
【腸よ鼻よ】とは? 難病をギャグに昇華した衝撃のエッセイ漫画
漫画家・島袋全優が、自身の壮絶な闘病生活を赤裸々に、それでいてコミカルに描いたエッセイ漫画作品が【腸よ鼻よ】です。
この作品は、その衝撃的な題材と、切れ味鋭いギャグセンスで、多くの読者から注目を集めました。
2017年6月30日より、ウェブコミックサイト「GANMA!」にて連載が開始され、2023年4月14日まで連載されました。
単行本はKADOKAWAから全10巻が刊行されており、その完結まで多くのファンに愛され続けました。
【腸よ鼻よ】が読者の心を掴んだ最大の要因は、一見シビアに思える「難病との闘い」というテーマを、あくまで「ギャグエッセイ」として昇華させている点にあるでしょう。
作者である島袋全優自身が、国の指定難病である「潰瘍性大腸炎」と診断され、その病状や治療の苦しさを、ユーモアたっぷりに描写しています。
重いテーマを真正面から捉えつつも、読者に「笑い」を届けるその作風は、医療系漫画や闘病記の新たな可能性を示したとも言えるでしょう。
本作は、2019年には「第5回次にくるマンガ大賞」のWEB漫画部門で第3位にランクインするという快挙を成し遂げました。
これは、読者参加型のマンガ賞として、多くの支持を集めた証であり、その注目度の高さがうかがえます。
また、2019年3月に島袋全優が自身のX(旧Twitter)に第1話を投稿したところ、約1.4万リツイートされるなど、連載開始当初から大きな話題を呼びました。
読者の多くは、この作品が実体験に基づいていることを知り、その壮絶な内容と、それを笑いに変える島袋全優の精神力に驚きと感動を覚えたと語っています。
「まさか本当に大腸がないとは思いませんでした」といった声や、「笑いながら楽しみながら泣いてしまった」といった感想も多く見受けられます。
また、作中には島袋全優自身が実践する、胃腸に優しい料理のレシピも紹介されており、実用的な情報源としても評価されています。
これは、同じ病に苦しむ人々にとって、単なる娯楽作品に留まらない、貴重な情報提供の場ともなっていると言えるでしょう。
【腸よ鼻よ】は、病気のつらさだけでなく、その中でも見つけられる日常のささやかな喜びや、家族・友人との絆、そして何よりも「生きる」ことへのポジティブな姿勢が描かれています。
だからこそ、「読むハードルが高くなりがちな闘病エッセイを、ギャグ漫画として描くことで、病気の人にもそうでない人にも楽しんでもらえるようにしたかった」という島袋全優の思いが、多くの読者に届いたのではないでしょうか。
漫画家・島袋全優の素顔に迫るプロフィールと輝かしい経歴
難病と向き合いながら、私たちに笑いを届け続ける漫画家、島袋全優の人物像は、その作品同様に多くの人々の関心を惹きつけています。
ここからは、彼女のプロフィールや、漫画家としての歩み、そして壮絶な闘病の経緯を詳しく見ていきましょう。
島袋全優 プロフィール
| 本名 | 非公開(ペンネームと推測) |
| 性別 | 女性 |
| 生年月日 | 1991年8月13日 |
| 現在の年齢 | 34歳(2025年10月現在) |
| 出身地 | 沖縄県 |
| 最終学歴 | 総合学園ヒューマンアカデミー・マンガ・イラストカレッジ |
| 現在の居住地 | 三重県(姉と同居) |
| デビュー作 | 【蛙のおっさん】(2013年) |
| 代表作 | 【腸よ鼻よ】、【腸はなくとも食欲はある!】 |
漫画家への揺るぎない情熱とデビューまでの道のり
島袋全優は、沖縄県出身の漫画家です。
幼い頃から絵を描くことが大好きで、幼稚園の頃にはすでに「絵を描く人になりたい」という漠然とした夢を抱いていました。
特に、当時夢中になっていた「セーラームーン」のイラストをよく描いていたと語っています。
本格的に漫画を描き始めたのは高校卒業後で、専門学校である総合学園ヒューマンアカデミー・マンガ・イラストカレッジに通い、漫画家としての技術を磨きました。
高校時代には文芸部と美術部を掛け持ちし、漫画を描く上で不可欠な物語を作る力を養うために小説を書きまくり、賞も受賞するほどの熱意を見せていました。
また、美術部では部費で漫画の道具を買うために、展覧会で3つもの賞を獲得し、その実績を盾に顧問と交渉するなど、その行動力と交渉術はまるで優秀なビジネスマンのようだと評されています。
「絶対に漫画家になりたい」という強い一心があったからこそ、学費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちしながらも、ひたむきに創作活動を続けてこられたのでしょう。
そんな彼女が漫画家としてデビューしたのは2013年。
専門学校在籍中に、出版社の出張編集部の目に留まり、「月刊少年ライバル」にて4コマギャグ漫画【蛙のおっさん】の連載をスタートさせました。
この作品は、中年男性がカエルの姿になるというユニークな設定で、シュールな笑いを追求した脱力系ギャグ漫画として知られています。
単行本は2巻まで刊行され、その摩訶不思議な世界観は一部の読者から熱狂的な支持を受けました。
「作風から作者の性別は男性だと思っていた」という声も多く、その後の【腸よ鼻よ】で女性であることが判明し、驚いた読者も少なくありません。
【蛙のおっさん】の連載が終了した後、島袋全優は次回作の構想を練る中で、自身の人生を大きく変える経験と向き合うことになります。
難病「潰瘍性大腸炎」との壮絶な闘い
島袋全優の人生において、漫画家としてのキャリアと並行して語られるのが、難病「潰瘍性大腸炎」との闘いです。
彼女がこの病を発症したのは、漫画家を目指して専門学校に通っていた19歳の時、2011年のことです。
激しい腹痛と血便に見舞われ、当初は腸炎と診断されるも一向に改善せず、精密検査の結果、1万人に1人とも言われる国の指定難病である潰瘍性大腸炎であることが発覚しました。
この病気は原因不明であり、現時点では完治する治療法がなく、投薬や食事療法で症状をコントロールしていくしかないという、非常に困難な病です。
発症から約3年後の23歳で、大腸の全摘出という大きな手術を経験しました。
しかし、これで終わりではありませんでした。
大腸全摘後も、難治性瘻孔(なんちせいろうこう)という合併症を発症し、入退院や手術を繰り返す過酷な日々が続いたのです。
彼女は計10回もの手術を受け、人工肛門(ストーマ)も5回経験しています。
この壮絶な闘病生活こそが、後に【腸よ鼻よ】という作品の源泉となります。
「こんなに辛い目にあっているのだから、いつか絶対に病気のことを漫画にしてやる!」という、ある種のクリエイター魂が、彼女を奮い立たせたと言えるでしょう。
【腸よ鼻よ】の連載中にも、「作者取材のため」と称して、何度も緊急入院や手術による休載を経験しました。
これは、連載開始早々から休載が頻発するという、まさに「闘病ギャグエッセイ漫画」にふさわしい(?)伝説を築き上げました。
その都度、読者からは心配の声が寄せられましたが、島袋全優はそれらの経験をも「ネタ」として作品に昇華させ、読者に常に笑いを届け続けました。
病気のために行動が制限される中でも、「どうしたらできるか」と知恵を絞り、やりたいことに挑戦し続けるその姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。
また、治療のために生活の拠点を移すという大きな決断もしています。
沖縄県にいた主治医が異動してしまい、専門医がいなくなったため、島袋全優は治療に専念するため、姉と共に三重県へ引っ越しました。
引っ越し直後に腸閉塞を起こすなど、その波乱万丈なエピソードは、まさに漫画のような展開です。
しかし、そうした困難な状況をも、彼女は持ち前のポジティブ思考とユーモアで乗り越えてきました。
「完璧を目指さない」という彼女の言葉は、病と向き合いながら創作を続ける上で、非常に重要な哲学となっていると考える読者も多いです。
現在(2025年10月)は体調も安定しており、3年ほど入院せずに過ごせているとのことです。
これは、長年の苦闘を経て、ようやく得られた平穏な時間であり、彼女の努力と医療の進歩の賜物と言えるでしょう。
「白塗りメイク」に隠された真意と読者が魅了される人間性
島袋全優の魅力を語る上で欠かせないのが、その個性的な「白塗りメイク」です。
メディア露出時やSNSの投稿で見られるこのインパクト大の姿は、多くの読者に強い印象を与えています。
デーモン閣下へのリスペクトと身バレ防止の「白塗り」
島袋全優が公の場に登場する際に必ず施している白塗りメイクは、ただのパフォーマンスではありません。
これには大きく二つの理由があることが、本人によって明かされています。
一つは、個人的な「身バレ」を防ぐためです。
漫画家としての活動が広まるにつれて、プライバシーを守る必要性を感じた島袋全優は、マスクでは隠しきれない表情まで含めて、このメイクで自身をプロデュースしています。
「顔で笑いを取ることもできるので、一石二鳥」と語るあたりに、彼女のギャグセンスが垣間見えます。
もう一つの理由は、ヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」のデーモン閣下への深いリスペクトです。
デーモン閣下の大ファンである島袋全優は、「私も10万歳生きたい」という思いを込めて、このメイクを取り入れていると語っています。
悪魔なのに倫理観が高く、頭が良くてトークも面白い、そして何よりも歌がうまいデーモン閣下を「理想の男性」と公言するほどの熱狂的なファンであることが知られています。
この白塗りメイクは、彼女のミステリアスな魅力を高めると同時に、その人間性の一端を象徴していると考える読者も少なくありません。
メディアに登場する際は常にこのメイクであるため、彼女の素顔は謎に包まれたままですが、整った目鼻立ちから「美人ではないか」と推測する声も上がっています。
しかし、読者が本当に魅力を感じるのは、そのメイクの奥にある、困難を笑い飛ばすポジティブな精神と、何事もネタに変えてしまう圧倒的なユーモアセンスでしょう。
授賞式に「白塗りOKですか?」と尋ね、メイク室がないと聞けば声優の隣でメイクするなど、その行動力と自由な発想は、多くのクリエイターにも刺激を与えているという見方もあります。
家族との深い絆が支える創作活動
島袋全優の創作活動、そして過酷な闘病生活を支える上で、家族の存在は非常に大きいと言えます。
彼女の作品【腸よ鼻よ】にも、家族の温かいエピソードが度々登場し、読者の感動を誘っています。
島袋全優の家族構成は、父、母、兄、姉です。
兄はすでに結婚して家を出ているため、主に両親と姉が漫画作中に登場し、その家族仲の良さが描かれています。
父親は元ホテルの料理人で、現在ではYouTubeで料理動画を投稿する活動も行っています。
その料理の腕前は、島袋全優の胃腸に優しい食事を支える上で、非常に重要な役割を果たしていると推測できます。
母親は、優しく少し心配性な性格が作品を通して伝わってきます。
そして、特に読者の印象に残っているのが、島袋全優の姉の存在です。
姉は島袋全優のことを愛情を込めて「全くん」と呼び、妹を深く溺愛する様子が漫画の随所に描かれています。
島袋全優が治療のために沖縄から三重県へ転居する際も、姉は転職をしてまで共に移住しました。
このエピソードは、単なる姉妹愛を超えた、深い家族の絆を感じさせるものとして、多くの読者の胸を打ちました。
「病気になったからといって好きなことをやめる必要はない」「無理だと諦めるのではなく、どうしたらできるか知恵を絞って挑戦した方が人生楽しい」という島袋全優の信念は、両親が「死なない程度ならやりたいことをやらせよう」と考えてくれているからこそ、育まれたのかもしれません。
このような揺るぎない家族のサポートがあったからこそ、島袋全優は難病と向き合いながらも、漫画家としての道を諦めずに進んでこられたと考える読者が多いです。
家族の温かい支えが、彼女の作品に奥行きとリアリティを与え、読者が共感できる要素の一つとなっているのは間違いないでしょう。
SNSで垣間見える日常とファンとの交流
島袋全優は、X(旧Twitter)を中心に、SNSでの情報発信を非常に活発に行っています。
自身の作品の告知はもちろんのこと、日常の出来事や考え、時には短い漫画作品も多数投稿しており、そのユニークなギャグセンスはSNS上でも遺憾なく発揮されています。
彼女のSNSの更新頻度は高く、ファンにとっては、作品の裏側や、闘病生活におけるリアルな感情、そして何気ない日常の面白さを垣間見ることができる貴重な場となっています。
特に、SNSに投稿されるギャグ漫画は、「面白い」と話題になることが多く、その都度、多くのリツイートや「いいね」を獲得しています。
この積極的な情報発信は、読者との距離を縮め、単なる作者と読者の関係を超えた、親近感を生み出していると言えるでしょう。
例えば、病状が悪化して入院した際も、それを悲壮感なく、むしろ「作者取材のため」と表現し、ファンを心配させつつも笑いを誘うツイートは、彼女ならではのスタイルです。
また、同じ病を抱える人々からの共感や応援のメッセージに対して、真摯に応える姿勢も、多くのファンを惹きつける要因となっています。
「島袋全優のSNSをチェックすることで、闘病中であることを忘れて笑える」「元気をもらえる」といった声が、読者からは多数寄せられています。
彼女のSNSは、作品の世界観を広げ、島袋全優という人物の多面的な魅力を伝える、重要なプラットフォームとして機能しているのです。
このようなオープンでユーモラスな交流を通じて、島袋全優は強固なファンベースを築き上げ、漫画家としての地位を確固たるものにしています。
【腸よ鼻よ】が示す「病」と「笑い」の新たな可能性
島袋全優の代表作【腸よ鼻よ】は、単なる闘病記やギャグ漫画の枠に収まらない、多角的な魅力を持つ作品として、多くの人々に影響を与え続けています。
その影響力は、読者の心に深く刻まれ、社会的な視点からも新たな価値を提示していると言えるでしょう。
読者が語る「腸よ鼻よ」の魅力と共感の輪
【腸よ鼻よ】は、読者から多岐にわたる感想や評価が寄せられています。
中でも特に多いのが、「壮絶な実話だと知って驚いた」という声です。
コミカルな作風で描かれているため、その裏に隠された病の苛烈さや、大腸全摘出という事実の重さに、後から衝撃を受ける読者が後を絶ちません。
「笑えるのに泣けてくる」「こんなに辛い経験をギャグにできるなんて、本当に凄い」といった感想は、島袋全優の才能と精神力を称賛するものです。
また、その作風から「作者は男性だと思っていた」という読者が少なくなかったことも、この作品の意外性の一つです。
切れ味のあるギャグと、シビアな現実を軽妙に描く手腕が、性別の先入観を打ち破った事例と言えるでしょう。
さらに、【腸よ鼻よ】の大きな魅力として挙げられるのが、作中に登場する「胃腸に優しい料理」の紹介です。
大腸を全摘している島袋全優にとって、脂質や食物繊維が多い食事は負担が大きいため、自身が実践し、美味しく食べられる料理のレシピが漫画の中に散りばめられています。
これは、同じ病に悩む人々にとって、日々の食生活のヒントとなるだけでなく、「病気でも美味しいものを楽しめる」という希望を与える存在となっています。
読者からは「ためになる」「レシピを参考にしている」といった実用的な評価も多く、単なるエンターテイメントを超えた価値を提供していることが分かります。
「いつも機嫌がいい人」の話と関連付けて、【腸よ鼻よ】を挙げる読者もおり、過酷な入退院を繰り返す生活をユーモラスに描ける島袋全優を、「最重要保護文化財みたいだ」とまで表現する声もあります。
これは、彼女の作品が、単に笑いを誘うだけでなく、生きることへの肯定的なメッセージを強く伝えている証拠と言えるでしょう。
病気という個人的な経験を、普遍的な「生きる喜び」や「困難との向き合い方」として提示する【腸よ鼻よ】は、多くの読者に共感と勇気を与え続けています。
「不死鳥」としての漫画家キャリアと未来への展望
島袋全優の人生は、その壮絶な闘病経験から、しばしば「不死鳥(フェニックス)」に例えられます。
計10回もの手術、人工肛門の装着と解除を繰り返すという、並外れた苦難を経験しながらも、彼女は決して漫画家としての筆を置くことはありませんでした。
作品を休載するたびに、その理由を「作者取材」としてユーモラスに描き、自らの病を「ネタ」として昇華させるその姿勢は、まさに「困難を笑い飛ばす」という彼女の哲学を体現しています。
この「不死鳥」としてのたくましさは、【腸よ鼻よ】の完結後も途切れていません。
完結後も、闘病中の食生活にフォーカスした【腸はなくとも食欲はある!】を連載開始するなど、自身の経験を糧に精力的に創作活動を続けています。
この作品では、大腸全摘後の「パウチ」や「ストーマ」といった、さらにディープなテーマにも触れつつ、彼女ならではの明るさとギャグで、読者にその日常を紹介しています。
病気という限界を打ち破り、新たな作品を生み出し続ける島袋全優の創作意欲は尽きることがありません。
「この病気になっていなければ、こんな面白い人生は送れなかった」とまで語る彼女の言葉は、単なる強がりではなく、人生のすべてを受け入れ、前進し続ける強い意志の表れでしょう。
また、彼女が難病を公にすることで、同じ病に苦しむ人々にとっては、孤立感を解消し、闘病のヒントを得る大きなきっかけとなっています。
島袋全優の漫画家としての軌跡は、病気や障害といった困難に直面しても、ユーモアと創造性をもって人生を豊かに生きるロールモデルとして、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。
今後の活動としては、自身の経験をもとにした講演活動など、漫画家の枠を超えた活躍も期待されており、「不死鳥」島袋全優の挑戦は、これからも続いていきます。
まとめ
漫画家・島袋全優は、国の指定難病「潰瘍性大腸炎」という壮絶な闘病生活を、類まれなるギャグセンスとポジティブな精神力で乗り越え、それを【腸よ鼻よ】という傑作エッセイ漫画へと昇華させました。
計10回の手術や人工肛門の経験といったシビアな事実を、「作者取材」というユーモアに変え、読者に笑いと感動、そして生きる勇気を与え続けています。
デーモン閣下へのリスペクトからくる「白塗りメイク」、そして困難な状況を支える家族の深い絆も、彼女の人間的な魅力を形作る重要な要素です。
【腸よ鼻よ】は、難病というテーマに新たな光を当て、同じ境遇の人々には希望を、そうでない人々にはユーモアと共感を提供しました。
これからも「不死鳥」漫画家として、島袋全優が自身の経験を基に、どのような新たな笑いと感動を届けてくれるのか、その創作の道のりに多くの期待が寄せられています。



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