俺だけレベルアップな件では、異次元と主人公の世界を結ぶ通路が現れて、世界中で常識を逸脱した出来事が起こり始めます。
同時に、ハンターと呼ばれる力を覚醒した人々も現れ、ゲート向こう側にあるダンジョンに潜むモンスターを倒す役割を担っています。
主人公である水篠旬はC級ダンジョンですら怪我を負わされるほどの弱さで人類最弱兵器と呼ばれていました。
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ところがある日、潜ったダンジョンで命を落としてしまったはずが、目を覚ますと目の前にゲームウインドウが現れ次々と旬を強くするためのミッションを課していきます。
そもそも、俺だけレベルアップの世界観では一度与えられた力が変化することはなく、稀に再覚醒する者がいるという設定なので旬だけが戦うたびに強くなっていきスキルを獲得していくということから他の人とは逸脱しています。
このことも、システムの設計者がなにかしら仕組んでいるのではないかと思われます。
旬を生き返らせ、ゲームウィンドウを出してミッションを与えるシステムの設計者とは何者で何の目的があってこのようなことをしているのか疑問に思う方も多いと思います。
僕もこの作品を読んでいて、いつシステムの設計者の話が出てくるのかムズムズしながら読んでいました。
そこで今回は、システムの設計者の謎についてまとめていきたいと思います。
今回の記事は、重要なネタバレやストーリーの根幹にも触れてしまっているので気になる方は読まないよう注意お願いいたします。
隠された核心
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俺だけレベルアップな件では、ゲームウィンドウの他にも時折ストーリーの核心に迫る場面が度々ありますが、この時の会話が何故かバチバチッと見えないように隠されてしまいます。
このような事は、現実世界ではあり得ない現象なので、この世界自体がシステムの設計者によって見せられている幻想ではないかという疑惑も出てきます。
システムの設計者の正体は?
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システムの設計者の正体は、旬が最初に命を落としたカルテノン神殿に置かれていた部屋でのルールを書いた石板を持った天使でした。
これまで、旬をサポートしてくれていたお馴染みの音声のメッセージとシステムの設計者の声が合致している点が間違いなくシステムの設計者であるという事を確信させてくれる瞬間でした。
システムの設計者の能力
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8本の腕を持ち、S級となりレベル100を超えた旬をも超えるパワーとスピードを持った設計者
これまで旬のサポートをしてくれていたシステムですが、システムの設計者との戦いになると「アイテムの購入、レベルアップやクエスト達成時の報酬による状態の回復」と言ったような他の一般的なハンターでは持ちえない能力は没収されてしまいます。
更に、旬が従えていた影も使うことが出来なくなってしまいます。
そして10分以内にシステムの設計者を倒せなければ旬の心臓が停止してしまうという過酷なミッションまで課してしまうのでした。
システムの設計者の目的とは?
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システムの設計者との戦いで全てが解決するのかと思いきやそうではありませんでした。
システムの設計者の語る前に、旬の居る世界のことが語られますが全て書くと長くなりますので、まず結論から申し上げますと、システムの設計者の目的は、影の君主であるアスボーンを地球に降臨させることが目的でした。
アスボーンが地球に降臨するためにアスボーンの力に耐えうる肉体が旬だったのです。
なぜ旬が選ばれたのかというと、旬を選んだのはシステムの設計者ではなく影の君主アスボーンでした。
ここからは、長くなりますが旬の中にいるアスボーンとシステムの設計者はどのようにして出会ったのかを書いて行きたいと思います。
ゲートを介してダンジョンが現れる旬の世界は、支配者と君主の戦争が起きている世界だったのです。
支配者側が銀の鎧を着た軍勢で、君主側がモンスター側の勢力となっておりダンジョンに現れるモンスターは銀の鎧を着た支配者側の軍勢が捕らえたモンスターでした。
元々、支配者側には「絶対者」と呼ばれる神がいました。
カルテノン神殿で「神を敬せよ、神を称えよ、神を信仰せよ」と石板に書かれていたこの神が絶対者です。
絶対者は、光から神の使者を創り、闇から八人の君主を作り出しますが、世界を破壊しようとする君主と世界を守ろうとする神の使者との戦いが始まります。
長く続いた戦いに支配者の一人は自分に君主を倒す力を与えてほしいと頼みますが、絶対者はそれに応じませんでした。
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何故かというと、絶対者は支配者と君主の戦いを観賞用として楽しんでいるだけだったからです。
そこで、神の使者たちは絶対者に反乱を起こします。
その神の使者の反乱に唯一立ち向かったのが、影の君主で旬の中にいるアスボーンでした。
神の使者の軍勢に敗れてしまい絶対者も居なくなりますが、そこで神の使者たちは自らを「支配者」と名乗り始めます。
絶対者の持っていた道具を使い優勢に立った支配者たちは君主たちを追い込みますが、その時の君主側のピンチを利用して絶対者側に付いていたアスボーンも君主側に仲間に入れてもらいます。
君主側も、支配者側に対抗するためにはアスボーンを味方に引き入れるしかなかったと影の君主は言います。
しかし、強すぎたアスボーンの力は君主たちからも疎まれ始め命を狙われます。
君主たちとも戦いになったアスボーンですが、君主たちは既に支配者たちに敗れた後で戦力を補うのが先だと戦いを竜帝に止められアスボーンも君主たちの元へ残ります。
戦いから逃げ延びた君主は、支配者の目を盗み一度は地球を破壊してしまいますが、支配者たちは過ちを正すため神器「輪廻の杯」を使い時間を巻き戻し地球を救うべく動き出します。
しかし、地球は支配者と君主が戦うには脆すぎたため2つの勢力の戦いで魔力が存在しない地球は何度も滅亡してしまいます。
そこで支配者たちは全員を生かすことが出来なければ一部でも生かし命を繋げようと考えました。
支配者と君主との激しい戦いに耐えうるのがハンター呼ばれる存在だったのです。
しかし君主たちは支配者が人間に魔力を与えたことに着目して、自分たちも人間の体を借り地球に降り立ち戦いになります。
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ただ、破滅の君主と影の君主の力は強すぎたため彼らの力に耐えうる人間が居ませんでした。
そこで、ようやくシステムの設計者と呼ばれる優秀な魔導士が現れアスボーンに不滅の体を貰う代わりに影の君主アスボーンが地球に降り立つのに耐えうる人間を探し出すと告げます。
しかし、影の君主の力に耐えうる人間はなかなか見つかりませんでした。
ようやく見つけたのがシステムの設計者の立てた設計を超える水篠旬だったのです。
設計者は人間が最も得意とするゲームとアスボーンの力を使って旬をアスボーンの力に耐えうる人間になるまで鍛え上げていたのでした。
しかし、システムの設計者は人間の敵側である君主側であったため、長く旬の体に居たアスボーンは旬のことを失うのが嫌になったのか最後はシステムの設計者をも裏切ってしまいます。
まとめ
今回は、システムの設計者の目的についての記事を書いてみました。
全ての始まりだったカルテノン神殿に、絶対者の神像やシステムの設計者が居たという事で因縁を感じますね
アスボーンが神の使者から君主へと移り、更に君主も裏切っていた為、話が非常にややこしくなっている感じはします。
俺だけレベルアップな件のストーリーの根幹となっている部分なので気になっている方も多かったのではないかと思います。
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