
『ワンピース』の物語を読み解く上で、最も重要なキーワードの一つが「“D”の意思」です。
主人公モンキー・D・ルフィをはじめ、ミドルネームに「D」を持つキャラクターは、物語の核心に深く関わっていることが示唆されています。
この記事では、作中に散りばめられた「D」に関する謎めいた台詞や、尾田栄一郎先生が過去に語ったヒント、ファンの間で囁かれる有力な考察を徹底的に解説していきます。
果たして「D」の正体とは何なのでしょうか?
その真実を物語上の台詞から紐解いていきましょう。
「D」の名を持つ者たち:その正体と共通点
まずは、作中に登場した「D」の名を持つキャラクターたちを振り返り、彼らの共通点を探っていきましょう。
現在判明している「D」の一族は以下の14名です。(×印は故人)
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「D」の名を持つ者たち一覧
| モンキー・D・ルフィ | 海賊 |
| モンキー・D・ガープ | 海軍の英雄 |
| モンキー・D・ドラゴン | 革命軍総司令官 |
| ゴール・D・ロジャー× | 海賊王 |
| ポートガス・D・エース× | 白ひげ海賊団二番隊隊長 |
| ポートガス・D・ルージュ× | ロジャーの妻 |
| マーシャル・D・ティーチ | 四皇、黒ひげ海賊団船長 |
| トラファルガー・D・ワーテル・ロー | 海賊、ハートの海賊団船長 |
| ハグワール・D・サウロ× | 元海軍中将、巨人族 |
| ロックス・D・ジーベック× | ロックス海賊団船長 |
| ネフェルタリ・D・リリィ× | 800年前のアラバスタ女王 |
| ネフェルタリ・D・コブラ× | アラバスタ国王 |
| ネフェルタリ・D・ビビ | アラバスタ王女 |
| クラウ・D・クローバー× | オハラ博士 |
このリストを見ると、彼らの多くが血縁関係にあることがわかります。
モンキー家、ポートガス家、ネフェルタリ家、トラファルガー家など、いくつかの家系に分かれて「D」の名が受け継がれているようです。
しかし、白ひげことエドワード・ニューゲートは「血縁を断てど関係はない」と発言しており、血筋だけではない何らかの意志が受け継がれていると考える読者も多いようです。
また、巨人族のサウロや、王族のネフェルタリ家など、種族や身分も様々であることから、「D」が単なる一族や民族ではないことが伺えます。
さらに、彼らはルフィやロジャーのように英雄的な存在として描かれる一方で、ティーチやロックスのように悪役として描かれることもあります。
ファンの間では、彼らには「良いD」と「悪いD」が存在するのではないか、という見方もあります。
そして、彼らには共通して「死に際に笑う」という特徴があると言われていますが、ティーチのように命乞いをしたり、サウロのように笑顔でなくても、「心残りはない」という点で共通しているのかもしれません。
この「死に際に笑う」という特徴は、「ひとつなぎの大秘宝」の正体を「笑い話(Laugh Tale)」と名付けたロジャーの生き様と重なります。
「D」を持つ者たちは、何者にも縛られず、自由な生き様を貫いた結果、死を前にしても後悔がないという共通点があるのかもしれません。
「D」を名に持つキャラクター
海賊、海軍、革命家、巨人族と、その立場や種族も多岐にわたります。
それぞれのキャラクターに隠された「Dの意志」に迫ってみましょう。
ゴール・D・ロジャーから見る「D」
海賊王ゴール・D・ロジャーは、「Dの意志」に最も深く関係する人物の一人です。
彼は、レイリーに対して「おれと一緒に世界をひっくり返さねぇか!」と語っており、この言葉こそ「Dの意志」そのものだと考える読者は多いようです。
また、ロジャーは自身の公開処刑を利用して「大海賊時代」を巻き起こしました。
この行動は、世界をひっくり返すための壮大な計画であり、彼が「Dの意志」を後世に託した最大の行動だったと言えるでしょう。
モンキー・D・ルフィから見る「D」
主人公モンキー・D・ルフィは、ロジャーと多くの共通点を持つ人物として描かれています。
シャンクスが「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいた」と語ったり、Dr.くれはが「生きていたのかDの意志は…」と発言したりと、ルフィがロジャーの「意志」を継いでいることが示唆されています。
また、ルフィとロジャーにのみ、「万物の声を聞く能力」があることも、二人の特別な繋がりを感じさせます。
ルフィはまだ「D」の意味を知りませんが、彼がその意味を知る時、物語は最終局面へと大きく動き出すと予想されています。
トラファルガー・D・ワーテル・ローから見る「D」
トラファルガー・ローは、コラソンとの出会いを通じて「D」の秘密に迫る重要な情報を読者にもたらしました。
コラソンの「ある土地ではDの一族を神の天敵と呼ぶ」という発言から、「Dの一族」は天竜人の天敵であり、太古から因縁があったことがわかります。
「神」とは天竜人を指すため、「Dの意志」とは、天竜人が支配する世界をひっくり返すことを目的としている、と考える説が非常に有力視されています。
マーシャル・D・ティーチから見る「D」
マーシャル・D・ティーチ、通称「黒ひげ」は、「Dの一族」でありながら、白ひげから「お前じゃねぇんだ」とロジャーの意志を継ぐ者ではないと断言されました。
しかし、彼は悪魔の実を2つ手に入れるという、世界が不可能と考えることを成し遂げており、これも「D」の謎と関係しているのではないかという考察があります。
ルフィの最大のライバルであり、物語のラスボスになる可能性も囁かれている黒ひげの存在は、「D」の謎を解き明かす上で不可欠な存在と言えるでしょう。
「Dの意志」と天竜人との関係性
前述のローの言葉から、「Dの一族」が天竜人の天敵であることは、多くのファンが支持する考察です。
世界政府が空白の100年を隠蔽するのも、その間に「Dの一族」と天竜人の間で、世界を揺るがすほどの戦いがあったからだと考えられています。
天竜人が作り上げた世界は、グランドラインとレッドラインによって4つの海に分断されています。
「Dの意志」を持つ者が、この分断された世界を再び一つにすることで、天竜人の支配を終わらせるのではないか、という壮大な仮説も存在します。
「Dの意志」と「空白の100年」の関係性
「Dの意志」の謎を解き明かす鍵は、作中の歴史の根幹に関わる「空白の100年」にあると考える読者は非常に多いです。
ここでは、この二つの関係性について、これまでに描かれた情報をもとに深掘りします。
空白の100年とは?
空白の100年とは、現在から約900年前から800年前までの、歴史から抹消されたとされる100年間のことです。
この期間の歴史は、世界政府によって徹底的に隠蔽されており、その真実を知ることは禁じられています。
この空白の100年の後に世界政府が設立されたことから、世界政府にとって都合の悪い歴史がこの期間に存在したことは間違いありません。
そして、「Dの意志」が「数百年分の歴史に大きく関わる」という描写があるため、多くの読者が「Dの一族」と「空白の100年」には深い繋がりがあると推測しています。
この失われた歴史の真実を巡る戦いが、物語の最終局面で描かれるのではないかと予想されています。
「D」にまつわる物語上の台詞から真実を読み解く
「D」の正体は、作中の重要な局面で登場するキャラクターたちの台詞に隠されています。
これらの台詞を時系列で追っていくと、少しずつ「Dの意思」の輪郭が見えてきます。
「Dの意思」という言葉の初登場
「“D”の意思」という言葉が初めて登場したのは、ドラム王国編の終盤、Dr.くれはがルフィの手配書を見て放った台詞です。
「生きてたのか “D”の意思は…」
この台詞から、Dr.くれはが「D」について何らかの知識を持っていること、そして「Dの意思」が過去から続くものであることがわかります。
その後、ニコ・ロビンも、ルフィたちに「なぜ戦うの?“D”の名を持つあなた達よ……」と問いかけています。
この台詞は、「D」を持つ者たちが「戦い」と深い関係にあることを示唆しているだけでなく、「あなた達」と複数形で呼んでいることから、「D」を持つ者たちが個々に動いているのではなく、何らかの目的のために集結している可能性も考えられます。
また、ロビンは「D」について、「歴史に関わる大問題」であるとも指摘しています。
「Dの一族」と「Dの意志」を巡る考察
「Dの意志」は、必ずしも「D」を名に持つ「Dの一族」全員に受け継がれているわけではないようです。
作中では、その謎の片鱗を覗かせるようなセリフが、いくつかの重要なキャラクターたちによって語られています。
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白ひげの言葉が示す意味
海賊王ゴール・D・ロジャーと親交があり、「D」の意味を知る数少ない人物の一人である大海賊エドワード・ニューゲート、通称「白ひげ」。
頂上戦争での彼の言葉は、「Dの意志」の核心に迫るヒントを多く含んでいます。
彼は、同じ「D」を持つマーシャル・D・ティーチに対して「お前じゃねぇんだ。ロジャーが待っている男は」と語り、一方でルフィに対しては「お前もDの意志を継ぐ者ならばこの時代のその先をおれに見せてみろ!!」と期待を込めた言葉を投げかけています。
これらの発言から、同じ「Dの一族」であっても、その全員が「Dの意志」を継いでいるわけではないことがわかります。
また、白ひげが「血縁を絶てどあいつらの炎は消えることはねぇ!」と語っているように、たとえ「Dの一族」の血が途絶えても、その「意志」は脈々と受け継がれていくという見方もできます。
この「意志」を継いだ人物が、いずれ「数百年分の歴史を全て背負って、この世界に戦いを挑む」存在となるだろう、というのが白ひげの言葉の真意だと考える読者は多いようです。
ロジャーと白ひげの台詞に隠された真実
「D」の意思について、最も重要なヒントを与えてくれたのが、海賊王ゴール・D・ロジャーと「白ひげ」エドワード・ニューゲートの台詞です。
頂上戦争で、白ひげはルフィに対してこう語りました。
「お前も“Dの意思”を継ぐものならばこの時代の先をおれに見せてみろ!!!」
さらに、ロジャーの血縁ではないエースの死に際して、白ひげはこうも語っています。
「ロジャーの意志を継ぐ者達がいる様にいずれエースの意志を継ぐ者も現れる… “血縁”を絶てどあいつらの炎が消える事はねェ…そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた そして未来…いつの日か その数百年分の“歴史”を全て背負ってこの世界に戦いを挑む者が現れる」
この台詞から、以下のことが読み取れます。
- 「Dの意思」は数百年前から受け継がれてきたものである
- 「D」を受け継ぐ者たちは、その歴史を背負い、世界に戦いを挑む運命にある
- その戦いは「世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”」となる
- 世界政府は、その戦いを恐れている
白ひげはさらに、「あの宝を誰かが見つけた時…… 世界はひっくり返るのさ……!!」と続けます。
この「世界がひっくり返る」という表現は、ロジャーがレイリーに言った「おれと一緒に世界をひっくり返さねェか!!?」という台詞と重なります。
つまり、ロジャーは「Dの意思」を継ぐ者として、世界中を巻き込む巨大な戦いを起こし、世界をひっくり返すことを目指していたと読み解くことができます。
しかし、ロジャーは自身の寿命からその目的を果たすことができず、自首をして処刑されることで「大海賊時代」を引き起こし、「Dの意思」を次世代へと託したのかもしれません。
また、レイリーがオハラとロビンの関係について「我々もまた……“オハラ”もまた… 少々…急ぎすぎたのかも知れん…」と語った台詞も、ロジャーたちが答えを出すには時期尚早だったことを示唆しているように思えます。
「D」の正体は?ファンの間で囁かれる有力な考察
作中には多くのヒントが隠されていますが、「D」の具体的な意味については未だ明かされていません。
ここでは、ファンの間で囁かれる様々な考察をご紹介します。
「半月のD」説
最も有名な考察の一つが、「D」は「半月」を意味するという説です。
『ワンピース』の世界には、エネルの扉絵連載で描かれた「月の地下都市」や、ミンク族の「月の獅子(スーロン)」など、月に関する描写が非常に多く登場します。
この説は、はるか昔に「月」から「青色の星」に降り立った「月の人」と、もともと「青色の星」に住んでいた人々との間に生まれた「ハーフ(混血)」こそが「D」の一族ではないか、と考察されています。
半月は「ハーフ」を象徴しているという見方です。
この説であれば、「D」の持つ者たちが、巨人族や王族など様々な種族・身分に存在することも説明がつきますし、『ドラゴンボール』の孫悟空とサイヤ人の関係のように、ルフィたち「D」の持つ者が並外れた潜在能力を秘めていることにも説得力が増します。
また、「半月」を意味する「D」は、ロジャーが笑った島「ラフテル」の本当の名前なのではないかという説も囁かれています。
作中では、半月が描かれたシーンがたびたび登場することからも、この説に説得力を感じている読者は多いようです。
「頭文字のD」説
「D」は何らかの言葉の頭文字である、という説も根強く存在します。
「D」が意味する言葉として、以下のようなものが挙げられています。
DAWN(夜明け)
第1話のサブタイトル「ROMANCE DAWN ―冒険の夜明け―」や、ワノ国編での「夜明け」を待つという台詞など、作品全体を貫く重要なテーマです。
DEMON(悪魔)
世界政府が「D」の一族を「神の天敵」と呼んでいたことから、「神」と対立する「悪魔」を意味するのではないかという見方です。
DREAM(夢) or DESTINY(運命)
ルフィの故郷、フーシャ村の村長が「…“夢”か“運命”か……」と呟いた台詞から、この二つの言葉を意味するのではないかという考察です。
しかし、作中の言語は日本語で統一されており、「D」がなぜ英語の頭文字なのか、という疑問点もあります。
このため、あくまで作者の遊び心やヒントとして捉えるべき、という意見も少なくありません。
「笑う口のD」説
「D」の形が笑顔の口元に似ているという説です。
英語圏では笑顔の顔文字(アスキーアート)で「:D」と表記されることがあり、「:」が目、「D」が口を表しています。
この説は、「D」を持つ者たちが死に際に笑うという特徴や、「ラフテル(笑い話)」という島の名前と繋がり、物語の根幹にある「笑顔」や「自由」を象徴しているのではないか、と考えるファンもいます。
しかし、命乞いをしたティーチのような例外も存在するため、あくまで「D」の持つ者たちの性質の一つを表しているに過ぎない、という見方もあります。
「Dの意志」と天竜人との関係性
前述のローの言葉から、「Dの一族」が天竜人の天敵であることは、多くのファンが支持する考察です。
世界政府が空白の100年を隠蔽するのも、その間に「Dの一族」と天竜人の間で、世界を揺るがすほどの戦いがあったからだと考えられています。
天竜人が作り上げた世界は、グランドラインとレッドラインによって4つの海に分断されています。
「Dの意志」を持つ者が、この分断された世界を再び一つにすることで、天竜人の支配を終わらせるのではないか、という壮大な仮説も存在します。
作者・尾田栄一郎先生が語った「D」の真実
ファンの間で様々な考察が飛び交う「D」の意思ですが、作者である尾田栄一郎先生は、過去にこの謎について言及しています。
コミックス8巻のSBSコーナーで、読者から「モンキー・D・ルフィ」の「D」は何なのか?という質問が届いた際、尾田先生はこう答えています。
「この質問はヒジョ~に多いんですが…。多いんですが、しかし、答えるわけにはいきません。まだ、答えるわけには…。今はただ何も考えず、Dと読んでいてください。」
この回答から、「D」には何らかの意味があることは間違いありませんが、まだ明かすには早いという作者の強いこだわりが感じられます。
このやりとりから20年以上が経過している今、物語の終盤に向けて、いよいよ「D」の真実が明らかになる日が近いのかもしれません。
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まとめ
この記事では、作中に散りばめられた「D」の意思に関するヒントや、ファンの考察について解説してきました。
現状をまとめると、「D」の意思とは、数百年前から続く「ある巨大な王国」の意志を継ぐものであり、その目的は「世界をひっくり返す」ことであると多くの読者が考えているようです。
「D」を持つ者たちは、血縁だけでなく、その意志を継ぐ者として脈々と受け継がれてきたのかもしれません。
しかし、イムの「“D”とは…かつて我々が敵対した者達の名だ」という発言や、五老星が「抜け殻」と表現するように、現在の「D」を持つ者がその真実を知らないことも示唆されています。
『ワンピース』という物語全体を貫くこの壮大な謎が、今後どのように解き明かされていくのか、目が離せませんね。
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