよ」と教えてあげることで、親子で共通の話題ができて面白いと評判なんですよ。

「おしりたんてい」人気の秘密に迫る！

子どもたちに「おしりたんてい」が人気な理由は、そのキャラクターを見れば一目瞭然でしょう。

探偵の顔がおしりというインパクトあるキャラクターに加えて、遊び要素をこれでもかというほど詰め込んだ絵本や児童書コンテンツに注目が集まっています。

その一例をご紹介してみましょう。きっと自分の目で見てみたくなること間違いなしです。

読者を引き込む多彩なコンテンツ

「おしりたんてい」シリーズの魅力は、その細かいところまで描き込まれたイラストにあります。

まるで「ウォーリーを探せ」のように、目当ての人物やモノがどこにいるのかを探すのが目的で、ヒントも載っています。

例えば「赤い服の人は2人いますね」といった具体的なヒントが、子どもたちの探究心をくすぐります。

また、おしりたんていシリーズには、迷路の要素を取り入れたページも登場します。

作者トロルのユニークで可愛らしいイラストが、漫画のコマのように一つ一つ丁寧に描かれており、脳を使うので、読み応え抜群の作品となっています。

幼児や小学校低学年向けにおすすめの本ですが、意外にも大人がハマってしまうことも多いようです。

さらに、表紙の裏にもイラストが描かれているなど、惜しまず、余すところなくコンテンツが盛り沢山なのも特徴です。

まさかカバーの裏表紙まで細工があるなんて、作者トロルのにくい演出に感動する読者も多いのではないでしょうか。

このような間違い探しの要素も、子どもが熱中する大きな理由の一つと言えるでしょう。

そして、絵本や児童書の中に新聞が載っていることも注目すべき点です。

私たちの日常生活に欠かせない新聞が、「ニュースしんぶん」として絵本に記載されているのです。

ここでも作者トロルのイラストと記事の文章から謎解き要素を見逃さないよう、しっかり読み込むことが求められます。

犯人逮捕まで、また一歩近づく重大なヒントが隠されていることに気づけたでしょうか。

「おしりたんてい」の作者「トロル」の正体とは？

さて、冒頭で触れた「おしりたんてい」の作者「トロル」の正体について、詳しくご紹介しましょう。

既に本を手にした方はご存知かと思いますが、「トロル」さんという単独の作者は存在しません。

実は、「トロル」は作（文）担当の田中陽子と、絵担当の深澤将秀のコンビ名なのです。

「おしりたんてい」シリーズは、数々の人気作品を手がけるポプラ社から出版されており、同社の代表作品には「ズッコケ三人組」や「かいけつゾロリ」などがあります。

「おしりたんてい」シリーズは、まさにポプラ社の集大成とも言える作品ではないでしょうか。

探偵推理ストーリーをベースに、迷路、クイズ、間違い探し、そして「どこにいるかを探させる」というコンテンツをこれでもかと詰め込んだ力作が、「おしりたんてい」シリーズの魅力なのです。

作者トロルが設立した株式会社トロル

田中陽子は、2009年に株式会社トロルを設立し、社長を務めています。

株式会社トロルは、キャラクター開発を中心とする企画・製作会社で、「ユニークでかわいい」をモットーに生み出されるキャラクターは、アニメーション、書籍、モバイルなど様々なメディアで活躍しています。

所在地は東京都豊島区池袋で、同名の書店もあるので間違えないようにしましょう。

株式会社トロルの代表作には、もちろん「おしりたんてい」があります。

その他にも、おしりたんていの入浴剤などのキャラクターグッズが販売されているようです。

作者の一人「深澤将秀」の作品

絵を担当する深澤将秀は、「おしりたんてい」以前にも、2009年に1冊、2010年に4冊の書籍でイラストを手がけています。

これらは、キン肉マン誕生30周年記念の作品で、それ以外の絵本は見つけられないことから、「おしりたんてい」が彼の代表作だと推測されます。

深澤将秀が2009年にイラストを担当した「いただき!!　キン肉マンｰさくれつ!　ゆうじょうパワーのまき」では、キャラクターがデフォルメされた中で1カットだけリアルなキン肉マンが描かれています。

「キン肉バスター!!」のシーンは、キン肉マンファンにはたまらないでしょう。

大人には懐かしく、子どもには細かい仕掛けや可愛らしい小物が描かれているのが受け入れられているようです。

他にも、2010年出版の「いただき!!　キン肉マン　かるただよ!　ちょう人大しゅうごう!!のまき」は、カルタで、お父さんと子どもが一緒に遊ぶ情報共有におすすめのアイテムです。

キン肉マンで有名なセリフ「へのツッパリはいらんですよ」なども含まれています。

2010年出版の「いただき!!　キン肉マン　たいけつ!　テンドンかいじゅうテンドーンのまき」では、牛丼大好きなキン肉マンが、仲間とみんなでピクニックに行くあらすじで、このデフォルメされたイラストがぴったりマッチすると好評です。

同じく2010年出版の「いただき!!キン肉マン　ダジャレだよ!　ちょう人大しゅうごう!!のまき」は、デフォルメされたキン肉マンが可愛らしく、「いただき!!キン肉マン」の第4弾として、誰もが大好きなダジャレ満載の作品で、シリーズ最多の60人以上が登場します。

そして、2010年出版の「いただき!!キン肉マン　さいきょうタッグ!ザ･マシンガンズたんじょうのまき」では、キン肉マンとテリーマンの二人の友情パワーで地球を守るはずが、なぜかケンカをしてしまうというストーリーが描かれています。

作者トロルが手がける「おしりたんてい」シリーズを徹底紹介！

ここでは、作者トロルが手がける「おしりたんてい」の様々なシリーズを、具体的にご紹介していきます。

絵本シリーズ（対象年齢：4、5歳児）

おしりたんてい絵本シリーズは、主に4、5歳の幼児を対象としています。

絵本にしては、細部まで書き込まれたイラストと、幼児には少し難しいと感じる謎解きストーリー、そして文章が特徴です。

しかし、文字が読めなくとも子どもたちが楽しんでいる様子を見て、「字が読めるまで待とう」と考える親御さん自身がハマってしまう例もあり、自分用に購入したという声も聞かれます。

作者トロルがコンビ作家として、2012年10月にポプラ社から出版した記念すべき第1作目の絵本は「おしりたんてい」です。

この表紙に驚きを隠せない人がどれほどいたことでしょう。

内容はお菓子屋さんのお菓子が全部盗まれる事件が発生し、犯人捜しを依頼されるというもので、この作品で「しつれいこかせていただきます」が初披露されます。

必殺技が炸裂する衝撃のシーンは、子どもたちに大うけしました。

続く2014年3月には、2作目の絵本「おしりたんてい ププッ レインボーダイヤをさがせ!」が出版され、シリーズ化が決定しました。

内容は誘拐事件の解決依頼で、人質を返す条件が「レインボーダイヤ」を持ってくることでした。

前作より絵の暗号と迷路が難しくなっており、裏表紙に「ニュースしんぶん」が犯人の本名などを明らかにしているので、見逃さないようにしましょう！

3作目の絵本は「おしりたんてい ププッ きえた おべんとうのなぞ！」で、2014年10月に出版されました。

今回の事件は列車でお弁当が5つも盗まれるというもので、おしりたんていは犯人が残した証拠や、盗まれたお弁当の共通点、乗務員の証言から犯人を追い詰めていきます。

おしりたんていシリーズ3作目の表紙も、モブキャラクターすら細かく描き込まれており、一切手を抜くことはありません。

2015年10月には「おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!」が出版されました。

実はこの年の8月から、児童書シリーズも出版され始めています。

絵本シリーズが4、5歳を対象としているのに対し、児童書は小学校低学年を対象とした書籍で、単純計算をして、最初の読者が小学生になる頃に合わせたのではないか、と言われています。

内容はおしりたんていのライバル、かいとうUが登場する物語です。

絵本シリーズ6作目「おしりたんてい ププッ おしりたんていが ふたりいる!?」が2016年12月に出版されました。

こちらも同年8月に児童書シリーズの3作目が出版されており、このことから絵本シリーズは1年に1作ずつ出版されていると予測できます。

しかし、2017年、2018年は出版されていないため、このまま絵本シリーズは終了してしまうのだろうか、と心配する読者もいるようです。

内容は、おしりたんていのそっくりさんが起こした事件を解決する話です。

児童書シリーズ（対象年齢：小学校低学年）

「おしりたんていファイル」シリーズは、1冊に2話ずつお話が収録されています。

厚い本に見えますが、絵本が2冊分と思えば得した気分になって、読み進めることができるでしょう。

絵本よりレベルアップした暗号に挑戦できます。

作者トロルの初の児童書といわれているのが「おしりたんてい むらさきふじんの あんごうじけん」で、2015年8月に出版されました。

上記で述べたように、同年10月に絵本シリーズ「おしりたんてい ププッ おおどろぼう あらわる!」の2ヶ月と僅かな間に出版されています。

この児童書は、一般には小学校低学年向けの読み物シリーズと言われています。

「おしりたんてい やみよに きえる きょじん」は2016年3月に出版されました。

この頃、漫画「進撃の巨人」が流行っていたこともあり、その影響なのかとニヤリとするタイトルで、お話の舞台が夜のため、なかなか謎の巨人の存在にたどり着けない設定です。

ハラハラする読者も、冷静なおしりたんていの推理で事件解決へと導かれます！

「おしりたんてい ふめつの せっとうだん」は2016年8月に出版されました。

2話目の「とこやさんにうかぶ ゆうれい」がほのぼのして良いと評判です。

特におすすめなのが、おしりたんていの散髪シーンで、一見の価値ありとされています。

学校にもよりますが、夏休みの課題図書になっていたこともあるそうです。

「おしりたんてい かいとう VS たんてい」は2017年3月に出版されました。

おしりたんていの最強のライバル、かいとうUが登場するこの作品では、おしりたんていはかいとうUからお宝を守り切れるのか、という展開が描かれています。

「おしりたんてい いせきからの SOS」は2017年8月に出版されました。

おしりたんていの元に届いた差出人不明の封筒には、暗号で書かれた手紙と地図が入っており、おしりたんていと助手のブラウンは、まだ見ぬ依頼人を助けに行くことになります。

今回はインディジョーンズのような冒険もので、いかにも男の子が好きそうな舞台だと評判です。

「おしりたんてい あやうし たんていじむしょ」は2018年3月に出版されました。

おしりたんていの住む町に名探偵を名乗る男がやってきて、どちらが名探偵か、勝負をすることになります。

冷静沈着なおしりたんてい、今回も無事にププッと解決することができるのか、読者はハラハラしながら見守ります。

「おしりたんてい」アプリ作品

キャラクターデザイン・イラストなどを手掛ける企画・製作会社トロルと協力し、スマートフォンやタブレット向け絵本アプリ「おしりたんてい」シリーズが開発されました。

株式会社FLAMAよりiOS版とAndroid版の両方が無料で配信されており、スマートフォンアプリは3歳ぐらいの幼児を対象にしています。

絵本にはまだ早いと考える方には、ぜひアプリをおすすめしたいです。

画面を右から左にスワイプしてページをめくりながら読み進めるシステム参加型絵本アプリとなっています。

「おしりたんてい」アプリシリーズは、「おしりたんてい」「おしりたんてい～きえたサンタクロース～」「おしりたんてい～ねらわれたダイヤ～」「おしりたんてい～ぬすまれたバナナをおえ!～」の合計4つが配信されています。

「おしりたんてい」アニメ動画

アニメ化に先駆けて、先行配信されたアニメ化予告がYouTubeでアップされました。

NHK Eテレで5月3、4、5日に放送が決定し、おしりたんていのおしりのような顔で食事をするインパクトがあるシーンも話題になりました。

「3分でわかる アニメおしりたんてい」がYouTubeで151万回以上再生されており、その人気の高さがうかがえます。

アニメが気になる方は、すぐにチェックしてみましょう。

TVアニメおしりたんていの30秒番組案内には、黒い頭の人物、かいとうUが登場します。

いつ見てもうんちに見えると評判で、子どもたちがうけるのも納得できるでしょう。

アニメではどんな工夫がなされるのか、今からファンの声が上がっており、期待が高まっています。

「おしりたんてい」ププッとフムッとかいけつダンス

アニメ化を控え、先行してダンスが配信されました。

ダンスと歌を歌っているのは、俳優・歌手の伊勢大貴です。

お子さんと一緒に踊ってみてはいかがでしょうか？

リズミカルで振り付けは覚えやすいと評判です。

伊勢大貴は1991年5月15日生まれ、北海道野付郡別海町出身の、身長180㎝、血液型O型の俳優・歌手です。

見た目も爽やかなイケメンが「ププッと」歌ってダンスまで披露しており、そのギャップが魅力的だと評判です。

ミュージカル『テニスの王子様』で日吉役を演じたり、『烈車戦隊トッキュウジャー』の主題歌も歌っています。

「おしりたんてい」を楽しもう！

絵本、児童書、アプリ、アニメとご紹介してきましたが、「おしりたんてい」の魅力は言葉で語り尽くせません。

ぜひこの機会に、絵本や児童書を自分の目で見てみてください。

おしり探しは、きっと病みつきになること間違いなしです！

あなたも「おしりたんてい」の世界を存分に楽しんでみませんか？