
『オーバーロード』に登場するナザリック地下大墳墓の戦闘メイドチーム「プレアデス」。
彼女たちは高い戦闘能力と、個性的なキャラクター性で多くのファンから愛されています。
その中でも、無感情で口数が少ないがゆえに、愛くるしいと高い人気を誇るのが、シズ・デルタです。
シズ・デルタは、ナザリックでは珍しい「善の属性」を持つ自動人形であり、その存在にはある秘密が隠されています。
本記事では、シズ・デルタのプロフィールや強さ、そして彼女の記憶が操作されていた理由を深掘りします。
また、彼女が現地人の中で唯一とも言える親愛の情を示したネイア・バラハとの微笑ましい関係性についても、詳しく解説していきます。
オーバーロードの作品情報とあらすじ
オーバーロードの概要
『オーバーロード』は、2010年に連載がスタートしたライトノベル作品です。
作者は丸山くがね、書籍版のイラストはso-binが担当しています。
本作の大きな特徴は、主人公がゲームの悪役側である「魔導王アインズ・ウール・ゴウン」であるという点です。
ナザリック地下大墳墓の支配者であるアインズが、圧倒的な力を持って異世界を席巻していくダークファンタジーの金字塔として知られています。
オーバーロードのあらすじ
物語の主人公は、天涯孤独のサラリーマン鈴木悟です。
鈴木悟は、サービス終了を迎えるVRゲーム「ユグドラシル」に、自身のアバターであるアインズの姿でログインしたまま、異世界に転移してしまいます。
ゲーム内のNPCたちが自らの意思を持って動き出すのを見たアインズは、「アインズ・ウール・ゴウン」を名乗り、ギルドのデミウルゴスが冗談で語った「世界征服」の計画を真に受けたことから、異世界で魔導王として君臨し、その道を突き進むことになります。
プレアデスのシズ・デルタのプロフィール
シズ・デルタは武装メイド「プレアデス」の一員
シズ・デルタは、ナザリック地下大墳墓の戦闘メイドチーム「プレアデス」のメンバーです。
プレアデスは、戦闘を専門とするメイドチームであり、メンバーの平均レベルは50~60と非常に高く、現地人を圧倒するほどの戦闘能力を持っています。
普段は6姉妹で行動していますが、末妹のオーレオール・オメガがチームに合流した際には、呼称が「プレイアデス」に変化します。
シズ・デルタは、一般メイドの上司にあたる存在であり、その愛くるしい容姿から、作中のメイドやファンから「シズちゃん」と呼ばれて慕われています。
| 所属 | 戦闘メイドチーム「プレアデス」 |
| 種族 | 自動人形(オートマタ) |
| 性格 | 無感情、口数少ない |
| 属性(カルマ値) | 善(ユリ・アルファと並びナザリックでは珍しい) |
| 特徴 | 翠玉の瞳とアイパッチ、銃使い、1円シールを貼る趣味 |
| 製作者 | ガーネット(至高の四十一人) |
| 声優 | 瀬戸麻沙美 |
プレアデスの中で特異な「善の属性」
プレアデスの他のメンバーには、「悪の属性」が設定されているのに対し、シズ・デルタとリーダーであるユリ・アルファには、ナザリックでは非常に珍しい「善の属性」が設定されています。
シズ・デルタは、翠玉の瞳とアイパッチが特徴的で、無感情で口数が少ない性格をしていますが、この「善の属性」が、後述するネイア・バラハといった現地人との間に友好関係を築くきっかけにもなっています。
オーバーロードのシズは記憶を操作されていた?
シズの記憶とは?「ギミックの解除方法」の記憶
シズ・デルタは、プレアデスの中でも特異な存在として、ある重要な記憶を埋め込まれていることが作中で明かされています。
シズ・デルタは、至高の四十一人の一人であるガーネットによって作られました。
ガーネットはナザリックのギミックやトラップの設計を担当しており、シズ・デルタには、ナザリックに仕掛けられた「ギミックの解除方法の記憶」が埋め込まれています。
これは、プレアデスのメンバーが持つ情報の中でも極めて重要なものであり、シズ・デルタがプレアデスの中で重要な役割を担っている理由の一つです。
ナザリックのメンバーに勝てるほどの現地人はほとんど存在しませんが、ギミックやトラップを解除されると、ナザリックは容易に攻め込まれてしまうリスクがあるため、この知識はナザリックの防御にとって極めて機密性の高い情報です。
シズの記憶はなぜ操作された?ワールドアイテムによる危険回避
シズ・デルタが持つ「ギミックの解除方法の記憶」は、ナザリックの存続に関わる機密情報であるため、アインズによってある操作が施されています。
アインズは、シズ・デルタが持つギミックの解除方法の記憶を、別のものに書き換えています。
また、作中では「ナザリックに新しい空間が造られた時には、自動的に知識を知ることができる」と記載されているため、シズ・デルタの意識とナザリックの仕組みはシステム的に紐付けされているようです。
この記憶操作が行われた最大の理由は、ワールドアイテムによる危険回避だと推測されています。
ナザリックにはゲームバランスを崩壊させるほどの効果を持つワールドアイテムが複数保管されています。
例えば、守護者最強のシャルティア・ブラッドフォールンは、ワールドアイテムの効果で洗脳を受けた経験があり、アインズや守護者の強さを無効化できるワールドアイテムの存在は、ナザリックにとって最大の脅威です。
シズ・デルタのような重要な情報を持つキャラクターが、もし洗脳や記憶操作を受けて敵に機密情報を漏らすような事態を避けるため、アインズは先手を打ってシズ・デルタの記憶を書き換え、安全を確保したと考えられます。
これは、至高の四十一人ガーネットが設定した初期のギミックである可能性もありますが、アインズの危機管理能力の高さを示すエピソードとして知られています。
オーバーロードのシズの強さやネイアとの関係
シズの強さや能力:ナザリックでは珍しい「銃使い」
シズ・デルタの基本レベルは46であり、プレアデスの中では弱い部類に入ります。
しかし、それでも彼女の戦闘能力はほとんどの現地人を圧倒できる強さを誇っています。
彼女の種族は「自動人形(オートマタ)」であり、「ガンナー10lv」「スナイパー3lv」「アサシン3lv」などの職業レベルが設定されています。
ナザリックでは珍しく銃使いであり、魔銃を使った遠距離攻撃を得意としていますが、近接戦闘ではナイフも使用します。
自動人形はユグドラシルの後期イベントで追加されたクラスであるため、ナザリックには銃を使うキャラクターはシズ・デルタ以外に存在しないという、特異な戦闘スタイルを持っています。
また、シズ・デルタが普段から身に着けているマフラーは、「不可視化や不可知化の効果」を持つ伝説級アイテムであり、彼女の防御面を補強しています。
物理攻撃力については、プレアデスの中で2番目の強さを持つとされており、その銃撃は非常に強力です。
シズとネイアの関係:アインズを介して芽生えた友情
シズ・デルタと現地人の少女ネイア・バラハとの間に築かれた友好関係は、シズ・デルタのキャラクター性を語る上で欠かせない要素です。
ネイア・バラハは、聖王国の訓練生であり、聖騎士を目指す少女ですが、非常に目つきが悪く、周囲からは怖がられていました。
彼女は、魔皇ヤルダバオト襲来時に聖王国使節団の従者に選ばれ、アインズと行動を共にします。
ネイアは一度亜人との戦いで死亡しますが、アインズの能力で蘇生されたことで、アインズを崇拝するようになります。
シズ・デルタは、王子救出の任務でネイアに協力する中で、アインズに対するネイアの姿勢や考え方を認め、友好関係を築きました。
無感情で善の属性を持つシズ・デルタが、現地人に対して親愛の情を示すのは極めて異例であり、ネイアの持つ純粋さがシズ・デルタの善の属性に響いたと考察されています。
シズの1円シール貼り:「可愛くないけどお気に入り」
シズ・デルタの最も可愛らしい行動として知られているのが、「気に入った人や物に1円シールを貼る」という趣味です。
シズ・デルタは、可愛い物や「もふもふした動物」が好きという特徴があり、廊下で出会ったペンギンのエクレアを無理やり抱きしめるといった行動を見せています。
ネイアに対しても、シズ・デルタは「可愛くないけどお気に入り」と言って、1円シールを貼っています。
これは、無感情なシズ・デルタが、現地人であるネイアを特に気に入っていることを示す最大の証であり、ファンからは「シズとネイアの関係が可愛い」と高い評価を受けています。
この意外なギャップと愛らしい行動が、シズ・デルタがプレアデスの中で高い人気を誇る理由の一つです。
オーバーロードのシズのアニメの登場シーン
シズ・デルタは、物語の主要な出来事の裏側や、ナザリックの日常で登場することが多く、その登場シーンはファンの間で度々話題になっています。
シズのアニメの登場シーン①2期13話:時間稼ぎの戦闘
シズ・デルタは、アニメ『オーバーロードⅡ』の13話に登場しています。
このエピソードでは、ヤルダバオトに扮したデミウルゴスがモモンと対峙する大規模な茶番劇が描かれています。
シズ・デルタは、リーダーであるユリ・アルファと共に、イビルアイの相手をしています。
2人はイビルアイを倒すことが可能でしたが、アインズの計画のために、あえて適当に戦って時間稼ぎをしていました。
このシーンは、プレアデスの高い戦闘能力と、ナザリックの計画の緻密さを示すエピソードとして知られています。
シズのアニメの登場シーン②3期1話:エクレアと廊下で遭遇
シズ・デルタは、アニメ『オーバーロードⅢ』の1話にも登場しています。
このエピソードでは、ナザリックの日常が描かれており、シズ・デルタが廊下で出会ったペンギンのエクレアを無理やり抱いて食堂に入っていく様子が描かれています。
また、ルプスレギナとご飯を食べる約束をしていましたが、その約束を反故にされたことで怒っていたという、人間味のある感情を見せる珍しいシーンもありました。
シズのアニメの登場シーン③3期7話:ワーカー侵入時の雑談
シズ・デルタは、アニメ『オーバーロードⅢ』の7話にも登場しています。
このエピソードでは、ワーカーがナザリックに侵入したため、プレアデスが配下を使ってワーカーの相手をさせている状況が描かれています。
シズ・デルタは、同じプレアデスのメンバーであるソリュシャン・イプシロンと、雑談をしている姿が描かれており、ナザリックの守護者たちにとって、侵入者は脅威ではないという余裕ぶりを示しています。
オーバーロードのシズの声優
無感情ながらも愛らしいシズ・デルタの声を担当したのは、高い演技力で知られる人気声優です。
瀬戸麻沙美のプロフィール
オーバーロードのアニメでプレアデスのシズ・デルタを演じたのは、声優の瀬戸麻沙美です。
瀬戸麻沙美は埼玉県出身で、2010年から声優活動を行っています。
中学生時代に見たアニメが声優に興味を抱いたきっかけで、高校生時代にオーディションに合格してデビューしています。
| 名前 | 瀬戸麻沙美 |
| 生年月日 | 1993年4月2日 |
| 出身地 | 埼玉県 |
| 所属事務所 | StarCrew |
| 愛称 | ジャパン瀬戸 |
瀬戸麻沙美の主な出演作品や演じたキャラ
瀬戸麻沙美は、デビュー1年目に「ちはやふる」の主人公、綾瀬千早役に抜擢されたことで知名度を上げ、その後も数多くの人気作品に出演しています。
特に、少年漫画原作の作品や、バトルファンタジー作品での出演が目立ちます。
- 『呪術廻戦』/ 釘崎野薔薇:主人公の同級生で、気性が荒いヒロイン。
- 『盾の勇者の成り上がり』/ ラフタリア:タヌキ系の亜人で、メインヒロイン。
- 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』/ 桜島麻衣:国民的女優のヒロイン。
その他にも、「革命機ヴァルヴレイヴ」や「東京喰種トーキョーグール」などに出演しており、その演技の幅広さと安定感は、アニメ視聴者から高い評価を得ています。
また、日本酒をこよなく愛していることで、同業者から「ジャパン瀬戸」と呼ばれていることでも知られています。
オーバーロードのシズに関する感想や評価
シズ・デルタは、その無感情な言動と、時折見せる愛らしい行動のギャップで、プレアデスの中でも特に高い人気を誇っています。
感想:シズ・デルタは可愛い!
シズ・デルタの整った容姿と、口数の少なさから、読者や視聴者からは「シズ・デルタが可愛い」という感想が常に挙がっています。
特に、無感情な顔でエクレアを抱きしめたり、気に入ったものに1円シールを貼るといった愛らしい行動は、「シズちゃん」という愛称で親しまれる要因となっています。
また、同じプレアデスのメンバーであるエントマ・ヴァシリッサ・ゼータと、「自分が姉」だと主張し合って小競り合いをするという、微笑ましいエピソードも、彼女たちの人気を後押ししています。
感想:プレアデスの声優が豪華!
シズ・デルタを含むプレアデスの声優陣は、アニメ視聴者から「豪華すぎる」と評価されています。
シズ・デルタ役の瀬戸麻沙美をはじめ、ユリ・アルファ役の五十嵐裕美、ルプスレギナ・ベータ役の小松未可子、ナーベラル・ガンマ役の沼倉愛美、ソリュシャン・イプシロン役の佐倉綾音、エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ役の真堂圭といった、人気と実力を兼ね備えた声優たちが起用されています。
この豪華なキャスティングは、プレアデスというキャラクターチームに対する作品側の力の入れようを示すものであり、アニメ作品の魅力をさらに高めています。
まとめ
本記事では、『オーバーロード』に登場した戦闘メイド、シズ・デルタについて、その強さ、記憶操作の秘密、そしてネイア・バラハとの関係性を解説してきました。
シズ・デルタは、ナザリックの機密情報である「ギミックの解除方法の記憶」をワールドアイテムの脅威から守るために、アインズによって記憶を操作されていました。
自動人形で銃使いという特異な存在でありながら、無感情の中に時折見せる愛らしい行動や、現地人ネイアとの間に築いた「1円シール」の友情は、多くの読者の心を捉えています。
彼女とネイアのエピソードは、アニメではまだ詳細に描かれていない部分も多いため、今後のアニメや劇場版で、シズ・デルタのさらなる活躍とネイアとの関係の深まりが見られることを期待する声が多数挙がっています。
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