
物語の核心に迫る『ゴールデンカムイ』単行本第14巻は、網走監獄を舞台にした三つ巴の戦いが最悪の結末を迎え、物語が新章「樺太編」へと突入する衝撃の一冊です。
第14巻では、杉元佐一がついに本物の「のっぺら坊」と対面し、その正体がアシリパの父・ウイルクであることが確定します。しかし、再会の喜びも束の間、尾形百之助による狙撃という、読者の予想を裏切る絶望的な展開が待ち受けていました。
キロランケの裏切り、インカラマッの献身、そして死の淵から生還した杉元が下す決断。網走の地が血と炎に染まる中、金塊を巡る生存競争はさらなる混沌へと加速していきます。
網走監獄壊滅:700人の凶悪犯と第七師団の蹂躙
第七師団の駆逐艦による砲撃で網走監獄が破壊される中、監獄内は地獄絵図と化します。
👉【ゴールデンカムイ】不死身の杉元とアイヌの金塊!伏線とキャラクターを全解説
囚人の一斉解放と血の海
鶴見中尉率いる第七師団の精鋭たちが監獄内へ侵入し、看守たちを次々と蹂躙していきます。
追い詰められた門倉看守部長は、最後の悪あがきとして『一斉開房装置』を起動。700人の凶悪犯が解き放たれ、第七師団と囚人たちによる血で血を洗う格闘戦が繰り広げられます。
この混乱に乗じ、白石由竹は「肩外し」の技術を駆使して通風口から脱出。杉元はアシリパの身を白石に託し、自らは「のっぺら坊」のもとへと急ぎます。
土方歳三と犬童典獄の「鎖デスマッチ」
一方、教誨堂では土方歳三と犬童典獄が、戊辰戦争からの因縁に決着をつけるべく対峙します。互いの手首を鎖で繋いだ「鎖デスマッチ」。
激しい斬り合いの末、土方は「最後の侍」として犬童の首を切り落とし、幕末からの長い因縁に終止符を打ちました。
「のっぺら坊」の正体と狙撃の凶弾
ついに杉元は、本物の「のっぺら坊」が隠されている場所にたどり着きます。
ウイルクとの邂逅
杉元は、アシリパから預かったマキリ(小刀)をのっぺら坊に見せます。その反応から、彼が間違いなくアシリパの父・ウイルクであることを確信します。
杉元は「なぜ娘を人殺しの道具(独立運動の象徴)にしようとするのか」と問い詰め、ウイルクは「アイヌを殺したのは私ではない」という衝撃の事実を告白します。
しかし、金塊の真実を伝えようとしたその瞬間、悲劇が起こります。
👉【ゴールデンカムイ】不死身の杉元の終着点!函館五稜郭編での激闘と金塊の結末
尾形百之助の狙撃とインカラマッの告発
遠方から監視していた尾形百之助が引き金を引き、ウイルクの頭部を貫きます。続けて杉元の頭部も狙撃され、二人はその場に崩れ落ちました。
混乱の中、インカラマッはキロランケが尾形に合図を送っていたことに気づき、彼を問い詰めますが、キロランケによって刺されてしまいます。
薄れゆく意識の中、彼女は谷垣源次郎に「キロランケが裏切り者だ」と伝えました。
| 被害者 | ウイルク(のっぺら坊) | 死亡(尾形による狙撃) |
| 被害者 | 杉元佐一 | 重傷(尾形による狙撃) |
| 被害者 | インカラマッ | 重傷(キロランケによる刺傷) |
| 実行犯 | 尾形百之助 | キロランケと共謀し狙撃を実行 |
「樺太編」開幕:偽りの報告と新たな同盟
網走の惨劇から数日後、勢力図は大きく塗り替えられました。
キロランケ一派の樺太逃亡
キロランケと尾形は、アシリパと白石を連れて樺太へと向かいます。尾形はアシリパに「杉元とウイルクは死んだ」と偽りの報告をし、彼女を絶望の淵に突き落としました。
キロランケの目的は、ウイルクの古い仲間であるパルチザンと合流し、金塊の鍵を握るアシリパを利用することにありました。
不死身の杉元、鶴見中尉との共闘
しかし、「不死身の杉元」は生きていました。頭部を撃たれながらも、驚異的な回復力と軍医の執刀により一命を取り留めた杉元は、愛するアシリパを救い出し、裏切り者のキロランケと尾形を「ぶっ殺す」ことを誓います。
利害が一致した杉元は、宿敵であった鶴見中尉と一時的な同盟を結びます。杉元、谷垣、そして第七師団の月島軍曹、鯉登少尉という異色のメンバーで、アシリパを追って極寒の樺太へと旅立ちます。
👉【ゴールデンカムイ】鶴見中尉が指の骨を持ち歩く理由は?長谷川写真館の悲劇的な真実
第14巻のまとめ:誰が味方で、誰が敵か
『ゴールデンカムイ』第14巻は、これまでの旅の仲間がバラバラになり、敵味方が入れ替わる衝撃的な巻となりました。
| 勢力:キロランケ組 | アシリパ、白石、キロランケ、尾形(樺太へ) |
| 勢力:鶴見・杉元組 | 杉元、谷垣、月島、鯉登(アシリパを追う) |
| 最重要キーワード | 「アイヌを殺したのは私(ウイルク)ではない」 |
ウイルクが遺した「アイヌ殺しの真犯人は別にいる」という謎を抱えたまま、舞台は北海道からさらに北の樺太へ。アシリパは父の死と杉元の生存を知らぬまま、裏切り者たちと共に過酷な旅を続けます。奪われた信頼と、燃え上がる復讐心。予測不能な第15巻へと物語は加速していきます。
以下の関連記事も是非ご覧ください!

























コメント