
週刊少年マガジンにて2006年から2017年まで連載されていた、真島ヒロ原作の大人気ファンタジーバトル漫画『FAIRY TAIL(フェアリーテイル)』。
全世界での累計発行部数は6000万部以上を誇り、アニメシリーズも長期間にわたって放送されるなど、世界的な人気を誇る作品です。
物語は、依頼された仕事をこなす魔導士の組織「ギルド」がある世界が舞台。
立派な魔導士を目指すヒロイン・ルーシィが、主人公のナツ・ドラグニルと出会い、憧れのギルド「妖精の尻尾」に加入。
個性豊かな仲間たちと共に、手に汗握る冒険が繰り広げられていきます。
そんな『フェアリーテイル』のアニメが、その声優陣の豪華さで知られていることは、ファンの間ではもはや常識です。
今をときめく超人気声優たちがずらりと勢揃いしており、主要キャラクターだけでなく、脇を固めるキャラクターの声優まで「超」がつくほどの豪華布陣となっています。
この記事では、主役級から人気キャラまで、作中の重要なキャラクターを演じた選りすぐりの豪華声優10名にスポットを当て、そのプロフィールや経歴、そして代表的な出演作品を掘り下げてご紹介します。
フェアリーテイルの超豪華声優陣!
『フェアリーテイル』の魅力の一つは、やはりキャラクターの個性です。
その個性を際立たせ、読者を物語の世界へ深く引き込んだのが、豪華キャスト陣の卓越した演技力に他なりません。
数々の作品で主役や重要キャラクターを演じる人気声優たちが、どのように『フェアリーテイル』のキャラクターに魂を吹き込んだのか。
ここでは、主要キャラクターを中心に10名の声優を詳しく解説していきます。
フェアリーテイルの豪華声優① 柿原徹也
主人公ナツ・ドラグニルを演じる柿原徹也
まず筆頭に挙げるべきは、主人公のナツ・ドラグニルを演じた柿原徹也です。
ナツの熱血漢で、友情に厚いというキャラクター性を、柿原徹也は持ち前の力強い声と情熱的な演技で表現しきっています。
| 生年月日 | 1982年12月24日 |
| 出身 | ドイツ・デュッセルドルフ |
| 所属事務所 | Zynchro |
経歴と受賞歴:声優アワード新人男優賞と歌手デビュー
柿原徹也は、2007年に第1回声優アワード新人男優賞を受賞するなど、デビュー当初からその才能が注目されていました。
2010年にはランティスのKiramuneレーベルで歌手デビューも果たしており、その活躍の場を広げています。
2013年に81プロデュースを退所した後、フリー期間を経て2014年に個人事務所Zynchroを設立するという、そのすごい経歴も知られています。
役柄の傾向と幅広い演技
柿原徹也の役柄の傾向は、『フェアリーテイル』のナツのような主人公や青年のキャラクターを演じることが中心です。
しかし、近年ではギャグキャラや悪役、主人公のライバルなど、クセのあるキャラクターまで幅広く演じ分けられる実力派として、評価が高まっています。
ドイツ出身のインテリ声優という個性的なプロフィール
彼のプロフィールの中でも特に個性的で知られるのが、ドイツ出身という点です。
両親は日本人ですが、幼稚園と小学1年生の間を除き、18歳までドイツのデュッセルドルフで育ちました。
ドイツ語を母国語とし、英語も堪能というマルチリンガルでありながら、来日当初は日本語が片言だったというエピソードもあります。
学習院大学も卒業していることから、インテリイケメン声優としても知られ、その努力が今の彼を築いていると考えるファンが多いです。
代表的な出演作品
『フェアリーテイル』のナツ・ドラグニル役の他にも、『弱虫ペダル』の東堂尽八、『青の祓魔師』のアマイモン、『戦国☆パラダイス‐極‐』の伊達政宗など、多くの有名作品で重要な役を演じています。
2018年にはテレビ朝日系アニメ『ドラえもん』にもゲスト出演しており、常に新しい挑戦を続けていることがわかります。
フェアリーテイルの豪華声優② 釘宮理恵
ハッピー役・釘宮理恵のプロフィールとデビュー
主人公ナツの相棒で、かわいらしい猫型生物ハッピーを演じているのは、釘宮理恵です。
ハッピーの「あいっ!」という口癖や、個性的なキャラクターに命を吹き込んでいるのが、釘宮理恵の独特な声質に他なりません。
| 生年月日 | 1979年5月30日 |
| 出身 | 大阪府(熊本育ち) |
| 所属事務所 | アイムエンタープライズ |
1998年にゲーム『étude prologue 〜揺れ動く心のかたち〜/SS版』で声優デビューを果たしました。
受賞歴:声優アワードでの主演女優賞受賞
釘宮理恵は、2008年に第2回声優アワードサブキャラクター女優賞を受賞。
さらに2009年には第3回声優アワードで主演女優賞を受賞しており、声優としての実力と人気が確固たるものであることがわかります。
演じるキャラクターの傾向:ツンデレ美少女から少年役まで
彼女の代名詞ともいえる役柄は、その独特な声から主に10代のツンデレ美少女です。
しかし、後にはつらつとした少年役にも起用されるなど、幅広いキャラクターを演じるようになり、近年では悪役や黒幕役といった深みのある役もこなす実力派です。
『とらドラ!』の逢坂大河役のオーディションでは、当初監督は「ツンデレ」と呼ばれるのが嫌で釘宮理恵を落とすつもりでいたものの、その迫真の演技に圧倒され、起用を決めたというエピソードは、彼女の圧倒的な実力を物語っています。
代表的な出演作品と歌唱力
釘宮理恵が演じた代表的なキャラは、『鋼の錬金術師』のアルフォンス・エルリック、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』のムルモ、そして『とらドラ!』の逢坂大河などが挙げられます。
『銀魂』の神楽役や、『ONE PIECE』のシュガー役など、超人気作品にも欠かせない存在として活躍しています。
また、彼女は演技力だけでなく歌唱力も高いことで有名で、キャラクターソングではいつもの特徴的な声とは異なる落ち着いた柔らかい声を披露し、その表現力の高さがファンを魅了しています。
フェアリーテイルの豪華声優③ 平野綾
ヒロイン、ルーシィ・ハートフィリア役の平野綾
『フェアリーテイル』のヒロイン、ルーシィ・ハートフィリアの声を担当したのは、平野綾です。
ルーシィの天真爛漫で明るい性格や、仲間への優しさ、そして時折見せる常識人としてのツッコミを、平野綾は丁寧に演じきっています。
| 生年月日 | 1987年10月8日 |
| 出身 | 愛知県 |
| 所属事務所 | Grick |
平野綾は、1998年にTVCMなどで子役デビューを果たしており、幼少期から芸能活動を行っていました。
受賞歴:声優アワード新人女優賞と主演女優賞・歌唱賞の快挙
彼女は2007年の第1回声優アワード新人女優賞、同年の第6回東京アニメアワード声優賞を受賞。
さらに2008年の第2回声優アワードでは主演女優賞と歌唱賞を同時受賞するという、アニメ声優界の女王とも言えるほどの快挙を成し遂げています。
「涼宮ハルヒの憂鬱」と「ハルヒダンス」の大ブーム
平野綾の名前を世に知らしめたのは、やはりアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』で演じた主人公・涼宮ハルヒ役でしょう。
この作品は、アニメ黄金期を切り開いた伝説的アニメとして知られ、主題歌である「ハレ晴レユカイ」と共に披露されたハルヒダンスは、世界中で社会現象を巻き起こしました。
演じる役柄の多様性と代表的な出演作品
アイドル顔負けの可愛らしいルックスでも知られる平野綾の役柄は、ハイテンションな女の子キャラから大人しめの少女、そして大人の女性キャラまで幅広いです。
少年キャラやマスコットキャラクターなども担当するなど、様々な役柄を演じ分けられる実力者として有名です。
代表的な作品は、『フェアリーテイル』のルーシィ・ハートフィリア、『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒの他に、『それいけ!アンパンマン』のコキンちゃん、『らき☆すた』の泉こなたなど、数多くの有名作品の重要キャラをつとめています。
フェアリーテイルの豪華声優④ 中村悠一
グレイ・フルバスター役の中村悠一
主人公ナツの良きライバルであり、チームのメンバーでもあるグレイ・フルバスターを演じたのは、中村悠一です。
グレイのクールな二枚目としての魅力や、服を脱ぐ癖(脱衣癖)というギャップのある個性を、中村悠一の安定感のあるイケボイスが際立たせています。
| 生年月日 | 1980年2月20日 |
| 出身 | 香川県 |
| デビュー | 2001年 |
中村悠一は、2001年にTVアニメ『電脳冒険記ウェブダイバー』で声優デビューを果たしました。
演じるキャラクターの傾向:クールな二枚目から個性的な役まで
彼の演じるキャラクターは、主に10代の少年から大人の男性、特にクールな二枚目キャラや美形キャラが多いです。
その一方で、性格がころころ変わる主人公や、お兄ちゃん役など、見ごたえのあるキャラクターも演じきっている実力派の声優です。
演じる役の多くが人気を博しており、アニメファンからの信頼も非常に厚い声優の一人です。
主な代表作品
主な作品は、『CLANNAD-クラナド-』の岡崎朋也、『しゅごキャラ!』の月詠イクト、『君に届け』の真田龍、そして社会現象となった『おそ松さん』の松野カラ松役など、誰もが知る有名キャラクターを数多く担当しています。
フェアリーテイルの豪華声優⑤ 大原さやか
エルザ・スカーレット役の大原さやか
最強の女魔導士の一人、エルザ・スカーレットを演じたのは、大原さやかです。
エルザの威厳ある強さと、繊細な女性らしさという二面性を、大原さやかの落ち着いた、包み込むような声が見事に表現しています。
| 生年月日 | 1975年12月6日 |
| 出身 | 神奈川県 |
| デビュー | 1998年 |
1998年に声優デビューを果たしました。
経歴と受賞歴:声優アワード主演女優賞
大原さやかは、2012年に声帯ポリープと声帯結節の手術のため一時休業しましたが、その後復職し、2013年には第7回声優アワード主演女優賞を受賞するなど、精力的に活動を続けています。
演じるキャラクターの傾向:ロングヘアのキレイ系・お姉さん役
彼女の演じるキャラクターは、ロングヘアの女性を演じることが多く、かっこいい系、キレイ系のお姉さんや母親など、落ち着いた声に合った女性のキャラクターを多く担当しています。
その包容力のある声質が、エルザの「妖精の尻尾」の精神的な支柱としての役割を強調している、という見方もあります。
主な代表作品
主な作品は、『とらドラ!』の高須泰子、『美少女戦士セーラームーンCrystal』の海王みちる(セーラーネプチューン)、『マギ』のパイモンなど、クールビューティーなキャラクターから、優しさに満ちた母親役まで幅広く演じています。
フェアリーテイルの豪華声優⑥ 佐藤聡美
ウェンディ・マーベル役の佐藤聡美
「妖精の尻尾」の愛らしい少女魔導士、ウェンディ・マーベルを演じたのは、佐藤聡美です。
ウェンディの幼さと、滅竜魔導士としての秘めた強さ、そして可愛らしい個性を、佐藤聡美の透明感のある声が引き立てています。
| 生年月日 | 1986年5月8日 |
| 出身 | 宮城県 |
| 所属事務所 | 青二プロダクション |
2007年にTVアニメ『かみちゃま かりん』で声優デビューを飾りました。
受賞歴:歌唱賞・新人女優賞
佐藤聡美は、2010年にアニメ『けいおん!』内のバンド「放課後ティータイム」として第4回声優アワード歌唱賞を受賞。
翌2011年には第5回声優アワードの新人女優賞を受賞しており、声優・アーティストとして評価の高い超人気声優です。
演じるキャラクターの傾向と「けいおん!」の社会現象
彼女は主に少女、女性キャラを演じることが多く、大人しく物静かなキャラから、明るくマスコット的なキャラまで演じ分けています。
特に、京都アニメーションのゆるゆる日常アニメとして爆発的な人気を博した『けいおん!』で、主人公の一人である田井中律を演じたことで非常に有名になりました。
『けいおん!』は、CDが多数発売され、アニメ黄金期を作った作品の一つとして、今なお多くのファンに語り継がれています。
主な代表作品
主な作品は、『けいおん!』の田井中律、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の田村麻奈実、『氷菓』の千反田える、『生徒会役員共』の七条アリアなどがあります。
最近では、人気アニメ『ポプテピピック』にも出演するなど、常に話題を集めています。
フェアリーテイルの豪華声優⑦ 小西克幸
ラクサス・ドレアー役の小西克幸
「妖精の尻尾」のS級魔導士であり、物語序盤の重要キャラクターであるラクサス・ドレアーを演じたのは、小西克幸です。
ラクサスの強大な力と、熱血漢でありながらクールな渋さを持つ複雑なキャラクター性を、小西克幸の力強い声質が深く表現しています。
| 生年月日 | 1973年4月21日 |
| 出身 | 和歌山県 |
| 声優活動開始 | 1996年 |
1996年から声優活動を開始しています。
受賞歴:声優アワード主演男優賞
小西克幸は、2015年に第9回声優アワード主演男優賞を受賞しており、その実力は折り紙付きです。
演じるキャラクターの傾向:熱血兄貴タイプやクールなイケメン
主に三枚目や熱血兄貴タイプ、そしてクールで寡黙な渋いイケメン役などを演じることが多く、その声は男らしさと頼もしさを感じさせます。
ラクサスのような強大な力を持つキャラクターに、特に説得力を与える声質です。
主な代表作品と今後の出演予定
有名な役柄は、『ONE PIECE』のサルコー、『マクロスF』のオズマ・リー、『デュラララ!!』の田中トムなどが挙げられます。
また、2018年4月放送の新アニメ『異世界居酒屋』では、ベルトホルト役を演じるなど、今なお第一線で活躍中です。
フェアリーテイルの豪華声優⑧ 能登麻美子
メイビス・ヴァーミリオン役の能登麻美子
「妖精の尻尾」の初代マスターであり、その存在が物語の根幹に関わるメイビス・ヴァーミリオンを演じたのは、能登麻美子です。
メイビスのおっとりとした可愛らしさと、内に秘めた悲劇的な運命を、能登麻美子の透明感と包容力のある声が見事に表現しています。
| 生年月日 | 1980年2月6日 |
| 出身 | 石川県 |
| 所属事務所 | 大沢事務所 |
2004年には第14回ノン子とのび太のアニメスクランブル最優秀生声優賞を受賞しています。
演じるキャラクターの傾向:おっとり系から冷酷な悪役まで
彼女はおっとりしたキャラクターを演じることが多いですが、その高い演技力を武器に、がさつな女性や冷酷な悪役なども演じ分けており、その役の幅広さは業界内でも特筆すべき点です。
主な代表作品
主な作品には、『君に届け』の黒沼爽子、『銀魂』のパンデモニウム、『ケロロ軍曹』のアンゴル=モア、『CLANNAD-クラナド-』の一ノ瀬ことみ、『HUNTER×HUNTER』のカルト=ゾルディックなど、幅広いジャンルのキャラクターを演じています。
フェアリーテイルの豪華声優⑨ 櫻井孝宏
スティング・ユークリフ役の櫻井孝宏
「剣咬の虎(セイバートゥース)」の滅竜魔導士であり、ナツのライバル的存在となるスティング・ユークリフを演じたのは、櫻井孝宏です。
スティングの自信に満ちた佇まいと、物語を通して成長していく若々しい魅力を、櫻井孝宏の涼しげで端正な声が際立たせています。
| 生年月日 | 1974年6月13日 |
| 出身 | 愛知県 |
| 所属事務所 | インテンション |
1996年に声優デビューを果たしました。
経歴と海外ファン賞受賞
櫻井孝宏は数々の声優アワードを受賞していますが、特に2012年の第6回声優アワード海外ファン賞を受賞するなど、世界中から愛される人気の声優です。
演じるキャラクターの幅広さと主な代表作品
彼は数多くの有名作品に出演しており、『金色のガッシュベル!!』の高嶺清麿、『トリコ』のココ、『おそ松さん』の松野おそ松、『ハイキュー!!』の月島明光など、アニメを少しでも見たことがある人なら、必ず彼の声を聞いたことがあるはずです。
特に『ファイナルファンタジーシリーズ』のクラウドといった、ゲームの重要キャラクターも演じており、その影響力は計り知れません。
フェアリーテイルの豪華声優⑩ 梶裕貴
リオン・バスティア役の梶裕貴
グレイの兄弟子であり、後に重要な協力者となるリオン・バスティアを演じたのは、梶裕貴です。
リオンのクールな外見と、熱い内面、そして葛藤を、梶裕貴の少年らしさと大人の魅力が共存する声が見事に表現しています。
| 生年月日 | 1985年9月3日 |
| 出身 | 東京都 |
| 所属事務所 | ヴィムス |
アーツビジョン無料新人育成オーディションに合格し、声優の道に進みました。
受賞歴:声優アワード主演男優賞など名誉ある賞を総なめ
梶裕貴は、2013年と2014年に第7回声優アワード主演男優賞を受賞。
さらに第35回アニメージュアニメグランプリ声優部門グランプリ、第25回ノン子とのび太のアニメスクランブル最優秀賞など、名誉ある賞を立て続けに受賞し、今の声優界を支える超人気声優の一人となりました。
演じるキャラクターの傾向と主な代表作品
彼の演じるキャラクターは主人公役を演じることが多く、その整ったルックスも相まって、絶大な人気を誇っています。
代表作は、『進撃の巨人』のエレン・イエーガー、『アオハライド』の馬渕洸、『アルスラーン戦記』のヒルメスなど、多くの人気作品の顔となるキャラクターを演じています。
まとめ
今回は、『フェアリーテイル』の物語を彩った豪華声優陣10名に焦点を当て、そのプロフィールと、キャラクターにどのような魅力を吹き込んだのかを深掘りして解説しました。
主人公の柿原徹也やヒロインの平野綾、そして釘宮理恵といった、超人気・実力派声優の存在が、この作品の世界的な成功を支えた一因であることは間違いありません。
彼らが織りなす声の七変化によって、『フェアリーテイル』の個性的なキャラクターたちは、私たち読者の心に深く刻み込まれています。
まだ作品を見たことがない人も、この機会に豪華キャスト陣の競演に注目しながら、壮大な冒険の物語に触れてみてはいかがでしょうか。
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