
大人気漫画『キングダム』の物語を語る上で、主人公・信が率いる「飛信隊」は欠かせない存在です。
飛信隊は、信と共に幾多の激戦を生き抜き、固い絆で結ばれた仲間たちの集団として、多くの読者から愛されています。
その中でも、飛信隊の結成当初から信を支えてきた最古参メンバーの一人が、今回ご紹介する去亥(きょがい)です。
顔に大きなアザがあり、口が悪く悪態を吐く姿が印象的な去亥ですが、その荒っぽい性格の裏には、仲間への深い愛と優しさが隠されています。
この記事では、去亥が歩んだ道のりや、飛信隊の仲間たち、特に信との絆、そして多くの読者に衝撃を与えた彼の最期について、詳しく解説していきます。
「第二軍」の生き残りという経歴
去亥の経歴を語る上で、まず触れておくべきなのが、彼が「第二軍」に所属していたという事実です。
去亥は、信が伍長を務めた蛇甘平原の戦いで、壊滅的な被害を被った第二軍の生き残りでした。
この過酷な経験は、去亥の性格を形成する上で大きな影響を与えています。
彼は、戦場で仲間を多く失った経験から、初めは英雄視される信を快く思っていませんでした。
しかし、信と共に死線をくぐり抜ける中で、去亥は信の武人としての器と、仲間を思う気持ちに触れ、徐々に信頼を寄せるようになっていきます。
去亥の悪態の裏側には、常に死と隣り合わせの戦場で生き抜いてきた者だけが持つ、独特の哀愁と強さがにじみ出ているのです。
信との出会いから深まる絆
去亥は、信が率いる部隊が「飛信隊」と命名される以前から、信と共に戦っていました。
彼は、王騎を総大将とした秦趙攻防戦で、信が率いる「特殊百人隊」の第十七伍長として登場します。
当時の信の部隊は、元々農民や奴隷出身の者がほとんどでしたが、幾多の戦いを経て、固い結束力を持つ集団へと成長していきます。
去亥は、当初こそ口の悪さが目立ち、第四軍のメンバーが多かった飛信隊に馴染めずにいましたが、信と共に死地を乗り越えるたびに、少しずつ飛信隊のメンバーとの信頼を築き、打ち解けていきました。
去亥の活躍は、当初はそれほど目立つものではありませんでしたが、戦場で培われた強さは本物でした。
信が三百人将に昇進すると、去亥も什長に昇進し、信が千人将になった際には百人将へと順調に階級を上げています。
去亥が、歩兵だけでなく、機動力のある羌瘣隊に組み込まれ、騎馬隊としても活躍するようになるなど、彼の成長は飛信隊の戦力向上に大きく貢献しました。
去亥の最期:悲劇的な朱海平原の戦い
飛信隊の最古参メンバーとして、多くの読者から愛された去亥ですが、彼の最期はあまりにも悲劇的なものでした。
物語の大きな節目となった鄴(ぎょう)攻略の「朱海平原の戦い」で、去亥は壮絶な死を遂げます。
龐煖との遭遇
この戦いで、飛信隊は深手を負った信と羌瘣を抱えながらも、敵総大将・李牧の本陣へと攻め入りました。
去亥は、信と羌瘣を守るために、周りの敵兵を次々となぎ倒して進みます。
しかし、李牧の本陣まであと一歩というところで、突如として現れたのは、武神として恐れられる趙三大天の一人、龐煖(ほうけん)でした。
力及ばず、龐煖に一刀両断にされてしまい、去亥は仲間との別れの言葉を交わすこともなく、朱海平原の地で命を落とします。
去亥のこの壮絶な最期は、飛信隊の仲間たちに大きな衝撃を与えました。
松左との対比
去亥の死は、同じく飛信隊の最古参メンバーであった松左の最期と対比して語られることが多いです。
松左の最期が、信との温かい別れの言葉と共に丁寧に描かれたのに対し、去亥の死は一瞬の出来事でした。
この演出には、読者からも「松左と比べて扱いの差がひどい」「即死は衝撃的だった」という声が多数寄せられました。
しかし、去亥の最期が持つ意味は、決して軽んじられるものではありません。
彼の死が、信や飛信隊の成長にとって不可欠な犠牲であったことを示唆しているのです。
信と羌瘣の物語
去亥が身を挺して道を切り開いたことで、羌瘣は一人で龐煖に挑むことになりますが、力尽き、地面に叩き落されてしまいます。
万事休すかと思われたその時、間一髪で信が現れ、羌瘣を救いました。
この感動的なシーンの背景には、去亥というかけがえのない仲間が、命を懸けて信と羌瘣に道を開いてくれたという事実があります。
去亥の犠牲があったからこそ、信と羌瘣の絆はさらに深まり、彼らはさらなる高みを目指すことになります。
去亥の隠された魅力:荒っぽい性格の裏にある優しさ
口が悪く、悪態を吐くことが多かった去亥ですが、その荒っぽい性格の裏には、人間味あふれる魅力が詰まっています。
仲間への深い愛
去亥は、飛信隊の仲間を心から愛していました。
普段はガサツで口の悪い彼ですが、仲間が窮地に陥れば身を挺して助けに向かい、仲間を失った時には人目もはばからず涙を流す姿が描かれています。
彼の行動や言動の端々から、仲間への深い愛情が伝わってきます。
また、去亥は自分の顔のアザをからかわれると激怒しますが、これも仲間への愛ゆえの行動だと考える読者も多いようです。
尾平との名コンビ
去亥の魅力の一つに、尾平との面白おかしい掛け合いが挙げられます。
戦時中のひとときの休息である野営の場面では、この二人のやりとりが恒例となり、読者に笑いを提供してくれました。
口が悪く悪態を吐く去亥と、どこか憎めない尾平のやりとりは、過酷な戦場の中での飛信隊の日常を温かく描き出し、読者に安らぎを与えていました。
この名コンビがもう見られないのは、多くのファンにとって寂しいことです。
信への深い信頼
去亥は、信のことを心から信頼していました。
信が飛信隊の軍師・河了貂に「信を追え」と指示を出したことは、去亥が信だけでなく、飛信隊のメンバーからも厚く信頼されていたことを証明しています。
また、去亥は信から捕虜となった敵を生きたまま連れ帰るという、非常に重要な任務を任されたこともあります。
これは、口は悪いが、その実、義理堅く、信頼に足る人物であると信に認められていたからでしょう。
去亥と信の間には、言葉以上に深い信頼関係が築かれていたことが分かります。
読者から寄せられた感動と惜別の声
去亥の死は、多くの読者に衝撃と感動を与えました。
SNSには、彼の死を悼む声や、その最期に涙したという感想が多数寄せられています。
ある読者は、「去亥と松左の死亡の扱いの差ひどない??二人とも初期メンバーやのに松左は表示になってて見せ場あるのに去亥は即死とか、、、」と投稿しており、去亥の最期が一瞬だったことに残念さを感じていました。
しかし、別の読者は、「松佐と去亥出てきたところは本当に発狂した。あそこが1番泣けたかも」と語り、去亥が回想シーンで再登場した際に、改めてその存在の大きさを感じたようです。
去亥の死が信をさらに奮い立たせ、飛信隊の絆をより強固なものにしたことは間違いありません。
去亥は、飛信隊という一つの物語の中で、仲間を愛し、最後まで己の役割を全うした、真の武人でした。
彼の存在は、これからも飛信隊の心の中に生き続け、彼らの活躍を静かに見守り続けてくれるでしょう。
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