漫画『OUT-アウト-』に登場する爆羅漢は、流山を拠点とする暴走族です。物語の序盤、主人公・井口達也や斬人にとって、大きな脅威として立ちはだかりました。
特に、8代目を引き継いだ下原三兄弟、通称「ゲバラ三兄弟」によって、チームはその性質を大きく変貌させました。
今回は、下原三兄弟が率いた凶悪なチーム、爆羅漢について、その成り立ち、特徴、そして斬人との壮絶な抗争と結末を徹底解説します！
爆羅漢とは？下原三兄弟による凶悪チームへの変貌
爆羅漢は、かつて流山を拠点とする中堅規模の暴走族でした。先代までは硬派な走り屋集団であり、西千葉の斬人とも友好的な関係を築いていました。
しかし、下原三兄弟（ゲバラ三兄弟）が8代目を引き継いでからは、チームはその性質を大きく変貌させます。
彼らは他の暴走族を襲撃し、犯罪寸前の荒行を繰り返すことでチームの規模を拡大。かつての走り屋集団から、凶悪な愚連隊へと変化していきました。
彼らの目的は、流山だけでなく、より大きい西千葉の裏利権も手中に収め、最終的には斬人をも手中に収めることでした。
その野心のために、彼らは西千葉の最大勢力である斬人にも牙を剥き、ゲリラ戦を仕掛けていきます。
斬人との抗争は激化し、最終的にタイマン3本勝負で決着をつけることになりますが、結果は爆羅漢の負け越し。この敗北をもって、爆羅漢は解散となりました。
爆羅漢を率いる「ゲバラ三兄弟」
爆羅漢の変貌、そして物語における彼らの行動の中心にいたのが、総長の下原一雅、No.2の下原孝二、No.3の下原賢三からなる「ゲバラ三兄弟」です。彼らはそれぞれが強烈な個性と、複雑な過去、そして高い実力を持っていました。
長男：下原一雅
下原三兄弟の長男であり、爆羅漢の総長、No.1。地元の大手建設企業の跡取り息子という意外な背景を持ちます。
常に爽やかな笑みを浮かべ物腰柔らかですが、敵を痛めつけることに快感を覚え、失敗したメンバーに厳しい対応をとる危険人物です。
裏社会の利権をよく理解しており、将来はヤクザでも一般人でもない「グレーな存在」として生きるビジョンを持っていました。
喧嘩の実力も高く、北松戸最大規模のチームの頭を圧倒的な強さで降しましたが、斬人総長・丹沢敦司との戦いでは惨敗を喫します。
次男：下原孝二
下原三兄弟の次男であり、爆羅漢のNo.2。身長2メートル近い巨漢で、「バトルジャンキー」の異名を持ちます。
過去に兄一雅から顔に痛ましい傷を負わされた経験があり、口元をバンダナで隠しています。規格外の体格を活かしたパワー型の喧嘩を得意とし、他の不良からは三兄弟で一番喧嘩が強いと評されることもありましたが、斬人副総長・安部要や特攻隊長・長嶋圭吾といった強者には苦戦を強いられます。
兄一雅への恐怖心を抱えており、爆羅漢解散の際には、自ら警察にチームの解散を告げました。
三男：下原賢三
下原三兄弟の三男であり、爆羅漢のNo.3。逆立てた金髪にマスクを着用しており、その下には傷跡があります。三兄弟の中では最も冷静沈着で人望も厚いですが、只ならぬ狂気を秘め、冷酷な一面も持ち合わせています。
複雑な家庭環境で育ち、兄たち、そして下原家全体への根深い憎しみを抱えています。喧嘩は苦手と自称しますが、井口達也とのタイマンでは高い実力を見せました。
爆羅漢解散後はチーム「名無死」を結成し、物語の裏で暗躍する存在となります。
斬人との壮絶な抗争と結末
下原三兄弟率いる爆羅漢は、斬人を手中に収めるべく、斬人に対してゲリラ戦を仕掛けました。特にNo.3の下原賢三が得意とするゲリラ戦は、斬人にも大きなダメージを与えました。
抗争は激化し、両チームの幹部同士によるタイマン3本勝負で決着をつけることになります。斬人からは井口達也、長嶋圭吾、丹沢敦司。爆羅漢からは下原賢三、下原孝二、下原一雅が出場しました。
壮絶なバトルの末、爆羅漢はタイマン勝負で負け越し、総長の下原一雅が丹沢敦司に敗れたことで、チームは解散となりました。
下原一雅は逮捕され、下原孝二はチームの解散を警察に告げ、下原賢三は新たなチームを結成し、それぞれの道を歩むことになります。
まとめ
爆羅漢は、下原三兄弟によって、かつての硬派なチームから凶悪な愚連隊へと変貌した流山の暴走族です。
長男一雅の凶悪さと野心、次男孝二の規格外のパワー、三男賢三の冷静さと狂気。それぞれが強烈な個性を持つ下原三兄弟が率いた爆羅漢は、斬人との壮絶な抗争を繰り広げ、物語に大きなインパクトを与えました。
タイマン3本勝負での敗北によりチームは解散しましたが、下原三兄弟、特に三男の賢三はその後も物語に深く関わっていきます。
爆羅漢というチームの物語は、彼らの強さと同時に、時代の流れと共にチームの性質が変化していく様を描いています。
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