
週刊少年ジャンプで長きにわたり連載され、国内外で一大ムーブメントを巻き起こしたバレーボール漫画『ハイキュー!!』。
その作者である古舘春一先生は、連載終了後もその来歴や人物像がファンの間で大きな関心の的となっています。
『ハイキュー!!』の持つ熱量と緻密な描写は、一体どのような人物から生み出されたのでしょうか。
本記事では、古舘春一先生のベールに包まれた性別や本名、性格などの人物像に迫るとともに、大人気作品の作者だからこそ興味深い年収や印税といった商業的な側面まで、多角的に調査・分析していきます。
作品から伝わるバレーボールへの深い愛情の背景には、どのようなエピソードがあったのでしょうか。
ハイキュー作者!古舘春一とは?その来歴とルーツ
古舘春一先生は、どのような経緯で漫画家への道を歩み、『ハイキュー!!』を生み出すに至ったのでしょうか。
その来歴と作品のルーツを探ります。
ハイキュー作者の古舘春一!先生と呼ばれるまで:ミドルブロッカーだった少年時代
古舘春一先生は、1983年3月7日に岩手県軽米町に生まれました。
自らの趣味と特技を「食べたり飲んだり、飲んだり食べたり」と語るなど、親しみやすい一面も持っています。
特筆すべきは、中学、高校時代にはバレーボールに明け暮れる日々を送っていたという事実です。
ポジションはミドルブロッカーとして活躍していたものの、特筆するほどの成績は残せなかったことから、漫画家を目指す頃にはバレー漫画を描きたいという強い思いが芽生えていたそうです。
この「凡人」としてのバレー経験こそが、『ハイキュー!!』という作品において、日向翔陽をはじめとする個性的な選手たちの苦悩や努力をリアルに描く上で、最も重要なルーツとなっていると考える読者も多いでしょう。
佳作から始まるハイキュー伝説!!:過去の作品と連載デビュー
古舘春一先生は、25歳という、漫画家としては遅咲きで原稿の持ち込みを始めました。
その後、「王様キッド」で第14回トレジャー新人漫画賞にて佳作を受賞し、続いて赤マルジャンプ2009WINTER号で読み切り作品「アソビバ」を発表し、デビューを果たします。
そして、週刊少年ジャンプ2009年28号には「詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。」の読み切りが掲載され、その後2010年13号から31号まで連載され、この作品で連載デビューも果たしています。
ミステリー要素の強いこの作品で連載を経験したことが、後に『ハイキュー!!』で描かれる緻密な心理描写や構成力の土台になったという見方もあります。
いよいよ始まる!ハイキュー伝説:読み切りから連載開始までの道のり
「詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。」の連載が終了後、『ハイキュー!!』の連載が始まるまでは少々時間がかかります。
少年ジャンプNEXT、2011WINTER号に読み切りとして『ハイキュー!!』が掲載され、週刊少年ジャンプ2011年20、21合併号にも読み切りとして『ハイキュー!!』を発表しました。
この読み切り発表から1年にも及ぶ時間をかけた推敲(すいこう)を経た後に、2012年12号から、『ハイキュー!!』の連載がスタートします。
雑誌のインタビューでは、少年漫画特有の非現実的な必殺技は、実際のプレーよりかっこいいものが考えられるとは思わなかったそうで、変人コンビのプレー以外は誇張しつつも現実的なプレーを使っているそうです。
「バレーの面白さは現実のプレーにある」という古舘春一先生の信念が、作品のリアリティと専門性の高さを支えているのです。
ハイキュー作者!古舘春一の性別は?有力視される女性説とその根拠
古舘春一先生は、その性別についてネット上で様々な憶測が飛び交っており、謎のベールに包まれています。
プロフィール以外のことはネット上では全く出回っていない古舘春一先生ですが、女性説が最も有力視されています。
ハイキュー作者は本当に女性?その根拠は?
少年誌の作者は時として女性であった場合は、性別を隠す傾向にあるといいます。
古舘春一先生は、作風が女性っぽいと言われ、描く線が華奢であることが女性説を裏付けているそうです。
しかしそれだけではなく、最も女性説を有力視させているのは、頑なに作者が顔出しをしないことが挙げられています。
「ハイキュー!!に登場する女性キャラクターの描写が非常に魅力的で、内面まで深く描かれている」ことも、女性説の根拠の一つとして挙げられることがあります。
頑なに顔出しをしない理由と「ジャンプ流」での手元公開
ジャンプ作家が絵の描き方をレクチャーしてくれるDVD付きの雑誌「ジャンプ流」があります。
そこで古舘春一先生の描いている手を映像で見ることができます。
しかし、映されたのは描いている手のみしか映されず、顔はもちろん声も収録はされていませんでした。
綺麗で形のいい手だったので、やはり女性ではないかと思われています。
この徹底した顔出しの拒否は、性別を隠したいという意図がある、あるいは単に創作活動に集中したいという意思の表れではないか、という両方の見方があります。
ハイキュー作者古舘春一!その性格はどんな感じ?
ほとんど情報のない古舘春一先生ですが、断片的なエピソードから、その性格を推測することができます。
おっちょこちょい?扉絵の漢字間違いが示す一面
古舘春一先生の性格として、恐らくあわてんぼうのおっちょこちょいではないかと推測されます。
その理由として、『ハイキュー!!』第24話の扉絵での失敗が挙げられます。
主人公の日向翔陽がTシャツを着ているのですが、そこに大きく書かれた「大器晩成」の「成」という漢字の画数が一画足りなかったのです。
その後、コミックの3巻の毎回掲載されるおまけ漫画で「本気で間違いました。印刷されてから気づきました。以後気を付けます」とお詫びのコメントが掲載されました。
小学生で教わる漢字を間違えるくらいなので、性格はおっちょこちょいであわてんぼうと言えるかもしれません。
このエピソードは、完璧な作品を描きながらも、人間味あふれる失敗を犯す古舘春一先生の愛すべき一面として、ファンの間で語られています。
作風から推測される優しい性格と先輩像
また、『ハイキュー!!』の作中には、後輩を思いやる優しい性格の先輩たちが多く存在することからも、古舘春一先生は優しい性格の方ではないかとも思われます。
特に田中龍之介や澤村大地のように、厳しさの中にも愛情を持って後輩を導く頼もしい先輩たちが多数存在していることから、古舘春一先生自身も頼れる性格、もしくは頼りがいのない人物に頼りがいのない人物を重ねるというのも想像できるかもしれません。
キャラクターたちの人間的な温かさは、作者の人柄を反映していると考える読者も多いです。
ハイキュー作者!古舘春一の本名は?
生年月日と出身地以外はほとんど情報のない古舘春一先生ですが、本名はどのような名前なのでしょうか。
残念ながらお知らせできる情報をつかめませんでしたが、性別を隠していることから、本名から性別が推測しにくい名前であれば公表されたかもしれませんが、おそらく性別を判断しやすい本名ではないかと思われます。
いずれにせよ、「古舘春一」というペンネームは、作品の世界観を邪魔しない、中性的な響きを持っていることが、ミステリアスな魅力を高めています。
大人気作品ハイキュー!その売り上げと商業的成功の規模
『ハイキュー!!』がもたらした商業的な成功は、日本の漫画業界において非常に大規模なものです。
その売り上げと印税について見ていきましょう。
ハイキュー作者!総売上金額を算出!
2018年最新情報によると、『ハイキュー!!』のコミック総発行部数は2700万部を超えています。
この数字は、ジャンプ作品の中でも上位に食い込むものであり、絶大な人気を物語っています。
売上金額を算出してみると、2700万部×420円(当時の平均価格)=113億4千万円となります。
ほかにもグッズや版権などでも売り上げがありますし、『ハイキュー!!』での総売り上げは数百億円にもなるのでしょう。
この規模の売り上げは、作品が単なる漫画の枠を超え、社会現象となっていたことを示しています。
ハイキュー作者!気になる印税は?
漫画家の印税は、一般的に売り上げの10%が作者の収入となるのだそうです。
そこから単純にコミックのみで算出すると、113億4千万円×0.1=11億3千4百万円となります。
こちらもグッズや版権など様々な売り上げも加えると、作者に入る印税は数十億円ということが想像に容易いと思われるという声も上がっています。
この莫大な収入は、古舘春一先生が作品の質を追求し続けた結果であり、ファンからの熱い支持が形となったものと言えるでしょう。
この数字を見たファンからは、「『ハイキュー!!』だけで一生遊んで暮らせそうでうらやましい限り」という声も多いようです。
大人気作品ハイキューの様々なメディア展開!人気のバロメーター
人気作品の『ハイキュー!!』ですが、人気のバロメーターはメディア展開と言えるかもしれません。
ここでは、作品がいかに人気作品であるかを推し量る様々なメディア展開を紹介しましょう。
アニメ化は当然!劇場版を含めた映像展開
メディア展開といえば、まずはアニメ化でしょう。
2014年4月に第1期がアニメ化され、続いて2015年10月に第2期、そして2016年10月に第3期が放送されました。
劇場版も総集編ではありますが、4作品公開されており、アニメ化されることで、かわいいキャラクターはよりかわいく、かっこいいキャラクターはよりかっこよくなっています。
豪華声優陣とハイクオリティな映像は、原作ファン以外にも大きな支持層を広げる要因となりました。
プロジェクションマッピングで舞台も好評!
『ハイキュー!!』は、演劇作品としても大きな話題となりました。
これまでに5作品が上演され、2018年春には6作品目が上演予定されていました。
キャラクターのイメージを壊さない、アニメから飛び出してきたかのようなキャストが好評です。
また、様々な場面で駆使されるプロジェクションマッピングが臨場感を高めており、キャスト陣も素晴らしいアクションで、作品の躍動感を体現しています。
舞台作品として成功を収めたことは、原作の世界観の完成度の高さを証明していると言えるでしょう。
イベントも盛りだくさん!ファンを楽しませる企画
音楽イベントや、カフェイベント、ハロウィンイベントなど、様々なイベントが展開されて、ファンを楽しませてくれています。
そこで新たなキャラクターのイラストや、本編では見ることの決してない姿を見れるのは、とても楽しいことではないでしょうか。
ファンとの交流の場を提供し続けたことも、作品への熱量を維持し続ける大きな要因となっています。
バレーボール大会とのコラボと作者直筆イラスト
実際のバレーボールの大会を題材にしていることもあり、様々な公式のバレーボール大会とのコラボレーションも展開されています。
作者直筆のイラストで、ファン以外の目も楽しませてくれています。
特に春高バレーとのコラボポスターは、作品と競技の境界線を越えた、素晴らしい試みとして毎回注目を集めました。
聖地巡礼!宮城からも大歓迎
宮城県を舞台としている『ハイキュー!!』ですが、仙台市では観光客へ向けた看板が好評です。
このように多岐にわたるメディア展開やコラボレーションによって、もはや作者の手を離れて、作品が独り歩きしているほどといえるのではないでしょうか。
地元自治体からの歓迎を受けていることは、作品が地域社会にもたらした経済効果と影響力の大きさを物語っています。
ハイキュー作者の古舘春一!ハイキューを描く上での苦労話
大人気作品『ハイキュー!!』を生み出した古舘春一先生ですが、そこには想像を絶する生みの苦しみがありました。
ここでは、古舘春一先生が語った作品の裏側を紹介しましょう。
連載会議で落ち続けた一年間と作品への推敲
実は構想に一年間を費やしたのではなかったと、古舘春一先生は語ります。
連載会議で落とされ続け、1年ほど落ち続けた後にようやく通ったのだそうです。
その間は話の改良に努めた結果、連載にこぎつけ、人気作となったわけです。
会議で落とされたままの作品で連載をしていたら、数か月で打ち切りだったかもしれないと語っています。
「諦めずに磨き続ければ、必ず光る」というメッセージは、まるで『ハイキュー!!』の登場人物の姿そのものです。
実は難しいルール説明の工夫
古舘春一先生は、大多数がバレーに興味がないであろうジャンプ読者に、読むのが面倒だと思わせないためにルール説明を入れることには苦労しているそうです。
基本的にはキャラクターがルールを語ることが多いので、読む側としては面倒には感じないかもしれません。
この「物語の流れを止めないルール解説」の工夫は、専門性の高いスポーツ漫画を幅広い読者に受け入れさせる上で、非常に重要なテクニックでした。
印象的な言葉は絞り出す!「頂の景色」が生まれる背景
「頂の景色」「止まるトス」といった印象的な言葉は、プレーを印象に残すために、絞り出して作り上げているといいます。
文章で説明しても印象が薄く、忘れられてしまうかもしれないので、机に向かってひたすら絞り出しているそうです。
この古舘春一先生の言葉への強いこだわりが、読者の記憶に深く残る名言の数々を生み出し、作品の熱量をさらに高めています。
実は日向が一番厄介だった!主人公の掘り下げの難しさ
主人公である日向翔陽は、作者が納得したうえで行動していますが、読者に感情移入してもらえるかは描いている時点ではわかりません。
そこで日向翔陽の言動を感情移入してもらえるために、人物の掘り下げには大変な苦労をしたそうです。
純粋さと非凡な才能を持つ日向翔陽を、読者にとって身近な存在として描くことは、物語の核を担う上で最も難しい課題だったという見方ができます。
連載開始6周年!まだまだ先が見逃せない!
『ハイキュー!!』は、連載開始から6周年を迎え、その後の連載終了、そして続編と、常に大きな話題を提供し続けています。
古舘春一先生の印税についても、本名や性格、女性ではないかといった推測しかできませんでしたが、どんな人物が描いていたとしても、面白い作品であることには変わりありません。
作者の謎は残るものの、作品が独り歩きし、多くの人々に影響を与え続けている事実は、古舘春一先生の偉大さを物語っています。
これからも『ハイキュー!!』の今後の展開に期待しましょう。
まとめ
『ハイキュー!!』の作者である古舘春一先生は、元ミドルブロッカーという経歴を持ち、バレーボールへの深い愛情と経験を作品のリアリティと熱量の源泉としてきました。
連載会議で1年間落ち続けたという苦労を乗り越え、緻密なルール説明の工夫や「頂の景色」のような印象的な言葉を絞り出す努力を続けました。
性別は女性説が有力視され、顔出しをしない徹底した姿勢や、扉絵の漢字間違いから推測されるおっちょこちょいな一面など、その人物像は謎が多いものの、作品から伝わる温かさと優しさは、ファンを強く惹きつけています。
コミック発行部数2700万部超、印税は数十億円という商業的な成功を収め、アニメ、舞台、コラボレーションと多岐にわたるメディア展開を果たした『ハイキュー!!』は、もはや古舘春一先生の手を離れ、社会現象として多くの人々の心に残り続けていると言えるでしょう。
その他のハイキュー!!関連記事もご覧ください!
【ハイキュー!!】五輪日本代表に隠された「最強の化学反応」集結した最強メンバーの今を徹底解剖
【ハイキュー!!】春高バレー全結果まとめ!知られざる優勝校と烏野の激闘を徹底解説
【ハイキュー!!】ポジション別キャラクター強さランキング!最強の称号は誰の手に?
【ハイキュー!!】天才から司令塔まで!セッターキャラクターを徹底解説&最強ランキングTOP3
【ハイキュー!!】魅力あふれる人気キャラランキングTOP20!最強イケメンは誰だ!?
【ハイキュー】キャラクターの卒業後の進路は? 大人になってからの職業・成長をネタバレ解説!



コメント