2019年のアニメ放送をきっかけに、社会現象を巻き起こした漫画『鬼滅の刃』。
その物語の主人公、竈門炭治郎が家族と暮らしていた場所として描かれているのが、東京都にある雲取山です。
炭治郎の故郷として、多くのファンが「聖地巡礼」に訪れるようになりましたが、一方で雲取山は遭難の危険もある山として知られています。
この記事では、なぜ雲取山が炭治郎の出身地だと言われているのか、そして登山をする際に知っておきたい危険性や注意点について、詳しく解説していきます。
また、雲取山周辺にある奥多摩エリアのおすすめスポットも紹介しているので、聖地巡礼を検討している方はぜひ参考にしてください。
『鬼滅の刃』主人公・竈門炭治郎のプロフィール
まずは、改めて主人公である炭治郎のプロフィールをおさらいしておきましょう。
彼は、家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊に入隊しました。
どんな困難にもくじけない強い心と、鬼にさえ同情するほどの優しい心を持つ、類稀な剣士です。
名前 | 竈門炭治郎 |
誕生日 | 7月14日 |
年齢 | 13歳(物語登場時)→ 15歳 |
身長 | 156cm(物語登場時)→ 165cm |
性格 | おおらかで優しい、真面目で努力家 |
好きなもの | タラの芽、梅昆布おにぎり |
炭治郎といえば、硬い頭で有名です。
岩を割るほどの頑丈な頭は、作中で彼のトレードマークとなっていますが、実は彼の母・葵枝も頭突きでイノシシを追い払ったことがあるというエピソードが語られています。
また、彼の優しい性格は、出会ったばかりの善逸が「今まで聞いたこともないくらい優しい音がする」と評したほどです。
この優しさゆえに、鬼殺隊の柱たちや、敵である鬼にさえ影響を与えてきました。
竈門炭治郎の出身地・雲取山はどんな場所?
『鬼滅の刃』公式ファンブックでは、炭治郎の家は東京都の奥多摩にある雲取山であると明言されています。
雲取山は、東京都、山梨県、埼玉県の三県にまたがる標高2,017mの山で、東京都最高峰としても知られています。
作中では、炭を売るために町へ向かう炭治郎が、急峻な山道を降りていく様子が描かれています。
奥多摩は炭治郎が暮らしていた大正時代には「東京府奥多摩郡雲取山」と呼ばれており、炭治郎のプロフィールと一致することから、聖地として多くのファンが訪れるようになりました。
炭治郎の家があった場所は?
物語の冒頭で炭治郎の家族が襲われた家は、山の中腹あたりにあるとされています。
無限列車編で描かれた夢の中では、炭治郎が水を汲みに行った川が登場しますが、これは雲取山を流れる日原川ではないかと考えられています。
日原川は、川幅が広く穏やかな流れが特徴的ですが、両岸が急峻で、家が建っているような平地はほとんどありません。
このことから、炭治郎の家は日原川の上流のどこかにあったのではないかという推測がされています。
アニメの背景に登場する風景と照らし合わせながら、想像を膨らませて聖地を巡るのも、ファンの楽しみの一つと言えるでしょう。
雲取山は炭焼きの村だった?
作中で、炭治郎は炭を売るために山を降りていました。
実は、雲取山の麓にある丹波山村(たばやまむら)は、かつて炭焼きが盛んに行われていた村として有名です。
昭和中期頃まで、村の主な産業として木炭作りが行われていた丹波山村の歴史は、炭治郎が炭焼きで生計を立てていたという設定と見事に重なります。
この偶然の一致も、ファンが雲取山を聖地として強く意識するきっかけになったのかもしれません。
雲取山は遭難の危険がある?聖地巡礼時の注意点
雲取山は、東京都最高峰であり、初心者にはややハードルの高い山です。
特に、作中で描かれていた冬の時期は、遭難の危険がぐっと高まります。
実際にアニメ制作スタッフがロケハンで訪れた際も、冬山登山中に遭難しかけたという話も出ています。
ここでは、なぜ雲取山が危険な山だと言われているのか、そして安全に聖地巡礼をするための注意点をまとめました。
雲取山に遭難の可能性がある理由
雲取山は標高2,017mと高いため、平地に比べて気温が10度近く低くなります。
特に冬は、積雪や気温の急な変化により、低体温症や凍傷の危険が高まります。
また、朝晩には濃い霧がかかることもあり、視界が遮られて道に迷ってしまう可能性も少なくありません。
登山経験者であれば適切な装備で対応できますが、初心者の方は、安易に冬山に入らない方が良いでしょう。
もし登山をする場合は、雪山登山に必要な装備をしっかりと揃える必要があります。
また、炭治郎の家があったとされる場所は山頂ではないため、聖地巡礼が目的であれば、無理に山頂を目指す必要はありません。
滑りにくいトレッキングシューズや、防寒具をしっかり用意して、無理のない範囲で山を楽しんでください。
ツキノワグマの生息地である
雲取山は、ツキノワグマの生息地としても知られています。
ツキノワグマは臆病な動物ですが、人間に慣れてしまった個体や、食べ物を求めて人里に近づいてくる個体もいるため、遭遇する可能性はゼロではありません。
聖地巡礼をする際は、クマ避けの鈴やラジオを携帯し、複数人で行動することが推奨されています。
もしツキノワグマと遭遇してしまった場合は、むやみに近づかず、静かに後ずさりをして距離を保つようにしましょう。
奥多摩の聖地巡礼と合わせて行きたいおすすめスポット
雲取山は、自然が豊かな奥多摩エリアに位置しています。
聖地巡礼で山を訪れた後には、奥多摩ならではのグルメや温泉で疲れを癒すのもおすすめです。
ここでは、雲取山周辺にあるおすすめのスポットを2つ紹介します。
おすすめスポット①:道の駅たばやま
雲取山の麓にある丹波山村にある道の駅たばやまは、地元の食材やお土産が豊富に揃う場所です。
夏には新鮮なじゃがいも、秋にはまいたけやそばなど、四季折々の旬の味覚を楽しむことができます。
また、道の駅に隣接している「のめこい湯」は、丹波川のせせらぎを聞きながら入浴できる露天風呂が人気です。
雲取山での登山で疲れた体を、名湯でゆっくりと癒してみてはいかがでしょうか。
おすすめスポット②:道の駅こすげ
山梨県と東京都の境にある道の駅こすげも、聖地巡礼と合わせて訪れたいスポットです。
地元の特産品を使ったピザやパスタが楽しめるレストランや、軽食が購入できる売店があります。
特に、小菅村のおいしい水で育った野菜を使った総菜や、名物のチャーちゃんまんじゅうは、お土産にもぴったりです。
道の駅こすげに併設されている「小菅の湯」は、肌がツヤツヤになる「美人の湯」として知られています。
露天風呂や寝湯など、様々な種類のお風呂を楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
竈門炭治郎の声優・花江夏樹のプロフィール
『鬼滅の刃』の爆発的なヒットを語る上で欠かせないのが、声優陣の熱演です。
主人公・竈門炭治郎の声優を担当した花江夏樹は、この作品をきっかけにさらに多くのファンを獲得しました。
名前 | 花江夏樹 |
生年月日 | 1991年6月26日 |
出身地 | 神奈川県 |
所属事務所 | アクロスエンタテインメント |
花江夏樹が声優になるまで
元々、大学進学を考えていた花江夏樹ですが、「桜蘭高校ホスト部」の再放送を見て声優になることを決意しました。
尊敬する声優・山寺宏一が所属する事務所に、自作のボイスサンプルを送るという異例の行動で、声優への道を切り開きます。
その後、2年間の下積み生活を経て、2012年にアクロスエンタテインメントに正所属となりました。
2011年に声優デビューを果たして以来、数々の人気アニメで主要キャラクターを演じています。
花江夏樹の主な出演作品
花江夏樹の出演作品は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
・『TARI TARI』(ウィーン)
・『東京喰種トーキョーグール』(金木研)
・『四月は君の嘘』(有馬公生)
・『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(ビスケット・グリフォン)
・『アルスラーン戦記』(エラム)
そして、2019年には『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役を担当し、その優しい声と演技で、キャラクターに命を吹き込みました。
鬼滅の刃は、花江夏樹の代表作の一つとなり、彼の知名度をさらに高めるきっかけとなりました。
まとめ
今回は、『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の出身地である雲取山について、詳しく解説しました。
雲取山は、炭治郎が家族と穏やかに暮らしていた場所であると同時に、冬には遭難の危険もある険しい山です。
聖地巡礼をする際は、安易な気持ちで入山せず、季節や天候に合わせた適切な装備と、ツキノワグマへの対策をしっかりと行うことが重要です。
また、雲取山周辺には、地元の食材を楽しめる道の駅や、登山で疲れた体を癒せる温泉施設も充実しています。
炭治郎の故郷の雄大な自然を安全に楽しみながら、作品の世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
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