
『メイドインアビス』の世界に潜む脅威
イラストレーター、つくしあきひと先生が手がける『メイドインアビス』は、2012年からウェブコミック配信サイト「WEBコミックガンマ」で不定期連載されている冒険漫画です。
可愛らしい絵柄とは裏腹に、極めて陰鬱でグロテスクな描写が特徴的で、多くのファンに衝撃を与え続けています。
物語の舞台は、謎に満ちた巨大な縦穴「アビス」。
アビスの周囲に作られた街「オース」に住む探窟家見習いの少女リコは、探窟中に記憶喪失の少年型ロボット、レグと出会います。
やがて、伝説的な探窟家であるリコの母親、ライザからの封書をきっかけに、二人はアビスの深部へと危険な旅に出ることになるのです。
この旅路で、彼らを待ち受けるのは、恐ろしい原生生物や、人間の想像をはるかに超えた過酷な環境でした。
その中でも、特に多くの読者に強烈な印象を与えたのが、深界四層に生息するタマウガチです。
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タマウガチとは?その恐るべき生態と能力
タマウガチは、深界四層「剣山カズラ」を縄張りとする非常に危険な原生生物です。
その正式名称は「トガジシ」ですが、探窟家たちは「珠(宝)」と「魂」のどちらも諦めざるを得ないという意味を込めて、この原生生物を「タマウガチ」と呼ぶようになりました。
丸い赤い顔と、全身を覆う白い鋭いトゲが特徴的な、巨大な獣のような姿をしています。
タマウガチは、アビスに潜る探窟家にとって、まさに死を意味する存在だと言えるでしょう。
全身が猛毒のトゲで覆われている
タマウガチの最大の脅威は、全身に生えたトゲに宿る致死性の猛毒です。
この毒は、刺さった部分から徐々に肉体を壊死させ、最終的には心臓に達して探窟家の命を奪います。
わずかな接触でも命取りとなるこの毒は、多くの探窟家を死に追いやる原因となってきました。
タマウガチは、この猛毒のトゲを逆立てて相手に突進してくるため、生身の人間では太刀打ちできません。
驚異的な身体能力と未来予知能力
タマウガチは、その巨体からは想像できないほど俊敏な動きをします。
足場の悪い水場であってもそのスピードは衰えず、レグでさえもその動きについていくのが精一杯でした。
さらに恐ろしいのは、未来予知ができる能力です。
タマウガチは、顔にあるボウリングの玉のような器官で力場の流れを読み取り、相手の行動を先読みできます。
この能力により、毒が効かないレグでさえ、タマウガチの動きを封じることに苦戦しました。
猛毒と俊敏な動き、そして未来予知能力を持つタマウガチは、作中に登場する危険度指数8段階のうち、星5の「理不尽」と評価されており、その強さと危険性がよくわかります。
タマウガチとの激闘とリコの壮絶な負傷
タマウガチは、漫画では単行本3巻の第19話、アニメでは第1期第10話で初登場しました。
このエピソードは、リコが初めて瀕死の重傷を負う場面であり、多くの読者に『メイドインアビス』という作品の真の恐ろしさを知らしめた、屈指のトラウマシーンとして知られています。
リコを襲った毒のトゲ
深界四層「剣山カズラ」に足を踏み入れたリコとレグは、すぐにタマウガチと遭遇します。
タマウガチの危険性を熟知していたリコは、すぐに逃げることを選択しました。
しかし、レグがタマウガチと交戦している最中、タマウガチが放った毒のトゲがリコの左手に突き刺さってしまいます。
レグは急いでトゲを抜きましたが、リコの左手はみるみるうちに毒に侵され、腫れ上がっていきました。
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二重の苦痛:毒と上昇負荷
タマウガチとの戦闘をなんとか切り抜けたレグは、毒に侵されたリコを安全な場所へ運ぶため、やむを得ず上へ向かいます。
しかし、深界四層から上に昇ることで、リコは上昇負荷の呪いを受けてしまいます。
タマウガチの毒による苦痛に加え、全身から血を流すほどの激痛がリコを襲い、彼女は瀕死の状態に陥りました。
毒と呪いという二重の絶望に直面したリコの姿は、多くの読者に衝撃を与えました。
リコの決断:左腕の切断
アビスの底を目指すという強い意志を持つリコは、ここで死ぬことを決して諦めませんでした。
彼女はタマウガチの毒が心臓に達する前に、左腕を切断するようにレグに頼みます。
さらに、切断を容易にするために、骨を折ることも指示しました。
自らの腕を犠牲にしてでも生き延びようとするリコの姿は、彼女の冒険に対する覚悟と、アビスの過酷さを強烈に物語っています。
ナナチの救出とリコの回復
毒と呪いで息絶え絶えとなったリコを前に、レグはパニックに陥ります。
そこに現れたのは、深界四層に住む成れ果て、ナナチでした。
ナナチはレグに人工呼吸を指示し、リコを自分の住処へと運びました。
そして、リコの左腕に「水キノコ」という植物を植え付け、解毒薬を投与するという適切な処置を施します。
ナナチのおかげで、リコは一命を取り留めましたが、左腕は親指以外が麻痺するという後遺症が残りました。
その後、リコはナナチが作った補助器具を装着し、再び旅を続けることになります。
タマウガチが示すアビスの「理不尽」
タマウガチは、多くのファンにとって『メイドインアビス』という作品の性質を決定づけた存在です。
可愛らしい絵柄と壮絶なストーリーのギャップは、タマウガチ戦で頂点に達したと考える読者も少なくありません。
タマウガチの獰猛さや、リコが経験した壮絶な出来事は、アビスという場所が「理不尽」なまでに過酷で、探窟家にとって常に死と隣り合わせであることを痛感させました。
タマウガチの見た目は大きな獣のようで、そのデザインを気に入っている読者もいますが、その恐ろしい能力から、恐怖の対象として見られています。
タマウガチとの戦いをきっかけに、リコとレグはナナチという強力な仲間を得ましたが、この先もアビスにはタマウガチのような危険な原生生物が数多く生息しています。
リコたちの旅路は、まだまだ厳しく危険なものとなるでしょう。
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まとめ
『メイドインアビス』に登場するタマウガチは、深界四層に住む非常に危険な原生生物です。
その最大の脅威は、全身に生えた猛毒のトゲと、相手の行動を先読みする未来予知能力にあります。
リコはタマウガチとの戦いで致命傷を負い、左腕を切断しようとまでしましたが、ナナチの助けによって一命を取り留めました。
タマウガチ戦は、多くの読者に『メイドインアビス』のダークな側面と、アビスの過酷さを強く印象づけました。
この先も、リコたちは様々な原生生物と遭遇することになります。彼らがアビスの底で何を見つけるのか、そして無事に旅を終えられるのか、今後の展開から目が離せません。
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