神々と人類の存亡を懸けた最終闘争「ラグナロク」を描き、絶大な人気を誇る漫画『終末のワルキューレ』。
物語がクライマックスに近づくにつれ、ファンの間で最も熱い議論を呼んでいるのが「ラスボスは一体誰なのか?」という最大の謎です。
北欧神話の主神オーディンが最有力とされながらも、全宇宙の父ゼウスの再登場や、物語の裏で蠢く「原初神」の存在など、考察の種は尽きません。
今回は、読者の皆さんが抱える「終末のワルキューレのラスボス」に関するあらゆる疑問に答えるべく、最新の情報を基に徹底的な考察を展開していきます。
物語の核心に迫る、壮大な真実を一緒に紐解いていきましょう。
ラスボス候補を徹底考察
ラスボス、すなわち神側最後の闘士が誰になるのかは、この物語の結末を左右する最重要ポイントです。
ここでは、最も有力視されている神々をピックアップし、その可能性を深掘りします。
考察の前提:ラグナロクにおけるラスボスの定義
『終末のワルキューレ』における「ラスボス」の定義は、単に「神々側最後の13人目の闘士」を指すだけではない可能性があります。
物語の進行に伴い、ラグナロク自体が何らかの目的を秘めた儀式である可能性が示唆されています。
そのため、最終戦の相手がラスボスとは限らず、真のラスボスはラグナロク後に姿を現すかもしれないという見方もあります。
この記事では、ひとまず「ラグナロク第13回戦で人類と対戦する最後の神」という前提で考察を進めていきます。
ラスボス候補を考察するための鍵となるポイント
ラスボスが誰かを考察する上で、以下の3つのポイントが鍵となります。
物語全体のテーマ
『終末のワルキューレ』は「神と人類の対立」が中心テーマですが、その裏には「神々の世界の覇権争い」や「原初神」の存在といった、より深いテーマが隠されています。
ラスボスは、これらのテーマを象徴する存在である可能性が高いです。
強さとカリスマ性
物語の頂点を飾るにふさわしい、他のキャラクターを圧倒する強さと、読者を引き込むカリスマ性を持つ必要があります。
見た目だけでなく、その存在自体が物語に深みを与えるキャラクターであるべきでしょう。
伏線の回収
これまでのストーリーで張られてきた数々の伏線が、ラスボスにつながる場合、物語の感動と興奮は最高潮に達します。
特に、物語の裏で暗躍する存在や、謎めいた言動の真意が最終決戦で明らかになる展開は、多くの読者が期待しています。
ラスボス最有力候補:北欧の主神オーディン
神側最後の闘士として最も有力視されているのが、北欧神話の最高神オーディンです。
その可能性は非常に高いと言え、いくつかの明確な根拠が存在します。
オーディンをラスボスと考える根拠
最大の理由は、本作が「ラグナロク」という北欧神話の最終戦争を物語のベースにしている点です。
原典の神話において、ラグナロクの中心的な存在であり、神々の指導者として終末の戦いに臨むのがオーディンです。
この物語の根幹をなす設定から、彼が最後の敵として登場するのは極めて自然な流れと言えるでしょう。
オーディンに関する作中の伏線
作中でのオーディンの言動には、常に謎めいた雰囲気が漂っています。
彼はラグナロクを単なる神と人類の戦いとしてではなく、「我が宿願」と語り、独自の思惑を秘めていることを示唆しています。
特に、第6回戦で第六天魔王・波旬が覚醒した際には、その復活に関与したベルゼブブに対し「我が宿願の邪魔は許さん」と釘を刺すなど、物語の裏で進行する何か大きな計画の中心にいることは間違いありません。
神々の中でも絶対的な指導者としての地位、他の神々とは一線を画す底知れない雰囲気、そして物語全体に張り巡らされた伏線の数々が、彼がラスボスである可能性を強く示唆しています。
オーディンの真の目的は?
オーディンの「宿願」とは、一体何なのでしょうか?
多くの読者が考察しているのが、「原初神」の復活という説です。
この説については後述しますが、ラグナロクの混乱に乗じて、封印された危険な原初神たちを復活させることが、オーディンの真の目的ではないかと考えられています。
つまり、ラグナロクは彼の壮大な野望を達成するための儀式であり、壮大な茶番劇である可能性が高いのです。
オーディンの神話と作中での描写
ここでは、謎に包まれたオーディンというキャラクターを、神話の側面と作中での描写から深掘りしていきます。
オーディンの過去と伝説
北欧神話において、オーディンは膨大な知恵を得るために、自らの片目を犠牲にしたと伝えられています。
また、ルーン文字の秘密を知るために、世界樹ユグドラシルに首を吊り、自らの体を槍で貫くという壮絶な試練を自らに課しました。
こうした逸話は、彼が知識を得ることに非常に貪欲であり、その目的達成のためには自らの命を顧みない強靭な意志を持つ神であることを示しています。
さらに、ラグナロクに備えて死んだ勇者たち(エインヘリャル)をヴァルハラに集めていたという伝説も、作中の設定と深く結びついています。
オーディンのプロフィール
作中で詳しいプロフィールは明かされていませんが、これまでに判明している情報をまとめました。
名前 | オーディン |
種族 | 神(北欧神話の最高神) |
役割 | ヴァルハラ評議会幹部 |
特徴 | 隻眼、黒いローブを纏う、両肩にワタリガラス(フギン、ムニン)を乗せている |
声優 | 速水奨 |
オーディンの性格
オーディンは、物静かで冷静な雰囲気を纏い、感情を滅多に表に出しません。
神と人類代表の激しい戦いも、椅子に座り静かに見つめていることが多いです。
しかし、その内には底知れない禍々しさと、恐るべき企みを秘めていることが示唆されています。
特に、釈迦とロキの戦いを止めた際に見せた、黒いオーラを放ちながら楽しそうに笑う表情は、彼が単なる冷静な神ではないことを物語っています。
オーディンの強さ
オーディンの強さはまだ未知数ですが、その圧倒的な力の一端はすでに描かれています。
第5回戦の最中、釈迦とロキの戦いを止めた際、彼から発せられる凄まじい威圧感は、天界処刑人や人類代表の近藤勇を動けなくさせました。
この描写から、彼はゼウスやシヴァとはまた異なる、別格の強さを持っていると推測されます。
その強さの源泉が、神話で語られる魔術や知識にあるのか、それとも別の何かであるのか、読者の間でも様々な考察がなされています。
誰がオーディンと戦うのか?
オーディンと対峙する人類代表は誰になるのでしょうか?
その候補として最も有力視されているのが、人類側のジョーカーと評されるミシェル・ノストラダムスです。
彼の「予言者」としての能力が、オーディンの壮大な計画を打ち破るための鍵となるのではないかと多くの読者が予想しています。
人類最強の知略と、神最強の知略がぶつかり合う、究極の頭脳戦が期待されます。
ゼウスとロキ:ラスボスとしての可能性
オーディン以外にも、ラスボス候補として名前が挙がる神々がいます。
ここでは、ゼウスとロキの可能性について考察します。
全宇宙の父ゼウスがラスボスになる可能性
神々の頂点に君臨するゼウスが、再びラスボスとして登場する可能性もゼロではありません。
しかし、その可能性は低いと考えられます。
ゼウスがラスボス候補として名前が挙がるのは、彼がヴァルハラ評議会の議長であり、名実ともに神々のトップであるという事実に他なりません。
しかし、第2回戦で全人類の父アダムを相手に壮絶な死闘を繰り広げ、既にその実力や技の多くが明かされてしまっています。
バトル漫画の定石として、ラスボスは物語の最後までその能力の多くが謎に包まれているものです。
その点、ゼウスは既に一度、死闘の末に勝利しており、読者にある程度の強さの指標を与えてしまっている点が、ラスボスとしての可能性を低くする要因となっています。
トリックスターのロキがラスボスになる展開
北欧神話のトリックスター、ロキがラスボスとして登場するという展開も、読者の予想を裏切る意外性という点で非常に魅力的です。
ロキが候補に挙がる理由は、彼が原典の北欧神話において、ラグナロクを引き起こすきっかけを作る極めて重要な存在だからです。
しかし、彼が「ラスボス」かと言われると、その可能性は低いと言わざるを得ません。
現時点で、オーディンのように物語の核心に迫るような伏線や、最後の敵としての圧倒的な格は描かれていません。
むしろ彼は、最終決戦に至るまでの重要な局面で登場し、その狡猾さで戦局を大きくかき乱す役割を担う可能性の方が高いでしょう。
ラスボス戦までの伏線と今後の展開
物語の核心に迫る上で、見逃せないのが数々の伏線です。
これらを解き明かすことが、ラスボス戦の真の意味を理解する上で不可欠となります。
物語の鍵を握る「原初神」の存在
物語は、最新話に近づくにつれて、単なる神と人類の13番勝負という枠組みを超え、世界の創造と覇権をめぐる壮大な神話へとスケールを拡大しています。
その中心にあるのが、物語の根幹を揺るがす「原初神」という存在です。
この世界はかつて88柱の原初神によって創造されましたが、強大な力を持つ「原初四至神」が他の神々を粛清しようとしたことから、最終戦争(ラグナロク)が勃発しました。
その結果、オーディンら11柱の危険な原初神は「グレイプニル」で封印されたとされています。
しかし、現在ラグナロクの裏で暗躍するオーディンは、この時封印された原初オーディンの神性が、魔剣グラムを介して若き凡神に寄生した「成れの果て」であるという衝撃的な事実が明らかになりました。
この事実から、オーディンの「宿願」とは、ラグナロクの混乱に乗じて他の厄災の四宝を探し出し、封印された原初神たちを復活させることであると強く推測されます。
終末のワルキューレに人類側の裏切りはある?
神である釈迦が人類側についたという衝撃的な展開があったため、逆に「人類側から神側に寝返る裏切り者が出るのではないか?」という考察がファンの間で囁かれています。
しかし、結論から言うと、その可能性は極めて低いと考えられます。
最大の理由は、人類側の闘士に裏切るメリットがほとんど存在しない点です。
もし神側に寝返ってラグナロクで人類が敗北すれば、自分自身も同胞も全て消滅してしまうのです。
もちろん、ノストラダムスのように神側との繋がりを匂わせる人物もいますが、これもオーディンの計画を探るための潜入調査である可能性の方が高いでしょう。
ブリュンヒルデの真の目的と物語の結末
ラグナロクの発起人である戦乙女ブリュンヒルデの真の目的は、単に人類を救うことだけではないのかもしれません。
その鍵を握るのが、神々の牢獄タルタロスに囚われている英雄「ジークフリート」の存在です。
作中では、ブリュンヒルデとジークフリートが恋人同士であることが示唆されており、彼女の行動原理の根幹には、愛する人を救いたいという強い想いがあると考えられています。
つまり、彼女がラグナロクという大闘争を引き起こしたのは、その混乱に乗じて、ジークフリートを救出するためではないか、という説が非常に有力です。
最新の勝敗状況と今後の対戦カード予想
物語の行方を占う上で最も重要なのが、ラグナロクの現在の勝敗状況です。
ここでは、最新の対戦結果と、残された闘士たちによる今後の対戦カードを予想します。
第10回戦終了時点の勝敗スコア
第10回戦で沖田総司がスサノヲノミコトに劇的な勝利を収めた結果、現在のスコアは以下の通り、全くの五分となっています。
人類 | 神 |
5勝 | 5勝 |
まさに一進一退。どちらかが王手をかければ、すぐさまもう一方が追いつくという、息もつかせぬ展開が続いています。
残るは3戦。この3戦の結果が、人類と神々の700万年の歴史の全てを決定します。
今後の対戦カード大予想
残された闘士は、人類側がミシェル・ノストラダムス、グレゴリー・ラスプーチン、坂田金時、シモ・ヘイヘの4人です。
そして神側は、オーディン、ロキ、アヌビスの3人です。
この組み合わせから、ファンの間で特に有力視されている対戦カードを、テーマ性と共に考察します。
シモ・ヘイヘ vs ロキ
「白い死神」と恐れられた伝説の狙撃手と、幻術を操る「裏切りの神」。
これは、揺るぎない「現実」を突きつける人間と、世界を「偽り」で塗りつぶす神との対決です。
静寂の中で繰り広げられる究極の心理戦が期待されます。
グレゴリー・ラスプーチン vs アヌビス
「不死身の怪僧」と噂された人間と、エジプト神話で「死」そのものを司る神。
これは「生と死」という根源的なテーマを巡る戦いです。
互いの領域を侵し合う、非常に哲学的な対決になるでしょう。
ミシェル・ノストラダムス vs オーディン
人類最後の切り札「ジョーカー」と、神側の黒幕「最高神」。
人類史上最高の予言者が、世界の運命を書き換えようと企むオーディンの野望にどう立ち向かうのか。
まさに知略と神秘の頂上決戦であり、最終戦に最もふさわしいカードと言えます。
最終考察:オーディンか?深まる謎と今後の展開
『終末のワルキューレ』のラスボス最有力候補は北欧の主神オーディンである、という結論に変わりはありません。
彼は物語の裏で「原初神」の復活という壮大な野望を抱いている可能性が非常に高いです。
ゼウスやロキもラスボス候補として名前が挙がりますが、その可能性は低いと見られます。
人類側最後の闘士は、切り札である「ジョーカー」ノストラダムスが最有力であると考えるのが自然な流れでしょう。
物語のスケールはラグナロクを超え、「原初神」を巡る壮大な陰謀へと発展しており、単なる格闘漫画ではない深みを見せています。
最終的には、ラグナロクの勝敗が決した先に、神と人類が共闘して真の敵である原初神と戦うという展開が待っているのかもしれません。
人類の存亡、ブリュンヒルデの愛、そして神々の世界の覇権争いが複雑に絡み合い、物語は予測不能なクライマックスへと向かっていきます。
オーディンがラグナロクの舞台に姿を現す日を、心待ちにしている読者は多いことでしょう。
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