
『テニスの王子様』の物語を語る上で欠かせないのが、作品のクライマックスを飾る「全国大会篇」です。
原作漫画の終盤がOVAとしてアニメ化されたこのシリーズは、テレビ放送では描き切れなかった熱い展開を、臨場感あふれる映像で楽しむことができます。
今回は、多くのファンを魅了してやまない全国大会篇のあらすじ、各試合の勝敗、そしてファンの間で特に人気の高い主題歌まで、その魅力を徹底的に深掘りしていきます。
これを読めば、全国大会篇をもう一度見返したくなること間違いなしです。
「全国大会篇」とは? 激闘の軌跡をおさらい
「全国大会篇」は、青春学園中等部(青学)が関東大会を制覇し、中学テニスの頂点である全国大会に挑む物語です。
原作漫画の終盤にあたるエピソードで、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として制作されたことで、よりクオリティの高い映像を楽しむことができます。
OVAと放送時期について
全国大会篇は、以下のシリーズに分けて制作・販売されました。
全国大会篇(2006年~2007年)。
全国大会篇 Semifinal(2007年~2008年)。
全国大会篇 Final(2008年~2009年)。
これらのシリーズはテレビ放送終了後に制作されたため、地上波での初放送はありませんでした。
しかし、アニメ専門チャンネルやNHKBSなどで放送されたほか、2011年にはテレビ東京で「テニスの王子様 ベストマッチ」としてダイジェストが放送されるなど、多くの視聴者がこの熱い物語を目にすることができました。
青学の挑戦! 全国大会の舞台へ
関東大会で宿敵・立海大附属中学校を下し、全国大会への切符を手にした青学。
しかし、全国大会の舞台は、関東大会を勝ち抜いた強豪校だけではありません。
沖縄武術を取り入れたプレイスタイルの比嘉中学校、そして関東大会で雪辱を誓う氷帝学園中等部、さらには西の雄・四天宝寺中学校など、全国には新たな強敵や、再び相まみえるライバルたちが待ち構えていました。
それぞれの試合を通して、主人公の越前リョーマだけでなく、青学メンバー全員がテニスプレイヤーとして、人間として大きく成長していく姿が、全国大会篇の大きな見どころとなっています。
激戦を制した青学! 全国大会の試合結果
ここからは、青学が全国大会で繰り広げた激闘の試合結果を振り返ります。
手に汗握る名勝負の数々を、改めて確認していきましょう。
一回戦 vs 比嘉中学校:沖縄武術の使い手を打ち破る!
全国大会一回戦の相手は、沖縄武術をテニスに取り入れた比嘉中学校です。
相手のダーティなプレイスタイルに苦戦を強いられましたが、青学は持ち前の底力を見せつけ、ストレート勝ちを収めます。
特に注目すべきは、手塚国光と木手永四郎のシングルス1です。
手塚国光は、自らの才能を追い求める中で「無我の境地」の奥にある「三つの扉」の一つ、「百錬自得の極み」に目覚め、見事な逆転勝利を飾りました。
沖縄から帰国した越前リョーマも、田仁志慧との試合でタイブレークを制し、チームに勢いをもたらしました。
| 試合 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| シングルス3 | 越前リョーマ vs 田仁志慧 | 7-6 |
| ダブルス2 | 不二周助・河村隆 vs 平古場凛・知念寛 | 7-5 |
| シングルス2 | 菊丸英二 vs 甲斐裕次郎 | 7-6 |
| ダブルス1 | 乾貞治・海堂薫 vs 不知火知弥・新垣浩一 | 6-3 |
| シングルス1 | 手塚国光 vs 木手永四郎 | 6-4 |
準々決勝 vs 氷帝学園中等部:因縁の再戦、越前リョーマの覚醒!
準々決勝は、関東大会で激闘を繰り広げた氷帝学園との再戦となりました。
関東大会以上のパワーアップを見せつけた氷帝に対し、青学も一歩も引かない熱い戦いを展開します。
跡部景吾と手塚国光の試合が描かれなかったことで、ファンは越前リョーマと跡部景吾のシングルス1に全ての期待を寄せました。
跡部景吾は、越前リョーマの無我の境地をも上回るプレイングを見せる一方、越前リョーマも技術を磨き、試合は長時間に及ぶタイブレークの激戦となりました。
互いに一歩も譲らない名勝負の末、最後は越前リョーマが勝利し、青学は準決勝へと駒を進めます。
| 試合 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| シングルス3 | 桃城武 vs 忍足侑士 | 4-6 |
| ダブルス2 | 乾貞治・海堂薫 vs 向日岳人・日吉若 | 7-5 |
| シングルス2 | 手塚国光 vs 樺地崇弘 | 7-6 |
| ダブルス1 | 菊丸英二・大石秀一郎 vs 宍戸亮・鳳長太郎 | 6-7 |
| シングルス1 | 越前リョーマ vs 跡部景吾 | 7-6 |
準決勝 vs 四天宝寺中学校:不二周助、まさかの初敗北!
準決勝の相手は、西の強豪・四天宝寺中学校です。
この試合では、序盤に不二周助が白石蔵ノ介とのシングルス3で、大会初の敗北を喫するという衝撃的な展開が待っていました。
しかし、その後は海堂薫と桃城武のダブルス、そして手塚国光と乾貞治のダブルスが勝利を収め、青学は3勝を挙げ、決勝進出を決めます。
予定されていた越前リョーマと遠山金太郎のシングルス1は行われませんでしたが、納得のいかない遠山金太郎が越前リョーマに一球勝負を挑み、互角の激戦の末にボールが半分に割れるという、テニス漫画らしい決着となりました。
| 試合 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| シングルス3 | 不二周助 vs 白石蔵ノ介 | 6-7 |
| ダブルス2 | 海堂薫・桃城武 vs 金色小春・一氏ユウジ | 7-6 |
| シングルス2 | 河村隆 vs 石田銀 | 棄権勝ち |
| ダブルス1 | 手塚国光・乾貞治 vs 財前光・千歳千里 | 6-1 |
| シングルス1 | 越前リョーマ vs 遠山金太郎 | 試合なし |
決勝戦 vs 立海大附属中学校:宿命の対決、そして全国制覇へ!
いよいよ迎えた全国大会決勝、相手は関東大会の雪辱に燃える王者・立海大附属中学校です。
序盤は立海大附属が優勢となり、手塚国光が真田弦一郎に敗れ、乾貞治も切原赤也の「悪魔化」に屈するなど、青学は苦しい状況に立たされます。
しかし、不二周助が新技「星花火」で仁王雅治を破り、大石秀一郎と菊丸英二の黄金ペアが「同調(シンクロ)」で丸井ブン太とジャッカル桑原のペアに勝利するなど、青学が反撃を開始します。
そして最終試合、主人公・越前リョーマが「神の子」幸村精市との一騎打ちに挑みます。
修行の末、一時的に記憶喪失となっていた越前リョーマは、試合中にテニスを楽しむ気持ちを取り戻し、すべての力を解放する「天衣無縫の極み」に覚醒。
テニスを楽しむ気持ちを捨てていた幸村精市を打ち破り、青学はついに全国制覇を成し遂げました。
| 試合 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| シングルス3 | 手塚国光 vs 真田弦一郎 | 6-7 |
| ダブルス2 | 乾貞治・海堂薫 vs 柳蓮二・切原赤也 | 棄権負け |
| シングルス2 | 不二周助 vs 仁王雅治 | 7-5 |
| ダブルス1 | 大石秀一郎・菊丸英二 vs 丸井ブン太・ジャッカル桑原 | 7-5 |
| シングルス1 | 越前リョーマ vs 幸村精市 | 6-4 |
豪華声優陣による名曲の数々! 主題歌を振り返る
全国大会篇の魅力は、本編の熱い試合だけではありません。
個性豊かなキャラクターたちが歌う主題歌の数々も、このシリーズを語る上で欠かせない要素です。
特に、ユニットを組んで歌ったキャラクターソングは、ファンの間で高い人気を誇っています。
全国大会篇のオープニング曲
全国大会篇のオープニング曲は、各シリーズで異なる楽曲が採用されており、いずれもファンの間で高い人気を誇ります。
Vol.1からVol.5では、GIGSが歌う「Flower-咲乱華-」が採用され、激闘の始まりを予感させる壮大な楽曲となっています。
Vol.6とSemifinal Vol.1では、越前リョーマ、手塚国光、不二周助、大石秀一郎が所属するユニット「青酢」の「抱えたキセキ」が流れ、青春の輝きを表現しています。
Semifinal Vol.2・Vol.3では、不二周助、仁王雅治、千石清純、跡部景吾からなる混合ユニット「by断ち切り隊」の「恋の激ダサ絶頂!」が採用され、タイトル通りユニークでキャッチーな楽曲で盛り上げました。
Finalシリーズでは、主人公・越前リョーマのソロ曲「ACROSS MY LINE」が流れ、最終決戦の緊迫感を演出しています。
また、番外編のANOTHER STORYでは、青春ソーダの「brand-new HEAVEN」や、by断ち切り隊の「アオゾラSTAGE」など、バラエティ豊かな楽曲が採用されました。
全国大会篇のエンディング曲
エンディング曲も、オープニング曲に負けず劣らずの名曲揃いです。
Vol.1からVol.5では、近藤薫が歌う「ハロー&グッバイ」が、試合後の余韻を深く味わわせてくれます。
Semifinalシリーズでは、氷帝学園のユニット「氷帝エタニティ」の「不条理」や、青学のユニット「キャップと瓶」の「サンキュー!!」が流れ、ファンを楽しませました。
Finalシリーズでは、青学と立海大附属のメンバーからなる混合ユニット「イケメン侍」による「Dear Prince〜テニスの王子様達へ〜」が採用されました。
この曲は、全国大会決勝のエンディングを飾るにふさわしい、物語の総決算を感じさせる歌詞で、多くのファンの感動を誘いました。
「Dear Prince」というタイトルは、最終話のサブタイトルにもなっており、この曲が全国大会篇、ひいては『テニスの王子様』という作品全体のテーマを象徴しているという見方もできます。
「全国大会篇」は期待を裏切らなかった! ファンの熱い評判
原作漫画の「全国大会篇」は、物語のクライマックスにふさわしい熱い展開と、キャラクターたちの能力がさらにインフレしていく面白さで、多くのファンから「一番好き」という声が聞かれます。
それをアニメ化したOVAシリーズも、期待を裏切らない高いクオリティで制作されました。
特に、原作に忠実でありながら、一部のアニメオリジナルシーンも交えることで、さらに物語に深みを与えている点が評価されています。
また、作画の安定感も高く、何度でも見返したくなる映像作品として、長年愛され続けています。
名勝負の数々と、それに彩りを添えるキャラクターソングの数々が、全国大会篇を唯一無二の存在にしていると言えるでしょう。
OVAはすでに完結しているため、まだ視聴していない方は、配信サイトやDVDレンタルなどで、ぜひこの熱い物語を体験してみてはいかがでしょうか。



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