『ワンパンマン』の世界を彩る、個性豊かで強大な怪人たち。
彼らはヒーローたちの前に立ちはだかる最大の脅威であり、その恐ろしさは「災害レベル」という独自の基準で示されます。
本記事では、『ワンパンマン』に登場する怪人たちの生態や災害レベルの定義を詳しく解説するとともに、作中での描写や設定、そしてファンの考察に基づき、最強怪人トップ10をランキング形式で紹介します。
アニメ3期の情報が少しずつ解禁され、ますます盛り上がりを見せる『ワンパンマン』。
果たして、ワンパンマンの世界で最も恐ろしい怪人は一体誰なのでしょうか?
『ワンパンマン』における怪人と災害レベルの基本
『ワンパンマン』の世界に欠かせない存在である怪人と、その脅威度を示す災害レベルについて、まずは基本的な情報から見ていきましょう。
怪人とは?:人類に危害を加える非日常的な存在
『ワンパンマン』における「怪人」とは、人間へ危害を加える非日常的な存在全般を指します。
ゴジラのような巨大な生物から非生物まで、その種類は多岐にわたります。ある時期から急激に増加し、その被害に対応するためにヒーロー協会が設立されました。
怪人の正体や発生原因は不明な点が多いものの、作中では「地球の意志」が関与している可能性も示唆されています。
災害レベルとは?:脅威度を示す5段階の区分
怪人が引き起こす被害は天災と同等とみなされ、その脅威度は「災害レベル」として以下の5段階で表されます。
- 狼(オオカミ):危険が予知された段階。
- 虎(トラ):不特定多数の人物に被害が出る可能性のある段階。
- 鬼(オニ):一つの街、あるいは機能不全に陥る可能性のある段階。
- 竜(リュウ):いくつかの街が壊滅する危機。
- 神(カミ):人類文明が崩壊する危機。
「虎」レベルまではA級ヒーローで対処可能ですが、「鬼」以上になるとS級ヒーローでも勝敗は予測できません。特に「竜」以上では、サイタマ以外に対処できる存在はほぼいないとされています。
『ワンパンマン』作品概要とあらすじ
『ワンパンマン』は、ONE氏のウェブコミックを原作とし、村田雄介氏の作画によるリメイク版、そしてアニメ版が展開されています。
主人公のサイタマは、パンチ一発でどんな相手も仕留める最強のヒーローですが、その強さゆえに誰にも認識されず、退屈な日々を送っています。
サイタマは強すぎることに悩みながらも、次々と現れる強敵たちを趣味で倒していく、ギャグテイストを強く含んだアクション作品です。
【ワンパンマン】怪人最強ランキングTOP10!
ここからは、作中の描写や設定、そしてファンの考察に基づき、怪人たちの強さをランキング形式で紹介していきます。
10位:ムカデ長老
- 災害レベル:竜
災害レベル「竜」に該当する、全長千メートルを超える巨大怪人です。アニメ2期にも登場しました。
移動するだけで都市部を壊滅させるほどの巨体を持ち、ジェノスやシルバーファングといったS級ヒーローが束になっても大きなダメージを与えられない屈強な外殻を誇ります。さらに、ダメージを受けても脱皮による再生能力を持つ厄介な特性を持っています。
過去にはS級1位のブラストと対峙し、その際に傷を負って撤退したとされています。
この耐久力と再生能力は、サイタマ以外の物理攻撃系のヒーローではほぼダメージを与えることが難しく、S級ヒーローでも対抗策を持つキャラが少ないため、非常に厄介な存在です。
タンクトップマスターやクロビカリ、シルバーファングが揃っていても苦戦は必至でしょう。
村田版にのみ登場する怪人で、最後はキングの体を張った挑発に引っ掛かり、サイタマの「マジ殴り」を受けて即死しました。
9位:ワクチンマン
- 災害レベル:竜
『ワンパンマン』第1話から登場する怪人です。自らを「地球の使徒」と呼び、環境破壊を繰り返す人類文明を抹殺するため地球の意志が生み出した存在とされています。
災害レベル「竜」であり、怪人協会編で登場するホームレス帝と同様に光エネルギーを操ります。手から放たれる光エネルギー弾は一発で数百メートル以上を破壊し、その攻撃の余波だけで駆け付けようとしていたヒーローを未然に撃退するほどです。
サイタマが駆けつけていなければ、間違いなく甚大な被害が広がっていた怪人と言えます。
浮遊能力や、変身して戦闘力をさらに上げる能力も持ち、最初の怪人としては破格の強さを誇ります。その光エネルギーを操る能力から「神」と何らかの繋がりを持つ可能性が考察されており、この「神」との関連性が高いランキングにランクインした要因の一つです。
フィジカル面でもホームレス帝を圧倒する強さを持ち、上空からの爆撃は多くのヒーローにとって脅威となります。
しかし、最終的にはサイタマの一撃で木っ端微塵にされました。
8位:白金セイシ(プラチナムセイシ)
- 災害レベル:竜
黒いセイシの究極形態であり、村田版にのみ登場する怪人です。同じく黒い精子の合体形態の一つである「黄金セイシ」を大きく上回るパワーとスピードを持っています。
「黄金セイシ」の時点でS級ヒーローを軽く凌駕する実力を持っていましたが、「白金セイシ」になると覚醒ガロウと互角に渡り合い、ミリ秒単位で千以上の軌跡を描く神速の戦いを演じるほどの莫大な戦闘力を発揮しました。
S級ヒーローのフラッシュを叩き伏せ、彼のスピードを超える速度で攻撃を仕掛けることができるため、並みのヒーローでは歯が立ちません。
物理攻撃の威力も桁外れで、S級の中でも際立った戦闘力を見せたフラッシュを一撃でダウンさせました。
黒いセイシの時点でS級ヒーローのアトミック侍を圧倒するパワー、黄金セイシの時点でG・ブサイク大総統の強酸をまともに浴びてもびくともしない耐久力を持つことを考えると、「白金セイシ」のフィジカルは覚醒ガロウクラスの怪人でやっとまともに勝負ができるほどと言えるでしょう。
しかし、最後は戦いの中で急成長を続けていた覚醒ガロウに実力を追い抜かれ、渾身の突きを喰らって粉砕されました。
7位:怪人王オロチ
- 災害レベル:竜
怪人協会のボスであり、村田版にのみ登場する怪人です。元々は人間でしたが、参謀役の怪人ギョロギョロ(サイコス)の度重なる実験によって、圧倒的な戦闘力を持つ大怪獣へと進化しました。
作者の村田雄介氏によると、「サイタマの攻撃でも一撃で死ぬことはなく、サイタマの普通のパンチを数発は耐えられる」とされており、その耐久力は非常に高いです。
さらに、「黄金精子と純粋な戦闘力でどちらが上かは分からないが、技術はオロチの方が上」「メルザルガルド、ゲリュガンシュプ、グロリバース(ボロスの配下3人)の3人が入念に準備をし、3人で挑んでもオロチ単体に勝てる見込みはほとんど無い」と豪語されており、災害レベルは確実に竜以上の存在と言えます。
戦闘では伸縮自在な角を武器とし、ジェノスを上回る反射神経を持つ覚醒ゴキブリをあっさり貫くなど、冷酷な性格と相まって一部の怪人たちからも恐れられています。
ガロウ戦では武術をコピーして即座に使用し、巨大な触手を利用した多角的な攻撃で圧倒する場面も見せました。自身の技をコピーするだけでなく、全身の怪獣全てで再現するなど制限なく成長を続ける天才的な素質を秘めています。
サイタマ以外のヒーローと戦えば、たちまちのうちに壊滅に追い込めるほどのパワーを持つ怪人ですが、作中ではサイタマ戦でほとんど強さを見せる暇もなく爆散してしまったのが惜しまれる点です。
6位:ムカデ仙人
- 災害レベル:不明(竜以上)
村田版のリメイクにのみ登場する怪人で、「神」によって遣わされた「父なる大地の化身」とされています。
ムカデ長老を遥かに超える巨体と6666本の脚を有し、その大きさは垂直に身体を伸ばせば地球を一望できるほどです。加えて、再生核による圧倒的な再生能力と、金属バットの全力攻撃を余裕で弾く強靭な外殻を併せ持ちます。ダメージを負っても再生核を用いた脱皮による即回復が可能です。
「神」の干渉の影響か、触覚で相手の意識や感情を読み取る能力も持っています。巨体に生えている無数の足で殴り続ける「ムカデ大行軍」や、666本の足と巨体を高速回転させ突進する「ムカデ大旋光」は、規模感が大きすぎて技のスケールをイメージすることすら困難なレベルです。
高い攻撃力を持たなければ外骨格を破壊することも、再生核を奪うこともできません。餓狼と金属バットのような高い攻撃力がなければ倒すことは難しかったでしょう。
人類を敵視していましたが、最終的には武の極みに達した覚醒ガロウの一撃で身体を真っ二つにされ、再生核を破壊されて消滅しました。
5位:エビル海洋水
- 災害レベル:不明(竜以上)
エビル天然水が海水を取り込んだことで巨大化した怪人です。「神」から遣わされた「母なる海の化身」とされており、ムカデ仙人と連携して戦況を荒らしました。
海水を圧縮してビームのように発射する「海砲」は、津波に匹敵する災害を矢継ぎ早に繰り出すことができる、驚異的な規模の攻撃を得意とします。この海砲が直撃した街は地形が変形し、即座に洪水となるほどの破壊力も持ち合わせています。
液体状の怪人であるため物理的な攻撃でダメージを与えるのが非常に難しく、エビル天然水の時点で災害レベル「竜」に該当する強さだったため、エビル海洋水は災害レベル「竜」以上だと考えられます。サイタマの「マジ殴り」をモロに受けて海ごと真っ二つにされても、ギリギリ耐えるほどの耐久力を持つのはその形状ゆえです。
また、ムカデ仙人に吹き飛ばされているガロウに数キロメートル離れた場所から正確に攻撃を当てる精度と速度も誇ります。
物凄い存在感を放っていましたが、最後は海を走っていたサイタマの「マジ殴り」を直撃で受けてしまい、一撃で粉砕されてしまいました。
4位:オロチサイコス
- 災害レベル:竜
怪人王オロチと、怪人協会の真のボスであるサイコスが融合した怪人です。「神」から何かしらの干渉を受けているため、元々のオロチやサイコスを大きく超える実力を誇ります。巨大化したサイコスの上半身とオロチの下半身を持つキメラ的な容姿をしています。
この形態で繰り出すサイコスの超能力は、一撃で地球の表面を消し飛ばすほどの破壊力に達しており、戦慄のタツマキすら驚愕させるほどでした。攻撃の際に「ヴィシュヌ」や「シヴァ」といった「神」を連想させる独特な効果音が入るため、やはり「神」の影響を少なからず受けている怪人と考えられます。
融合体の力は凄まじく、エネルギー波で地表を削り取ったり、災害レベル「竜」の巨大隕石を一撃で破壊したり、パワーアップしたジェノスの攻撃を一瞬で押しのけたりと、その強力さが証明されています。
最終的には全快の力を放出したタツマキの超能力で劣勢に追い込まれ、追撃のS級ヒーローたちの猛攻で撤退を余儀なくされましたが、タツマキの駄目押しによる超巨大岩ドリルで地下深くまで押し込まれて消滅しました。複数のS級ヒーローが協力しなければ撃破できない存在と言えるでしょう。
3位:覚醒ガロウ
- 災害レベル:竜以上
度重なるヒーローや怪人との死闘の末に人間としてのリミッターが外れ、完全に怪人へと覚醒したガロウです。自身の理想とするヒーロー像を曲がりなりにも持っていたガロウのダークヒーローとしての魅力が強調されたデザインは非常に格好良いです。
戦闘能力は凄まじく高く、人間だった頃のガロウとは比べ物にならないレベルに達しており、S級ヒーロー程度ではどうにもならないほどです。
戦闘中に成長を続ける化け物っぷりを発揮し、繰り出す攻撃はどれもサイタマ以外が喰らえば即死してもおかしくない破壊力を持ちます。
武の極みに達した一撃「極発勁」はエベレスト並みの大山を叩き潰した上、攻撃の衝撃が地球の裏側にまで達して地殻変動を起こし、その影響で異空間に歪を生んで地球の一部を膨張させるほど絶大な破壊力を持っています。
その他にも多くの武術を取り込んでいるため、多彩な格闘術を圧倒的なスペックの肉体から繰り出すことができます。サイタマと一時互角に渡り合うまでのすさまじい強さを発揮しましたが、最後は自らの行いを悔い、自発的にサイタマに倒される形で力を失うという結末を迎えました。
2位:ボロス
- 災害レベル:竜以上
暗黒盗賊団ダークマターのリーダーで、全宇宙の覇者です。あまりにも強すぎるため対等に戦える者がおらず退屈な日々を過ごしていましたが、本編より20年前に占い師から「地球に自身と対等に戦える者がいる」と聞き、地球を襲撃しました。
サイタマを視認した際に彼から溢れ出るオーラを察知して「この星の代表」と呼称するなど、一目でその実力を見抜く洞察力も持ち合わせています。
全宇宙の覇者の名は伊達ではなく、アニメ1期のラスボスとしては「どう考えても何かがおかしい」レベルで強い存在です。
体内エネルギーを放出するだけで半径数キロを消し飛ばす大爆発を起こし、このエネルギーに触れた雑魚は骨さえ残らず塵と化します。
短期決戦を狙う際は切り札の「メテオリックバースト」を発動し、この形態では肉体から発する膨大な熱によってボロスが動くだけで周囲の建造物が溶けて消えていきます。
吹き飛び耐性が非常に高いサイタマをパンチ一発で吹き飛ばし(サイタマは深海王のパンチを後頭部に受けてもびくともしない)、サイタマを地球から一瞬にして月面まで蹴り上げる驚異的な一撃を放つことさえ可能です。科学的視点では、このボロスの蹴りの破壊力は43億トン分の爆薬に匹敵するとされています。
再生能力も異常に高く、サイタマの連続普通のパンチで砕け散っても、即座に元通りになります。
切り札の「崩星咆哮砲」は、漫画版では「地球の表面」、アニメ版では「地球そのもの」を破壊する桁外れの威力を持つ技です。しかし、それでもサイタマには遠く及ばず、最後は「マジ殴り」の衝撃で力尽きてしまいます。
1位:覚醒ガロウ(宇宙的恐怖モード)
- 災害レベル:神(竜以上)
サイタマに敗れた覚醒ガロウが、「神」から干渉されて強制的に力を押し付けられた形態です。通称「コズミックフィアー・モード」と呼ばれます。
身体からは銀河のような模様が浮き出ており、存在するだけで宇宙放射線を放ち続けているため、周囲の耐性がない人間は死に追いやられてしまいます。
この形態では繰り出す拳から核分裂が起き、「全生命体根絶拳」と呼ばれるスタイルを使用します。通常攻撃で核分裂を起こしたり、亜空間ゲートを利用したワープ、さらに体内から莫大なエネルギーを放つ「ガンマ線バースト」を攻撃技として使用します。
作中でも触れられていますが、「ガンマ線バースト」は星が一生を終える時に起こる宇宙で観測できる中でも最大最強の爆発であり、「普通に考えれば」地球上で使用すると核兵器ですら比にならない放射線によって人類は滅亡してしまいます。
たとえ地球からかなり離れて使用していても地球は確実に消滅するため、威力そのものは天文現象とも言える本物のガンマ線バーストに近いレベルです。
ガンマ線バーストを発動した時点で、地球は電磁場の影響に晒され、人類文明はどの道崩壊し、オゾン層を壊滅させるため、紫外線によってどこに逃げても人間は生き残れないでしょう。作中ではこの後、黒い雨が降り注いでいます。
これに加えて「コズミックフィアー・モード」のガロウは「借勁(モード)」と呼ばれるコピー技を使用でき、対象を完全に真似ることができます。
その完成度はサイタマを完全にコピーし、本当のサイタマと同等のパワーで「マジ殴り」を放てるほどの域になっており、ガチンコの殴り合いでサイタマと互角に渡り合うことができる現在までで唯一の存在です。
サイタマの「マジ殴り」を受けても戦闘を継続できるほどのタフネスまで持ち、おまけにサイタマをコピーし続けることで底なしに実力を上げていくことが可能でした。(それ以上にサイタマが想像を絶する成長を見せたため、コピーが追いつかずに敗北します。)
存在するだけで人類の滅亡を引き起こしかねない宇宙放射線や、扱う攻撃が核分裂であったり、ガンマ線バーストであったり…どう考えても災害レベル「竜」に収まる物では到底無いため、この記事では人類滅亡の危機に該当する災害レベル「神」としています。
怪人に対する世間の評判と人気
30~1位までのランキングを見終わったところで、今度は怪人自体の人気について話題を移しましょう。『ワンパンマン』の個性的な怪人たちは、果たしてどういう目でファンから見られているのでしょうか。いくつかのツイートを拾って検証してみました。
魅力的なデザインと多様性
特に村田版『ワンパンマン』では、最高の画力で描かれる個性的で異形なデザインの怪人たちが豊富に登場します。彼らの独創的なビジュアルは、作品の魅力を一層引き立てています。
ツイートでは「人外」という言葉が使われていますが、これは「異形の怪物」といった意味合いを指し、その多様なデザインが多くのファンに楽しまれています。
物語の緊張感とカタルシスを演出
怪人たちは単に魅力的でかっこいいだけでなく、本来の「恐ろしい存在」としてもしっかり描かれています。彼らの脅威が読者に十分伝わるからこそ、ヒーローと怪人の死闘は緊迫感に満ち、強敵を打ち倒した時のカタルシスは格別なものとなります。
「怪人含めて『ワンパンマン』のキャラすべて好き」という声もあり、ムカデのような現実では嫌われ者の存在でも、作品のパワーによってファンを獲得していることが伺えます。
「神」とS級ヒーローの限界
ここまで来ると、もはや怪人側が強すぎてまともに張り合えるヒーローがほとんどいないと感じるかもしれません。特に上位3体(覚醒ガロウ、ボロス、覚醒ガロウ宇宙的恐怖モード)は、サイタマが居なければ「無理ゲー」と呼べるほどの脅威です。
ムカデ長老のように、物理的な攻撃が有効になり得ない相手は、シルバーファングのような途方もない強さを持つヒーローでも厳しいでしょう。
S級ヒーローの奮闘と「神」の影響
S級1位ヒーローのブラストは重力や空間移動を操る能力を持つため、時空切断などを利用できればムカデ系の怪人とも張り合える可能性があります。
しかし、覚醒ガロウ(宇宙的恐怖モード)が相手の時は、空間移動で核分裂を移動させようとしてもエネルギーが大きすぎて劣勢に立たされており、描写的にブラストでもあのまま戦闘が続いたらおそらく勝てていないと推測されます。
どの道、サイタマが居なければ「宇宙的恐怖モード」の時点で人類は詰みだったでしょう。
「神」は地球に干渉する謎の存在であり、正式名称は不明です。その存在を認知する一部の者からは「神」と呼ばれ、全ての人類にとって有害な存在です。
自身が見込んだ人物や心の隙を持つ者を狙って力を授ける能力を持ち、ホームレス帝をはじめとして複数の人間や怪人を代行者に仕立てています。
力を授けられ代行者となったものは例外なく怪人となり、ごく普通の成人男性であったとしても災害レベル「竜」以上の強さを手に入れます。
謎のキューブを通して語りかけることでわずかながら干渉を可能としており、リメイク版では物語に大きく関わっています。巨大な人型の姿で描かれたり、月の裏側から立ち上がるような演出があったりと、その全貌は未だ不明ですが、その目的は地球にとって有害な人類を滅亡させることだと確立されています。
神に関する話題や神が関連していることが示唆された際には意味深に月が映ることが多いため、今後の描写にも注目です。
サイタマと戦ったことで意識に変化が生じた可能性のあるタツマキなら、さらに修行してパワーアップすれば災害レベル「竜」以上の怪人と単騎で戦っても圧倒できるでしょう。
しかし、覚醒ガロウ(宇宙的恐怖モード)でさえ公式では災害レベル「神」と明言されていないため、これを超える化け物が最後に控えていることを考えると、ヒーロー側の大幅なパワーアップイベントがないと、一方的に蹂躙されて終わりになってしまう可能性も秘めています。
災害レベル「神」すら超越する存在、サイタマ
ですが、この漫画には災害レベル「神」ですら超越する化け物中の化け物、サイタマが居るのです。
最終盤でサイタマの実力が広まり、ヒーロー名が「ハゲマント」から「ワンパンマン」になるのでは?と個人的に予想されています。まさにタイトル回収の瞬間となるでしょう。
最後に、どんな怪人にも勝つことができない最強のヒーロー、サイタマの驚異的な強さを紹介して締めくくりましょう!
サイタマの強さ:その実力はまさに「バグ」
- 桁外れの攻撃力:拳から放たれる衝撃波は、地球そのものを破壊する「崩星咆哮砲」を真っ二つに引き裂き、その攻撃の余波だけで宇宙の覇者ボロスを瀕死に追い込み、さらにその時に生じた衝撃が地球の裏側にまで届くほどです。
- 驚異的な耐久力:肉体へのダメージを受ける描写はほとんど皆無です。ギャグ要素として猫に引っ掻かれて傷ついたことがある程度で、それ以外では「宇宙的恐怖モード」で自身をコピーした「マジ殴り」を受けても軽く鼻血が出る程度に留まります。溶岩にも風呂感覚で浸かり、マイナス270度に到達する宇宙でも平気で動き回れます。月まで吹き飛んでもダメージはゼロで、20秒とかからずに大ジャンプで地球に帰還しました。ちなみに、月まで人間を吹っ飛ばすには爆薬43億トン分の威力が必要とされており、それほどの衝撃を腹部に受けてもノーダメージです。覚醒ガロウの「ガンマ線バースト」を直撃しても全くダメージにならず、宇宙史上最強の天文現象でさえ無力化します。
- 空間を超越する能力:異次元に繋がる亜空間ゲートを掴んで向きを変えたり、蹴り飛ばすことができるという、物理法則を無視した能力を持ちます。ガロウも「亜空間ゲートって掴めるのか…」と困惑するほどでした。
- 最終奥義「時間の逆行」の会得:ガロウですら会得し得なかった最終奥義「時間の逆行」を難なく会得し、時間を巻き戻して未来から放つ因果逆転、不可避の「ゼロパン」で「宇宙的恐怖モード」のガロウを一撃KOしました。
- 底なしの成長速度:強さの上限が存在せず、底なしの成長速度を誇ります。サイタマを完全にコピーし続けたガロウも、次第にサイタマの実力を測れなくなるほどに差が開いていきました。
- 生理現象が天体現象級:くしゃみで木星のガスを吹き飛ばし、その衝撃波が木星の核と思われる部分にまで到達し破壊するなど、彼の生理現象が宇宙における天体現象に匹敵する破壊力を誇ります。
- サイコキネシスも無効:タツマキの強力なサイコキネシスを喰らっても全く効きません。(並みの怪人は喰らっただけで捻じれて死にます。)
- 世間からの評価:フジテレビで放送された昭和VS平成アニメ等のランキングで10代男子から1位を獲得するなど、作中だけでなく現実世界でもその強さが広く認識されています。
- 桁外れのフィジカル:扉絵ではブラックホールが付いたベンチプレスを軽々と持ち上げる場面があり、質量的に地球の2倍の重さがあるベンチプレスを軽々と持ち上げるほどです。
ギャグ要素も込み込みで、数多くのアニメ界においても史上最強と思わせるに十分な実力とタフネスを持っています。サイタマならビッグバンを喰らっても平然と生き残るでしょう。今後サイタマを満足させられる怪人が出るのか、そこが逆に不安になるほどです。
まとめ:『ワンパンマン』の怪人たちは物語を深める存在
これまでに『ワンパンマン』に登場する怪人たちの強さランキングを紹介してきました。
最強怪人の座に輝いたのは覚醒ガロウ(宇宙的恐怖モード)という結果でしたが、彼の「神」に匹敵する災害レベルは、サイタマの圧倒的な強さを改めて浮き彫りにしました。
『ワンパンマン』では、怪人たちの発生原因や真の目的、そして「神」という存在が物語にどう関わってくるのかなど、まだまだ多くの謎が残されています。
原作版、リメイク版ともに物語は継続中であり、次にどんな強大な怪人が現れ、サイタマや他のヒーローたちとどのような死闘を繰り広げるのか、今後の展開に期待が高まります。
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