【王様ランキング】なぜ炎上した? 賛否両論の評価を分けた理由と真の魅力に迫る

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【王様ランキング】なぜ炎上した? 賛否両論の評価を分けた理由と真の魅力に迫る

 

心温まるストーリーと絵本のような可愛らしいタッチで多くのファンを魅了している『王様ランキング』。

耳が聞こえない非力な王子ボッジと、心優しい盗賊カゲが織りなす冒険物語は、アニメ化を機にさらに大きな話題となりました。

しかし、その高い評価の裏で、一部のエピソードが「炎上」したという事実をご存知でしょうか。

この記事では、なぜ『王様ランキング』が炎上してしまったのか、その理由を考察し、さらに「つまらない」という声と「面白い」という声、両極端に分かれる評価の背景にある真の魅力に迫ります。

 

『王様ランキング』とは? 作品情報を深掘り

まずは、まだ作品を未見の方のためにも、『王様ランキング』の基本情報をおさらいしておきましょう。

一見すると子ども向けの物語のように見えますが、その奥深いテーマは多くの大人の心にも響く名作です。

 

作品の概要とあらすじ

『王様ランキング』は、ウェブ漫画投稿サイト「マンガハック」にて、2017年から連載が開始されたファンタジー漫画です。

2019年には書籍化、そして2021年10月からアニメ第1期が放送されると、瞬く間にその人気に火がつきました。

2023年には第2期『王様ランキング 勇気の宝箱』も放送され、劇場版の制作も決定するなど、その勢いはとどまるところを知りません。

本作は「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」で第6位、「このマンガがすごい2020オトコ編」で第7位に選ばれるなど、その独自の世界観とストーリーは高く評価されています。

 

物語の舞台となる世界には、国を統治する王の偉大さをランキングする「王様ランキング」という制度が存在します。

主人公は、王様ランキング7位のボッス王が治める国に生まれた第一王子のボッジです。

ボッジは生まれつき耳が聞こえず、言葉を話すことも、剣を振るう力もありませんでした。

家臣や国民からは王の器ではないと見なされていましたが、ある日、人々に恐れられる暗殺集団「影の一族」の生き残りであるカゲと出会い、唯一の親友となります。

このカゲとの出会いが、ボッジの運命を大きく変え、王様ランキング1位を目指す壮大な冒険へと繋がっていくのです。

 

作者は十日草輔

『王様ランキング』の作者は、十日草輔です。

彼のユニークな経歴は、作品の持つ深みと無関係ではないと考える読者が多いようです。

十日草輔は、かつて漫画家を目指すも挫折し、サラリーマンとして働く日々を送っていました。

しかし、漫画家への夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めてウェブ漫画の存在を知ったことをきっかけに、『王様ランキング』の連載を始めたのです。

この「一度諦めた夢をもう一度追いかける」という作者自身の経験が、ボッジが困難に立ち向かい成長していく姿に投影されているのではないか、という見方もあります。

 

『王様ランキング』炎上騒動を徹底考察

『王様ランキング』は高い評価を受けている一方で、過去に一部のエピソードが「炎上」したという経緯があります。

なぜ、心温まるはずのこの作品が炎上騒動に発展してしまったのでしょうか。

 

炎上の発端となったエピソードは原作112話と113話

『王様ランキング』の炎上騒動は、原作漫画の112話と113話、単行本でいうと9巻に収録されているエピソードが発端となりました。

このエピソードでは、豊かな国であるホウマ国と、貧しい隣国であるギャクザ国との関係が描かれています。

ホウマ国はギャクザ国に惜しみない援助を行い、ギャクザ国は貧しさから解放されました。

しかし、ギャクザ国はホウマ国への感謝を忘れてしまい、最終的にはホウマ国の人々を略奪、暴行、虐殺し、国を滅ぼしてしまうのです。

この物語の展開が、一部の読者の間で大きな波紋を呼びました。

 

炎上の理由は「日韓の歴史をモチーフにしている」という指摘?

炎上の最も大きな理由は、このホウマ国とギャクザ国の関係が、日本と韓国の歴史をモチーフにしているのではないかという指摘がなされたためです。

ホウマ国を日本、ギャクザ国を韓国に見立て、「日本は韓国に援助したのに感謝されず、むしろ侵略された」という歴史観を描いているのではないか、という意見がSNS上で拡散されました。

この指摘に対しては、作者がそのような意図を公言していないにもかかわらず、特定の歴史観を作品に持ち込むことに反発する声や、「憶測だけで炎上させるのはおかしい」という批判的な意見も多数寄せられました。

一方で、このエピソードを読んだ多くのファンは、特に歴史的な背景と結びつけることなく、物語のテーマとして受け止めていた、という見方も多くあります。

作者の十日草輔は過去のインタビューで、「今まで見た漫画や映画などから影響を受けている」と語っており、特定の国や歴史をモデルにしたとは明言していません。

この炎上騒動は、作品が持つメッセージをどう解釈するかによって、読者の反応が大きく分かれることを示していると言えるでしょう。

 

「つまらない」と言われる理由を深掘り

『王様ランキング』は高評価を受ける一方で、「つまらない」という真逆の意見も耳にします。

なぜ、ここまで評価が極端に分かれてしまうのでしょうか。

ここからは、「つまらない」と感じる読者が抱くであろう主な理由を深掘りしていきます。

 

理由1:主人公ボッジに感情移入できない

「つまらない」という意見の多くは、主人公であるボッジのキャラクター性に起因しているようです。

ボッジは、生まれつき耳が聞こえず、非力でありながらも、誰に対しても優しさを向ける心温かい王子です。

しかし、物語の展開の中で、自分や母親を苦しめたミランジョを、最終的に何の憎しみも抱くことなく許す姿に、一部の読者は違和感を覚えました。

「なぜ、母親を殺された相手を許せるのか」という、人間の感情としては理解しにくいボッジの言動に、共感や感情移入が難しくなってしまう、という意見が少なくありません。

こうした意見を持つ読者にとって、ボッジの純粋すぎる優しさが、物語のリアリティを損ない、「つまらない」と感じる原因になってしまうのかもしれません。

 

理由2:シンプルなストーリー展開

『王様ランキング』は、ボッジが困難を乗り越えながら成長していく、比較的王道なストーリーです。

そのため、物語の展開が読めてしまい、「ワンパターンでつまらない」と感じる読者もいました。

特に、アニメ化されてから物語が加速するまでの序盤では、そうした感想を持つ読者が多かったようです。

しかし、物語が進むにつれて、単純な善悪二元論では語れない複雑な人間模様や、予想を裏切る展開が次々と登場し、多くの読者はその印象を「面白い」へと変えていきました。

 

理由3:絵柄や原作の読みにくさ

漫画やアニメを楽しむ上で、絵柄は非常に重要な要素です。

『王様ランキング』の絵柄は、シンプルで可愛らしい絵本のようなタッチであり、この絵柄が苦手だと感じる読者も少なくありません。

「子ども向けのアニメのようだ」という印象を持ってしまい、敬遠する人もいるようです。

また、原作漫画は、コマ割りやセリフの配置が縦書きと横書きで統一されておらず、非常に独特な構成をしています。

このスタイルが、物語への没入感を妨げ、「読みにくい」と感じてしまう読者が多かったことも、評価が分かれる一因となっています。

しかし、アニメ版ではこの点が改善され、シンプルな絵柄と相まって非常に分かりやすく、見やすい作品へと昇華されました。

 

「面白い」と言われる理由を徹底解説

一方で、『王様ランキング』は「面白い」という熱狂的なファンを多く生み出しています。

「つまらない」という意見を上回るほどに支持される理由には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

理由1:憎めないキャラクターたち

『王様ランキング』の大きな魅力は、登場するキャラクターの多くが単純な悪役ではない点にあります。

物語はそれぞれのキャラクターの視点から描かれることが多く、彼らがなぜそのような行動を取るのか、その葛藤や背景が丁寧に描写されます。

例えば、ボッジに冷たく接していたキャラクターも、彼なりの正義やボッジへの想いがあっての行動だったことが判明します。

冷たいと思っていたキャラが、不器用ながらもボッジのことを心から案じている姿が描かれると、読者はそのキャラを憎むことができなくなり、むしろ応援したくなる、という感情を抱くようです。

こうした多角的な視点から描かれるキャラクター像が、読者の感情移入を促し、「面白い」と感じる大きな理由となっています。

 

理由2:予想を裏切るストーリー展開と伏線回収

「つまらない」という理由に「ワンパターンなストーリー」が挙げられましたが、物語が進むにつれてその印象は覆されます。

『王様ランキング』は、読者の予想をいい意味で裏切る、驚きの展開が随所に散りばめられています。

悪者だと思っていた人物が実は深い事情を抱えていたり、冷たいと思っていたキャラが心の中では誰かを大切に思っていたり。

また、物語の序盤にさりげなく描かれていた伏線が、ずっと後になって鮮やかに回収されることも、読者の心を揺さぶります。

物語の深みが増していくにつれて、「次に何が起こるのだろう」という期待感が膨らみ、最後まで目が離せなくなる、という点が「面白い」と感じる理由の一つです。

 

理由3:心に響くポジティブな名言の数々

『王様ランキング』は、主人公ボッジを励ます、心に響くポジティブな名言が非常に多いことでも知られています。

親友のカゲや、師匠であるデスパーがボッジに語りかける言葉は、ボッジだけでなく、読者の心をも奮い立たせます。

「大丈夫、お前は強い」といったシンプルな言葉が、困難に立ち向かうボッジの姿と重なり、視聴者に勇気を与えます。

物語全体に流れる「誰にでも、できることがある」というメッセージは、自分に自信が持てない時や元気がない時に、そっと背中を押してくれるような力強さを持っています。

こうしたポジティブなメッセージが作品の大きな魅力となり、多くの読者に愛される理由となっているのです。

 

『王様ランキング』に対する世間の評判や評価

ここまで、炎上騒動の理由や、賛否両論の評価について見てきました。

では、全体として世間ではどのような評判や評価がされているのでしょうか。

 

炎上は気にしない! 応援する声多数

炎上騒動があったにもかかわらず、『王様ランキング』を応援する声は非常に多かったです。

「作品の面白さには関係ない」「作者が公言していないことを勝手に結びつけるのはおかしい」といった意見が多く見られました。

このことからも、『王様ランキング』の物語そのものが持つ魅力が、一時的な騒動を上回るほど強固なものであることが分かります。

また、そもそも炎上していたことを知らないという読者も少なくなく、特定の歴史観と結びつけることなく、純粋に物語を楽しんでいた人が多数派であるとも考えられます。

 

アニメの評価は非常に高い

原作漫画は「読みにくい」という意見もありましたが、アニメ版は非常に高い評価を得ています。

可愛らしい絵柄が滑らかなアニメーションで表現され、キャラクターたちの感情がより豊かに伝わるようになりました。

また、声優陣の熱演も作品の魅力を一層引き立てています。

特に主人公ボッジの感情を表現する声優の演技は、視聴者の心を揺さぶり、大きな感動を生み出しました。

アニメ化によって原作の魅力がより多くの人に伝わり、ファン層を拡大したと言えるでしょう。

 

まとめ:『王様ランキング』は多角的な視点から楽しめる名作

『王様ランキング』は、可愛らしい絵柄と心温まる物語で多くの人々を魅了した一方で、一部のエピソードが歴史的な背景と結びつけられ、炎上騒動に発展した過去がありました。

また、主人公のボッジの言動や、シンプルな絵柄・ストーリー展開から「つまらない」と感じる読者がいる一方で、多角的な視点から描かれるキャラクターの心情や、予想を裏切るストーリー展開、そして心に響く名言の数々によって、「面白い」という熱狂的なファンを生み出しています。

このように、評価が二極化する作品ではありますが、それは同時に、様々な視点から何度も楽しめる奥深い作品であることの証でもあります。

ぜひ、あなた自身の目で『王様ランキング』の世界を体験し、その真の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。

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