
国民的人気漫画『ワンピース』は、最終章に入り、物語の核心に迫る重大な伏線が次々と明らかになっています。
その中でも、エッグヘッド編に登場した謎の存在「鉄の巨人エメト」は、多くの読者の注目を集めています。
この巨大なロボットは、900年前に作られた古代の兵器であり、過去には聖地マリージョアを襲撃したという驚くべき歴史を持っています。
この記事では、鉄の巨人エメトの正体や能力、そして「太陽の神ニカ」や「ジョイボーイ」との関係性について徹底的に考察していきます。
エメトが持つ謎を解き明かすことで、ワンピースの物語全体がどのように展開していくのか、その片鱗が見えてくるかもしれません。
ワンピースの概要とあらすじ
『ワンピース』は、尾田栄一郎による漫画作品で、1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている海洋冒険ロマンです。
物語は、海賊王ゴールド・ロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡り、少年モンキー・D・ルフィが海賊王を目指して仲間たちと冒険に旅立つ姿を描いています。
緻密に張り巡らされた伏線と、感動的なストーリー展開で、その人気は国内外で揺るぎないものとなっています。
現在連載中のエッグヘッド編では、ルフィたちが天才科学者Dr.ベガパンクの研究所を訪れ、世界の真実と古代の兵器の謎に迫っています。
鉄の巨人は900年前に作られた?
鉄の巨人エメトは、ルフィがエッグヘッドを訪れた際に初めてその姿を現しました。
作中では、角が折れ、苔のようなものが付いたボロボロの状態で、その存在は謎に包まれていました。
ベガパンクの証言によると、エメトは900年前に作られた古代のロボットであり、200年前に突如として聖地マリージョアを襲撃したとされています。
エメトが作られた900年前は、「空白の100年」と呼ばれる謎の時代であり、当時の高度な文明がエメトを生み出したと考えられています。
なぜエメトが900年の時を経て200年前に姿を現したのか、その経緯は不明ですが、今後の物語で「空白の100年」の秘密が明かされることで、エメトの謎も解き明かされていくことでしょう。
鉄の巨人が発動するシーンは何話?
エメトが初めて起動したと思われるシーンは、原作漫画の1092話で描かれました。
このシーンでは、ルフィが海軍大将黄猿と対峙し、「太陽の神ニカ」の姿であるギア5を発動します。
その際、どこからともなく「ドンドットット」という音が響き、エッグヘッドのスクラップ場に安置されていたエメトの目に光が宿る様子が描かれました。
このシーンは、読者の間で大きな話題となり、エメトとニカの間に何らかの繋がりがあるのではないかと考察されるきっかけとなりました。
その後、1111話で本格的に戦場に現れ、ルフィたちの窮地を救うために活躍を見せます。
解放のドラムで起動?鉄の巨人の発動条件を考察
エメトが起動したきっかけは、ニカ状態になったルフィの周囲で鳴っていた「解放のドラム」の音であると考えられています。
この「ドンドットット」という音は、ルフィがニカの姿になった時にだけ聞こえる特別な音であり、エメトの起動条件として重要な役割を果たしていると推測されます。
このことから、エメトの動力源はニカの力そのもの、あるいはニカの能力と深く関わっている「太陽エネルギー」なのではないかという考察が生まれています。
鉄の巨人の動力は太陽のエネルギー?
エメトの動力源については、ベガパンクでさえも解明できなかったと語っています。
しかし、エッグヘッド編では、ベガパンクが太陽エネルギーを動力源として研究していたことが明かされています。
さらに、かつてマリージョアを襲撃したバーソロミュー・くまや、元七武海のフィッシャー・タイガーの胸元には、太陽のマークが描かれており、マリージョアを目指す者たちに「太陽」という共通点があることが示唆されています。
これらのことから、エメトの動力源が太陽のエネルギーであり、それは「太陽の神ニカ」の力と密接に関係している可能性が高いと考えられます。
鉄の巨人が200年前にマリージョアを襲った目的を考察
エメトは、900年の時を経て200年前に突如マリージョアに現れ、襲撃しました。
しかし、エネルギー切れにより途中で停止し、目的を果たすことはできませんでした。
この襲撃の目的は、200年経った今でも謎に包まれていますが、いくつかの興味深い考察が存在します。
鉄の巨人の200年前のマリージョア襲撃と魚人島の関係
エメトの襲撃の目的と、魚人島との間には深い関係があるのではないかと考える読者が多くいます。
エメトがマリージョアを襲撃した時期と、魚人族が世界政府への加盟を認められた時期が近いことが、その根拠の一つです。
かつて魚人や人魚は人間から差別されており、その状況を打破するために、リュウグウ王国が鉄の巨人を利用して世界政府を脅したという見方もあります。
エメトの襲撃事件は、魚人族が世界政府に認められるきっかけとなった歴史的事件だったのかもしれません。
鉄の巨人の今後の展開を考察
エッグヘッド編で再び動き出したエメトは、今後の物語に大きな影響を与える存在になることは間違いありません。
ここでは、エメトの今後の展開について、いくつかの考察を紹介します。
考察①再びマリージョアにやってくる?
エメトは200年前の襲撃で目的を達成できていません。
もしエメトが心や精神を持つ存在であれば、200年前の目的を再び果たそうとする可能性は十分に考えられます。
ルフィの助けを借りて再びエネルギーを得たエメトが、今度こそマリージョアを襲撃する展開があるかもしれません。
考察②海軍を攻撃する?
エメトは、過去にマリージョアを襲撃したことから、世界政府の敵と見なされています。
そのため、海軍がエメトを攻撃し、それに反撃する形で戦いに発展する可能性も考えられます。
エッグヘッドでの戦いが激化すれば、エメトはルフィたちの強力な味方として、海軍と対峙することになるでしょう。
考察③エッグヘッドを破壊する?
エメトと海軍の戦いがエッグヘッド島で繰り広げられた場合、ベガパンクの研究所や島全体が大きな被害を受ける可能性があります。
この混乱に乗じて、ルフィたちがベガパンクと共に島を脱出する展開が描かれるかもしれません。
考察④ベガパンクの脱出に使われる?
ベガパンクは、エメトの仕組みを模倣してベガフォース1を製作しています。
そのため、ベガパンクはエメトの操作方法をある程度知っていると考えられます。
エメトを操作し、暗殺者や海軍から逃れるための脱出手段として利用する展開も十分にあり得ます。
鉄の巨人に関する感想や評価
エメトの登場は、読者の間で様々な感想や評価を生み出しました。
特に、「エメトとDの一族には関係があるのでは?」という意見は多く見られます。
これは、エメトがエネルギー切れで停止したように、ルフィやガープもすぐに寝てしまうことがあるという共通点から生まれた考察です。
また、「エメトにクマの意志が入っていたら嬉しい」といった、エメトとバーソロミュー・くまの関係を期待する声も多くあります。
鉄の巨人の正体とは?
エメトの正体は、900年前にジョイボーイの仲間として作られたロボットである可能性が高いです。
その証拠に、エメトはルフィを「ジョイボーイ」と呼び、彼を守るために戦いました。
エメトは単なる兵器ではなく、ジョイボーイを慕う意思を持つ存在であると考える読者が多いです。
エメトの名前と900年の歴史
エメトという名前が初めて明かされたのは、1119話のクライマックスシーンでした。
五老星の攻撃からルフィを守ろうとした際、エメトはジョイボーイから「いいか、エメト」と呼びかけられた過去を思い出します。
このことから、エメトは900年前からジョイボーイの仲間として存在し、彼の言葉に従順な存在であったことがわかります。
マリージョアを襲撃した理由
エメトが200年前にマリージョアを襲撃した理由は、明確には描かれていません。
しかし、ニコ・ロビンの考察によると、この時期は魚人差別の歴史において重要な転換点であったとされています。
エメトの襲撃は、魚人たちの人権を求めるための行動だったのではないかという見方が有力です。
世界政府からの完全破棄命令
マリージョア襲撃後、世界政府はエメトの完全破棄を命じました。
しかし、ベガパンクはその科学的価値を見抜き、世界政府の命令に背いてエッグヘッドに隠匿しました。
この判断は、エメトが五老星に対抗するほどの力を持っていたことから、物語の展開に重要な意味を持つことになります。
エメトの能力と特徴
エメトは、その巨体だけでなく、五老星をも圧倒する驚異的な強さを持っています。
その能力は、900年前の高度な科学技術の粋を集めたものと考えられています。
巨人族を超える圧倒的な大きさ
エメトの最も特筆すべき特徴は、巨人族をはるかに凌駕するその圧倒的な大きさです。
一般的な巨人族の身長が約12メートルであるのに対し、エメトはその何倍もの巨体を誇ります。
その姿は、まさに古代の技術が生み出した超巨大兵器と呼ぶにふさわしいものです。
五老星に対抗する強さの秘密
エメトの強さの秘密は、その巨体だけではありません。
ルフィですら「硬すぎる」と感じた五老星の一人、ウォーキュリー聖を吹き飛ばすほどの破壊力を持っています。
この驚異的な強さの源は、900年前の未知の技術にあると考えられています。
太陽エネルギーとニカの関係性
エメトの動力源は、ニカの「解放のドラム」に反応したことから、太陽エネルギーである可能性が高いです。
ベガパンクやシャカの証言によると、エメトは現代の技術では説明がつかない動力メカニズムで動いているとされています。
このことは、エメトとニカの力が密接な関係にあることを示唆しており、エメトがニカの力を動力源として利用している可能性が高いです。
エメトとジョイボーイの関係性
エメトとジョイボーイは、900年前から深い繋がりを持つ存在です。
その関係性は、物語の核心に迫る重要な鍵となっています。
“また会えた”の真意
ニカとなったルフィに対してエメトが発した「また会えた」という言葉には、900年の時を超えた深い意味が込められています。
ルフィ自身は理解できていませんが、エメトはルフィをジョイボーイとして認識していることは明らかです。
これは、ニカとジョイボーイが同一の存在であることを示す重要な証拠の一つとなっています。
太陽の神との約束
ジョイボーイは、エメトと何らかの約束を交わしていたことが示唆されています。
その約束の内容は不明ですが、エメトの行動から、それが世界の歴史に関わる重大なものであったことが推測されます。
900年という途方もない時を超えて守られてきたこの約束の真相は、今後の物語で明らかになっていくことでしょう。
エメトが目覚めた理由
エメトが目覚めた直接のきっかけは、ニカとなったルフィから響いてきた解放のドラムの音でした。
エメトは、900年の時を経て、新たなジョイボーイの登場を待っていたかのように反応したのです。
この出来事は、エメトが単なる過去の遺物ではなく、現在進行形の物語の重要な要素となっていることを示しています。
エメトと関係する重要人物
エメトは、ワンピースの世界の様々な重要人物と深い繋がりを持っています。
ここでは、エメトと関係する重要人物たちについて詳しく見ていきます。
オーズとの共通点
エメトの外見、特に角の形状やフォルムには、古代巨人族の代表格であるオーズとの共通点が多く見られます。
このことから、エメトの設計にはオーズがモデルとして参考にされた可能性が指摘されています。
バーソロミュー・くまとの類似性
エメトはバーソロミュー・くまとも重要な共通点を持っています。
くまは「太陽の神ニカ」を待ち続けたバッカニア族の生き残りであり、その信念は娘のボニーにも受け継がれています。
また、完全なパシフィスタとなったくまの話し方が、エメトの話し方と酷似していることから、両者の間に何らかの技術的な繋がりがある可能性が考えられます。
五老星との因縁
エメトは、世界政府の最高権力者である五老星と明確な対立関係にあります。
200年前のマリージョア襲撃事件以来、五老星はエメトの存在を脅威と認識し、その完全破棄を命じてきました。
エメトは五老星の攻撃からルフィを守るなど、明確な敵対行動を取っており、この因縁は世界の歴史を解き明かす重要な鍵となるでしょう。
エメトはなぜ覇王色の覇気を使えた?
エメトは、五老星たちを撃退するほどの強烈な覇王色の覇気を放ちました。
しかし、この覇気はエメト自身のものではなく、ジョイボーイのものです。
ジョイボーイは、「自身の覇気を閉じこめたロープのようなもの」をエメトに託し、「いざって時に結び目をほどけ」と話していました。
エメトはルフィを助けたいという一心でそれをほどき、ジョイボーイの強烈な覇気を炸裂させたのです。
エメトが200年前にマリージョアを襲撃した理由とは?
エメトが200年前にマリージョアを襲撃した理由は、未だ謎に包まれています。
しかし、この事件にはジョイボーイと魚人族が深く関わっていると言われています。
ジョイボーイが魚人島との約束を破ったことへの謝罪文を残していたことや、200年前から魚人たちが人間と同等の扱いを受けるようになったことから、エメトはジョイボーイの代わりに魚人たちを差別から解放するためにマリージョアへと送られたのかもしれません。
どうやってマリージョアに出現した?
エメトは「どこからマリージョアに現れたのかわからない」と言われています。
このことから、ワープなどの転移能力によって移動してきた可能性が高いです。
その能力者の最有力候補として、時をかける力を持つトキトキの実の能力者、光月トキが挙げられています。
トキがジョイボーイの仲間として、エメトを未来のマリージョアに送ったという仮説は、今後の物語の展開を大きく左右するかもしれません。
マリージョアを襲撃した目的とは?
マリージョア襲撃の目的は、魚人族を差別から解放することだったという説が有力です。
エメトの襲撃によって、世界政府は魚人たちを差別することの危険性を知り、人間と同等の扱いをすることを約束したのかもしれません。
エメトの攻撃は最小限にとどまったとされていますが、その裏では、魚人たちの自由を求める交渉が行われていた可能性も考えられます。
エルバフ編でエメトが描かれた壁画が!?
エルバフに古くから残る壁画「ハーレイ」には、エメトらしきロボットが描かれています。
この壁画は、物語のラストバトルを示唆しているという噂があり、エメトがのちに復活し、ルフィと共に最終決戦へ挑むことになると予想されています。
ベガパンクのベガフォース1はエメトがモデル?
ベガパンクが作り上げたロボット「ベガフォース1」は、エメトをモデルにしています。
その見た目はエメトをスタイリッシュにしたようなデザインですが、戦闘力はエメトに及ばず、黄猿の攻撃を受けて大破してしまいました。
最終決戦で活躍する?エメトの今後に注目
エッグヘッド編で大活躍を見せたエメトは、今後も物語の重要な鍵を握る存在となるでしょう。
ハーレイの内容を考慮すると、エメトは現在も生き残っており、いずれ再登場し、ルフィの重要な仲間となる可能性が高いです。
まとめ
この記事では、鉄の巨人エメトについて、その正体から能力、関係する重要人物まで、現時点で判明している情報を詳しく解説してきました。
900年前に作られたとされるエメトの存在は、ワンピースの物語において極めて重要な意味を持っていることが明らかになっています。
特に注目すべきは、エメトとジョイボーイの深い繋がりです。
エメトは、太陽の神ニカとなったルフィに反応して動き出し、五老星との戦いでルフィを守るという行動から、単なる古代の兵器ではなく、世界の歴史に深く関わる存在であることが窺えます。
今後のエメトの活躍と、その存在が物語にもたらす新たな展開に、より一層の注目が集まることは間違いありません。
その他のワンピース関連記事もご覧ください!
















コメント