
甲斐谷忍氏による漫画作品で、ドラマ化もされ大ヒットとなった『ライアーゲーム』が、2014年に韓国でリメイクされ大きな話題となりました。
日本版と韓国版では、物語や登場人物の設定に相違点があり、原作のファンでも新鮮な気持ちで楽しめる内容となっています。
韓国ドラマ特有の緻密な心理描写と、スケール感のある演出が加わり、新たな魅力が開花したと言えるでしょう。
この記事では、韓国版『ライアーゲーム』のあらすじと最終回をネタバレを含めて詳しく紹介し、視聴者による感想や、気になる続編の可能性についても徹底的にまとめていきます。
なぜこの作品が、韓国だけでなく日本でも多くのファンを魅了したのか、その理由を探っていきましょう。
ライアーゲーム韓国版の概要
2014年から韓国で放送されたドラマ『ライアーゲーム』は、日本の原作をベースにしながらも、独自の展開を多く含んでいます。
特に大きな違いは、ライアーゲームがテレビ番組として放送されているという設定です。
これにより、単なる参加者同士の騙し合いではなく、司会者やプロデューサー、そして視聴者という要素が加わり、物語に奥行きが生まれました。
主要人物たちは、原作と近い形でライアーゲームに巻き込まれていきますが、進むにつれて、韓国版ならではの人間関係や感動的な場面が多く描かれていきます。
その結果、原作ファンも楽しめる、思いもよらない結末へとたどり着くことになります。
ライアーゲーム韓国版の主要キャスト
韓国版『ライアーゲーム』は、実力派の豪華キャストによって、その世界観がより一層引き立てられています。
イ・サンユンが演じたハ・ウジン
| 名前 | イ・サンユン |
| 役名 | ハ・ウジン |
| 生年月日 | 1981年8月15日 |
| 出身地 | ソウル特別市 |
韓国版『ライアーゲーム』の主人公であるハ・ウジンを演じたのは、イ・サンユンです。
彼は、国内最高大学の最年少教授でありながら、裏の顔は天才詐欺師という、複雑な過去を持つキャラクターです。
日本の東大に当たるソウル大学出身という経歴を持ち、知的でクールな役どころを演じることが多いイ・サンユンですが、バラエティ番組では体を張ったギャグを披露するなど、そのギャップで人気を博しています。
『ライアーゲーム』では、そのクールな魅力を存分に発揮し、物語の核となる存在感を放っていました。
キム・ソウンが演じたナム・ダジョン
| 名前 | キム・ソウン |
| 役名 | ナム・ダジョン |
| 生年月日 | 1989年9月6日 |
| 出身地 | 韓国南楊州市 |
韓国版『ライアーゲーム』のヒロイン、ナム・ダジョンを演じたのは、キム・ソウンです。
彼女は、父の借金を背負いながらも、馬鹿がつくほどお人よしで純粋な性格が災いして、ライアーゲームに巻き込まれていきます。
キム・ソウンは、2005年に子役としてデビューし、2009年のドラマ『花より男子 Boys Over Flowers』で演技力が認められ、実力派女優として知られるようになりました。
私生活では妹と2人暮らしで家事を担当するなど、女性らしく家庭的な一面も持ち合わせていますが、気の許せる友達といるときは気が強くなるという、ギャップのある性格も魅力です。
純粋なダジョンという役柄を、繊細かつ魅力的に演じきり、多くの視聴者を惹きつけました。
シン・ソンロクが演じたカン・ドヨン
| 名前 | シン・ソンロク |
| 役名 | カン・ドヨン |
| 生年月日 | 1982年11月23日 |
| 出身地 | 朝鮮 |
ライアーゲームの番組司会を務めながら、番組に出資もしているというカン・ドヨンを演じたのは、シン・ソンロクです。
彼は、主人公ウジンとダジョンに立ちはだかる悪役として登場し、物語に緊張感をもたらしました。
シン・ソンロクは、2013年のドラマ『星から来たあなた』でサイコパスな悪役を演じ、その強烈なインパクトで人気と知名度を爆発的に得ました。
映像作品だけでなくミュージカルにも力を入れており、その多才さで多くのファンを魅了しています。
私生活では2016年に結婚し、父親にもなっていますが、最近では自身のインスタグラムで家族との仲の良い写真を公開し、パパ俳優としての一面も見せています。
ドヨンの冷徹さと、俳優自身の温かい人柄とのギャップも、ファンにとってはたまらない魅力と言えるでしょう。
ライアーゲーム韓国版のあらすじ
韓国版『ライアーゲーム』は、日本版とは異なる設定で、物語がより深い人間ドラマとして展開されていきます。
授業と教授剥奪のあらすじ
物語は、ハ・ウジンが大学で「人間は嘘をつくものだから、誰も信じるな」と教える授業シーンから始まります。
彼は、生徒の嘘を見抜いてみせるものの、自らの過去の過ち、すなわち人の命を奪ってしまったことを告白します。
この告白により、ウジンは教授の資格を剥奪され、逮捕されてしまいます。
ウジンの過去が序盤から明確に描かれることで、なぜ彼が誰も信じない天才詐欺師となったのか、その背景が視聴者に強く伝わってきます。
ナム・ダジョンがライアーゲームに巻き込まれるまで
ウジンが逮捕されてから1年後、父親が多額の借金を残して失踪してしまったナム・ダジョンは、多重債務者として借金取りに追われる生活を送っていました。
そんなある日、ダジョンは、老婆が残した荷物の中から大金を見つけます。
純粋で優しい心を持つダジョンは、その大金を警察に届けようとしますが、その行動こそが彼女をライアーゲームへと導くことになります。
警察署に向かう途中で電話が鳴り、「ライアーゲーム」の説明を受けますが、ダジョンは善良な心からその誘いを断ります。
しかし、バイト先の喫茶店で偶然再会した学生時代の恩師に騙され、結局ライアーゲームに強制参加することになってしまいます。
この一連の出来事は、ダジョンの純粋さが、ライアーゲームという残酷な世界に巻き込まれていく過程を巧みに描いています。
ハ・ウジンとの出会いとゲームへの参加
困り果てたダジョンの元に、借金取りの知人であり、元大学教授の天才詐欺師ハ・ウジンが現れます。
ウジンは当初、ライアーゲームの手助けを断ろうとしますが、ダジョンが自分の母親に瓜二つであったため、手助けをすることになります。
ウジンは、いとも簡単にダジョンの恩師から大金を奪い取り、ダジョンが恩師の借金を肩代わりすると言い出したことで、二人の関係はより強固なものになっていきます。
そこにゲーム主催者であるカン・ドヨンが現れ、ウジンの母親の死の真相を知りたければライアーゲームに参加しろと挑発します。
こうして、ダジョンとウジン、そして借金取りであるダルクの3人は、過酷なライアーゲームの場へと足を踏み入れていくことになるのです。
ダジョンとウジンが戦っていく様々な人物
ライアーゲームに参加したダジョンとウジンは、様々な個性的な人物たちと戦っていきます。
日本版に登場したキャラクターと似た役柄を持つ人物もいれば、韓国版オリジナルのキャラクターも登場し、ゲームの展開をより複雑にしていきました。
彼らは、騙し合い、裏切り、そして時には協力を繰り返しながら、過酷なゲームを勝ち進んでいきます。
この過程で、ダジョンとウジンの間には、単なる協力関係を超えた強い絆が生まれていくことになります。
ライアーゲーム韓国版の最終回ネタバレ
韓国版『ライアーゲーム』は、最終回で視聴者を驚かせる、思いもよらない結末を迎えました。
ドヨンとのファイナルマッチ
物語は、ダジョン、ウジン、ドヨンによるファイナルマッチへと突入します。
今まで協力し合ってきたダジョンとウジンでしたが、ドヨンがウジンの過去を暴露したことで、二人の信頼関係は崩れそうになります。
ドヨンは、ウジンの母親の死の真相を握っていると話し、ウジンに心理的な揺さぶりをかけてきました。
しかし、ダジョンはウジンを信じることを決め、二人でドヨンに向けて拳銃を向けます。
そして、番組司会者であるドヨンがゲームから脱落したことで、優勝者はダジョンとウジンのどちらかという状況になりました。
最終的なゲームの勝者
ウジンは、初めからダジョンを優勝させるために動いており、その計画通りにダジョンを優勝させます。
そして、ライアーゲームに参加した人々は、それぞれの日常へと戻っていきました。
ドヨンはダジョンの父親を拉致していたため警察に捕まることになり、ダジョンは父親も戻り借金も返済できたことで、幸せな生活を送っていました。
すべてが終わったかに見えましたが、ウジンの後ろでは「カン・ドヨン行方不明」というニュースが放送されていました。
この衝撃的なラストシーンは、ライアーゲームという巨大なゲームの背後に、まだ見えない黒幕が存在していることを示唆していました。
最終回後の登場人物の結末
ダジョンとウジンは、ライアーゲームから解放され、それぞれの平穏な生活を取り戻しました。
ダジョンは借金を完済し、父との生活を再開します。
ウジンは、再び大学教授として教壇に立ち、「人間は信じられる」という、以前とは異なる教えを説き始めました。
この変化は、彼がライアーゲームという経験を通じて、人間に対する信頼を取り戻したことを示しています。
しかし、ドヨンの行方不明というニュースは、彼らの平穏が永遠ではないことを暗示しており、視聴者に強い印象を残しました。
ライアーゲーム韓国版の感想と評価
韓国版『ライアーゲーム』は、多くの視聴者から高い評価を得ており、日本版のファンからも絶賛の声が上がりました。
日本版との違いからくる高クオリティな演出
韓国版『ライアーゲーム』は、原作や日本ドラマ版よりもクオリティが上がったという感想が非常に多いです。
ライアーゲームがテレビ番組として放送されているという設定は、単なるゲームの勝敗だけでなく、人間関係のドラマをより深く描くことを可能にしました。
裏切りや騙し合いの中で、仲間との絆や信頼関係が描かれることで、視聴者は感動的な場面を多く見ることができました。
この演出のクオリティの高さが、視聴者から高評価を得た理由の一つでしょう。
キム・ソウンが演じたヒロインへの高評価
ヒロインであるナム・ダジョンを演じたキム・ソウンに対しては、「可愛い」という感想が多く寄せられました。
彼女は、日本版の神崎直と似た純粋さを持ちながらも、時には自らの意志で行動する強さも見せ、多くの視聴者から共感を得ました。
キム・ソウンの演技力は、ダジョンというキャラクターを魅力的に演じきり、韓国版『ライアーゲーム』が良作になったという感想も少なくありません。
続編を期待させるラストへの反響
韓国版『ライアーゲーム』は、最終回に気になる終わり方をしているため、「この後どうなるの?」という感想が日本でも非常に多くなっています。
「カン・ドヨン行方不明」というニュースは、ライアーゲームという巨大なゲームがまだ終わっていないことを示唆しており、多くのファンが続編を期待するきっかけとなりました。
日本版ドラマでは、キャスト陣を変えながら多くのシリーズが作られたため、韓国版もきっと続編が作られるはずだとファンは期待しています。
壮大なゲーム会場への感想
韓国版『ライアーゲーム』の会場のロケーションは、「まるで密輸ゲームのような構造」という感想があるほど、壮大なものでした。
このゲームは、大金持ちであるカン・ドヨンがプロデュースしているという設定なので、会場のクオリティも非常に高いものとなっています。
この壮大な会場でライアーゲームが行われたことで、視聴者も臨場感を持ちながら楽しむことができました。
韓国ドラマ特有の、スケール感のある演出が、この作品の魅力をさらに引き上げていました。
ライアーゲーム韓国版の続編の可能性
最終回が続編を強く期待させる終わり方だった韓国版『ライアーゲーム』ですが、その続編の可能性について、プロデューサーから興味深いコメントがありました。
制作側のコメントと現状
ライアーゲームのプロデューサーであるイ・ヘヨンは、「ライアーゲームの版権は制作会社が持っているので、ファンからの声に応えて続編を制作する可能性は十分にある」と語っていました。
この言葉は、韓国のファンだけでなく、日本でも多くのファンを喜ばせました。
しかし、現在では特に制作が開始されるという情報はありません。
ドラマが終了して年数が経った今でも、韓国版『ライアーゲーム』の続編を期待するファンは非常に多く、SNSなどでは続編の制作を望む声が絶えません。
まとめ
韓国版『ライアーゲーム』は、日本の原作をベースにしながらも、独自のストーリー展開と、豪華キャスト陣による質の高い演技で、世界的に人気を博しました。
ライアーゲームがテレビ番組という設定になったことで、単なる騙し合いのゲームではなく、より深い人間ドラマとして描かれ、多くの視聴者の心を掴みました。
特に、最終回は続編を強く示唆する終わり方をしており、多くのファンがその後の展開を待ち望んでいます。
日本版とは異なる魅力を持つ韓国版『ライアーゲーム』は、韓国ドラマの持つ、感情描写の豊かさや演出のスケールの大きさを存分に発揮した、素晴らしいリメイク作品であったと言えるでしょう。
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